2008年08月26日

座談会 「どうなるJリーグ、どうする浦和!」第1回

8月16日、浦和レッズは味の素スタジアムで行われた東京FC戦に勝ち、多くのレッズサポーターは久々の勝利に気分をよくして帰路につきました。(この原稿を書いている間にも磐田に快勝、エジミウソンの中東移籍話が持ち上がるなど、状況は時々刻々動いています)
レッズのコアなサポーターを自認する6人のグループがこの夜、新宿の居酒屋で勝利の美酒に酔いながら今期のレッズの評価について、そしてJリーグ全体の将来像など、終電の時間を気にしながら熱く語り合いました。

以下はそのときの様子を座談会風にまとめたものです。
6人は昨年のレッズのACL戦で、オーストラリア、上海などで互いに顔見知りとなり、親しくなったレッズサポーターの面々です。ゴール裏で選手と一体化してゲームに入り込む者、ゴール裏にはあえて身をおかず、ゲームを楽しむ者と、観戦スタイルは各人各様です。また年齢も20代が2人(MA君、Y君)、30代が3人(G君、M君、K君)そして50代の私と相当年齢のひらいたグループ6人です。年の功で司会役は私がつとめました。

本田圭佑の移籍話をめぐって

司会:MA君は少し遅れてくるようだけど座談会を始める前に、久々の勝利を祝して乾杯しましょう。相馬のボレーに乾杯!
<しばしビールが胃にしみこむまで全員無言>
  ところでホットな情報として本田圭佑をレッズが獲得に動いているという話だけれど、みんなは本田をどう評価している?
G:今シーズン、レッズの補強の方針は強力なDFの獲得だったはずで、ブラジル人が具体的な候補にあがっていましたね。けれど怪我によるメディカルチャックで引っかかって結局、うまくいかなかったのはしょうがないとしても、本田云々以前になぜ、シーズン当初でなく、ここで急にMFの補強に方針転換したのはよく理解できません。
K:そもそもこの本田移籍情報、本当なの?どこからでてきたの?
Y:オランダのクラブ側が意識的に情報流したらしいですよ。
M:ということはオランダのクラブが本田をいらないと意思表示したということ?
Y:多分そういうことでしょう。
司会:そもそもシーズンに入る前からポンテの長期離脱、小野、長谷部の移籍でMFが手薄になるのがわかっていたのに、なぜ早めにMFを補充しようとしなかったのかよくわからない。
K:本田ってよく知らないだけど、どこのポジションで使おうとしているの。どんなタイプの選手なの?
G:それが相馬の位置なのかポンテの位置なのか、よくわからない。北京五輪の試合を見るる限り、本田のところでボールが止まってしまう傾向がありました。レッズのサッカーの欠点は人が動かない、そこへきてさらに動かない本田が来てもどうしようもないと思います。
Y:今シーズンの誤算は攻撃のアクセントをつけることが出来た小野を欠いたのが大きいと思います。
K:そうだね、今シーズンの大きな誤算はMFとやはり2人のフォワードですね。過去、なんやかんや言ってもエメルソンとワシントンが点を取ってきたけど、高原とエジミウソンはどうしようもないね。他のチームは有能なブラジル人を獲得しているのに、レッズのスカウトは2人の力を見誤ったのか、どうなっているの?
Y:エジミウソンはまえから候補としてリストアップしていたときいていますが、高原はドイツからのオファーを受けて獲得したようですよ。
K:鹿島とか柏とかは昔からいい外国人選手を取ってきているのに、レッズのスカウト体制はどうなっているのか。レッズはバイエルンと提携していると宣伝しているけど、バイエルンから選手来ている?
M:ポンテはバイエルンルートではなくて、ブッフバルトの個人的人脈で採っていますね。
司会:レッズのスカウト体制はそれなりに整っているだろうけど、プロ野球をみてもそうだけど最終的には人脈の問題でしょう。
M:レッズの移籍候補は誰もが知っている選手ばかりですね。梅崎も世界に通じる選手、という一般的な評価を鵜呑みにして、札束で買った感じがします。
司会:ところでシーズンのスタートダッシュで大コケしたけどここ何試合かのレッズの調子はどう見ている。
K:永井も達也もいい選手で個人的にも好きだけど、このあいだの鹿島戦の達也は目の色が違っていたね。ここで負けたらすべて終わり、この試合でぶっ壊れてもいいっ!というくらいがんばっていた。それと坪井が完全復活したのもうれしかった。坪井は10点満点の9点をつけたいくらいの活躍だった。
M:ここへ来て坪井の復活で闘莉王がセンターに戻り、守備が安定しましたね。阿部と啓太も本来の位置におさまって守備はよくなってきました。
K:エジミウソンと高原の期待はずれが誤算だったけど、サントスの怪我も誤算だったね。
M:確かに、サイドからの崩しが出来てないのはサントス不在が影響していますね。エジミウソンと高原の働きがいまいちなのも、二人にサイドからいいパスが来ないことも関係しているでしょうね。
G:代表でもサイドというかウイングバックというか、日本には人材がいません。結局、外国人に頼るしかないのかな。
K:相馬もサイドを抜けることは出来るけど、後のセンタリングの精度がおそまつ。それと今日はボレーで点を決めたのだから、調子に乗ってもっと積極的に前に出てくればいいのに、出てこないね。

