2009年10月26日
昨日の大宮戦、気温も寒がったが、さらに寒かったのがレッズの戦いぶりだった。
ここ何試合か試合の入り方が気になる。ホームのレッズが慎重な試合の入り方をして、アウエーのチームがしょっぱなからどんどん積極的に攻め込むというパターンが目に付く。
昨日のゲーム展開は消極的なレッズに積極的に攻める大宮、という展開が最後まで変わらなかった。天皇杯で超格下相手に取りこぼしたショックは新潟戦で払拭できたと思ったが、またぞろ大宮相手に悪い性癖が顔を持ち上げたという感じだ。
シーズン当初に掲げたつなぐサッカー、パスサッカー、ポゼションサッカーはどこかに置き忘れたような試合だった。
パスがまわるのは自陣におけるバック4人の間のみ。一旦大宮サイドにボールを入れても、精度の低いパス、スペースに入り込まない鈍い動き、相手3人に囲まれて、サイドへと追い込まれても誰もサポートに来ない、そのうち大宮にボールを奪われ、一気にカウンターを喰らう。キーパーとラファエルの1対1になるシーンが三度。二度は山岸が何とか防いだが、けして一流のストライカーではないラファエルに簡単にかわされるレッズの守備は問題おおありだ。
これで代表の守備がつとまるの?観戦しに来た岡田代表監督も考え直すほどひどい守備だ。
悪循環の原因を考えてみると、パス回しが足元に集中しているとがあげられる。それはスペースへの走り込みが足りないということだ。パスの精度のなさ、選手の運動量とその質の悪さで、簡単に大宮にボールを奪われる。戻りきれない守備陣が置いてきぼりを喰らい、キーパーと1対1の形に何度となくなる。
ボールが中盤で止まってしまうので、仕方なく前線がボールをもらいに下がる。すると前線に人が足りなくなり、攻撃態勢が遅れ、後手後手になる。
レッズのシュート数は二桁に届かず、しかも枠には1本も届かず、これでは永遠に点は入らない。いらだつポンテが前半終了間際にイエロー2枚で退場する。ただでさえ動きの少ないレッズはこれでますます運動量が減っていく。
後半も早々に2点目を決められ、得点の臭いすら感じないまま後半も終盤に近づく。
残り10分頃から、さめたファンがぞろぞろ席を立ち始める。われわれも残り5分でスタジアムをあとにした。その途中で3点目を入れられたようだ。
試合終了後、数十名を越えるサポーターが居残り、橋本社長に詰め寄ったらしいが、それより試合途中でぞろぞろサポーターが引き上げたほうがよっぽど効果的だ。選手、監督、スタッフへの無言の抗議である。
サポーターが減れば困るのは選手自身だから。まだリーグ3位の可能性を残しながら、モチベーションを下げる選手には猛省を求めたい。
posted by futbolwold |12:54 |
浦和レッズ |
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2009年10月15日
香港、スコットランド、そしてトーゴの3試合で得点13、失点ゼロ。
格下の香港、そしてワールドカップ予選敗退でモチベーションを喪失したコットランドと、トーゴ相手に奪った13得点は相当下駄を履いたものだと考えるべきだ。
岡田監督は今回の対戦相手が日本代表にとって十分強化に値するチームとは全く考えていないだろう。しかし立場上そうはいえないところがつらいところだ。
やはり、強化を主目的にするならばより真剣度の高いチームと対戦しなければ当初の目的は達せられない。それには敵地に乗り込み、本大会出場の決まっている相手とのゲームを組むべきだろう。これは岡田監督の仕事というより協会の仕事である。
しかし、全く収穫がなかったわけではない。
最大の収穫は岡崎が攻撃の中心にどっしり座ったことだろう。相手が相手とはいえ2試合ハットトリックは十分評価に値する。絶好調のときの中山のような貪欲さ、がむしゃらさ、泥臭さが実にいい。点を取に行く一つのパターンになりつつある。
パターンといえば攻撃のバリエーションを広げる実現可能なイメージをいくつか持たせてくれた。
後半の終わりの苦しい時間帯に活きのいい飛び出しでゴールを狙わせるには佐藤がもってこいだ。
そしてツートップには岡崎・森本、岡崎・前田の組み合わせがいまのところ最善である。
岡崎が徹底的にマークされれば、岡崎が囮になりトップ下の本田、中村憲に点を取らせる組み合わせもある。
中盤の組み合わせにもバリエーションが出てきた。オプションとして本田と稲本が加わり、状況に応じた組み合わせが幾通りか考えられる。
守りを重視するか、攻めを重視するかで組み合わせの選択肢がおのずと決まってくるだろう。
サイドからの崩しではスピードあるドリブラータイプの石川がやはり佐藤同様、相手に疲れが見えた後半にかき回し役として十分その能力を生かすことが出来る。
この3戦で逆に課題が全くといっていいほど引き出せなかったのが守りである。何せ失点ゼロではバックの組み合わせのオプション効果が見えてこない。
個人的には岩政、センターも出来る徳永あたりを試したところを見せてもらいたかった。
いずれにしてもゴール前に3人以上の選手が点を狙いに突っ込んでくる型が出来つつあるのが頼もしい。ポゼションサッカー一辺倒気味だった日本サッカーを苦々しく思っていた自分にとっては、明るい兆しを見出せた3戦だった。その点では大いに評価できる結果を見せてくれた。
最終的な23人枠に誰が残るのか、選ぶ側の岡田監督もうれしい悲鳴を上げるくらい、チーム内の競争が激化すれば、南アフリカ大会にも光明が見えてくるだろう。
posted by futbolwold |14:01 |
日本代表 |
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2009年10月11日
代表戦2連戦を見た。
初戦はTVで香港戦。2戦目は6万を超える観衆で埋まった横浜スタジアムでのスコットランド戦だ。
