2008年06月11日
ギリシャ0-2スウェーデン ~眠兎
スウェーデン代表でのイブラヒモヴィッチってのは、どうしてああも大人しいのだろう。膝が痛いらしいけど、3月から休んで調整してるわけで、インテルでの試運転(セリエA最終節)での動きは良かった。あれから3週間経った本番でそんなに悪いってのは考えられない。そもそも、膝の状態が悪いのなら初戦で無理やり先発させる必要はないはずだ。そんなことを考えつつイブラを観察していると、走れてはいる。でも、プレーに腰が入っていない。当たりを避けて、シンプルにつないでいる。「らしくねーんじゃねーのか」と思う。体でゴリゴリいっときつつ、なおかつテクニックとアイデアを加えていくのがイブラヒモヴィッチ流だ。ゴリゴリいかずにシンプルにさばくイブラと、ゴリゴリ行くけど足技は全然のイブラがいるとしたら、後者の方が断然イブラっぽい。どうも、見てると膝がどうこうじゃなくてメンタルの問題だ。何があの男を弱気にさせてるんだろう。 さて試合ですが、これはもう完璧にギリシャのペース。ピッチの使い方が尋常じゃないほどうまくて、攻めても守っても数的有利を作ってる。ただし、ペースを掴みすぎてて油断した結果がこのスコアですよ。どう考えても油断してた。っつうか、「このペースで行けば相手が勝手に崩れるだろうから無理しなくても1点は取れるだろうし、そしたら勝ちだもんね」と思ってたはずだ。で、ペースを掴んでるんだからどっかでリズムを変えてグッと攻めれば良いのに、あくまでバランス維持にこだわった。あのままスコアレスで終盤に突入したら、グワッと攻勢に出て勝負を決めるつもりだったのかもしれない。ところが、死んでたはずのイブラが一瞬だけ目覚めたわけですよ。 スウェーデンの先制点が生まれたのは66分。すげー単純で、やや引いてボールを受けたイブラがディフェンスラインに吸収されてるラーションにクサビのパスを入れる。ラーションがさほどのプレッシャーも受けずにダイレクトで折り返す。ここでもギリシャはラインの3人がラーションを見てて、イブラについてる選手もいたのに、ラインの3人全員がラーションに行ったのが間違いだった。イブラが折り返しをそのまま右足でズドン。ゴール右側はラーションについてる3人が塞ぐ格好だったので、シュートを打つとしたら左しかなかったのに、GKが右に重心を置いてたので届かなかった。イブラからしたら、ダイレクトでシュートを打たなければ押し上げられたラインとマーカーに挟まれてどうにもならなかったはずで、あまり何も考えずに本能的に見えてるシュートコースに蹴ったんだと思う。ギリシャにとっては魔の一瞬としか言いようがないんだけど、まあサッカーじゃよくあることだ。ゴールネットを揺らした直後、両手を広げて走り出したイブラは夢の中にいるような表情だった。チームメートに囲まれるまで、何がどうなってんのか分かってないような感じ。ここでイブラは御役御免。気持ちよく第2戦に臨んでくださいってことだと思われる。 気持ちよく寝てたら亀に追い越されてることに気づいたウサギちゃんであるところのギリシャは、これまでのポーカーフェイスをかなぐり捨てて反撃に出る……となりそうなところなんだけど、先制点の5分後にスウェーデンが追加点を挙げる。今度は信じられないようなディフェンスラインのミスで、ぽっかり空いた中央にスルーパスを通され、一度はGKが止めたものの、こぼれ球を超泥臭い形で長身DFハンソンに詰められてジ・エンド。 前半終了時点では、スウェーデンが勝つ確率なんて3パーセントくらいしかないと思ってた。ドロー70、ギリシャ勝利27って感じだ。特に、ハーフタイムに「スウェーデンが2点差で勝つ」って言ってたらただの熱狂的スウェーデン好きである。それでもそうなっちゃうんだから、サッカーは面白い。ただし、別に試合は面白くなかった。今回のEURO2008、正直に言うが、盆戦続きである。フランスvsルーマニアなんて、90分見たけど書くこと何もない。今夜のスイスvsトルコには期待しておるよ(主にプレー以外の面で)。
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posted by gdgd2008 |12:11 |
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