2008年10月05日

若い世代の育成法を考える!

私は「兎の眼」の児童文学者、灰谷健次郎の子育て論に大きな影響を受けた。
朝の通勤電車のなかで文庫本の同書を読んでいるうちに、思わず涙が止まらなくて困ったほど感銘を受けた。周りの乗客の目には、たぶん変な奴と映っただろう。

灰谷の子育て論は単純明快で、こう言っていた。
小学校の低学年までは、子供はのびのび育てたほうが、後々人間的な“のびしろ”が大きくなる。
具体的には小学校4年くらいまで、子供には「運動をさせること、本を読ませること、絵を書かせること」この三つをやらせておけばいい。
小さな子供ほど自己表現を言葉ではなく、体を使って行動であらわすことが多い。子供を観察していると言葉より先に体が先に動いている様子を見ることができる。
子供は成長に応じて、徐々に言葉を覚え、自分の気持ちを行動から会話のなかで伝えようと努力する。
しかし大人でも言葉で言い尽くせなくなると、行動で意思を伝えようとする。たとえば、自分の気持ちや思いがあまりにも相手に通じず、もどかしくなって思わず行動で示してしまうことをしばしば経験する。恋愛、憤怒、感動のような感情表現には言葉より行動で示したほうが圧倒的に伝わりやすく効果的だ。

読書は運動とは間逆な関係で、本を読む行為は静的である。読書は知識を豊富にするが、それだけではない。物事をじっくり考える時間と余裕を与えてくれる。そこに書かれている事柄の意を読み取る訓練になる。おのずと物事を順序だてて考える論理的思考が身についてくる。

絵を描くことは、自分の思いや、感じることを体を使って、ここでは主に手をさすが、表現する行為である。また絵を書く前段階として、描こうとする対象物をよく観察しなければならない。普段は見落としがちなものも、絵を描くことで細部まで見えてくる。
科学はまず観察することから始まるといわれているが、絵を書くことは科学する心を育てる。

現代の子供たちは学習塾や習い事に忙しい毎日を過ごしている。いわゆる教育の外部化が行き着くところまでいってしまった感じだ。いずこも運動会のシーズンだが、以前信じられない報道をTVでみた。足の遅い吾が子が徒競走でビリの常連になっていた。案じた母親は、体育大の学生をアルバイトに雇い、近所の公園で「走り方」の練習をさせていた。

灰谷健次郎が言わんとするところは「運動、読書、絵画」を子供の自主性に任せ、自由にのびのびやらせればいい、といっている。この三つを誰かに教えられたり、一定のルールの足かせのもとでやらせろとは言っていない。お金をもらった先生は、お金を出してくれた親の手前、それこそ手取り足取り“テクニッツク”を伝授するだろう。でも、後々ののびしろは、あまり期待しないほうがいいだろう。

サッカーの年代別代表の世界一を決める選手権がある。A代表と違い同年齢同士の戦いは、その国のサッカー事情がよく解かる点で興味深い。U23代表の世界一を決めるオリンピック。日本は世界から置いてけぼりを食らったような北京五輪の結果。
大雑把な感想ではあるが、今回の北京五輪世代だけでなく、過去の五輪世代も厳しい予選を勝ち抜いてきて、試合内容はけして悪くはない。しかし、なぜか勝ちきれない。今回は1勝すらできなかった。

日本のめざすサッカーは個の力不足を組織で補い、戦うという暗黙の了解事項があるようだ。

若い世代から組織的サッカーを叩き込まれれば、90分のなかでかなりの部分、「いいサッカー」を見せてくれる。きれいなパスワーク、理にかなった崩しと守り、しかし相手選手の、反転速攻の力強さ、強引なドリブル突破、そして俺が俺がの我の強いシュートで日本が沈んでいく場面を何度も見てきた。