いずれも無失点で2試合合計8得点という完勝である。実力に差がある相手なので無邪気に喜んでもいられないが、2つの収穫があった。
一つ目は攻撃のバリエーションが増えたこと。二つ目はJリーグで活躍している選手を招聘し、その選手たちが持ち味を出したこと。
これまで日本の攻めのパターンはセットプレーからの得点に限られてきた。
流れのなかでの得点は少なく、特にサイドからの崩しには更なる工夫と精度を求められてきた。しかし、ゴール前を高いバックで固められると、これまでいとも簡単に跳ね返されてきた。
一枚のフォワードにピンポイントでボールを合わせられるほどの技術をもつキッカーは日本に限らず世界でもそう多くはいない。したがって日本のサイドからの崩しはけしてうまくいかないことは無理からぬことである。
しかし、この2連戦を見る限り、この点に大幅な工夫のあとが見られた。
1点は同じサイドからの崩しでも、いままでの遠目からの放り込みから、よりゴールライン深く、またよりペナルティー付近からのパスが多くなったことである。
これにより必然的にセンタリングの精度は上がってきて、より得点のチャンスが増えてきた。香港戦での相手バックスとキーパーの間にシュートせいのパスをけった中村俊輔の狙いと、それに応えた4人5人と飛び込んだフォワードが好例である。結果は点に結びつかなかったが、相手バックからすれば脅威の分厚い攻めだった。
この形はスコットランド戦の1点目につながっている。駒野からの早いセンタリングに森本がゴールライン近くまで走りこんで、相手のオウンゴールを引き出した。
昨晩は石川、前田、本田、そして岩政がスタメンから起用されたが、特に石川の動きがこれまでになかった日本代表に刺激的なアクセントをもたらした。石川のスピードあるドリブル突破は得点の可能性を感じさせるものであり、攻撃のバリエーションを増やしくれた。
相手かられみればこれまでの日本のワンパターンの攻撃はとても守りやすかった。しかし攻撃のバリエーションが増えれば、それだけ相手は的を絞りにくくなり対応に苦慮する。
またこれまでその能力を高く評価されてこなかった稲本がキープ力、安定性においてしっかり結果を出してくれた。
彼ら新戦力の働きは、これまで固定されてきたメンバーたちへいい刺激を与えたし、伸びしろの限界を感じてきた日本代表に、次のステップアップの可能性を感じさせてくれたことは大きな収穫だった。2人の中村、そして遠藤の組み合わせも、稲本が加わったことで、ワンパターンからケースバイケースの中盤の組み立てができるようになるだろう。
最後に岡崎、森本の点取り屋の活躍も見逃せない。
特に岡崎はきちんと取るべき点を取っていた。確実性で他のフォワードのなかで一歩頭をぬけだした感がある。決める時にシュートをはずした大久保、松井と対照的だ。ゴール前のイージーミスは一流と二流の境をきっちり分ける。世界を目指すなら、このあたりを克服する厳しさ、貪欲さが不可欠だ。
イタリアでもまれた森本には「点を取るのが仕事」という動きが感じられた。少ない出場時間のなかで、ゴールの臭いのあるところ、必ず森本が走りこんでいた。昨晩の2得点に森本が絡んでいたのがそれを証明していた。
2試合ともゆるい相手のゆるいゲームだったが、収穫はこれまで以上にあったようだ。
posted by futbolwold |11:47 |
日本代表 |
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2009年09月14日
山形戦に負けると、泥沼の連敗街道をひた走るような予感を持たざるを得ない今のレッズ。
しかし、開始早々にエスクデロのミドルで先制し、21分にはPKで追加点をあげた。
だが2点目直後に私の脳裏にひらめいたのは、守備陣が踏ん張り完封すれば明るさが見えてくるというものだった。
それほど連敗中のレッズの守備は目を覆いたくなるようなひどさだった。
そう思った4分後の25分に、左サイドのスペースに走りこんだ山形の選手にレッズの対応が遅れ、フリーで中央に折り返され、簡単に点を返されてしまう。懸念していたことが目の前で起こってしまった。
その後も山形は左右の空いたスペースに走り込み、得点こそ入らなかったが幾度ともなくレッズの守備陣をやすやすと置いてきぼりにしていく。
先のガーナのような決定力を持ち合わせていれば、4点は入っていてもおかしくない。
それほどレッズの選手たちの足は遅い。まるで足首に鉛でも巻いているかのようなスピードのなさである。
象徴的なシーンはコーナーキックに阿部と田中マルクスが上がってきたが、跳ね返されたボールをつながれ、山形に速攻を仕掛けられた。すると阿部と田中は置いてけぼりを喰らい、前線に取り残されていた。
とにかく走れない。走れないことは守備陣だけではなく、前線も同じことが言える。
原口と途中出場の梅崎の2人だけがサイドのスペースに走り込みボールを呼び込んでいたが、中央には人数がそろわない。とにかく全体的にスピードに欠ける。
ボールポゼションは高くとも、相手にとっては全く脅威を感じさせないパス回しだ。足元につなぐだけのパスがとにかく多い。スペースを見つけ出し、そこに走りこみ、パスを受ける、という一連の流れが見られない。
サッカーはいくらポゼション率を高めても柔道のように「優勢勝ち」はない。見掛けだけのポゼションははっきり言って相手を恐がらせることはできない。
後半の終わりに、怪我から復帰した田中達がピッチに現れた。山田直は来週復帰しそうだ。
しかし、レッズには怪我に泣かされる選手が多すぎる。
今期のレッズはどんな練習をしているのだろうか。憶測に過ぎないが、連敗中のレッズから感ぜられたのは、ミニゲーム式の練習に重きが置かれ、サッカーの基本である走力にウエイトが置かれていないような感じがしてならない。
労力をおしむようなきれいなサッカー、スマートなパス回し、つなぐサッカーの意識が過剰になってはしないか?
