2008年10月23日

浦和惨敗!今期を象徴した試合内容

試合後の埼玉スタジアムは異様に静かだった。

敗戦後、選手たちがピッチを回りサポーターへ挨拶をしても、スタンドは飛び交う怒号もなく、まばらな拍手が選手たちにおくられていただけだった。ふがいない敗戦にサポーターの怒りが静かにぶつけられているような光景だった。

今夜の試合内容を一言でいえば今期抱えた問題点が鮮やかに凝縮されたゲームだった。

中盤だが、昨年ゲームをコントロールしてきたポンテが今年は最後まで調子が上がらず、ポンテのところでボールがきっちりおさまらず、さらにボールを持ちすぎて相手に奪われるシーンがすくなからずあった。
闘莉王のパスはそのポンテをすっ飛ばして前線の二人へ放り込むだけで、相変わらずなんの工夫も見られない。高原とエジミウソンの二人は厳しいマークを振り切る強さと技術不足で、周りのサポートがないまま孤立し、ボールを何度も相手に奪われる。
結局、攻めの形は前線の二人とポンテの3人で切り盛りしているだけで、攻撃に厚みと迫力を欠いた、単調なプレーの連続だった。

攻撃に厚みのない理由は単純明快だ。後ろからの押上がまるでないことだ。前線に残ったガンバフォワード一人に対しレッズのバックはなんと4人。その4人は相手ゴール前の攻防を傍観者のように眺めているだけだ。

守りを固める作戦ならば、なぜセットプレーからマークを怠り、フリーで2失点を食らうのか。明らかに集中力を欠いていたとしか言いようがない守備だった。
たった一人の相手フォワードにバック4人が居残っていたように、レッズの選手たちは漫然とゴール前に立っている案山子のようなものだ。後半は守れ!という監督の指示に従っただけだ、そんな選手の本音が聞こえるような気がする。

今夜の試合がたとえ負けても来期につながれば、と思っていたが甘かった。試合内容はその正反対で今期の病巣がどっと吹き出たものだった。
リーグ開始前から抱えていた問題点が、連敗スタートで顕在化したとき、緊急的外科手術で監督を交代したところまでは的確な判断だったが、病気の根っこを根本から除去したものではなく、夏ごろからじわじわと、癌のようにあちこちに転移して、ついにこのガンバ戦で悪性癌であることがはっきりした。

リーグ3位以内と天皇杯優勝が来期のACL出場可能条件だが、ここへきてどちらも微妙になってきた。
不退転の決意で来期に臨まなければ、このままずるずると癌が全身に転移して、後は座して死を待つだけになる恐れがある。
おそらくエンゲルスはこのまま監督に居座ることは不可能だろう。しかし監督交代は根本的な治療にはならない。外科的治療に加え、体質そのものを変えるような治癒が必要だ。

たとえば、資本増強で三菱自動車離れを進め、経営陣は親会社からの出向ではなく、プロパーで経営感覚が優れたプロを引っ張ってくるべきだ。すなわち企業体質から改めるべきである。

監督という立場は組織からみれば、部長、本部長である。監督はクラブの経営方針を忠実に実践し、成果をあげてなんぼの世界である。成果が上がらなければ、いつでも首はすげ替えることができる。それができる経営者が親会社からの出向者で、いつも顔が本社に向いているサラリーマン社長では、これほど矛盾した話はない。

今期、残されたわずかの期間であるがエンゲルスに望みたいことは、天皇杯において勝負を度外視して来期につながるような選手起用、吹っ切れたゲーム戦術をぜひ見せて欲しいものである。

posted by futbolwold |11:02 | 浦和レッズ | コメント(3) | トラックバック(0)
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浦和惨敗!今期を象徴した試合内容

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再び失礼します。

個人的にはブッフバルトの再任は反対です。
確かに多くのタイトルをもたらした功績はありますが、リアクションサッカーを脱却できるとは思いません。

多少リスキーかもしれませんがゼーマンなんてどうでしょう?

4-3-3で攻撃第一とし、同じ負けでも打ち合いで負けるゼーマンのスタイルが個人的には好みです。

一部ではオシム招聘論もありますが、こちらは健康面でかなりリスキーです。個人的には好きな監督の一人ではありますが。。。

posted by 赤きお父ちゃん | 2008-10-26 23:56

浦和惨敗!今期を象徴した試合内容

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ガンバ戦の後半残り15分ぐらいから、エンゲルスは勝負をあきらめたか、ベンチから1歩も出てきませんでした。試合中に相当落ち込んでいたのでしょう。

そのエンゲルスに天皇杯で見違えるような采配を期待するのは常識的には無理でしょう。彼が腹をくくり、吹っ切れない限り、同じような試合内容、展開になればサポーターは相当怒り、かつ落胆するでしょうね。

次期監督にブッフバルトの名がちらほらあがっているようですが、3代続けてドイツ人というのも芸がないような気がしますが、どんなもんでしょう?

posted by 管理人 | 2008-10-24 16:37

浦和惨敗!今期を象徴した試合内容

コメント投稿者ID :

>天皇杯において勝負を度外視して来期につながるような選手起用、吹っ切れたゲーム戦術をぜひ見せて欲しいものである。

この管理人さんの意見に同意できます。
が、監督がエンゲルスで、さらに交代必至である以上、
戦術的な部分で期待するのは難しいと思います。

せめて、若手、ユース昇格組が融合したフレッシュなサッカーを見せて欲しいです。

来期を見据えるのであれば、フロント、監督の即日交代を望みます。そして、今年のタイトルは棒に振ってでも今から来期しっかり戦えるような土台づくりをしてほしいです。

CWCを目標にするのもいいかもしれませんが、実際、国内タイトルの獲得数はそう多くはありません。毎年1つ2つとれるようなチームにしていくのが先決ではないでしょうか。

posted by 赤きお父ちゃん | 2008-10-24 12:10

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