J1今期の最終予想

司会:このままいくと今期のレッズはどうなるだろう。
G:混戦ですね。レッズが優勝するとすれば最後までもつれる展開でしょう。
司会:混戦の理由はACLの影響で鹿島、ガンバが調子を崩したからでしょう。
M:レッズはACLこれからですから、レッズはリーグよりACLを目指したらどうですかね。
G:去年のACLは勢いがありましたね。でも今年は予選を勝ち抜いてないから、勝ち抜くのは難しいかも。 
<ここでMA君が遅れて到着。改めて乾杯!>
MA:田舎から親父とお袋が試合見に来て、親父なんか5回目でやっとレッズが勝ったって、狂喜乱舞していましたよ。いまホテルにおくってきたので遅れました。明日は東京観光だけど、負けていたら盛り上がらなくてどうしようかと思っていました。<笑い>
  でも久しぶりに勝ちましたよね。
G:みんなおんなじこと言っていましたよ。<笑い>
MA:上海以来ですね、こうして顔をあわせるのは。
K:いや、もっとも最近では鹿島で君を見かけたよ。
MA:そうですか、あの日は雨で連れが途中で体調崩して、医務室に駆け込んで大変でしたよ。 鹿島のゴール裏に医務室があって、医者が当然鹿島サポーターで鹿島勝ったね、なんていわれちゃいました。連れが元気が出たのでお礼を言って医務室を出たとたん達也のゴールが決まり、「ざまーみろ鹿島、ウイアーレッズ」と思わず叫んじゃいました。 
K:試合終わってからが大変で、電車を7本乗り継いで、大森までたどり着いて、あとは横浜までタクシーで帰りました。でもタクシー代7千円払っても価値ある試合だったね。
  外国のリーグを見ても良きライバルがいないとリーグが盛り上がらない。鹿島にはその意味でもがんばってもらいたいし、特にアウエー戦での鹿島戦はその意味で関心が高い。鹿島だけには負けたくないという気持ちで毎年、鹿島に行っています。
G:鹿島も勝ったり負けたりで、優勝争いは混沌としているのでレッズもまだ優勝の可能性はあると思います。千葉が案外残留するかもしれません。マリノスが落ちるかも?
MA:可能性はありますね。でも個人的にはマリノスファンにはいい奴が多いので残って欲しい。
K:日曜の夜の三ツ沢でマリノスの試合、スタジアムが埋まらないのです。ショック療法で一度落ちたほうがマリノスのためになるかもしれないね。
M:マリノスとともに清水も磐田も精彩ないですね。やはりリーグ全体のことを考えるとサポーターが自分のチームの応援から離れていくのは悪い流れですね。
  私なんかレッズサポーターといったとたん、会社の人から野蛮人扱いされています。
  ガンバ戦の騒動のあと、出勤したら「あら逮捕されなかったのね」だって。
Y:新潟、仙台、札幌、大分といった地方ではそれなりの盛り上がりを見せています。
MA:地方に元気があるのはいいことだね。個人的には山形がJ1に上がってくることを期待しています。
G:いい試合していますよ山形は。J1に上がってくるかもしれない。
MA:でも山形はJ1加盟の1億円が払えないから、帳尻あわせで最後は負けるかもしれませんけどね。<笑い>J2は最終的に22チーム(現在は15チーム)を目指していますが、どんどんいろんなチームがチャレンジしてJ1に上がるようにならなければ、リーグの活性化につながりません。毎年、J1に上がってくるのが元J1のチームでは・・・。
司会:甲府は一時、いいサッカーしていましたね。J2のチームに夢を与えたような気がします。<続く>

posted by futbolwold |12:10 | Jリーグ | コメント(3) | トラックバック(0)
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2008年08月18日

今期を象徴、有力クラブが下位グループを形成

東京ヴェルディ13位、ジュビロ磐田14位、清水エスパルス15位、横浜Fマリノス16位。かつての上位常連組みが団子状態で下位を低迷している。
サッカー王国清水のこのところの低迷振りはなんとも物寂しい。Jリーグ開幕当初は静岡出身の選手が特に目立ったが、核となるエスパルスに元気がないのはどうしたことか?そして97年から02年まで鹿島とともに二強時代を競った同じ静岡勢の磐田もまた往時の勢いが感じられない。
Jリーグスタート以前からのライバル同士である東京ヴェルディと横浜Fマリノス。人気を二分した両チームも苦しいチーム状態にある。

特に横浜Fマリノスは気がつけば降格有力候補といわれた千葉がぴたっと後ろについている。千葉はオシム時代を除けば幾度となく降格の危機に見舞われたが、なぜか不思議と最後はJ1に踏みとどまってきた。過去のデータを信じれば今期もまた、案外残留する可能性は高い。
とすると、千葉に代わって横浜Fマリノスが降格?ということも十分ありうることになる。
奮起せよ!横浜Fマリノス。

しかし、下位グループが団子状態になっているように今季は上位グループもどんぐりの背比べを演じている。21試合を終了した時点でトップの鹿島が5敗、2位の浦和と4位の大分も6敗、3位名古屋は7敗と、いずこも絶対的な強いサッカーが出来てない。
上位4チームの負け方も取りこぼしというよりも、完敗していることが多い。

今期開幕前の評価が高かった鹿島、浦和、大阪、川崎が現時点でも、もたもたしている。鹿島、大阪はACLの影響がたぶんにあったが、浦和はスタートで躓き、これからはACLの影響を多分に受けるであろう。そんななか、大分の躍進振りが目に付く。確かにいまの大分は強い。

おそらく、リーグ終盤まで団子状態のレースが続き、ラストスパートをかけて一人抜け出すチームはないだろう。最終戦の結果如何で3~4位までのチームで優勝を争う大混戦を予感させられる。

例年のことながら優勝争いは言うまでもないが、今期は例年以上に降格争いもまた不謹慎ながら面白そうだ。

posted by futbolwold |09:52 | Jリーグ | コメント(1) | トラックバック(0)
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2008年08月03日

勝負への執念の差が出たオールスター戦

懸念されていた竹島問題がらみの混乱もなく、真剣勝負に近い緊迫した今年のJ・K対決オールスターは結構楽しめた。

勝負へのこだわりの差が、そのまま得点差に現れた試合だった。また得点力不足の日本人ストライカーをはずしたものの、皮肉にも二人の外国人ストライカーは不発だった。
全体的な印象といえば、攻め続けているうちに点が入らない日本の弱さは相変わらず。後半、スタミナが切れるとトラップミス、パスミスを相手に引っ掛けられ、そのまま速攻を仕掛けられ失点しまった。

韓国の攻めあがるときのスピード、ここ一番のスタミナ、集中力は素直に認めたい。いいサッカーをしても、勝負に負けてはどんな試合でも意味がない。
韓国で目立った選手はやはりチェソングッである。小柄なドリブラーだが、ペナルティーエリアに入ると怖い存在だ。それと外国人フォワードである。レッズのエジミウソンに爪の垢でも飲ませたい気分になった。この試合を見る限り、外国人選手の力の差が大きく勝負を左右していた。Kリーグ経由の外国人プレやーがこれからはJリーグに増えるかもしれない。Jリーグ各チームのスカウトの力量も問われるようになるだろう。

日本側で光ったのはやはり前半の小笠原である。あのフリーキック、ミドルレンジでのパス、キープ力は日本代表でぜひ使ってみたい。岡田監督も観戦していたが、小笠原のプレーはどう映っていたか?