この閉塞感を打ち破ったのが、左サイドの空いたスペースに走りこんだ細貝だ。ゴールラインまで自分で持ち込み、見方にパスをせず、自ら角度のないところからシュートをネット上部に突き刺した。
このプレーがこれまでのレッズに欠けていたものだ。スペースに走り込み、動きのなかでパスをもらい、自らがシュートを放つ、この積極性を忘れていたのだ。
長いトンネルの出口に一点の光が見えたのが細貝のプレーといえよう。
やはり原口、梅崎、細貝、そして1点目をゲットしたエスクデロ、若手の奮起がレッズの意識を変える原動力になるだろう。
田中マルクスの4点目はおまけのようなもので、彼にはしっかりと守備に専念してもらいたい。動きの悪さで1対1の勝負で簡単に負けていた。しかも2回、あっさり相手にかわされていた。守備の建て直しが急務の課題だ。
思い切って、近藤にチャンスを与えてみてはいかがなもんだろう。
posted by futbolwold |12:02 |
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2009年09月10日
三日前にワールドカップ本大会出場を決めたガーナはやはり疲れていたのだろう。
ガーナの3得点は後半21分までの得点で、しかも2得点は個人技の高さで決めたものである。
キーパーが蹴ったゴールキックが大きく弾み、都築の判断ミスもあって、中澤が間単に振り切られゴールを割られてしまった。2点目も同じような速攻からのロングパスにバックもキーパーも置いてゆかれ、無人のゴールに流しこまれてしまった。
1点目のPKを含め、完全に相手に崩された失点でないのが悔やまれるが、身体能力の高い外国人選手をいかに押さえ込むかという長年の宿題は未解決のまま今回もまた先送りされてしまった。
日本の4得点のうち3得点は78分からわずか5分間の間に連続得点した。
70分過ぎからガーナは疲れから、がくんと運動量が落ちた。オランダ戦の日本と同じように。
攻撃で目立ったのは内田に代わって先発した駒野、途中長谷部に代わったベテラン稲本、そしてポスト役をこなした前田。
駒野、稲本ははやり安定感がある。久々に代表復帰した稲本は岡崎への絶妙なクロスでのアシスト、そして自身のミドルシュートとこれまでの鬱憤を晴らすかのような活躍で、代表のオプションが一つ加わったことは収穫だ。稲本の攻撃力が活きたゲームだった。
フォワードはこれまで玉田、岡崎、大久保、興梠の似たようなタイプの組み合わせでやってきたが、長身でマルチなプレーのできる前田との組み合わせは、今後も試してみる価値はある。
勝ち試合だから総じて活躍の目立った選手は多い。中村憲剛、長友の2人の精力的な動きが目立った。
しかし期待された本田は途中出場もあってか、ほとんど見せ場もないまま終了のホイッスルを迎えてしまった。わたしの本田への印象は出来不出来の差が大きい選手というものだ。それだけ期待値も大きいことの裏返しだが、彼のベストパフォーマンスを引き出す状況とはどうあればいいのかよくわからない選手の一人だ。
オランダ戦とガーナ戦、好対照なゲームを見せてくれたが、今回の遠征で得たことは、どんな強いチームでも後半の20分が真の勝負どころということだろうか。
厳しいゲームであればあるほど、気力、体力を最後まで維持できるチームが勝ち残る。
posted by futbolwold |10:53 |
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2009年09月08日
90分間のうち70分まではアジアの代表にふさわしかった日本代表、残り20分はこれがさっきまで互角以上の戦いをしてきた同じアジア代表の日本代表かと我が目を疑いたくなる日本代表。
日本代表は二つの顔を持っている。
これほど二つの顔の落差の大きな日本代表が世界のベストフォーにはとても似つかわしくない。動きと集中力の切れた日本代表が見せてくれるいつものパターンが短時間での連続失点。
体と心のスタミナが切れると、がたがた崩れ落ちていく守備網、試合開始早々から、前線で執拗にボールを追いかけるフォワードだが、時間がたつにつれて、味方中盤のとのスペースが間延びしてしまう欠点を抱える。
常に90分間全力でプレーする心がけは結構だが、肉体がついてこない。ここぞというとき全エネルギーをワンプレーに集中できない日本代表の欠点があらわになったが、ドイツ大会のオーストラリア戦の教訓がいまだ活かされていない。
勤勉な日本代表を見ていると半世紀前のボクシングのファイティング原田とダブらせてしまう。1ラウンド開始のゴングがなるや否や、コーナーを飛び出しパンチ力のなさをカバーして、勤勉に手数を繰り出す。毎試合、終盤にスタミナを切らし、がくんと動きが落ちてふらふらになりながらクリンチでピンチをしのぐ。
敵の軽いパンチがいいところにあたると、簡単にダウンしてしまうF・原田。でも人気は抜群だった。神風特攻隊の精神を引きずった敗戦国日本は死に物狂いの“滅びの美学”がお気に入りだった。
戦後60年を経ても、日本人の心の底にはいまだに玉砕という戦い方を引きずっているかのようだ。オランダ戦は90分を戦う戦い方ではない。いけるところまで全力でいき、結果は時の運任せのようなゲームだった。ゲームプランそのものを考え直したほうがよさそうである。
勤勉なサッカー、生真面目なサッカー、緩急のないサッカー、ゲームリーダーのいないサッカー、ゲームマネジメントができないサッカー、これだけ日本の欠点があらわになったのに、軌道修正が遅々としてすすまない。どうしたことか?
それが実力の差、世界の壁、といってしまえば簡単だが、それでは延々と問題解消へ向けた道のりは遠い。
一人一人の戦う姿勢、心構え、あるいは組織としての戦いにのぞむ基本戦略を見直すべきだ。
70分間できたことを、あと20分間持続延長できるためのトレーニングを積み重ねればよい、これがこれまでの多くの賢者たちの多数意見だった。
一見ごもっともな正論ではあるが、愚直な精神論がまだまだ幅を利かせているようなところがある。
戦術的には前線に対し、過度の守備への勤勉さを求めすぎないようにすること。それよりもコンパクトなラインを常に保つことを求めるべきだ。
敵味方で密集するエリアでも中村憲剛が何度か見せたような、個人技による相手マークの突破ができるような選手が日本には育っている。90分間、プレーのレベルが一定に保てるようなチームという組織の課題としてペース、スタミナ配分を考えるべきである。
オランダ戦を見る限り、このままではドイツの二の舞になる可能性が高い。いまから個人技を、フィジカルを強化する時間は限られているし、それはJリーグの各チームに任せることであり、日本代表としてやるべきことは、勝つための戦略を練ることである。
そのキーワードは「勤勉性」の呪縛から解き放たれることである。
posted by futbolwold |13:37 |
日本代表 |
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2009年09月02日
9月5日(土)日本時間21時からオランダ代表と日本代表が戦う。
相手は世界ランキング3位の強豪。南アフリカ大会でベストフォー入りを目指し、世界をあっといわせたい日本代表がその真価を問われる。オランダと対等の勝負をすれば、その可能性を否定しないが、どうなんだろう。
TV朝日で中継するのでいまから楽しみだ。
さて岡田監督がFWの目玉として期待していた森本が体調不良で急遽不参加が決まった。
おそらく玉田のワントップでスタートするだろう。Jリーグで好調を維持している前田の出番はあるのか。岡崎の泥臭いプレーがどこまで通じるのか。
中盤は底堅く俊輔、遠藤のコンビで行くだろう。中盤の守りは長谷部と今野に任せるのか?
