2009年06月25日
ACL 韓国サッカーと日本サッカー
昨晩、BS朝日で「鹿島・FCソウル」、「名古屋・水原三星」の2試合が同時中継されていた。 「鹿島・FCソウル」をメインに、途中ちょこちょことチャンネルを変えて「名古屋・水原三星」の試合をみる。 勝敗は別にしてこの2試合はJリーグとKリーグの比較が見られる意味でなかなか興味深く観戦することができた。 ACLは一昨年の浦和、そして昨年のG大阪のJリーグ勢が2連覇したことで、日本のマスコミが大きく取り上げたこともあり、相乗効果で関心が高まってきた。世界のサッカーを見据える前段階としてアジア全体のサッカーレベル、サッカーシーンを把握できるいいチャンスにもなっている。 昨晩の日韓トップクラブの激突は巻き返しを図るKリーグの意気込みの強さを感じるものだった。 日韓両国の間には不幸な歴史が横たわっている。 サッカーの世界にもその不幸な影が色濃く残っていた時期があり、李承晩政権時代の日韓サッカー戦では「負けたら二度と祖国の土は踏ませない」という李承晩大統領自らの有名な発言が、当時の日韓関係を象徴的に言い表わしている。 そんな思いがFCソウル、水原三星の両クラブに引き継がれていたのかもしれないが、2試合とも試合内容では韓国勢が日本を上回っていた。鹿島は判定勝負で言えば、PK戦の前ですでに負けていた。名古屋は少ないチャンスをゴールに結びつけて、逃げ切ったという印象が強い。 韓国が日本を上回った点は、まず玉際の強さ、ボールへの寄りで一歩早く韓国はぬきんでいた。反則まがいの強いあたりとタックルは気迫の表れか。 小笠原の退場は鹿島の勢いをそぐ不用意な行為だが、試合の流れや審判の気持ちや傾向を読み取れない拙さが、退場に結びついた。 あるいは2失点目のフリーキックのように、やってはいけない場所での不用意なファウルが多すぎた。日本選手は試合の流れをピッチ上で敏感に感じ取る感性が鈍すぎる。 WCアジア最終予選の最後の3試合を見て感じたことだが、日本サッカーの負の特徴である、パススピードと正確性、裏を返せば受けて側のトラップの未熟さが、昨晩のACL戦でも随所に見られた。 ゲーム展開のスピード、具体的には攻守の切り替えのスピードと言い換えてもよいが、日本代表も鹿島も、ともに遅い。 切り替えのスピードを担保するのはパススピードそのものもさることながらパス出しのタイミングにもある。 鹿島にはダイレクトパスがほとんど見られない。 かたやFCソウルは数本、サイドへの球出しにダイレクトパスを使っていた。またペナルティー内に進入する際にもダイレクトパスを多用して、何度も決定的なチャンスを演出していた。FCソウルの詰めの甘さに救われたが、前半で3点は取られてもおかしくない試合展開だった。 また日本はヘッドによるパス交換が相変わらず下手だ。相当程度、余裕があるはずなのに相手にボールをパスしてしまう。 先のオーストラリア戦でも感じたことだが、日本は一つ一つのプレーの質において世界標準に達していない。パスを受けてから周りを見るプレーが多すぎる。 ダイレクトパスがなぜ日本は不得意なのかといえば、パスを送る前に周りの状況を正確に把握できていないからだ。 すなわち次のやるべきプレーをイメージできずにいるからだ。 先の小笠原の不用意な退場劇が試合全体の流れを読めないことと、密接に関連している。 ゲーム全体のイメージと個々のプレーのイメージを膨らませることにおいて稚拙すぎる。 考えながらプレーをする、プレーしながら考える、これはサッカーの本場、英国の国民性を象徴する言葉「考えてから歩き、歩きながら考える」に符合する。 はたして日本勢のACL3連覇なるか興味は尽きないが、それ以上に日本のアジアにおけるレベル、世界とのレベルの差をしっかり把握できるいい機会である。
posted by futbolwold |09:10 |
Jリーグ |
コメント(10) |
トラックバック(0)
トラックバックURL
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/futbolwold/tb_ping/209
この記事に対するコメント一覧
(事務局では、サービス全体の雰囲気醸成の為、全コメントをフィルター/目視チェックし、削除等しております。見逃し等も有りますので、ご不快な思いをされた場合は、事務局宛 support@plus-blog.sportsnavi.com にご意見頂けると幸いです。)
ACL 韓国サッカーと日本サッカー
コメント投稿者ID :
日本を悪く言いたいのかもしれませんが、正直韓国もたいしたことないですよ・・・韓国で世界レベルなら日本も十分世界レベルですって。
試合展開でそう見えるだけでしょう。
ぶっちゃけ日本の方が期待できます。
他国の真似をしているようじゃあ、強くなれません。相手の方が強いなんて思っていたらどんな勝負にも負けます。
謙遜はすべきですが、相手のほうが上なんてサポーター自体が言ってたら日本のサッカーが強くなるわけないでしょ?批判はすべきですが、他の国より劣っているというのは俺は気に入りませんね。まあ、日本人は自国の人間を批判的に見ますからね・・・
勝つという気持ちが今回は弱かったってことでしょう。
オールスターの時の韓国なんて全然駄目でしたしね。
posted by じょい | 2009-08-23 20:03
ACL 韓国サッカーと日本サッカー
コメント投稿者ID :
>鹿島戦の後半以降見てました?