最後は個の力で何とかしようとするサッカースタイルをとらなかった日本ではあるが、本当にそれでいいのだろうか。せめて若い世代は、試合に勝つ“テクニック”偏重教育を止めて、荒削りでもいいから個の力を伸ばすサッカーを目指すことは出来ないのだろうか。
ひ弱なサッカーエリート集団ではなく、自由で個性豊かなのびのびしたサッカーをやらせるほうが、後々ののびしろは大きいと思う。

posted by futbolwold |13:16 | アンダー23代表 | コメント(2) | トラックバック(0)
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2008年09月27日

何も見えてこない北京五輪の総括

北京五輪の総括が報道陣に公開されたそうだが、その全文を公開しているメディアが見当たらない。仕方がないから各メディアがちょろちょろと小出しにしている要約文を拾い上げ、つなぎ合わせ、自分なりに全文の意味するところを推測してみたい。
拾い上げた情報は大きく分けて2つに区分される。
その一、「何事も遅かった!」という解かったような解からぬような変な結論。
その二、「厳しい環境に対応するタフさが足りなかった」に代表される妙な抽象論。

「何事も遅かった!」は・・・・
■最終メンバー決定が遅れた
■OA枠問題の結論を出すのが遅れた
■ボールを受けてからシュートまでが五輪出場国のなかで一番遅かった
■2年間という準備期間が短かった(取り組みが遅かった、という意味だろう)

最終メンバーの決定プロセスと決定権者は誰なの、とまず問いたい。反町監督が独断でメンバーを決定したわけではなく、協会に理解と同意を求めながら二人三脚で最終的なメンバーを決定したのであろう。であればそのあたりの責任の所在をはっきりさせずに、曖昧にしておけば、同じ過ちは今後とも必ず繰り返される。

OA枠問題に関しては代表監督がJリーグの監督と常にコンタクトを取り、互いの理解と信頼を構築していなければならない。OA枠問題の結論が遅れたことはJリーグとの関係がうまくいっていなかったことが最大の問題で、ひたらたく言えば反町監督のコミュニケーション能力、交渉力不足と年齢的なことも加味した役不足が最大のネックだったのだろう。であれば、反町監督を選んだ側の責任も大きいということだ。

シュートを打つまでの時間が0,7秒で遅いという結論も考えてみると、おかしな話だ。
お手軽TV番組にありそうな「早撃ちシュート選手権」でもあるまい。得点機を逸したシーンを思いうかべてれば解かることだが、森重が合わせそこなった印象的な場面、はずしまくったシュートは「速さ」ではなく「正確さ」ではなかったか?
誰が時間を計っていたのか知る由もないが、そんな暇があったら、他のやるべきサポートをちゃんとせよ!といいたい。

「2年間という準備期間が短すぎた」にいたっては、なにをかいわんやである。4年間なら本戦の予選を突破できたとでも言うのか、ロンドン五輪の監督が誰になるかわからないが、次期監督は就任当初から相当なプレッシャーを受けることだろう。4年の準備期間をいただいたのだから。代表監督は各クラブに選手の育成をゆだねなければならない宿命にある。初年度に選出した選手が4年後にどう育っているかは、全く予想がつかない。素材はよくても伸び悩みもあるだろうし、怪我もある。むしろ選手の見極めは直近の2年のほうがよいこともある。反町監督は直前まで選手のみきわめを伸ばしすぎて失敗したが、かといって4年では長すぎるような気がする。

次に抽象論であるが・・・
■厳しい環境に対応するタフさが足りなかった
■失敗を恐れさせない“指導”に問題がある
■核となる選手の固定を誤った

かつて日本代表監督トルシエはアフリカ遠征のときに、クーラーのないホテルを選び、あえてアフリカでは常識的な状態に選手を慣らすように仕組んだ。これは試合を戦う前に環境に負けては元も子もないという現実的な対策を採用した結果だ。このトルシエの経験から協会も反町監督も、何も学習していなかったことを自ら暴露していることになる。