今回の日本選手の意識は「お祭りか真剣勝負か」のハザマで揺れ動いているように見受けられた。次回はそのあたりの曖昧さを払拭して試合に望んでもらいたい。何事も中途半端は最も避けたいところだ。

posted by futbolwold |09:42 | Jリーグ | コメント(5) | トラックバック(0)
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2008年08月01日

日韓オールスター戦の観戦ポイント

今年のサッカーオールスター戦は見所の多い試合になりそうだ。

野球のオールスター戦を真似たサッカーのオールター戦は、Jリーグの認知とサッカーファン発掘のために企画されたものである。しかし、近年日本がワールドカップへの出場を果たし、その下の世代もオリンピック出場によって、サッカーの社会的認知度も上がり、サッカーオールスター戦は所期の目的を果たしたように思う。

個人的にはサッカーにしても野球にしてもあまりお祭りとしてのオールスター戦への関心は高くなかった。
野球に関していえば、以前はセ・パ両リーグが戦う場がオープン戦と日本シリーズに限られていて、ファンにとってオールスター戦はそれなりに希少価値のあるゲームだった。しかし、セ・パ交流戦が始まり、その分希少性も落ちてきたように感じる。

サッカーについていえば、Jリーグは野球のようにもともと二つに分かれているわけでもなく、国際試合ごとにA代表、五輪代表など年代別の代表(スター)が常時召集され、オールスター選出の選手はA代表と重なり合いが強く、野球以上に希少性は少ない。
お祭り的要素も昨年のオールスター戦のように「カズ・ゴン対決」のようにTV主導の手垢に汚れた企画ではお祭りとしてもあまり盛り上がらない。

これまでのお祭り的要素が薄らいだ2008,2009年のオールスター戦はJリーグ対Kリーグの体裁をとって行われる。Kリーグ代表監督の車範根は何が何でも勝ちにいくと明言しているようだ。
そして選手の選抜方法も変わり、勝負にこだわった選手選抜が行われた。

そこで今年のサッカーオールスター戦の見所を整理して考えてみた。
1、Kリーグのレベルを確認できる
2、岡田ジャパンに選ばれない、鹿島の3選手、特に小笠原の存在に  再度注目する
3、アジア枠を見据えて、Kリーグの有望選手を間近に見ることができる
4、新たな日韓戦としての位置づけ
5、Jリーグが韓国はじめアジアにPRできる場になる?

竹島問題に絡めて韓国側が必要以上に熱くならないことを願いつつ、関係者に対しては新しい試みに拍手を贈りたい。

posted by futbolwold |15:42 | Jリーグ | コメント(1) | トラックバック(0)
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2008年07月20日

アジア枠をきっかけに外国人枠を再び考える

当ブログの4月29日に「Jリーグが抱える二つの課題」と題して「外国人枠」を取り上げたことがある。

オシム前日本代表監督が日本人キーパーのレベルの低さを嘆いて、「キーパー外国人枠」を唐突に提案したことを取り上げ、「外国人枠」について書いた。あれから3ヶ月もたたないうちに、早ければ来季に向けて現行の「外国人3人枠」とは別枠でアジア・サッカー連盟(AFC)加盟国・地域出身の選手を対象にしたアジア枠を設ける案が浮上、検討段階にはいっている。
そこで今回はこのアジア枠を含め、外国人枠について再度、“外国人枠拡大は日本サッカーのレベル向上に寄与するのかどうかを中期的に展望”してみたい。

一口に外国人枠拡大といっても外国人枠の「全面的制限撤廃」と「部分的制限撤廃」があり、Jリーグはいうまでもなく「部分的制限撤廃」をとっている。
外国人枠の「全面的制限撤廃」をすればアーセナルやインテルのようにスタメン全員が外国人という極端な例も出てくる。ユーロ各国あるいは各クラブで外国人枠への対応はおのおの異なるのでユーロをひとくくりには出来ないが、イギリスのように外国人枠拡大の影響で代表のレベルが低下するという声が上がっている。ただしイギリス代表のレベル低下と外国人枠拡大に確かな因果関係があるかどうかは即断出来ないが、その懸念は理解できる。

ちょうど折りしもFIFA(国際サッカー連盟)会長のブラッターの「6+5ルール」(クラブの試合で、外国籍選手の先発を5人までに制限)の提案をFIFAが支持し、UEFA(欧州サッカー連盟)も同調する気配があるという。
FIFAはこれまでサッカーの世界的普及に力を注いできた。サッカー不毛の地、アメリカをワールドカップ開催地に選び、日韓共催大会や南アフリカ大会のように各大陸持ち回りでワールドカップ開催を推進してきた。
ユーロの一極集中傾向は移籍金や選手の年俸高騰を招いたが、一方で世界的なサッカー技術の向上とサッカー人気の普及という面では功罪の「功」を担ったように思う。ユーロ・南米とそれ以外の地域との実力差は確実に縮まってきたのも「功」の部分である。

しかしここへきて世界の一流プレーヤーがユーロに一極集中することの弊害を感じ始めたのかもしれない。「6+5ルール」へのFIFAならびにUEFAの賛意はやはり「罪」のウエイトが大きいと判断したのだろう。
誰にとっての「罪」なのか、「罪」の中味はなんなのか、私自身、実はあまりよくわかっていない。(今後の課題として残しておきたい)

