2010年02月17日

岡田監督続投に思う。

 ここ数日の日本代表議論を見てて思ったことは、岡田監督批判派=夢を追う派=攻撃的サッカー派。岡田監督擁護派=現実を見る派=守備的サッカー派。
 
 大まかに、このような分け方が出来ると思う。そして、守備的なサッカーは日本人の気質に合わないため、岡田監督批判派が擁護派を大きく上回っている。
 日本人には守備的なサッカー、イタリアで言う『1-0の美学』は理解されがたい。浦和レッズは、ストロングポイントを守備に置いたサッカーでアジアを制したが、アジア制覇の2年後には、パスで崩す攻撃的なサッカーを目指している。また、現ガンバ監督の西野朗は、アトランタ五輪で『マイアミの奇跡』を起こし、結果を残したが、その結果にこだわった守備的なサッカーは大いに批判された。

  思えば岡田監督が前回代表監督を務めた、98年WCの日本代表の戦術は、アトランタ五輪の日本代表と同じく、ガチガチに堅めた守備的なサッカーであった。1-0もしくは、1-1を狙った戦術であろう。結果は、アルゼンチンやクロアチアと言った攻撃的なチームに0-1のスコアで連敗。しかし、その試合振りは善戦と評された。
 スポーツに「たられば」は禁句とわかってるが、アルゼンチン戦で中西が右サイドを突破して上げたクロスに、呂比須が合わせたシーンや、クロアチア戦でヒデのパスに、ゴンが抜け出して抜群のトラップからシュートを打ったシーン。これらが入れば、当時の代表チームは十分に世界を驚かせただろう。

 『ベスト4』の陰に隠れているが、岡田監督は『世界を驚かせる』というコンセプトも掲げている。つまり、彼の目標は「ポッド1のチームに勝つこと」。すなわち、「WCベスト4の力を持つチームに勝つこと」であるとも想像できる。
 このことから、岡田監督の『ベスト4』という目標は、言い換えれば『オランダに勝つ』とも捉えられる。岡田監督自身、以前は「ベスト4に準ずる力がある国に勝つ」というニュアンスで『ベスト4』という目標を語っていたのに、グループ分け決定後から「ベスト4」と言い切るようになった気がする。それは、ポッド1から選ばれた国がFIFAランク4位以内のチームである、オランダであったからではなかろうか?
 岡田監督なら、大会後にインタビューで「世界のベスト4の国には勝ったでしょ?」などと、笑い混じりに話す姿も想像できる。

  そして、岡田監督は12年間で日本サッカーが成長していれば、98年WCと同じく守備的なサッカーをすれば、当時より良い結果が出る可能性は高まると考えているのではなかろうか。彼は、素晴らしいサッカーをする事ではなく、アトランタ五輪で世界を驚かせたように、日本が強国オランダに勝つ事で、『世界を驚かせる』ことを目指しているのであろう。

 そう考えれば、本大会まで半年を切った、今。急造で攻撃的なサッカーを目指すよりも、日本の守備的なサッカーは12年間でどれだけ前進しているかを見れば良いと思う。
 日本サッカー界が劇的な変化を遂げた12年間。しかし、世界のサッカーも変化している。この12年間で、日本サッカーは世界に近づいているのか。それとも、更なる差をつけられているのか。

 日本サッカーの12年を見直すことは、日本サッカーの未来に有効な挑戦になる。 

 だから岡田監督は、もう自分の道をやり切れば良いと思う。日本人の気質に合う「攻撃的なサッカー」「パスで崩すサッカー」で夢を見るのは南アフリカの後に採られる、スペイン路線に持ち越そう。

posted by gambarca1324 |16:11 | 雑感 | コメント(4) | トラックバック(0)
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