点をとりにいく場面では本田が投入されるはずだ。ただ本田の過去のイメージはでき不出来の差が大きい選手という印象だ。気持ちか気分かわからないが、そのときの彼のメンタル面がプレーに大きな影響を与えてきたように感ずる。
地元オランダでいいところを見せようと、積極的な気持ちになれば活躍が期待できる。
さて守りのほうだが、田中と中澤のセンターは不動だが、田中はいつもの目立ちたがりの軽率なプレーは慎んでもらいたい。イージーミスで何度も失点シーンを見せられてきたので。浦和でも守備に不安のある安部は使わないほうがいいだろう。
岩政が国際試合で通じるかどうかを試して見るべきだ。大きなオランダ選手にも高さでは互角に渡り合えるのではないか。
今日の朝日新聞で取り上げられていた日本代表の運動量分析によれば、運動総量では日本代表は世界でもトップクラスだが、後半の残り15分でがくっと運動量が落ちる欠点を指摘されていた。
スタートの15分と残り15分の運動量を比較すると後半の残り15分はスタートの15分の64%に落ちてしまっている。
ドイツ本大会そして今回のアジア最終予選のオーストラリア戦が好例だが、ともに後半の後半にがたがたと守備が崩れ、失点している。体格、体力に劣る日本の弱点を突かれた敗戦である。
ちなみにイタリア、ブラジル代表は日本の逆で後半のほうが運動量があがるというデータが出ている。
日本代表の印象はちょこまか動き回るが、無駄走りが多く、最後に疲れて集中力を切らし、連続失点して負ける、そんなイメージである。
少なくとも、オーストラリア戦を引き合いに出せば、日本の欠点はなかなかなおりそうもない。
posted by futbolwold |11:56 |
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2009年08月30日
リーグ7連敗、ナビスコを入れると公式戦8連敗。
大分の連敗記録をストップしたのが浦和、その浦和が大分の連敗記録を追いかけている。なんという皮肉。
点が取れない、守れない、そして動かない、ないないづくしで敗戦を重ねる。ネットの書き込みにも浦和の連敗をテーマにすることすらなくなりつつある、さびしい状況。
負けて当たり前、そんな気がしてきた。話題にすらならない。
負けが込むと必ずふつふつと湧き上がるのが、犯人探しと責任のなすりあい。
監督が悪い、いやいや、試合をする選手が悪い、補強を怠ったフロントが真犯人、選手を甘やかし続けたサポーターが一番悪い、もうぐちゃぐちゃの体たらくです。
昨シーズン終盤の選手同士の醜いいがみ合いがいまのところ表面化していないのが唯一の救いだ。いや~、聞き耳の早い御仁にはすでにじゃんじゃん内部分裂の様子が届いているのかもしれない。
組織が一旦崩れ始まると、閉塞状況を打ち破るのは至難の業だ。
白星がもっとも効果的な立ち直りのカンフル剤になるのだが。あるいは一人の救世主が突然現れるのを待つしかない。ラッキーボーイの活躍で選手の闘争心が呼び覚まされる、そんな受身の状況をひたすら待つしかないのだろうか。
いまの浦和には“産みの苦しみ”という言葉では言い表せない悩みがある。
連敗のさなかにささやかな希望が見い出せれば、暗いトンネルの向こうに出口の光が見えるのだけど、いまはそれすら見えない。
シーズン開幕当初は原口、山田に代表される若手が希望の光だったが、当初の輝きも少し色あせてきた。
原口は鹿島の大迫をしのぐといわれた逸材だけど、救世主には程遠い状況だ。山田は怪我で調子を崩し、怪我に弱い先輩、小野、田中達のようにはなってほしくない。
次節は山形をホームに迎える。ここでも無残な負け方をすると連敗のあり地獄から抜け出す可能性はますますなくなる。J2降格圏突入も冗談でなくなる。
正念場の9月は目の前に迫っている。
posted by futbolwold |12:11 |
浦和レッズ |
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2009年08月26日
日本代表の強化試合が9月から11月まで5試合が予定されている。
9月はオランダに遠征して、オランダ、ガーナと戦う。翌10月はスコットランド、トーゴを日本に招く。そして11月は本大会会場の南アフリカに赴き同代表と戦う。
年が明ければワールドカップへの期待と興奮が徐々に高まる。
こうなると来年の南アフリカWCの指揮を現岡田監督に換えて、経験があり、手腕ある著名な外国人監督にすべきという話題が再燃し、あちこちで議論がますますヒートアップしてくるだろう。岡田監督では実力不足で、本戦での指揮を執るにはなんとも心細い、というサポーター心理の投影である。
しかしそうなる前に一言釘をさしておきたい。
世界を知り尽くした百選練磨の監督に比べれば、確かに岡田監督はあたりまえだが見劣りする。
大枚をはたいてでもいいから、ヒディングのようなプロ中のプロに日本代表を託してみたい、という気持は大いに理解できる。
しかし、外国人大物監督が岡田監督に代わり、短い準備期間で日本代表を予選突破に導き、なかんずくベスト8に導くことができるのだろうか?
