2009年04月26日
J1は7試合を終えて、浦和が首位にたった。
正直なところ、出来き過ぎである。フィンケ監督もシーズン前にはこれほど早く、結果が出るとは思っていなかっただろう。
パスをつなぐサッカーはまだまだ完成の域には達しておらず、特にメンバーの途中交代直後に、選手同士の息が合わずミスパスが多くなる傾向がある。
とはいいものの、ここまでの浦和のボール支配率はかなり高くなっているように思う。
支配率の高さはその分だけ攻撃に重心がシフトしていることになるが、7試合で8得点と残念ながら得点力に結びついていない。しかし、ここ何試合かは得点チャンスが確実に増えている。圧倒的に攻めているが、惜しくもゴールに結びついていない、という印象である。
攻撃にリズムが出てきたのは、山田、原口の新戦力がチームの活性化に寄与しているからだ。ここまでエジミウソンと原口のツートップがしっくりいっている。
京都戦の後半、原口が高原に代わったとたん、リズムが狂いだし、得点の臭いがすっかり消えてしまったように、エジと高原のコンビは昨シーズン同様、いまだにしっくりこない。
今シーズンの攻撃の特徴はゴール前でのスペースへの走り込みにある。エジも原口も相手の裏へ走り込み、果敢にシュートを打つという狙いが強く出ている。
この攻撃スタイルを続けていけば、必ず得点に結びつくはずだ。
攻撃ばかりに注意が向いてしまうが、守備の堅さも注目したい。
7試合で4失点は、堅守を誇った一昨年のシーズンを思い起こす。
攻撃にリズムが出てきたように、守備にもリズムがでてきたようだ。田中マルクス、坪井、山田、細貝の組み合わせも守備の安定につながっている。
昨シーズンは田中マルクスが守備に目をつぶり、攻撃参加に重心を移した結果、阿部にかなりの負担がかかった。センターバックが本職ではない阿部には荷が重く、阿部のよさも消えていた昨年だったが、今シーズンは田中マルクスがどんと後ろに構えている分、守備も安定してきた。
それもこれも、やはり攻撃にリズムが出てきたことが、チーム全体のリズムのよさにつながっているからだと思う。
全員で守り、全員で攻めるというフィンケが目指すサッカーが徐々に浸透してきて、結果が付いてきた序盤の7試合である。
posted by futbolwold |11:11 |
浦和レッズ |
コメント(1) |
トラックバック(0)
2009年04月19日
2月末から新しいプロジェクト立ち上げに忙殺されて、ブログをひらくことさえかなわず、書き込みが中断してしまいました。
しかし昨晩の浦和レッズ観戦に冬眠していたサッカーの虫が刺激されて、ブログ再開です。
序盤戦の順位表を見て思いつくままを、書きつらねてみます。
まず特筆することは我がレッズが4勝1分1敗で鹿島と並び、得失点差で2位につけたこと。フィンケ体制を長期的な視野で見守れば、序盤は負けが先行しなければ合格点と思っていたが、予想がよいほうに狂った。うれしい誤算だ。
昨晩の京都戦を見る限り、昨年と大きく変わったことは3点。
1点目は誰が見てもわかるとおり、細かくつなぐサッカーが浸透してきたことだ。圧倒的なボールポゼションでゲームをコントロールできている。
2点目は若手の積極的な起用である。
昨晩は原口、山田の二人が先発で起用され、序盤は相変わらず山田の豊富な運動量が目立ち、後半は原口の点を取る姿勢が強く出ていた。
ゲームのリズムに得点の臭いがぷんぷん感じられた。しかし、原口に代わって高原がピッチに立ってからはエジミウソンとの連携がぷつんと切れて、明らかにゲームのリズムが変わったように感じた。
3点目は選手たちの意識変革である。
象徴的なのがエジミウソンの動きだ。昨年は高原とのツートップの布陣では、ストライカーの役割を放棄したようにサイドへと流れてしまうことがしばしばだった。しかし、昨晩のエジはすっかり変身したようだ。ハイボールにしっかり競り合い、裏への直線的な飛び出し、強引なドリブルを仕掛け、相手に簡単にボールを取られなくなった。ストライカーの自覚がよみがえった感じがする。オフサイドで得点にはならなかったが1点目同様、裏への飛び出しを何度も試みていた。
さて、J1全体のこれまでを振り返ってみる。
鹿島は堅実に首位をキープしている。3位と5位に新潟、山形の「日本海グループ」が大健闘している。その反対は千葉が昨日、初勝利を上げたがいまだ未勝利なのが、かつての名門、柏と磐田。特に磐田は守備が崩壊して、危機的状況である。
得点数からみると、大阪、広島が群を抜いている。広島16、大阪14、破壊力のある攻撃スタイルは見るものを楽しませてくれる。その正反対なのが得点3の大分、神戸、清水の3チームだ。大分は得点力不足を堅い守備でカバーするスタイルは昨年のままだが、今シーズンはここまで5失点と、そのバランスが崩れている。清水は攻撃陣を補強したにもかかわらず、結果が出ていない。
個人得点ランキングを見ると、名古屋のダヴィと新潟のペトロ ジュニオールがともに6得点でトップにいる。名古屋はチーム総得点9だからダヴィ依存が著しい。同じように新潟の11得点のうち半分以上がペトロ頼みである。
長丁場ではやはり常識的だが、バランスのいいチームが有利だ。