「失敗を恐れさせない“指導”に問題がある」
全文がわれわれに公開されておらず、前後の文章とのつながりがわからないので、推量に過ぎないが、額面どおりに受け取れば、総括の中で監督批判をした唯一の文脈である。
監督が戦う前に敵を恐れ、消極的な戦術を取るようなシステム、ポジショニングを採用すれば選手に敵を恐れてはいけないなどと、口が裂けてもいえないはずだ。何でこんな言葉を総括のなかにいまさら入れたのか、協会の考えをきちんと教えて欲しいくらいだ。

核となる選手の固定だが、具体的に核となる選手が誰だったのかを、明らかにしなければ議論は先に進まないし、総括にもなっていない。単なる結果論であり、愚痴にしか聞こえない。あまりにも一般的、かつ抽象的な結論である。

結論を急げば今回の断片的な総括の内容から判断できることは、一歩も二歩も踏み込んだ議論がなされていないという印象が強い。その背景には誰も傷つけたくない、誰からも傷つけられたくないという関係者相互の気持ちがそのまま反映されているようである。

優しく、責任を取らない大人たちに育てられた子供たちは失敗を恐れ、議論することを避け、問題を先送りにする体質を受け継いでいく。

ロンドン五輪は本当に大丈夫なのか?

posted by futbolwold |09:31 | アンダー23代表 | コメント(11) | トラックバック(0)
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2008年09月04日

またれる北京五輪検証会議の結果レポート

今月中に先の北京五輪、U23代表の敗因を検証し、その内容と今後の強化策を盛り込んだレポートが公表されることが予定されている。

関係者による検証作業の具体的な内容と経緯がどんなものか、興味津々である。
すでに、一部報道ではその内容を示唆するような関係者の発言が断片的に流れてきている。
問題点の洗い出し作業がすでにまとまり、試合の采配、チーム戦術からさかのぼって選手選考の段階まで細部にわたって検証したようだ。
次の段階は反町、佐々木両監督を招集して、直接意見を聞くことになっている。反町監督はその場でどのような発言をし、協会としてどのような判断を下すのか、大いに注目したい。

監督といえばWBCの監督選びはコミッショナー一任に決まったようだ。というよりもコミッショナーに丸投げした感が強い。強面星野に気兼ねしたのだろうか、サッカー協会のようにきちんと惨敗の検証も行わず、密室の中でのあやふや対策がこれだった。
長年のプロ野球機構の談合体質はなかなか改まりそうもない。王監督を再び引っ張り出そうとする意見も一部にはあった。

王監督を殺す気かと、私などは憤懣やるかたない。

posted by futbolwold |09:35 | アンダー23代表 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年08月15日

反町監督はプロ中のプロなのか?

「戦い方に悔いは残っていない」

この発言の主はチームを優勝に導くプロフェッショナルな世界的名監督の強気なコメントではない。
3試合でわずか一得点の惨敗を喫した敗軍の将、反町監督の弁である。

また反町監督は「リスクを冒して攻める、連動性のある攻撃をするという姿勢に関しては評価していいと思う」とも発言している。とりようによっては監督としての自身を自画自賛しているように受け取れる。
優勝請負人としてのプロの監督は自らの手腕を低く見積もるような発言は口が裂けてもしないだろう。その意味では「俺のやった仕事は間違っていない」と確信しているのだろう。反町監督はプロ中のプロを自認していると考えられる。

しかし、次の発言はおよそプロらしからぬ発言だ。

「日本の攻撃は、何か確信のない思い切りのように感じる。また、相手のゴールに近くなればなるほど、冷静さを欠いてしまうように思う」
2年間の長い準備期間のなかで、延べ80名以上だったと記憶しているが、各チームから選りすぐりの選手を呼んで、いわばJリーグのオールスターを選びぬいたはずである。最終的に18人を自信を持って選んだはずだ。選び抜いたのはもちろん、反町監督である。選んだ側の責任の所在を忘れたかのような、あるいは当事者であり、最終責任者であることを忘れたような評論家的発言である。