さて、Jリーグにおけるアジア枠導入は日本サッカーのレベル向上に寄与するのかどうかを考えてみる。
まず、具体的にアジアとはどこを指すことになるのだろう。というよりアジアとは現実問題としてどこになるのであろう。中期的にはおそらく、韓国、北朝鮮、中国、オーストラリアを指すことになるだろう。東南アジアは当面はまだ日本人選手を超える有望な選手は相対的に少ない。ならば中東はどうか?身体、運動能力の高い中東の選手はアジアカップなどでもその活躍は光っていた。しかし中期的にみると中東の選手がJリーグを選択するかどうかは疑問である。その理由は潤沢なオイルマネーで有望な自国ならびに他の中東諸国の選手を引きとどめるであろうし、かつユーロが「6+5ルール」を採用すれば、世界の一流プレーヤーの多くはユーロ以外のリーグへと流れていくはずである。そのユーロ以外のリーグの可能性はオイルマネーに沸き立つ、中東各国とロシアになる可能性が高い。

アジア枠が日本サッカーに及ぼす直接的な影響は日本人選手の出場機会が失われるということである。アジア枠を含め外国人枠の増加はイコール日本人選手の締め出しを招く。しかし、プラスに考えれば日本人選手に適度な刺激を与え、競争意識とハングリー精神が育ちレベルの向上につながるという意見がある。もちろんこれとは正反対の意見も多い。

外国人枠の「全面的制限撤廃」のユーロでは、外国人スター選手の獲得によるハイレベルで魅力的な試合の展開で、入場料収入も増え、スター選手に払う年俸を上回る収入をクラブへもたらし、その再投資で更なるスター選手を獲得しているビッククラブがある。またその一方で、若手を下部組織から育て、そのなかから生え抜きのスターを作り、そこに適度な外国人スターをうまく組み合わせて経営的にうまくやっているクラブもある。

Jリーグの場合、外国人枠の「全面的制限撤廃」は中期的には可能性は薄いと私は思っている。Jリーグにおける外国人枠完全撤廃はいくつかの点でリスクが多すぎるからだ。
プロ野球の世界では外国人選手を昔から「助っ人」と呼んできた。このことからもわかるように外国人は一時的な手助け要員として考えられてきたし、多分今後ともその点は大きく変わることはないであろう。オール助っ人チームは日本人のメンタリティーにそぐわず、ファンは集まらないだろう。Jリーグが盛りあがらなければ、同時にレベルも上がらない。
適正な外国人選手の数は姑息かもしれないが、すこしづつカードを切るように現行の3人枠を広げて、その影響を見ながら判断していくのが現実的である。

反面、外国人枠の「全面的制限撤廃」をしなければ、J各クラブの対応はどうしてもユーロのような多様な選択・対応が出来にくい側面がある。
そこでJ各クラブが今回のアジア枠を世界のサッカーの潮流を考慮しながら、中期的なスパンでどう考えるかによって各クラブに対応の違いが出てくるだろう。

posted by futbolwold |10:27 | Jリーグ | コメント(1) | トラックバック(1)
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2008年07月16日

レフリー・その権限と信頼

サッカーシーズン幕開けのしょっぱな、ゼロックススーパーカップで不安定なレフリングで処分を下された家本主審がJ1のレフリーとして先ごろ復帰した。
あの試合、TV観戦をしていたが、そのレフリングはなんともひどかった。みていたほうが不可解なジャッジの連続でハラハラしたくらいだから、当該者たる選手、監督の戸惑いは想像に余りある。

「サッカー規則」はたったの17条しかないがそのうち1条から4条まではフィールド、使用するボール、競技者の数、競技者が使用する用具に関するもので、事実上のゲーム進行の規則・取り決めは13条と更に少ない。
そして第5条でレフリー(以下主審をレフリーと呼ぶ)に関するものが最初に規定されている。レフリーの役割がゲーム進行の重要な役割をまかされていることが規則の構成から読み取れる。
「サッカー規則」第5条の「主審の権限」には簡単にこう定めてある。
「それぞれの試合は主審によってコントロールされる。主審は任命された試合に関して、競技規則を施行する一切の権限を持つ」

「サッカー規則」の特徴的なことは条文の根底にある反スポーツ・反紳士的行為をかたく戒めていることだ。第12条「ファウルと不正行為」にそのことが凝縮されている。シュミレーション、遅延行為、執拗な抗議、暴言、一切の挑発的行為は何もサッカーにおいて特徴的な現象ではなく、社会一般で忌み嫌われる行為である。
つまりサッカーというゲームはそれにかかわるサポーターを含むすべての人の「コモンセンス」を拠り所としているといえよう。

レフリーはゲームにかかわるすべての人からその権限を付託させられている。全権を委任されているともいえる。広いピッチで副審と第四の審判のサポートを受けつつも、90分間、次々と起こる出来事にレフリーは瞬時の的確な判断が要求される。
ピッチ上の22人がどこで何をしているか、すべてを把握することは物理的に不可能である。当然人間である以上、見逃しや誤審は付きものである。選手にとってはレフリーの判定一つでサッカー人生を狂わされることもある。しかし基本的には選手も人間のやることにミスは付きものと「コモンセンス」で割り切っている箇所は多い。

「サッカー規則」は憲法のようなもので、法律や条令、施行規則のように詳細が明文化された規定がない。レフリーの解釈と判断にゆだねられる部分が多い。したがってレフリーに求められる役割は多岐にわたり、しかも重い。

レフリーに求められる資質は三つある。
一つは技術・体力に優れていること。
どの場面でどこにポジションを取るべきか、といった技術・経験の領域と90分走りきる肉体的領域の資質である。
二つ目はゲームを鳥の目のように俯瞰的に眺められる冷静さと客観性を備えていること。
レフリーは選手と同一平面上を走り回っているが、頭と心はゲームのテンポ、流れ、展開を高見の視点で眺められるかどうかが求められる重要な資質である。
三番目はレフリーには試合をコントロールする権限を与えられているが、同時に自分をコントロールできる資質が求められる。

「コモンセンス」を拠りどころとするサッカーが近年、重要視されてきたことはゲームの流れである。ゲームを淀みなく(遅延行為を重く見る)水の流れのようにとだえることなく、スピードとテンポを重視するのは、背景に現代社会のスピード化があるように思う。プロ野球界がゲーム時間の短縮に取り組んでいることにもそれは見て取れる。サッカーは90分の時間的制約があるものの、攻守ところを変えた、めまぐるしいスピードサッカーが求められるのも現代の「コモンセンス」であろうか。

