2008年05月07日
「試合直後のインタビュー」考
このテーマを選んだきっかけは日本サッカー協会の公式ホームページの「キャプテン川淵のウィークコラム」最新版(5月2日付)のワンフレーズだった。 ゴルフの石川遼選手の試合後のインタビューを絶賛し、サッカー選手もよく見習うべしというくだりです。 「インタビューを受けるということは、その試合で活躍したからですよ。それなのに、ほとんどの選手が無愛想。照れ隠しもあるんでしょうが、ニコリともしないで紋切り型のコメントを聞かされたんじゃ、ファンはガッカリですよ。」 ゴルフというスポーツは「自分との戦い」といった点で格闘技やそれに近いサッカーのような激しいスポーツとはかなり異なる。ゴルフはマッチプレーを例外にして、目の前の相手とスコアを競うスポーツではない。いわば見えない敵と結果的に争うゲームであって、目の前の敵とは実は自分自身である。他のプレーヤーのスコアを気にしだしたら、その時点でほとんど自滅してしまうスポーツである。18ホールを自分の心のなかで自問自答しながら、セルフコントロールできた選手が最も優勝に近づく。 したがって、試合後のインタビューで自分のプレーを即座に、かつ冷静に自己解説するのはお手の物だ。石川選手はそれでも16歳という若さにしては実に立派であることは認める。 かたや、相撲のインタビューでは荒い呼吸が収まらず、取り口の自己分析などしょせん無理だ。これは貴乃花があるTV番組でいっていたが、アドレナリンが120%出きった直後は、頭は真っ白、低酸素状態の脳には血液が十分回らない。そんなときに、気の利いた答えを求めるのはどうなのか?という発言をしていた。さもありなんである。 関取なら風呂を浴びて、髷を結いなおし、そのあとにゆっくりインタビューを受けることができれば、それ相応の応えはできるはずだ、ともいっていた。 サッカーの試合直後のインタビューも同じようなことが言える。ほんの数秒程度で、今終わったばかりのゲームを冷静に、しかもにこやかに、カメラの向こうにいるであろうファンの顔を意識しながら気の利いた受け答えができるであろうか。さらに日本のマスコミにはサッカー音痴がかなりいる。同じ質問を繰り返えしたり、紋切り型の質問しかできないインタビュワーにも責任はありはしないか? マスコミ嫌いでとおっていた中田英は川淵キャプテンにはどう映っていたのだろう。無愛想で、不快感を全身で表現していた中田英は真の「プロ選手」でなかったのか。 インタビューのあり方そのものを考え直すべきで、選手の対応にすべての責をおっかぶせるのはいかがなもんだろう。
posted by futbolwold |22:07 |
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