五輪3試合を通じて、世界のトッププレーヤーと日本人選手の間には、実力差があったことは誰の目にも明らかである。その差はほんの一、二歩程度かもしれないが、その一二歩の距離を埋めるのはかなり大変であることも、よくわかったはずだ。
しかし、代表監督という立場であればそんなことは言われなくとも重々承知のはずだ。この現実を知りつつ、代表監督を引き受けたはずである。

監督の仕事は現有戦力の能力アップをはかり、試合に勝つことである。
手持ちの駒が不足していることを前提条件に、やりくりをしながらチーム作りをするのが代表監督の手腕である。あるいは対戦相手ごとにゲームプランの相互理解を深め、ゲームごとに戦術を修正して、数パーセントの勝利の可能性にかけるのが、勝負師として監督の責務である。この点において反町監督には長期的な戦略も目の前の戦術も、中途半端だったといえよう。

駒不足を理由に敗戦の分析をして見せるのは当事者としていかがなものか。それは評論家に任せるべきであろう。反町監督は能力的に劣る選手をうまく使いながら、よくぞ3試合とも最小得点差で善戦した、というのは周りが下す評価である。

勝負には負けたが、サッカーの質、内容はどのチームにも増してよかった。だから「悔いはない」というのを最終責任者が真っ先に口にしては、われわれの立場はない。
はっきりいって消化不良、フラストレーションが溜まる、明日につながらない敗戦だったと、少なくとも私は感じている。だから悔いはいつまでも引きずっていくだろう。

反町監督、本当のところは後悔の念にさいなまれて、自己嫌悪に悶々としているけれど、周囲の誰にも気づかれていないだけなら、あなたはプロ中のプロの監督である。

posted by futbolwold |10:38 | アンダー23代表 | コメント(2) | トラックバック(0)
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2008年08月13日

明日につながらない敗戦

3試合で一得点。深刻な得点力不足ですな。勝つための、点を取るためのゲームプランをついに立てなかった反町ジャパン。
いくら守備が堅くても点を取れなければ、引き分け以上は望めない。いくら最小失点でも、得点できなければ負ける。この当たり前の事実をどう受け止めているのだろう。

北京五輪を通した反町ジャパンの印象を一言で言うと「優等生の集まりで、きれいなサッカーをするけど、これといった特徴のないチーム」だ。
守備もゲームの展開力も攻撃もそこそこのプレーを見せてくれるが、すべて平均点をクリアーするだけの魅力のない生徒の集まり、という感じがする。

クラスにはガキ大将も青白きインテリも、一芸に秀でた個性豊かな連中がわさわさいてこそ魅力あるクラスなのに、反町先生担任のクラスは平均的優等生ばかり集めたような魅力に乏しいクラスだったような気がする。将来、小市民的役人か、サラリーマンばかりで、ベンチャービジネスや活気ある中小企業のオーナーになりそうな生徒はついに見当たらなかった。

posted by futbolwold |21:19 | アンダー23代表 | コメント(3) | トラックバック(0)
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2008年08月07日

初戦に奇策は禁物?

いよいよ北京オリンピックが始まった。

日本選手団のトップを切って昨夜、なでしこジャパンが格下相手に苦戦して引き分けた。
開始10分までの日本は相手のペースに合わせ、前線にロングボールを放り込む展開で、主導権を握ることができない。

単純な前線への放り込みは当初からのゲームプランかどうかはわからないけれど、パスをつないでいく普段どおりのプレーをしなかったことは大いに悔やまれる。キャプテンでベテランの池田をスタメンからはずしたことも、普段どおりではなかった。
奇策はあくまで強い相手にとるべきものであり、またいやな流れを断ち切るといった不利な状況を突き破るときに用いる戦術である。初戦のプレッシャーがかかるゲームでは奇策をとる必然性はない。何事も普段どおりのオーソドックスなやり方を踏襲すべきだろう。