家本レフリーに限らず、ゲームの流れを止めるようなジャッジにしばしばブーイングが集中するが、ゼロックススーパーカップはその見本のようなゲームだった。あのゲームに関する家本レフリーはレフリーが求められる資質の三番目、セルフコントロールを失ったように見受けられた。イエローカードの乱発は家本レフリーの明快さを欠いた判定基準に選手が抗議したことに動揺し、自分でも収拾がつかなくなったのだろう。

レフリーはゲームコントロールの権限を全面的に与えられているが、ゲームの主役であってはならない。委嘱された権限の中で、ゲームの黒子に徹し、試合を無難にさばいていくことが望ましい。選手がレフリーを信頼していれば、きっと相手の悪質なファールを見逃さないだろう、選手がそんな安心感と信頼感をレフリーに持つようになれば理想だ。選手はあやふやなレフリーの判定に煩わされず、プレーに没頭できる。あのレフリーの目はごまかせないと思えば、おのずとプレーはフェアになっていくだろう。
両チームが気持ちよい戦いが出来たと思わせることが最良のレフリングである。

posted by futbolwold |13:47 | Jリーグ | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年06月29日

再開後のレッズの調子?

WC最終予選の組み合わせも決まり、WCアジア予選中断明けのレッズ対レイソル戦を国立競技場で観戦した。
観戦ポイントは長期間、戦列から離れていたポンテ、三都主の調子を確認すること。
阿部、坪井、鈴木敬太、高原の怪我、体調不良など、その後の気がかりな様子をこの目で確かめること。岡田監督になって玉田、大久保、佐藤寿など小回りの利くタイプのフォワードが招集され、結果をそれなりに出しているので、同タイプの田中達がどこまで動けるかも気になっていた。

まず田中達はこの試合、ベンチにも入っておらず、評論外。
問題外は先発するも開始早々に負傷退場した三都主である。特に危険な接触プレーもなかったが、突然倒れこんでしまった三都主。結局、試合に出られるようなコンディションではなかったようだ。完治してゲームにでられるまでには、相当時間がかかりそうだ。

明るい材料はなんといってもポンテの復帰だ。残り15分で永井と交代したポンテだが、随所に好調時のプレーを髣髴させる動きを見せてくれた。数試合、怪我をせず出場していけば、ゲーム感を取り戻し、昨年のような活躍をしてくれるだろう。また怪我が心配された阿部は唯一の得点を決めるなど、不安を払拭させてくれた。寡黙な男だがやるべきところはしっかり仕事をしてくれる、頼もしい存在である。

代表シンドロームの影響で不調をかこっていた坪井が久々にピッチに戻ってきた。動きはまだまだだが、大きなミスもせず、無難にプレーが出来ていた。これをきっかけに、輝きを取り戻して欲しい。同じように体調を崩していた鈴木も同様に無難にプレーをしていた。
高原もゴール前での動きに鋭さを見せていた。結果がついてくれば立ち直りの兆しが見えてくるだろう。

しかし、試合全体をとおして考えさせられたのは、闘莉王をボランチに起用し続けるのかという疑問が残ったことである。
ポンテも復帰し、鈴木も90分動ける目途が立ったのに、なぜ闘莉王を本来のポジションに下げないのだろう。
柏の得点は2点だったが、あと3点くらいは入っておかしくない内容だった。その原因はセンターバックの役不足である。浮き球の処理を何度か誤り、簡単にシュートを打たれていた。

エンゲルスはフォワードの得点力不足を闘莉王が補うことを期待したものだろうが、まず守りがしっかりすることがレッズの特徴である。攻撃好きの闘莉王が、仮定の話だがエンゲルスにボランチを直訴したとしても、許すべきではないだろう。

2位の名古屋が鹿島に敗れ、順位に変動は無かったがレッズは4敗目を喫し、Jリーグは混戦模様を呈してきた。復調した鹿島が首位戦線に再度躍り出てきた。ただ、鹿島はガンバとともにACLの闘い方によってこの好調さをどこまで維持できるかが課題である。

この日の国立は3万7千人弱の観客だった。今年に入って代表の試合の不入りの原因は、観客の目が肥えてきたこと、ユーロ2008のレベルの高い試合を見てきた客が、真剣勝負でない国際試合に興味を向けなくなったことが大きな原因だろう。今回のWCアジア予選についてもひところの観客動員を稼げていない。この傾向は今後も続くであろう。
キリンカップの当初の意図である、代表強化はすでに有名無実化している。首都圏での開催から地方での開催へと転換したほうがよさそうだ。親善試合的なゲーム、ならびに強化試合に関しては、ほとんど見る機会の少ない地方での開催を考えたほうがよい。

posted by futbolwold |10:32 | Jリーグ | コメント(5) | トラックバック(0)
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2008年05月06日

J、前半戦の山場

つい先ほど、埼スタから戻ってきた。
浦和がまだ片目もあかない千葉を相手に前半てこずったが、千葉のマークがずれ始め、甘くなった後半、闘莉王、相馬、エジミウソンの3連続ゴールで突き放した。スコアだけを見ていると楽勝に映るが、内容はスコアほどではない。高原は相当警戒されている様子で、ゴール前では4人のマークに囲まれていた。
前回の神戸戦(TV観戦)でも高原のマークに3人がへばりついていたシーンがあった。
ことごとく高原はボールを奪われていたが、これは高原一人の責任とはいえないだろう。
高原とエジミウソンとの距離が遠く、(二人ともサイドに流れすぎるきらいがある)トップ下と両サイドバックの上がりが遅く、結果的に高原を孤立させてしまうことが、ここ何試合かの傾向である。

6月のWカップ予選の中断前に浦和は川崎、大阪と対戦する。川崎は浦和同様、スタートにつまづき、監督が交代した。しかし、川崎はジワジワと立て直してきて、今日も磐田を4-1で退けた。鹿島と大阪はACLの関係で今節、試合はなかったが暫定順位で浦和が首位を守り、川崎が名古屋についで3位につけてきた。
大阪戦は鹿島同様、ACLの戦いがどう響くかが、浦和にとっては鍵になる。