世界のトップクラスの代表では優勝請負人として大物監督が短期間でチームを纏め上げ、それなりの好成績をあげるケースはよくある。
岡田監督更迭論の最大の根拠は大物監督による世界の成功例を日本代表に重ね合わせていることだ。日本にも同じ夢をもたらしてくれるはずだと更迭支持者は確信しているのだろう。
代表に選ばれた選手を強化合宿や実践の強化ゲームに引っ張り出すことはなかなか難しい。
代表監督の悩みは選手と監督、そして選手同士の相互コミュニケーションを密にとるための時間があまりにも少なすぎることである。
しかし日本代表の選手拘束時は日本は世界に比べかなり多いと聞く。その一点だけを取り上げれば、岡田監督は恵まれているといえよう。これはJリーグの代表に対する理解が深いことを意味している。
フィジカルと基礎的技術の低い日本人選手は個の力での状況打開が難しいので、数的有利な状況を作りチーム全体が有機的につながるようなチーム作りをしなければならない。
それには多くの時間を使って、相互連係を繰り返し確認して、精度をあげていかなければならない。
チームの組織力で戦い抜くという戦略で戦う限り、長い準備期間と密な相互理解が不可欠になる。
その点、百戦錬磨の一流選手をそろえたワールドカップで好成績をあげてきた上位チームは、選手の個人能力の高さをベースにしたチーム戦略で臨んでくる。
監督の意図するところを理解する能力、それを現実のプレーで実践してしまう能力、監督は選手の個人能力に少しのスパイスをふりかければ、それで良い。
大会直前の短期間に集中的に密な練習を反復することで、チームとしての完成度を高めることが可能だ。監督が選手に要求するレベルの高さに選手は簡単に応えてしまう。
しかし、はたして日本の代表選手のなかで外国人大物監督の高いレベルの要求にこたえられる選手は何人いるだろうか。
外交辞令で日本人選手は能力は高い、テクニックも一流だと外国人監督はことあるごとに言う。しかし、これは「想像していたより日本人選手は~」という前提条件のもとでの話だ。
世界の超一流選手を手元において日々彼らの能力の高さを実感している、外国人大物監督が日本サッカー協会から大金を積まれた手前、日本人選手の本当の実力を公の前で吐露することはないだろう。
外国人大物監督がこれほど危険な賭け(日本をベスト8に導く)そのものをするかどうか怪しい。危険な賭けの日本代表監督を引き受けたとしても予選突破やベスト8入りはオプション条項にして、成功加算金扱いにするくらいのことは逆提案するだろう。私が大物外国人監督だったら絶対にそうする。
話をまとめると、まず大物外国人監督が日本代表監督への要請を受けるかどうかという問題がまずある。仮にその問題がクリアーになっても、世界的なレベルに達していない日本代表を短期間に組織として纏め上げることは難しい。
ましてやベスト8などとは景気付けにアドバルーンを揚げる程度の意味しかない。
消去法としてここは岡田監督でワールドカップを戦うしかないだろう。
従って岡田監督の下で戦う以上、あまり雑音を監督や選手に聞かせるのは得策でない。
posted by futbolwold |07:17 |
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2009年08月23日
オシム前日本代表監督に触発されて、「日本的サッカー」の追及と確立が日本のサッカー界が取り組むべき急務の課題としてクローズアップされ、日本人に見合った「サッカースタイル」論議が盛んになった。
日本人選手のフィジカル面での劣勢と基本的技術の未成熟さを補って余りある、現時点での理想的な、というより現実的な「サッカースタイル」の終着点が「人もボールも動くサッカー」であり、あるいは「ポゼションサッカー」であると認識している。
この日本的「サッカースタイル」論議は実は私の知る限り40年近く前にも持ちあがった。
それはメキシコ五輪後の停滞する日本サッカーのてこ入れを視野に入れたものだった。
当時の世界サッカーの二大潮流は組織の欧州サッカーと個人技の南米サッカーだった。
地域から国レベルにブレイクダウンすると欧州でもイングランドの激しいサッカー、イタリアの守備を重視したサッカー、スペイン、ポルトガルに代表されるラテンの香りのする南欧サッカー、ソ連を核にした東欧の組織だったサッカー、理詰めのサッカーのドイツなど、各国の国民性、民族性を反映したサッカーが存在していた。
南米もしかりで同じ個人技重視でもブラジルとアルゼンチンは微妙に違ったサッカーをしていた。
そこで当時の日本のサッカー界は代表コーチのクラマーの母国、ドイツ的サッカーに日本サッカーを重ね合わせたりしたが、クラマーの代表コーチ辞任後は日本人と体躯的に変わらないメキシコのような南米各国のサッカーに注目したり、ときにソ連の規則に忠実なサッカーが日本には適していると、「サッカースタイル」を求めた長旅に随分と時間を費やした。
その後サッカーの世界にも自由化、グローバル化の波が押し寄せ、個別の国のサッカースタイルに日本のサッカースタイルを重ねあわすことは随分少なくなったが、「人もボールも動くサッカー」あるいは「ポゼションサッカー」というグローバルな流行のスタイルに飛びついている点では40年前と本質的なところはあまり変わっていないように感じる。
「××スタイル」という簡略化された概念はことを説明する道具としてはとても便利だ。
特に不特定多数を対象にするマスメディアにとって、日本の抱える問題点をクローズアップさせるためには理想の「××スタイル」とどこが異なるのか、劣るのかを簡潔に指摘することができる。しかし便利すぎてときに根本を見過ごす弊害も伴う。