どこからでも点が取れるバランスのある攻撃、安定した守備、選手層の厚さ、そして選手の勝負への執着心と監督の指導力。
やはり昨年同様、鹿島、大阪、川﨑そして浦和を中心に今期も首位グループが形成されるような感じだ。
posted by futbolwold |09:20 |
Jリーグ |
コメント(0) |
トラックバック(0)
2009年04月05日
昨年、アウェーで観戦したときの大分と昨日の大分の印象は随分違った。
大分で目に付いた選手は金崎と家長の二人。浦和が人数をかけないと二人からボールを奪うことはなかなか難しい。しかしタッチ際に浦和ディフェンスが人数をかけて二人を追い込むと、最終的にはボールを奪うことができた。
裏返せば、味方のフォローが少なく、金崎と家長が孤立していたということだ。
昨年の大分はうんざりするくらい守備が堅く、鋭いカウンターで得点を奪い、そのまま逃げ切る、というゲームが多かった。しかし今年の大分はだいぶ苦戦しそうだ。
浦和で目立った選手は元気のいい山田直輝。
金崎、家長同様、なかなかボールを奪われない。運動量も豊富で最終ラインで守備をしていたかと思うと、相手サイド深いところから可能性の高いセンタリングをしていた。しかも立て続けに左右、両サイドからだ。
神出鬼没、という形容がぴったりの運動量だ。
山田の動きに触発されたわけではないだろうが、エジも前線で必死にへディングでボールに喰らいついていた。オウンゴールによる1得点だが、エジがセンタリングのボールに飛び込んだ結果の得点だった。そう!フォワードは泥臭くボールに絡まなくては・・・。
一方、ベンチスタートの高原といえば相変わらず、歌を忘れたカナリアのように得点の臭いすら感じない。相手ディフェンスからみれば、シュートを打たないフォワードなんて全く恐くない。
シュートコースを一度消してしまえば、バックパスをしてくれるだけのフォワードほど楽な相手はいない。
残念だけど高原はもう終わった。
シュートを打たないフォワードの居場所はないに等しい。
posted by futbolwold |07:20 |
浦和レッズ |
コメント(1) |
トラックバック(0)
2009年04月03日
2010年、WC本大会出場がほぼ見えてきた日本代表だが、岡田代表監督への評価は相変わらず低くて厳しい。
試合に勝っても内容が乏しい、アジアで勝てても世界相手には通用しない、勝ちのこだわる現実的サッカーで将来へつながる夢がない、ジーコのようなカリスマ性、オシムのような卓越したサッカー理論がない、挙句の果てはWC本大会の監督は外国人監督を起用せよというブログまで散見される始末だ。
ここまでアジア最終予選で無敗を保っているが、岡田監督は「勝負」よりも「内容」を問われている。
思うに世界の4強を目指す、という岡田監督のメッセージと「内容」の落差が問われているからだろうか。
それとも、ジーコが率いたドイツ大会惨敗の残像が岡田ジャパンにダブって見えるのだろうか。
最終予選のもう一方のグループは一昨晩の「韓国対北朝鮮」のように、熾烈な争いをしている。ダエイ監督が更迭された不振のイランと首位韓国との勝ち点差は3試合を残して「5」で、イランの最終予選突破の可能性はまだ十分にある。最終戦まで本大会出場国争いはもつれるだろう。
かたや日本とオーストラリアが属するグループは、ほぼ先が見えてしまった。
幸いに“緩いグループ”に日本が入り、熾烈な予選を経験せずにすんだ。日本代表にとって厳しい予選を勝ち抜けば、精神的にも肉体的にも、もう一段階ステップアップが望めるが、こんな緩いグループのなかで、しかも格下のバーレーンに苦戦しているようでは、世界は遠いという印象が強いのだろう。
現状のアジア枠、4.5そのものの見直しを求める意見もある。わざわざ、既得権利を放棄するのも、日本的謙譲精神のなせる意見のようだが、私はこの意見に組しない。
また岡田監督の低評価の背景には、前オシム監督の影響が色濃く投影されている。志半ばで病に倒れたオシムのドラマチックな悲劇性がオシムの評価を高めているのではないか。
オシムへの期待の大きさが、悲劇で増幅された感がある。
歴代のWC本戦で指揮を執った監督といえば、トルシエ、ジーコ、そして岡田監督自身だ。
トルシエはアジア予選を経験していない。トルシエは日韓共同開催のホームアドバンテージを活かし、本戦予選を突破した。ジーコはアジア予選を突破した。
私はホームでの予選はすべてスタジアム観戦をしたが、ジーコジャパンの戦いぶりは、常にはらはらどきどきの連続で、おかげで血圧が高止まりしたいくらい、体に悪い戦いをしていた。
それに比べれば、現岡田ジャパンの戦いは相当安心してみていられる。
トルシエとジーコはアジア杯をともに制したが、オシムは優勝を逃し、最低ラインの3位も確保できなかった。オシムは残念ながら実績を残していない。にもかかわらず、オシムとの比較で岡田監督は常に貧乏くじを引いている。
2010年の南アフリカ大会を岡田監督が代表を率いれば、ワールドカップ2大会出場の日本初の監督となる。
なんやかんやと言われても、岡田監督はそれなりの実績を残してきた。そこはきちんと評価しなければ公平を欠くだろう。
posted by futbolwold |07:18 |
日本代表 |
コメント(20) |
トラックバック(0)