首位グループも混戦模様だが、二番手グループもめまぐるしい星のつぶしあいをしている。前節、浦和と引き分けた神戸、また磐田と引き分けた清水が、ともに柏と新潟に3:0の同スコアで完敗している。
5月半ばから6月後半までの約1ヶ月、Jリーグは中断するが、ここで各チームがどのように建て直しをしてくるか、注目したい。

鹿島、大阪ファンには辛口になるが、ACLの疲れをどれだけ克服できるかが今期のキーワードのなるだろう。鹿島はすでにその影響が出始めて、昨年後半からの快進撃が止まり、チーム状況は下り坂になっている。
ここまでの各チームの失点を眺めてみると、一桁(8失点)は浦和のみ。ポンテの離脱などで中盤に上がってその穴を闘莉王が埋めているが、最後尾の守備は破綻していない。阿部が闘莉王の役割をしっかり果たしているからだ。
このあたりが、高原、エジミウソンの期待を裏切る得点力不足を補って余りあり、首位をキープしているのだろう。

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2008年05月02日

フライング覚悟の優勝予想だ!

第9節が終わった時点での今シーズンのJリーグ優勝予想です。

実にテレビ的軽いのりで、フライング覚悟、轟々たる非難コメント覚悟でやっちゃいます。今シーズンのこれまでの展開を一言で表現すると、「荒れる春場所」てなところでしょうか。

幕内上位の名古屋丸がとんとんと無敗で勝ち進みました。しかしここへきて2連敗で、首位を浦和錦に譲ってしまいました。
前期、優勝賜杯を手にした東の正横綱、鹿島灘も無難なスタートを切りました。しかし鹿島灘はライバル、西の張出し横綱、浦和錦に逆転うっちゃりで、黒星をつけられ、栃乃神戸にも痛い引き分けを食らい、3位に後退。
さて、今シーズンの波乱といえば最強大関、大阪時雨と同じく大関の川崎龍がいまいち調子に乗れません。大阪時雨はめきめき地力をつけてきた大宮王に痛い1敗を喫し、10位とまさかの不振にあえいでいます。川崎龍はフッキが復帰したところまでは台本どおりでしたが、親方とそりが合わず、その後親方は体調崩し辞任してしまいました。

二番手グループの出羽横浜と小平部屋の若東京のここまでの健闘も目立ちます。
親方の跡目争いでごたごたする千葉ケ岳は早々に、十両陥落濃厚です。2勝13敗か1勝14敗といったところが順当な見方。

これから鹿島灘、大阪時雨は予定される外国巡業(ACL)で力士に相当の疲労がたまると思われます。すでに鹿島灘は顕著にその影響が出てきています。今から疲れてどうする!蒸し暑いこの国の夏場所は無事乗り切れるのでしょうか。浦和錦もこれから外国巡業の予定がはいっていますが、昨年の経験を活かし部屋一体になってほぼ万全な状態です。

こうしてみると、優勝争いは星のつぶしあいがまだまだ当分続き、目が離せません。
名古屋丸、栃乃神戸、大宮王、若東京はダークホース的存在ですが、終盤の優勝争いでは経験不足が響き脱落するでしょう。殊勲、敢闘、技能の三賞のいずれかを取れれば上出来です。
かつての名門、清水一門の磐田川、清水富士は8勝ラインをめぐり、勝ち越し、負け越しの境をうろちょろしながら場所を終えるでしょう。琴京都、札幌誉、千代新潟、大分山、第二東京丸(何故か運搬船のような名前)は終盤の十両陥落争いの主役で逆注目を集めることでしょう。

最終的には実力、人気ともに当代随一の浦和錦が昨年の雪辱を期し、12勝3敗で賜杯を手にすることになると予想しました。

posted by futbolwold |11:09 | Jリーグ | コメント(3) | トラックバック(0)
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2008年05月01日

Jリーグが抱える二つの課題のコメントから・・・

Jリーグの更なる飛躍を視野に入れた外国人枠問題に多くのコメントが寄せられました。
予想通り、GKの外国人枠問題を含め、賛否両論でした。
そこで、いただいた皆さんのコメントを踏まえたうえで、もうすこし外国人枠について考えたいと思います。

話の前提として「外国人」とは誰をさしているのかを考えてみましょう。
いま、ユーロ圏は長期にわたる経済成長でインフレが進行しています。友人からのホット情報では、スウェーデンの朝マックの値段が1400円とか。
プレミアリーグの選手の平均年俸は2億円ともいわれています。Jリーグ発足当時、ややロートルとはいえビッグネームが続々来日しましたが、現在のJリーグで高年俸の選手を獲得できるのは、浦和くらいでしょう。したがって、ここで「外国人」といえば事実上、ブラジル、アジア諸国(アフリカは地理的、選手の能力的なことから欧州を選択する)をさすことになります。

外国人選手がJリーグにどっと押し寄せれば、おそらく一時的に日本人レギュラーはその座を追われることでしょう。ここからは「鶏が先か卵が先か」の話になりますが、楽観すれば世界レベルのJリーガーが輩出するかもしれません。
他方、私個人の草野球、ソフトボール歴30年の狭い経験ですが、選手は実践的な試合を通じてうまくなっていきます。百の練習より一つの試合に勝るものはありません。レギュラーを追われた日本人選手の成長スピードはかなりゆっくりした足取りになるでしょう。
私たちはゆったりとした時間をまつほどの民族的耐性を備えているのでしょうか。

欧州のクラブに渡った日本人選手のなかでレギュラーの座を絶対的にした選手は数えるほど少ない。かの地で外国人に囲まれ、練習におわれる日々を過ごしていても、日本人選手の飛躍的なスキルアップにつながっているようには思えません。