たとえば「カウンターサッカー」は引いて守って、一瞬の間隙を突いて点を取る、実に退屈な「サッカースタイル」としていまや少数派に転落してしまった。
人は「カウンターサッカー」と聞いた瞬間、流行おくれとか、消極的サッカーと否定的な反応を示す。
しかし、現実のゲームで89分間、全員がひいて守り、残り1分で総攻撃を試みるような「サッカースタイル」を採用している代表もクラブもめったにない。戦う相手との実力差が大きすぎて、どう逆立ちしても勝てる見込みがない、というケースで「カウンターサッカー」を一時的に採用することは戦略上ありうる。かつてのブラジル相手にオリンピックで西野監督が採用した試合のように。
しかし現実の代表同士のゲームにおいて、ボールの支配率が99:1といったゲームはありえないし、そもそもそんな代表同士のミスマッチゲームは組まれることはまずないだろう。
つまり試合の流れからいっても、チーム戦略(チーム戦術ではない)からいっても、マスメディアが「××スタイル」という便利なレッテルを使い、ことを説明できるほど真剣勝負のゲームはシンプルではない。
時間の経過によって状況が千変万化するサッカーというゲームの本質からみて、「××スタイル」の物差しだけではゲームをチームを分析することはできない。
さらにシステムレベルに落とし込みをしてみると、いまの主流は4バックで3バックは時代遅れという議論にも「××スタイル」に拘泥する傾向に通じるものがある。
つまり「型」にとらわれ、ことの本質を見誤りがちな、あるいは重箱の隅をつつくような、木を見て森を見失うような不毛な議論がネット上でもよく見受けられる。
「型」から入るのではなく、勝つ方法、点を入れる方法、を議論の出発点にすることが重要であり、最善の方法が結果的に「カウンターサッカー」や「3バック」に帰結したとしてもそれはそれでよしとすべきだ。
結果がついてくれば、それが日本の「サッカースタイル」として定着していくと思う。
付け加えればサッカーは11人の選手の共同作業であるから、個々の選手の能力や個性の組み合わせの妙で「サッカースタイル」は常に変化するものである。
「サッカースタイル」はあくまでスタイルであり、何度も繰り返すが「スタイル」にこだわることは本末転倒である。
公式戦7連敗中の浦和の「ポゼションサッカー」にもその弊害がよく見て取れる。スタイルにこだわるあまり、点を取るための工夫やイマジネーションを置き忘れたようなサッカーを展開している。
あえてここは「ポゼションサッカー」くそ喰らえで、サッカーの原点に引き戻す勇気が必要だ。
posted by futbolwold |12:02 |
Jリーグ |
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2009年08月20日
ただいま降格候補の柏にいいようにやられ、4失点。浦和は完全に出口が見えないトンネルに迷い込んでしまった。
この6試合を見ている限り、J1のどんなチームにも勝てそうもないくらい、ひどい試合をしている。
敗因はいろいろ見えてくるが、失点のパターンは相手の速攻にいいようにサイドを崩されてしまっている。その要因はとにかく選手の戻りが遅いことが目に付く。これは貧弱な攻撃力にも通ずるが、攻めがとにかく遅い。いま流行のポゼションサッカーかなんだか知らないが後ろでゆっくりパスを回したり、中央から左右にほとんど効果的でないサイドチェンジをしている間に、敵は中央に人数をかけてしっかり浦和の遅攻に準備万端守りを固めている。
そこにワンパーターンでセンタリングをするが、エジと高原のヘディング力では簡単に敵に跳ね返されてしまう。グラウンダーのセンタリングならまだ誰かがボールに合わせ飛び込むこともできるが、それもない。
中央でのワンツーパスの交換で真ん中を切りくづすプレーもなく、逆に相手にいとも簡単に中央を破られてしまう。
シーズンの折り返し時点でこの体たらくは、昨年の浦和よりさらにチーム状態は深刻だ。
今シーズンは再出発の初年度という位置づけで、フィンケにチーム作りをゆだねた。だから、目の前の試合結果に一喜一憂するつもりはないが、ここまで展望の見えないサッカーを続けてしまっては、ちょっと待てよといいたくなる。
まず昨シーズンと今シーズンとの戦力的な違いをみれば、基本的には何も変わっていない。
現有勢力でシーズンを乗り切るならば、伸びしろの大きい若手を、ゲームで使いながら育て、全体的なレベルアップを図っていく、私などは基本戦略としてそう理解してきた。
代表に主力選手を取られ、怪我でコンディションのよくない主力組みが残った状態で迎えたナビスコ戦では、若手が奮起して結果を残してきた。ナビスコ戦前のフィンケは不安と不満いっぱいのコメントをしていたが、フタをあけると完勝の連続だった。
若手起用に定評のあるフィンケの株が一瞬上がったが、これは瓢箪から駒という感じだった。フィンケもこれほどまで、若手が働くとは想像していなかったのだろう。
しかし、これ以降のフィンケの采配に妙な安心感か自信が芽生えたのかもしれない。いや心に隙ができたのかもしれない。若手でこれだけいいゲームをやるのだから、中堅ベテランが戻れば、もっといいゲームができるかもしれない、そう考えたのだろうか。
しかし、フィンケの目指すサッカーを選手はきちんと消化していないように感ずる。特に中堅やベテランに顕著だ。
浦和の目指す「パスサッカー」とは“得点を取るための”という前文が抜け落ちている。
パスを回すための「パスサッカー」のドグマに陥ってやしないか?
反対に「カウンターサッカー」を旧態依然とした後進国サッカーの代名詞と考えてやしまいか?
「カウンターサッカー」ははたして消極的なサッカーなのだろうか?
