2008年04月14日
自然とスポーツ ゴルフの妙マスターズ
ゴルフはサッカー、ラクビーなどとともにイギリス発祥のスポーツだ。 イギリス発祥のスポーツには一つの共通項がある。それはあるがままの自然を受け入れるということ。なかでもゴルフとは戦う相手が「自然」と「自分」で「選手同士」でないところが面白い。4日間のマスターズの最終日、それも上がり3ホールを見ていると、戦う相手が「自然」と「自分」であることがよくわかる。 選手すべてが“一秒たりともおなじ状況のなかでプレーすることはない”という暗黙の統一ルールのもとでゴルフは行われる。 ティーショットの瞬間、気まぐれな突風にボールをさらわれる選手もいれば、風がピタリとおさまり、フェアウェイのど真ん中にボールを飛ばすことができる選手もいる。 今回マスターズを制したのは、南アフリカのイメルマン。ゲーリープレーヤーに続く二人目の南アフリカチャンピョンである。 イメルマンの最終18番のティ-ショットは16番のダブルボギーの残像を引きずって、明らかにナーバスになっていた。ティーアップからショットまでの一連の動作のスピードには人それぞれのリズムがある。迷いがあるときは必ず、そのリズムが微妙に崩れることが多い。 イメルマンの最終18番のそれはやけに遅かった。オーガスタGCの最終ホールの打ち出しには両側に高い木々が植えられ、「松の廊下」の先にフェアウェイが小さく切り取られてかすかに見える。 林の中に打ち込むぞ!と思って見ていると、打ち出されたボールはまっすぐフェアウェイに向かってとんでいった。その直後のイメルマンがフーッと大きく息を吐いた瞬間をテレビ画面がとらえていた。 フェアウェイのいいところにボールは止まっていたが、これが鋭角的に打ち込まれたディポットにボール3分の1が沈み込んでいる。広いフェアウェイのよりによって数センチの人が作った穴ぼこに、なぜボールがすっぽり入り込んでしまうのか。自然の、神の、いたずらなのか。これがゴルフである。 8番アイアンで力強く打ち込んだイメルマンのボールはグリーンに乗っかり、難なくパーをセーブしたその瞬間、3打差で2位につけていたタイガー・ウッズの希望を打ち砕いた。 椎間板ヘルニアでゴルフを断念して十数年たつだろうか、久々にマスターズを楽しむことができた。自分の中のゴルフ好きの虫がまたむずむずと動き出してきたのを感じる。
posted by futbolwold |10:06 |
スポーツ全般 |
コメント(0) |
トラックバック(0)


