2009年02月13日
TV中継とスタジアム観戦の相違 日豪戦から
ブログを書いている一人として、他のブログを読むのは楽しみでもあり、同一テーマで視点の違いに触発させられたりで、日ごろから大いに参考にさせていただいている。 そんな楽しみにしているブログのひとつに「キリタニブログ」がある。 2月12日の「WC最終予選 対オーストラリア戦評」を読ませていただいた。 「キリタニ」さんはこのゲームをTV観戦(衛星か地上波かは不明)して、その印象を書きとめられていた。 一方、私は試合当日、横浜スタジアムのメイン、1階ほぼ中段前席でスタジアム観戦していた。 席はメインスタンドから見て左サイドのほぼゴールライン延長線上付近だった。したがって前半は角度的に日本の攻撃を右斜め前方、遠くから見るような位置である。 反対に後半は長友、内田の両サイドからゴール中央に供給されるボールをめぐる攻防がすぐ目の前で繰り広げられていた。 私は埼玉スタジアムでも他のスタジアムでも、ゴールやや斜め後ろのこのあたりの席を定番にして観戦している。 こうすると対角線上にゲームを見ることができ、立体感を感じることができる。かつ、ゴール前の迫力ある攻めぎあいも目の前で展開され、スタジアムの興奮度に連鎖して、また自らもゲームにのめりこむという楽しさを感じている。 ゴール真裏だと遠近感が失われ、平板な印象がして、あまり好まない。 全体を俯瞰して見られるのは、2階席中央だが、ゴール前の迫力ある攻防を楽しむにはあまり適さない。客観的にゲームの流れを把握できるが、ゲームにのめりこむ面白みにかけるきらいが残る。 何事も一長一短がある。 一長一短といえばTV観戦についても当てはまる。 TVの長所は選手の表情、汗までも映し出し、その激しい息遣いも伝わってくる。短所は切り取られた四角い画面の外側が見えないことである。俊輔や遠藤、そして田中、玉田らの動きをカメラがアップで追いかけている間は、その周囲の選手の動きが画面からかき消されてしまう。 TV観戦とスタジアム観戦の最大の違いはこの一点に集約されるかもしれない。TVディレクターの意思で絵になる選手中心に画面構成がなされると、視聴者は作り手側の意図に沿うようにゲームの印象を焼き付けてしまうことがある。 私は自他共に認めるレッズファンだから、都築、トゥーリオ、田中達也、そして長谷部の動きを無意識に注目してしまう癖がある。 一昨日のゲームの前半は日本のシュートが枠に全く飛ばなかった。 得点の臭いを感じたのは相手ゴール前右サイドの小さなスペースに田中達也が走りこみ、相手バックのマークをかわして、グラウンダーの早いボールを走りこんできた玉田にパスしたワンシーンだけだった。 前半は日本の攻勢の時間が長いものの、決定機は2回のフリーキック以外は見られず、淡々とした試合運びの感が強かった。 遠くから見ていたせいか、前半の特に「キリタニ」さんが強調していたほど田中達也の動きに目立ったものは少なかった。いや、むしろ達也が消えていた時間のほうが長かったくらいの印象だった。 同行観戦した仲間も、同じ思いで達也の体調の悪さが原因かなと、顔を見合わせたくらいである。くしくも、後半の頭から達也を引っ込め、フィンランド戦で見せてくれた裏への動き、飛び出しに秀でた岡崎に交代するのがベストチョイスと意見が一致したくらい、達也の動きに本来の鋭さがなかったように感じていた。 当然、TV画面を見ていない側からすると、個々の選手の動きは把握することが難しい。スタジアム観戦者は全体のゲームの流れを追わざるを得ない。ゆえにTV観戦とスタジアム観戦のゲームから受ける印象は微妙に異なることになるのだろう。 「キリタニ」さんは、オーストラリアにミスが多いことを指摘していたが、私の印象は異なる。 トゥーリオが前半2回、後半にも1回、集中力を切らしたようなミスパスをした。失点にいたりはしなかったが、一瞬凍りつきそうな危ういミスだった。 TV画面では、3回のミスパスシーンがどんな映像で捉えていたかは確認する術がない。しかし単純なミスの多さは日本のほうが多かった、というのが正直な感想である。 私の理想のTV中継は基本がセンターラインの位置で俯瞰するような画像をメインにして、決定的なゴールシーン、もしくは1対1の激しい戦いはアップにしてみるというものだ。 これを今すぐ個人レベルで実行しようとすれば、スタジアムの2階中央に陣取り、手には液晶ハンディテレビを持参しながらスタジアム観戦するのが最も現実的なベストチョイスになるのだろう。 いずれにしてもTV中継とスタジアム観戦の相違に気づかされたという点で「キリタニブログ」を興味深く拝読させてもらった。
posted by futbolwold |16:14 |
日本代表 |
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