いや、「カウンターサッカー」という概念そのものが、何の実態もないものなのではないだろうか?「パスサッカー」同様、“点を取るための”という前文をはずしてしまうと、サッカーそれ自体がつまらないものになってしまう。いまの浦和のサッカーを見ているとどうしてもそう思わざるをえない。
世界のトップクラスのサッカーはボールを奪ってからゴール前に選手が殺到する時間が極めて短い。速攻がもっとも有効な攻めてであることは古今東西間違いない。これをすべて「カウンターサッカー」とひとくくりにしてしまう人はいないだろう。
サッカーはまずスタイルありきなのだろうか。代表についてもいえることだが、代表監督の名を冠して「××スタイル」と名づけ、監督の目指すサッカーを簡略に説明するにはとても便利だが、ここにはいま言ってきた様な落とし穴が潜んでいる。
ゲームの流れのなかでは「カウンター」を意識する時間があってもいいし、華麗にパスを回す時間帯があっていい。相手の出方によっては11人全員がゴール前に固まるのもよし。
その逆もまたしかり。
要は変幻自在にゲームの中でスタイルを変えられるかどうかが、一流のチームであり、強い代表である。日本代表はこの点においてけして一流ではないことは明白だ。
「××スタイル」にこだわっている間は日本サッカーに進歩はない。
さて話を浦和に戻す。
フィンケが下すべき決断は、伸びしろのない中堅、ベテランを思い切ってはずすことだ。
順位も降格圏内にならなければ、気にせず思い切ってメンバーを大幅に入れ替えてもらいたい。
個別に誰をはずすかはあえて言わないが、がらっと入れ替えることだ。フィンケを監督に迎えたのも長期的な視野に立ってのことであろうから、初年度の今年は思い切った冒険をすべきだ。
新戦力の獲得は来年の課題として、とにかく若手の可能性を試すにはこれからでも遅くない。
posted by futbolwold |13:46 |
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2009年08月04日
開幕戦の浦和VS鹿島でベールを脱いだフィンケのサッカーはボールを支配してゲームの主導権を握ろうとするポゼッションサッカーを目指すものだった。
昨年の浦和とは様変わりのサッカーを見せられ、初戦鹿島には敗れたものの今季の可能性を示してくれた。
若手の積極的な登用と細かいパスをつないでいくフィンケのチーム戦術は誰が見ても明瞭だった。
二戦目以降、出来すぎと感じるほどチームが進むべき道の正しさが証明されたように勝ち星を重ねていった。
しかし、ここへきて浦和は大分の不名誉な連敗記録ストップに協力して以降、名古屋、ナビスコの清水、そして再び清水を相手にした4戦で得点ゼロ、失点8という信じられない凋落ぶりである。
長丁場のリーグ戦では調子の波がどこかで必ず狂う時期がある。今が浦和のそのときかもしれないが、それにしても4連敗の負けっぷりには共通した問題点が浮かび上がってきたように感じる。
それは選手たちのポゼッションサッカーに対する理解と認識に、ある種のズレが生じてきたように思う。
ポゼッションサッカーは本来パスをつなぎボールを動かしながら数的優位を作り出し、試合のテンポを自分たちのものとする戦術だ。またリードしたときに必要以上にリスクを犯さず、ゲームの主導権を自分たちのもにするためのものである。
しかし、この4戦で展開された浦和のゲーム運びはパスはつなぐがゴールへ向かう貪欲な意志が感じられない。ペナルティーエリアの外側で左右にパスを回しているだけで、真ん中をがっちり固めた相手守備網を切り裂こうとする、積極的なパスが全くといっていいほど試みられない。
横パスとバックパスばかりで、パスの長さもほとんど変わらず、守る側からすればなんら恐怖を感じることはない。パスを回したければ回させればいい、と相手に思われている節すらある。
パス交換の回数が増えればそれに比例してミスパスの頻度も高まる。そこを付かれてピンチを招くシーンがたびたび見られた。特に疲れのでる後半にその傾向が強い。
ポゼッションサッカーであろうとカウンターサッカーであろうと、要は点を取るための、あるいは失点を最小限に抑える戦術であることは間違いない。しかし、いまの浦和はこの基本的なところを忘れているような印象がある。
ポゼッションサッカーのためのサッカーをしているようだ。理想形を追い求める途中かもしれないが目的よりも手段に目を奪われているようにしか思えない。
チームの基本方針であるポゼッションサッカーを崩すことなく、しかし、もう少し攻めの多様性を探ってみてはどうか。あまりにもパターンが少なすぎる。
前述したようにパスの長短を意識的に試みるとか、相手の裏をつくような縦パスを織り交ぜるとか、特にゴール前ではダイレクトパスを多用するとか、チームとしてのパターンというかひき出しを多くしなければ連敗記録は続くような気がしてならない。
出口のない長いトンネルに入るか、抜け出せるかはJオールスターによる中断の期間に、方向性の微調整にいいチャンスだ。
posted by futbolwold |07:11 |
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2009年07月12日
昨夜の埼玉スタジアムにおける浦和VS広島のゲームを一言で表せば、表題のようになる。
もちろんチームの戦略が異なれば試合展開に違いがでるのは当たり前のことだ。フィンケの掲げるパスによるポゼションサッカーは細かいパスとこまめな運動量で相手を崩すサッカーならば、どうしても攻守の切り替えに時間がかかり、パス交換の頻度も高くなり、バックパス、横パスが多くなる。
対して広島のサッカーは裏のスペースへの走り込みとタイミングのよいワンタッチパス、そして長いパスと頻繁なサイドチェンジによる、縦への意識がはっきりしている。
前半は特に柏木と佐藤のコンビによる、攻撃がさえて浦和ゴールを襲う。決定的な広島のチャンスを何度も浦和守備陣がしのぎ、柏木の空振りにも助けられ、最少失点で押さえることがかろうじてできた。
サッカーの質から言えば質の違いを考慮しても、圧倒的に広島のサッカーのほうが質的に高い。
結果は広島の拙攻に助けられたという印象が強い。それは前半終了時点ではからずも、浦和に向けられたサポーターからの珍しいブーイングが的確に表現していた。
昨年から高原、エジコンビの得点力不足が深刻だったが、高原の復調でコンビにわずかな明るさが見えてきた。
したがってこれまで浦和再建のキーワードがいかに点を取るかに集中していたが、ここへ来て田中マルクスを核にした守備陣のほころびがあらわになってきた。
昨夜は守備のキーマンである坪井と細貝がそろって欠場していたので、なおさらの感が強いが、それにしても阿部の動きもいまいちで、何度も佐藤に守備がかき回されたのはいただけない。
オフサイドで事なきを得たシーンは何度となく見られ、飛び出しの鋭い佐藤とパスサー役の柏木のマークが甘すぎる。
ペナルティー付近でも広島の縦への意識は高く、簡単なパス交換で浦和の最終ラインはいとも簡単に破られていた。きちんとした対人マークがなされてない証拠だ。
この夜のゲームでさらに気づいた事は新人が恒常的に使われて、フィンケのシーズン前の構想が着々と実行に移されているという感じがした。
原口の強引とも思える縦への突破は、浦和全体の縦への意識の薄さに、無言の抗議をしているようなプレーだった。
posted by futbolwold |13:37 |
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2009年07月11日
J2に関する知識、情報をほとんど持ち合わせない私ですが、時々気になって順位表程度は確認しています。
現時点でトップを走っている湘南の監督はあの元五輪監督の反町氏でした。五輪の惨敗で相当たたかれた(私も彼には失望して、相当たたいた一人でした)反町氏だがここまでは結果を出しているのですね。
2人のFW、トゥットと丁の契約切れで退団し、変わって若いブラジルの2人のFWが期限付き移籍で獲得したニュースを見ました。
J2にはJ1からの降格チーム名がかなり見ることができますが、2人の三浦がいる横浜FCはダントツの最下位です。名門、東京ヴェルディもJ2の常連になりつつあるようですね。ということは湘南が随分がんばっているということなのですね。
残念なことにJ2に関する情報はネットに頼らざるを得ないため、往々にしてJ1に比べて情報不足になりがちです。J2専門チャンネルのような番組はないのでしょうか。
TV放映権の管理はいまだに(社)JFLが握っているようで、数少ない地上波放送は、ここぞっというときの好ゲームが中継されないことが多いようです。
全チームが公平にTV観戦できるようにというJFLの配慮ですが、どうなんでしょう、悪平等のような感じも受けます。優勝争いとか山場と思われる重要なゲームが中継されず、はっきりいってどうでもいい中位争いのゲームは見たくないでしょう。小数の熱烈サポーターを除けば。
無料で見られるゲームが頻繁にTV中継されれば、入場料を払ってスタジアムに足を運ぶ観客は減るのでしょうか?
