2009年06月17日

久々のオシム登場、しかし・・・

6月16日付の朝日新聞朝刊に久々にオシムのインタビュー記事が掲載されていた。

日本にいた頃よりも少し痩せた印象の顔写真だが、元気そうな様子だ。インタビューの狙いはWC予選突破した日本の印象を聞くことである。
オシムが日本代表に求めていたサッカースタイルは「2人の俊足のサイドプレーヤー、2人の高いセンターFW、ずしりと安定した2人のDF。中盤には本物の実力を持った選手たち」の組み合わせだという。
しかしオシムいわく現実は高いセンターFWの巻、矢野、高原はオシムが期待したほどのプレーを見せることができなかった。そしてこうも言っている。
「67キロの玉田に対してイングランド代表DFテリーは90キロ。1対1の戦いは学べるがいくら勇敢だったとしても駄目なものは駄目」と小さなFWを切り捨てている。

「世界の流行は前線に身長の高い選手がいること」だから小さな玉田や岡崎、田中達らは世界に通用しないと言わんばかりである。
ここまでの記事を読むと、「おやおや、オシムさん」といわざるを得ない。
大男ぞろいのオランダ、北欧と違い日本には背の高い一流選手の層はもともと薄い。だからJリーグでは通用しても、世界に通用しないのが巻であり矢野である。

日本的サッカーとはそうした如何ともしがたいフィジカルのハンディを克服するために、オシムは試行錯誤して日本にあったサッカーを目指していたのではないのだろうか。そして日本のサッカーファンはそんなオシムに目からうろこの新鮮なまなざしで、希望と期待をかけたのではなかったか?

オシムはまたこうも言っている。
1年前の欧州選手権でスペインが優勝した。そして今季の欧州チャンピオンズリーグはスペインのバルセロナが見事なパスサッカーで欧州を制覇した。
オシムは現在のスペインが自分の望むサッカースタイルで、かつ日本に向いたサッカースタイルであると。

限られた紙面でオシムの真意をきちんと伝えているかどうかわからないが、背の高いFWを起用してフィジカル的に負けないFWを起用することと、細かいパスと走り負けない運動量のサッカーを目指す現日本代表を評価することにオシムのなかで論理的矛盾はないのだろうか。

玉田は岡田ジャパンの元に再び戻ってきた。試合によって好不調の波はあるにせよ、大柄な外国人DFに対して、細かい変化で彼らを十分慌てさせている。瞬間的な切れ込むスピードは彼らも苦手にしている。絶好調の岡崎もけして大きくはない。しかし、2人のDFに囲まれてもしっかり点を取って結果を出している。少なくとも玉田と岡崎のコンビのほうが巻と矢野の起用より、はるかに頼れるFWの組み合わせである。

前向きに考えれば、日本が「世界の4強」になるためにはやはり世界的標準、あるいは普遍的標準とでも言うべき「2人の俊足のサイドプレーヤー、2人の高いセンターFW、ずしりと安定した2人のDF。中盤には本物の実力を持った選手たち」でなければ目標は達成できない、そうオシムは長期的な視野で、言外に言いたかったのだろうか。

だとするとオシムの日本的サッカーとはいったいなんぞや、と考え込んでしまう。

posted by futbolwold |15:36 | サッカー全般 | コメント(9) | トラックバック(0)
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久々のオシム登場、しかし・・・

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オーストラリア戦を見ました。
やっぱりオシムの言うとおりですね。

posted by 123 | 2009-06-17 22:10

Re:久々のオシム登場、しかし・・・

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日本的サッカー

日本は体格では勝てない

FWは小兵のスピード勝負

ではあまりに短絡的です。
前線で勝てないまでも五分で頑張って起点になれるFWがいてこそ2列目3列目が突っ込めるのでは?

FWがチョロチョロ裏を狙って、2列目はパス先を探すだけでは。。。

と思いませんか?

posted by mamama | 2009-06-17 21:31

久々のオシム登場、しかし・・・

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オシムは、アジアレベルの戦いでなく、欧州などの強豪と戦うことを基準に言っているに他ならない。だから、その前文にあるJリ-グを欧州リ-グにまでレベルアップすること、を提言している。日本のレベルからすれば、高いセンタ-FWがいた方が、強豪相手には、得点の可能性が、高い、..と、言っているのではないだろうか?
玉田、岡崎、田中達、今の日本を支えるFWではあるが、世界レベルで考えると、メッシのような技術や、パク・チソンの身体能力がなければ、俊敏さやスピ-ドだけでは、通用しない、のは、事実だと思う。大久保が、あけなく帰国した事を考えれば..。
もし、この事を否定したければ、チャンスがあれば、今のFW陣も欧州リ-グに挑戦するべきである。より厳しいリ-グでの挑戦は、人を成長させる、本田が実証済み、森本も成長している、..。昔の釜本のような絶対的エ-スが不在なのが、今の日本の悲しい現実ではないだろうか。

posted by Keyboh | 2009-06-17 19:34

久々のオシム登場、しかし・・・

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>背の高いFWを起用してフィジカル的に負けないFWを起用することと、細かいパスと走り負けない運動量のサッカーを目指す現日本代表を評価することにオシムのなかで論理的矛盾はないのだろうか。