今日の男子サッカーでは、日本が世界ランキング上、最も格下になるが、こちらはなでしこジャパンの二の舞にならないように、自分たちの普段どおりのサッカーをしてもらいたい。必要以上に慎重になりすぎず、策を弄さず、自分たちのサッカーをするだけ、という割りきりができれば結果はついてくる。女子の優勝候補、アメリカが完敗するように、勝負は下駄を履いてみなければわからない。

日本のサイド攻撃がつぼにはまれば勝機は十分ある。後半、相手が暑さでばてたところを一気につけばサイドの守りに弱さがある、アメリカに勝つことができるだろう。

がんばれ!ニッポン。

posted by futbolwold |14:21 | アンダー23代表 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年08月04日

いよいよ開幕!五輪サッカー展望

ここのところ全国的な猛暑が続きます。夏の北京へはまだいったことがないので、どんな暑さなのかわかりませんが、大気汚染も考慮すると、選手への影響が懸念されます。特に後半の体力消耗度合いが勝負の鍵になるかもしれません。

日本代表は先のオーストラリア、アルゼンチン戦を見る限り、ある程度の活躍が期待できそうです。海外での日本代表の評価は相変わらず低く、ことサッカーに関しては特にユーロ圏におけるアジアへの評価は厳しいものがあるようです。
ということで、ことさら日本代表には意地を見せてかんばってもらいたいものです。
さて、予選3試合の展望ですが、期待を込めてずばり突破できるものと予想します。

勝敗の皮算用ですが、初戦アメリカには何とか勝ってもらい、ナイジェリアには引き分け、欲を言えばオランダには先日のアルゼンチン戦のような守備的な戦いを挑み、引き分ける。
1勝2分けで、予選2位通過と予想します。

五輪アジア予選を見てきたかぎり、このチームの状態はしり上がりによくなってきているという印象があります。もともとこの世代のサッカーは、しっかりした技術の上にきれいなパスワークができていたが、いかんせん、A代表と同じ決定力不足という欠点を抱えてきました。いいサッカーはするものの勝ちきれない、という印象です。
メンタル面で問題があったように感じていましたが、この弱点もやや修正しつつあるようです。
若さの強みは波に乗ると、見違えるようなゲームをすることです。初戦のアメリカ戦で快勝すれば、一気にブレークするような気がします。その反対も十分に考えられますが、今のところマイナス思考は封印しましょう。

ラッキーボーイが現れるチームは強い、とよく言われますが、このチームでは誰がラッキーボートになるでしょうか。
個人的な期待を込めれば、長友、内田の両サイド、それと中盤では19歳の香川と予想します。それと潜在的能力からいえば豊田あたりも活躍しそうです。

といった具合にプラス思考でいけば、予選突破は70%の確立で可能と読みました。
気温も熱いが、ハートも熱くなる時期を迎えます。

posted by futbolwold |13:01 | アンダー23代表 | コメント(1) | トラックバック(0)
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2008年07月30日

正しかった、反町監督の決断

反町監督は北京五輪のアジア予選でそれぞれ結果を出してきた平山、水野、伊野波、梅崎、青山、柏木らを最終的なメンバーに選ばなかった。当然、反町監督の心の中では彼らを選ばなかった理由をしっかりもっているであろう。反町監督のこの決断への評価は北京五輪の結果で明白になる。

アジア予選を通じて五輪代表への評価はあまり芳しいものではなかった。「おとなしすぎる」、「気持ちの強さが伝わってこない」といった精神的なひ弱さを指摘する声が多かったように思う。確かにこのチームの代表格である本田圭のプレーにしてもバックパスばかりが目がついて、積極性が感じられないことがたびたびあった。
このあたりの評価が反町監督も気がかりだったのだろう、最終的な18人を選んだことに対するコメントで「心技体の“心”を大切にして選んだ」と明かしている。注目のフォワード選びで李を選んだのも、日の丸に対する李の気持ちの強さを重視したといっている。