大昔、プロ野球も同じ発想でTV中継に反対する意見が多く出されましたが、フタを開けるとその逆で、生の試合を見てみたいという人のほうが多かったという歴史があります。
Jリーグもそろそろ発想を変える時期かもしれませんね。
もちろん放映を支えるスポンサーが付かないと話にはなりませんが。
地域地域のご当地チームの試合だけを中継する専門チャンネルのような番組はあるのでしょうか。
地方の時代といわれる状況なので、地元チームへの熱いサポーターの情報は地元だけでなく、それ以外の人にも面白そうな気はします。
あるいはJ2の活躍で名古屋に移籍したダビはカタールのオイルマネーで強奪されたけど、
J2の有望選手情報なども定期的に受信できるような、メディアがほしいものです。
日本代表の底上げは何もJ1に限られるわけでもないので、J2を含めたJリーグ全体の課題でもあると思います。
posted by futbolwold |07:14 |
Jリーグ |
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2009年07月06日
サッカーの面白さに魅了され始めたS40年代、格言のように言われてきたフレーズの一つが、「試合開始と終了間際に点が入る」だった。人間の心理のあやとして、集中力が散漫になるのが試合開始直後と終了間際である。
Jリーグの全試合の時間帯別得失点記録を調べたわけではないので、はっきりしたことはいえないが、今シーズンのこれまでの首位鹿島と最下位大分の2チームを引っ張り出して、調べてみた。
鹿島と大分を選んだ理由は首位と最下位という対照的な立場以外、3連覇を目指す鹿島の強さの秘密と昨年の好調さが嘘のように、泥沼にあえぐ大分の原因を探ってみたいという素朴な好奇心も手伝った。
リーグ折り返しまで1試合を残した第16節までのデータを整理すると、いくつかの傾向が読み取れる。
まず鹿島の強さだが得点25に対し失点は10、得失点差の数字は他チームを断然引き離すほどのものでもない。(新潟の得失点差は13、川﨑は12)しかし勝ち点差は2位以下を8ポイント離し、現在首位独走中という印象が強い。相手を完膚なきまで叩き潰すという強さより、終わってみればやはり負けなかったという手堅さ、試合巧者という言葉が今シーズンのこれまでの鹿島を言い表している。
総得点25の内訳は前半12点、後半13点とバランスがいい。さらに時間帯別の得点を見てみると前半の前半と中盤までの29分までに11点取っている。後半は前、中、後半4点、4点、5点と満遍なく着実に得点している。
つまり攻撃に関しては前半の中盤までに早々と点を入れて、後半に入っても全く動きに衰えを見せずに、あるいは手抜きをせずにしっかり動き回って得点している。
一方失点10の中身を見てみると前半が7失点、後半はわずか3失点に過ぎない。
時間帯別に見ると前半の前半が4失点、後半の3失点はすべて後半の立ち上がり14分までの失点である。このことは試合の立ち上がりに失点が集中しているが、ゲームが落ち着き始める中盤以降は、集中力が研ぎ澄まされて、ほとんどミスしないという姿が浮き彫りになる。
逆に言えば鹿島を倒すには彼らの集中力が散漫になる隙に、点を取らないと勝てないという結論にたどり着く。
昨晩の川崎戦の得点シーンは象徴している。川﨑、寺田の不用意なバックパスをマルキーニョスが掻っ攫い、左に並走していた興梠が落ち着いてキーパーをかわし、虎の子の1点を挙げた。両チームの集中力の差がもろに出たシーンだった。
さて昨年目覚しい躍進を遂げた大分だが、一転して今シーズンはいまだ1勝にとどまり、シャムスカ監督の更迭はもはや時間の問題になってきた。シーズン前の準備に手抜かりがあったとも聞いているが、やはりチーム全体の気持ちの部分で問題がなかったか。
鹿島と同じようにこれまでの得点と失点の中身を詳しく見てみよう。
得点11に対して失点は29点。守備のチームがこれほどの失点を重ねていては、チームは完全に崩壊したといってもいいだろう。建て直しには相当な時間がかかる。気の毒だが現時点でJ2への降格は免れないだろう。
まず失点の時間帯別データを見ると、前後半、それぞれ14、15失点と満遍なく失点を重ねている。前後半の立ち上がり14分まではそれぞれ2失点、3失点とまずまず合格点をつけられるが、中盤以降は前後半ともどもがたがたと総崩れ状態になっている。
得点のほうは11得点のうち前半が7得点、後半はたったの3得点である。前半に失点を喰らった時点で、戦意喪失、勝負あったと選手自身があきらめたかのように後半はほとんど点が取れていない。
大分の処方箋は守備の建て直ししかない。点が取れないからといって強力FWを補強しても、点を取る側から失点を重ねていては、チームの戦意はけして上がらないばかりか、さらに低下していきそうな感じがする。ここは守備の指導に定評がある指導者に代えたほうがよいだろう。人心一新である。
鹿島はチームとしての完成度がピークに達していると思う。負けないチームとして3連覇の可能性はかなり高いと見る。監督、選手の意識が統一されて、隙がない。
他方大分は残念ながら来年を見据えた長期的視野で戦力の建て直しに着手したほうがいいだろう。
posted by futbolwold |10:47 |
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