別に矛盾はしていないと思います。背の高いFWが高い運動量と十分な技術を備えればよいのです。
体格+運動量+技術のうち、どうやっても向上できないのは体格だけです。
矢野も巻も十分な体格を備えた上で、運動量もリーグ屈指の存在でしょう(矢野はスピードもある)。
彼らを代表に召集し、体の使い方や足元の技術、味方との連携の向上などテクニック面での向上を図ろうとしたのでしょう。

>北欧と違い日本には背の高い一流選手の層はもともと薄い。だからJリーグでは通用しても、世界に通用しないのが巻であり矢野である。

世界に通じないのは彼らだけではなく他の小柄なFWも同様だと思います。欠点はもちろん各自違いますが。

大切なのは個々の選手が何が足りないかということを踏まえた上で、足りないところ補強できる可能性があるか、あるいは足りないところがそのままでもそれを上回る武器があるか、ということなのだと思います。

矢野や巻は、体格で負けず、足りないところを補うことが可能なFWとして呼ばれたのでしょう。大分の高松もよく召集していましたが彼もこのタイプでしょう。
また佐藤寿人や高原が招集されていたのは、小柄な体格を上回る得点能力があったからでしょう。
岡崎も今の得点能力からすれば、オシムが健在であっても呼ばれる可能性があったと思います。

>世界の流行は前線に身長の高い選手がいること」だから小さな玉田や岡崎、田中達らは世界に通用しないと言わんばかりである。

そうではないと思います。佐藤寿人は招集してましたし。同タイプの選手だけを前線に固めては戦術の幅は狭くなりますので、役割の問題なのだと思います。

小柄な平均的日本人をいかすために大きなfwも必要ということではないでしょうか。
そのために体格面でそれに耐えうる選手を育てようとしたのだと思います。

さらにそれを通じて、十分な体格をもった数少ない選手を足元の技術が拙いという理由だけで切り捨てることなく、しっかりと育成しろ、というメッセージだったのだと思います。
矢野や巻くらいの体格の選手は稀にせよ確実に存在しますので、育成次第では日本でもコンスタントに期待できるのではないでしょうか。
11人、全員が矢野・巻並の体格を備えないにしても要所だけでも揃えることは日本でも可能なことです。
貴重な資源を無駄なく使うのが日本のこれからのサッカーなのだと思います。

長文でスイマセンでした。

posted by 羽後 | 2009-06-17 19:18

久々のオシム登場、しかし・・・

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 オシムの言っていることをそのまま素直に受け取ることは意味ないと思います。日本で監督やっているときから。
意地悪な面もあるし。虚実入り乱れますから。

posted by ahi | 2009-06-17 17:52

久々のオシム登場、しかし・・・

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玉田と岡崎のほうが、矢野と巻より頼りになると言っているが、出場時間、チームのコンセプトを考えてみると、その発言は適当であるとは考えづらい。

posted by nanasi | 2009-06-17 17:25

久々のオシム登場、しかし・・・

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管理人さん
身長が高くて体重のある選手は
動きが遅いということを前提に
話されているような気がしますが、
例えばイングランドのDFはでかい選手でも
早いですよ。体重が1.5倍でスピードが
変わらなければ、一対一で勝つのは
非常に難しいです。また、先進国の
DFは駆け引きも上手いので
玉田程度のスピードで、それだけを
武器にしていては、コンスタントに
結果を出すのは難しいと思います。

あと、オシムが言っているのは恐らく
理想系であり、そのような編成が
できる選手がでてきてくれるといいと
思っていたこと。

サッカーをやっていれば、前線に
屈強なフィジカルをもったFWが
いるのといないのでは結果が違ってくると
いうのは分かると思います。

posted by 225 | 2009-06-17 16:56

久々のオシム登場、しかし・・・

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1対1ではなく数的優位を作ろうとしているんでしょ。
だから走れって。
それが日本的ってことなのではないか。(それだけではなく、俊敏性や勤勉さなどももちろん)
管理人さんは意味の捉え方がちょっと浅いですよ。

posted by e | 2009-06-17 16:53

久々のオシム登場、しかし・・・

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>「67キロの玉田に対してイングランド代表DFテリーは90キロ。
>1対1の戦いは学べるがいくら勇敢だったとしても駄目なものは
>駄目」と小さなFWを切り捨てている。

>「世界の流行は前線に身長の高い選手がいること」だから小さな
>玉田や岡崎、田中達らは世界に通用しないと言わんばかりである。


それは意味の捉え違いではないでしょうか。
体重からして違う相手に対していちいち真正面から愚直に
ぶつかっても通用する訳がないのだから、だからこそ
日本人の特性(局地での俊敏性、勤勉さなど)に合った
アプローチでゴールに迫るべき、というのが
オシムの考えだったのではないでしょうか。
その点、特に言い分が変わってしまったようには思われません。

posted by ODSK | 2009-06-17 16:14

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