小笠原の退場以降の尻上がりに鹿島が押してましたよね?
仮にそうだったとしても、小笠原が軽はずみな行為をしてしまったこととは無関係ですよね?
posted by 黄黄 | 2009-07-02 20:50
ACL 韓国サッカーと日本サッカー
コメント投稿者ID :
鹿島戦の後半以降見てました?
小笠原の退場以降の尻上がりに鹿島が押してましたよね?
posted by んん? | 2009-06-26 02:55
ACL 韓国サッカーと日本サッカー
コメント投稿者ID :
>個の力やフィジカルで日本より上にいってるのに
>試合に勝てないってやばくない?
それがサッカーですよ。コンフェデのアメリカ対スペイン戦あったでしょ。
>ただ、単に休みなしで試合をやった日本勢が
ヘトヘトだったってだけじゃないの?
オーストラリアから帰ってきて試合やってる
奴もいるし。
それを言い訳っていうんですよ。
posted by ああ | 2009-06-26 00:37
ACL 韓国サッカーと日本サッカー
コメント投稿者ID :
ダイレクトプレーに関する考え、同感です。
結局のところ、それがシュート打たない、打てないにもつながるんではないでしょうか?
posted by 21tom | 2009-06-25 23:57
ACL 韓国サッカーと日本サッカー
コメント投稿者ID :
>きれいなプレー(?)をしすぎる、もっと反則を犯すくらいでもいいのでは
大賛成です。下手糞がフェアプレーして誰に褒めてもらいたいの?って感じです。
ただ残念なことにJリーグの審判のファールの基準があまりにも厳しいので、代表にしろJチームにしろ国際試合になるとファールの仕方がものすごく下手になってしまいました。これからもきっと下手でしょう。
posted by MO | 2009-06-25 17:46
ACL 韓国サッカーと日本サッカー
コメント投稿者ID :
個の力やフィジカルで日本より上にいってるのに
試合に勝てないってやばくない?
ただ、単に休みなしで試合をやった日本勢が
ヘトヘトだったってだけじゃないの?
オーストラリアから帰ってきて試合やってる
奴もいるし。
posted by S | 2009-06-25 17:24
ACL 韓国サッカーと日本サッカー
コメント投稿者ID :
ライブでは、G大阪vs川崎Fを見てました。
鹿島と名古屋は勝つだろうと思っていたのですが……(^_^;
川崎Fが逆転したのには、ビックリでしたね。
posted by いさやま | 2009-06-25 14:38
ACL 韓国サッカーと日本サッカー
コメント投稿者ID :
個のレベルでは完全に韓国に上を行かれていると感じた。
組織としては若干、日本>韓国かもしれないがそれ以外は欧州でも活躍できるレベルの選手が多い。
フィジカルは世界基準。
日本は一個の選手としては韓国に一歩二歩遅れている。
育成にも問題がある気がする。
posted by いやあ | 2009-06-25 13:41
ACL 韓国サッカーと日本サッカー
コメント投稿者ID :
確かにJリーグ及び日本代表の攻守の切り替えが遅い。ボールを受けてから出すところを見てプレーをしていることが多い。それから、きれいなプレー(?)をしすぎる、もっと反則を犯すくらいでもいいのでは。昨日のFCソウルやW杯の中東の相手チームを見習ってほしい。とにかくきびきびしたところが見られない。
posted by thokiy | 2009-06-25 10:10
コメントする
「他サービスID/メールアドレス」で投稿する場合は、そのID/メールアドレスは表示されず、当サービス専用の固定のコメント投稿者ID「英数+連番」に変換され表示します。
- Yahoo! JAPAN IDでコメント投稿
- mixiアカウントでコメント投稿
- Googleアカウントでコメント投稿
- Hatena IDでコメント投稿
- Biglobeアカウントでコメント投稿
- ログインしてコメント投稿
- メールアドレスでコメント投稿
※新規のメールアドレスによる投稿IDご利用は停止しました。
※コメント投稿手順
(1)上記リストから希望のIDを選択する。
例: Yahoo! JAPAN IDでコメント投稿
(2)Yahoo! JAPAN上の本人確認画面でIDとパスワードを入力する。
(3)スポーツナビ+blog側のコメント入力画面が表示される。
(4)コメント本文を記入し、投稿ボタンをクリックする。
(5)コメント投稿者IDとコメントが表示される。
詳しくは以下2ページをご覧下さい
・【仕様変更】PCからのコメント投稿について
・ブログ利用マニュアル「コメント投稿方法」
※コメント投稿手順
(1)上記リストからログイン/メールアドレスのどちらかを選択する。
例: ログインしてコメント投稿
(2)plus-blogのアカウントとパスワード/メールアドレスを入力する。
(3)コメント入力画面が表示される。
(4)コメント本文を記入し、投稿ボタンをクリックする。
(5)コメント投稿者IDとコメントが表示される。
詳しくは以下2ページをご覧下さい
・【仕様変更】PCからのコメント投稿について
・ブログ利用マニュアル「コメント投稿方法」


