2008年06月02日
第十三回 世界は遠かった
世界がもっとも遠く感じられた一日だ。 世界最強の前評判の高いブラジル相手に、これだけミスを重ねて、よくぞこの点差ですんだというのが私の実感。 ミスの第一はディフェンス。前半のロスタイム、ボールを追いかけて、ロナウドをフリーにしてしまった、中沢のミス。 第二はミドルシュートを防げなかった川口のミス。キーパーのミスは決定的だ。それまでファインセーブをしていただけに悔やまれる。 第三は全員のミス。ミスパスが二桁以上あった。ボールを前に出そうとして、簡単に相手にボールを渡していては、ゲームにならない。このレベルではひとつのミスが致命傷になるほど、精度の高いサッカーをしなければならないのに、おそまつすぎる。 ブラジルは明らかに本気モードではなかった。日本は絶対勝利しなければならないのに、気の緩んだ相手に完敗した。残念ながら日本の今のレベルはオーストラリアに完敗した時点で今日の結果は見えていた。 ゴールが見えたらシュート、ブラジルは約束事のようにくりかえしてきた。日本の選手たちは・・・。 期待の俊輔はカタツムリのように動きが遅い。中田も闘志が空回りするシーンが何度か見られた。玉田のシュート以外、得点の臭いのするシュートが飛んでいかない。 日本サッカーの弱点がすべて炙り出されたようなゲームだった。 日本では中田を代表格に、俊輔、伸二、稲本など欧州組に過大な期待を寄せてきたが、欧州のトップリーグのそれもトップチームで、どれだけレギュラーで活躍していたか、マスコミを含め冷静に判断できていなかった。 これがオーストラリアに無残な負け方をした原因のひとつだろう。世界との比較に海外組の活躍度を十二分に考慮する視点をこれからは是非もちたい。 ユースの頃から世界と互角以上に戦ってきた海外組の彼らすれば、世界はもっと身近にあったはずだ。しかし、世界はさらに進歩していた。 中田の試合後の涙、俊輔の無言インタビュー、この意味するものは「こんなはずじゃなかった」という想いだろう。なぜ他国で黄金世代が順調に育って活躍しているのに、日本はフル代表の活躍へとつながらなかったのか、今後の大きな課題だ。
posted by futbolwold |11:29 |
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