しかし、適度な競争のないところに成長が望めないことも社会的一般論として、私たちは知っています。そこが悩ましいところであり、外国人枠問題の難しいところです。

“私たちはゆったりとした時間をまつほどの耐性を身につけているでしょうか”への答えは、一つの条件があれば「Yes」と応えることもできるでしょう。

それは、いつまでという期限を区切り、そのプロセスを公に明らかにすることです。ガソリンの暫定税率のように、暫定が暫定でなく問題先送りの実質的な恒久法のようなことは、熱狂的サッカーファンのなかでは許されることはまずあり得ません。

posted by futbolwold |10:55 | Jリーグ | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年04月27日

片鱗から1週間後、結果が・・・

4月21日、「片鱗を見せた高原」を書いた。
大宮戦での後半、高原が相手マークを引き連れて、重戦車のようにゴールを目指し、枠のなかにシュートを放った。惜しくもボールはGKにはじき出されたが、フォワードの片鱗をやっと見せてくれたプレーから、高原の復活間近を予感した。

昨日の京都戦での今季初得点は大宮戦で見せたプレーのように、相手バックに競り勝ち、飛び出たキーパーもかわして、右角度のないところからきっちりゴール左上にシュートを決めた。

続く2点目は調子のよいときの高原らしいゴールだ。相手より一瞬早く、センタリングに反応してあげた得点だ。
サポーターも高原の復調を喜んだが、一番ほっとしたのは本人だろう。もやもやも吹っ切れて、リーグでも代表でも活躍して欲しい。

posted by futbolwold |12:00 | Jリーグ | コメント(2) | トラックバック(0)
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2008年04月26日

Jリーガーの不祥事に思う

柏の選手で、今回日本代表候補に選ばれた、茂原選手の不祥事について一言。

まず事実関係を確認しておくと・・・
01年9月 当時19歳 J1神戸時代に窃盗、今回の逮捕となった容疑
06年3月 当時24歳 J1川崎時代に住居侵入、不起訴

容疑は窃盗に住居侵入だが、2件とも女性宅に忍び込み下着類の盗みを目的にしたと疑われる。
今回の事件に関連して思い浮かんだのが、タレントの田代まさし、早稲田大の植草教授の二人。何度も同じ過ちを繰り返す彼ら二人を見ていると、性(さが)、癖(へき)、病気と判断せざるを得ない。

強制わいせつと強姦の発生件数(昭和50年から平成15年)の推移を調べてみると、強姦はほとんど横ばい気味の微増。強制わいせつは平成10年ごろを境に超激増(2,5倍くらい)している。その原因、理由はよくわからないが、今回の茂原選手の事件を性犯罪のなかに大くくりで含めてしまうと、確率的に起こるべくしておきてしまうのかと思ってしまう。
大学の運動部で集団による性犯罪が続いたが、運動部の悪しき伝統を生み出しがちな閉鎖社会、縦社会がある限りこの手の犯罪はなくならないような気もする。「赤信号、みんなで渡れば怖くない」という軽率な“場の雰囲気”のなかで侵してしまったのだろう。

今回の茂原選手のケースは集団でなく、個人である。
“場の雰囲気”のなかで起こした事件ではない。そこに、田代、植草両氏と同根の、ある種の救いがたさを感じてしまう。

Jリーグとして事件の再発防止のための緊急措置を早急に講じなければならない。と同時に選手のメンタル面のケアというか管理を徹底すべきだろう。Jリーガーの年齢は年々低くなっている。Jリーガーとしての気持ちの持ちよう、社会とのかかわり方など大人になるための、あるいは大人たるものの心得を定期的に繰り返して実施するべきだ。協会の組織に、きちんと選手の社会人教育を行う組織を作ることを提案したい。

個人的な意見としては茂原選手にはジュビロの菊池直哉選手のように新天地を求めて、いつか再起してもらいたい。

posted by futbolwold |20:39 | Jリーグ | コメント(1) | トラックバック(0)
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2008年04月22日

Jリーガーの立場から現行シーズンを考える

“Jリーグが抱える二つの課題”その<二>、外国人枠について書く予定を変更して、現行のJリーグのシーズンについて、もう少し書き加えてみることにした。
それは3件のコメントをいただいたことがきっかけで(日本の雪問題と天皇杯の関係がJリーグのシーズンを決めた)すこし違った視点からシーズン問題を再考してみる気になったからだ。

その視点とはJリーガーの視点、それもJリーガーの身体的な問題から、現行のシーズンのあり方を考えてみることにした。
結論を先に言えば、「日本の真夏のゲームはJリーガーの選手生命を縮めやしないか?」という考え方だ。

私は以下の論拠からそう申し上げたい。
生物学者、本川達雄さんの超ロングセラー新書「ゾウの時間とネズミの時間」(中公新書)の「生物の寿命は心臓の鼓動数に制約される」という説だ。
ゾウもネズミも一生涯の心臓の鼓動数はほぼ一定だそうである。1分間の鼓動数はゾウのような大きな生物は少なく、ネズミのような小さな生き物はその反対に多い。となるとゾウは長寿で、ネズミは薄命である。おなじことは人間にもいえるが、現実の世界では死亡年齢は人ごとにばらばらである。寿命にばらつきが出るのは個々の遺伝子の違い、生活環境、医療技術の違いなど、数え上げたらきりのないほど諸条件が一定でないことから生じるものだ。

本川説から連想することは大リーグの投手と投球数の関係である。
昨年、ボストンレッドソックスに移籍した松坂が投げ込み不足に戸惑った。大リーグの考え方は投手の肩を消耗品ととらえている。「投手生命は総投球数に制約される」は「生物の寿命は心臓の鼓動数に制約される」と同じ考え方である。
大リーグではキャンプの時から、投手コーチから球数をコントロールされる。1試合中の投手の球数は100球に制限されるし、イニングの途中ではベンチ前の投球練習も禁じられている。

大リーグの投手生命は長い。150キロのスピードを維持したライアン、ランディ・ジョンソンら40歳を超える選手が数多くいる。日本の投手で近い選手といえば工藤公康、村田兆治ぐらいだが、二人にはある共通点がある。それは二人とも実働年数が少ないということだ。村田はひじの故障で何シーズンか棒に振った。復帰後もサンデー兆治の異名通り、週一の間隔で投球数をコントロールして、選手生命を延ばした。工藤はかなり巧妙で、満足な結果をあげた翌シーズンは必ずといっていいほど、ファーム落ちをして「肩の休養期間」を自分でコントロール(?)してきた。