この五輪世代のもうひとつの特色はテクニカルな面では誰を選んでも遜色ないことである。
ということはやはり気持ちの強さ、“心”を選手選考の大きなポイントと考えていたことになる。
さらに北京五輪の本戦予選は中2日おいて3戦連続で行われる。肉体的なスタミナと精神的なスタミナの双方を兼ね備えた選手を選ばざるを得ない。

そんなことを考えながら、オーストラリア戦、アルゼンチン戦を観戦した。
オーストラリア戦の収穫はなんと言っても逆転で勝ったこと。最後まであきらめなかった勝負への執着心が勝利に結びついた。“心”の強さが通じた試合だった。
香川の代表選出に疑問符を投げかけていた人も結構多かったように感じたが、その香川がアルゼンチン戦でもキーマンの一人になっていた。
アルゼンチン戦は両サイド、特に内田の自信にあふれたプレーが収穫だった。長友とのコンビで両サイドを崩すプレーは日本の大きな武器になるだろう。
前回優勝国のアルゼンチンと全体的にはほぼ互角な試合を展開していた。守備力についてもある程度目途がついたような印象を受けた。

マイアミの奇跡の対ブラジル戦はブラジルの破壊的な攻撃から守って守り抜いた後の日本の勝利だったが、昨日のアルゼンチン戦は堂々たる戦いぶりだった。点こそ入らなかったが、その臭いはぷんぷんしていた。全体的にミスも少なく、ボールも人もよく動いていた。
相手のマークにもボールを失うこともなく、細かいパス交換もできて、きちんとつながっていた。

今回のアルゼンチン戦の結果は、五輪本戦での戦いに希望が持てる内容だったように思う。
すなわち、今回の選手選考はこの2試合を見る限り、反町監督の決断の正しさが証明されたと、評価してもよいだろう。
冒頭にも書いたとおり、最終的な評価は五輪本戦の結果次第だが・・。

posted by futbolwold |12:30 | アンダー23代表 | コメント(2) | トラックバック(0)
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2008年04月27日

オーバーエージ枠の使い方

北京五輪の登録選手数は18。

そのなかにオーバーエージ選手3人を加えることは成功と失敗、表裏一体の危うさを抱えることになる。6月末までは南アWカップ予選が最優先目標なので、それ以降五輪本番までの短期間でオーバーエージ3人との融合をはからなければならない。

先のアンゴラ戦は引き分けだったが、内容的には見るべきものは多かった。チームとしての完成度はアンゴラの監督も認めていたようにかなり高い。オーバーエージ選手3人を誰にするかの問題以前に、チームのバランスが微妙に崩れるおそれは多分にある。
だから本番前の微調整でバランスが保たれるような選考の方向性と具体的な人選を注目していきたい。
3人枠はどうやら使われるようなので、使い方について二、三考えてみた。

1、弱い部分を重点的に3人枠で補強するという考え方。
2、各ポジションに一人ずつキーマンとして配置する考え方。
3、ポジションに拘らず、最もよいパフォーマンスを見せている選手を優先する考え方

1、の重点補強の考え方をとると、たとえばフォワード3人全員をオーバーエージ枠で占めてしまうということが考えられる。同じように考えればMFでもDFでもその可能性はある。
2、に関しては各ポジションのベストプレーヤーを選びキーマンとしてゲームのコントロ
ール役をゆだねてしまうという考え方である。これがもっともバランスもよく、理にかなっているように思えるが、思惑違いで3人と周りがしっくり機能しないと、がたがたになる可能性も高い。
3、はポジション優先の考え方ではなく、個人の力で局面を打開できる選手を優先的に選ぶことである。それが結果的に同一ポジションに集まっても良しとする考え方である。