格闘技の選手生命に関してはボクシングの具志堅、相撲では北の湖の二人に共通項がある。二人はともに若くして最高位である世界チャンピョン、横綱に着き、長い間その地位を守り続けてきた。しかし引退時の年齢はかなり若い。一般的にはこれから円熟期に入って、さらに強くなると期待されていたが、あっけないほどの負けっぷりで引退を余儀なくされた。

この二人の例を見ても、スポーツ選手の「生涯エネルギーは一定」であることがわかる。エネルギーは肉体的なものと精神的なものがあるようだ。大横綱千代の富士の引退会見の言葉、「気力、体力の限界!」がそれを裏付けている。

野球と違いエネルギー多消費型のサッカーは、できうれば日本の夏のような苛酷な環境下ではプレーしないほうがよい。選手にとってもチームにとっても、そしてサポーターにとっても選手生命の長さは長期的視野にたって考えるべきだろう

posted by futbolwold |15:46 | Jリーグ | コメント(6) | トラックバック(0)
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2008年04月21日

Jリーグが抱える二つの課題<一>

課題の一つはJリーグ発足前から議論されてきた、シーズン期間について。

日本のプロスポーツといえば野球、このスポーツナビのブログランキングを見てもお分かりの通り、サッカーよりも野球をテーマに掲げるブログのほうが多い。したがってランキング上位も野球ブログの占める割合が高い。
日本におけるプロ野球人気はかつてのような勢いが薄れてきたといわれて久しいが「腐っても鯛」(プロ野球ファンには失礼します!)でまだまだ根強いファン層をつかんでいる。
ナイターを中継するTV画面をみれば夏休みの家族ずれが贔屓のファンに声援をおくっている姿が印象的である。真冬がサッカーシーズン真っ盛りの欧州では、大男達が気温マイナスのなかで、体中から湯気を立てて応援している。

日本の冬は欧州のそれに比べれば、屁のような暖かさだ。けれど温暖、湿潤な日本列島に生まれ育った、日本人にとって戸外のスポーツ観戦といえば、試合そこのけでお弁当を楽しんできた国民である。「試合観戦より団子」的国民性は真冬のスポーツ観戦はそぐわない、とJリーグ関係者は考えたのだろう。Jリーグ発足時に、致命傷的冒険は許されない。
こうしてサッカーの世界でもグローバル化が進行しているのに、日本は世界のサッカーシーズンとは異なる道を選択して今日に至る。

ビジネスの世界でも社会システムでもグローバルスタンダードの波が日本に押し寄せ、世界に抗しきれず、小泉改革は日本社会の隅々まで浸透していった。正社員が減少して、非正社員やアルバイトの労働条件が劣悪化し、大手派遣会社の横暴さが摘発されたが、これも改革のひずみが、社会的弱者にしわ寄せされた結果である。

サッカーも立派な文化である。日本のサッカーが世界のサッカーと相違点があっても、何も問題はないはずだ。だから、世界基準になんでもかんでも合わせる必要は毛頭ない。
しかし、もう一方でそれゆえ困ったことも出てくるのが人間社会の面白さである。

一例だが、海外で活躍している選手たちをワールドカップ予選のような大事な試合に、遠い欧州から呼び寄せることを難しくしていることである。チーム融合のための合宿参加もままならず、いきなり本戦でコンディション不良のまま海外組みを試合に使わざるを得ないケースがしばしば起きる。といって、遠い欧州から呼び寄せておいて、ゲームに使わないとなれば、これまた選手本人にも、招集に応じた海外のクラブ間においても不必要な軋轢を生じさせてしまう。悩ましい問題である。

問題は国内組みのレベルが上がり、助っ人として海外組みの力を頼まなくてもすめばよい。ジーコの海外組み偏重というより、信仰に似たような海外組みへの信頼は度がすぎた感がした。ドイツワールドカップでの日本代表は戦う前にチームとしての態をなしていなかったという証言もある。未確認だが中田は一人、チームを離れて大会期間中、別のホテルに宿泊していたという。これが事実であればジーコも中田も同罪である。

このジーコが残した教訓を活かせば、海外組みの冷静かつ客観的な実力判断をすることが不可欠であろう。できれば「海外組み実力診断基準」なるものがあればなおいいいのだが。

海外組をあてにせず、国内組みのレベルを第一優先する手もあるが、これもJリーグが抱える課題の第二番目と絡み、Jリーグ自体のレベルアップに少なからず影響を与えている。

その第二番目の課題が、外国人枠問題である。
いまのところ、日本はアジアの4強の一画を占めていると評価されている。しかし、近年その傾向が顕著になっているのが、アジア全体のレベルアップのスピードに日本が追いついていないという現実がある。特に中東勢の躍進は目覚しく、ワールドカップ予選での中東諸国との戦いは苦戦の連続である。さらに豪州もアジアに加わった。4強の地位は日本ならず相対的に低下してきている。
代表のレベルアップは言わずもがなだが、国内リーグのレベルアップが前提条件になる。
日本はプレミアリーグ並みに外国人選手を受け入れるべきなのかどうか、は次回にまわすことにする。

posted by futbolwold |16:10 | Jリーグ | コメント(7) | トラックバック(0)
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2008年04月02日

レッズの真価問われる清水戦

闘莉王をMFに起用して今季初勝利したレッズ。相手はいまだ調子の出ない新潟。
新布陣のレッズの真価が問われるのが今日の清水戦だ。

清水はここまでJリーグ、ナビスコカップを戦って2勝1敗2分けで、総得点6、総失点4だ。
ここまでの清水は各ポジションに市川、伊東、西沢の経験豊富なベテランとU23代表の青山、本田、岡崎の若手がバランスよく機能している。
かたやレッズは昨年の布陣から、ワシントン、ネネ、小野、長谷部が移籍し、ポンテ、鈴木も負傷欠場で、がらっと様変わりした。坪井も調子が悪くスタメン落ちしている。

結果が気になるところだ。




posted by futbolwold |16:37 | Jリーグ | コメント(3) | トラックバック(0)
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