私見を言えば平山がどうやら代表に残れそうもなく、フォワードの核がみあたらない。
そこで思い切って4-3-3の前3人をそっくりオーバーエージ選手にしてみてはどうだろう。
5月20日のツーロン国際大会へ向けて選手選考が発表されるが、これで事実上の五輪代表の顔ぶれが決まる。このツーロン国際大会の結果からいくつかの課題が見えてくるはずだ。オーバーエージ選手3人の選考はこの結果を踏まえて、そのあとに行われる。

オーバーエージ選手3人の選考結果から逆算してどのような方向性で選ばれたかを推測するのもまたファンの楽しみである。

posted by futbolwold |15:03 | アンダー23代表 | コメント(13) | トラックバック(0)
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2008年04月25日

大丈夫かな?北京五輪

北京五輪、開幕前から聖火ランナーへの妨害が各国で相次いでいる。

チベットに対する中国政府の人権抑圧、宗教弾圧への抗議行動がヨーロッパを中心に活発になっている。さらに問題をひろげているのが中国人による抗議への抗議活動だ。

火に油を注ぐとはまさにこのことである。中国人はとにかく、一度火がつくと暴走が止まらない民族性で、厄介だ。
これで五輪本番は何事もなく、無事行われるのだろうか。

実は今回のチベット問題の前から、北京五輪の危うさを指摘する声が多かった。
まず考えられる、小さなトラブルは「贋チケットの横行」だ。中国には知的財産権の概念はまずないといっていい。堂々と偽物が町に氾濫している。ブランド物など行政が半直接的に偽物販売を後押ししていたことが、つい先ごろまで存在していた。

食べものも偽物が氾濫している。「贋卵」まであるのだから笑っちゃう。列車の切符はなかなか一般の外国人旅行者には手にはいりにくいが、切羽詰って非正規ルートで買うと、それがほんものそっくりの切符だった。こんなことが日常茶飯事でおきている。

地下鉄、バスのような公共乗り物はくれぐれも出口付近に陣取っていないと、降りられなくなる。降りる人優先のルールは存在しない。悠長に構えていると終点まで連れて行かれてしまいそうだ。

競技場の入り口も我先にと殺到する中国人に気をつけたほうがいい。
町の安いレストランでは何を食べさせられるか、保証の限りではない。店で使う調理油は工場の廃油から作られていることも多く、原因不明の食あたりをしないよう。現地人もホテルのレストラン、高級店を選んで食事に気をつけているくらいだから。

何はともあれ、前代未聞のハプニングの連続になりそうな北京五輪。それはそれで結構エキサイトなオリンピックになりそうだ。

そうそう肝心のサッカー五輪代表の話がすっ飛んでしまいました。次回ゆっくり書いてみます。スンマセン。

posted by futbolwold |09:21 | アンダー23代表 | コメント(11) | トラックバック(0)
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2008年03月31日

FC東京ファンの皆さん、長友の評価を教えてください!

バーレン戦での日本代表のふがいなさを嘆き、悲しみそして怒りにうちふるえた翌日、五輪代表のアンゴラ戦をTVで観戦した。

アンゴラのコンディション不良を差し引いても、そして親善試合という条件を考慮してもアンダー23の戦いぶりは素直にほめていいでしょう。流れるようなスペースへの走りこみ、パスのつながり具合、随所に見せたアイデア豊かなプレーの数々、どちらが日本代表か間違えるくらいでした。

そしてもっとも目についたのがFC東京、長友の動きです。90分間上下しても一向に動きは衰えず、何よりファイトする姿勢がすばらしい。すぐにバックパスをするサイドバックが多いなか、果敢にドリブルを仕掛け、スペースの走り込みを繰り返す。長友のプレーは長年待ち望んでいたプレーヤーの一人です。

レッズファンの私は申しわけないが、FC東京のゲームを見る機会はほとんどありません。どうか、FC東京ファンの皆さん、日ごろの長友選手の情報をお知らせください。

よろしくお願いします。

posted by futbolwold |15:37 | アンダー23代表 | コメント(0) | トラックバック(0)
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