2008年05月16日

岡田ジャパンの道が見えてくる?キリンカップ2008年

日本代表の強化目的で30年前に「ジャパンカップ」として開催された大会を引き継いだ、キリンカップ2008年の代表メンバーが発表された。岡田監督が明言しているように2010年のWカップ南アフリカ大会に向けての代表につながる人選だ。

先のバーレンセンで酷評された岡田監督がこの大会で、明日につながる展望を見せてくれるかが、注目される。
代表メンバーを見て思うことをつれずれに書き出してみる。
■長身のバック3人(中澤、闘莉王、寺田)で守備の高い壁を作る。
■サイド攻撃を重視した攻めができるか(長友、安田、内田、三人の若い力に期待)
■これまで途中出場で結果がでなかった旧千葉勢(山岸、羽生、水本)をはずしたこと
■海外招聘組みの成長、活躍ぶりに期待
■中盤のメンバー構成は?
■高原の調子が戻らず、フォワードの最適な組み合わせは?
■新鋭、19歳の香川がブレークできるか・・・・
などなど、興味は尽きない。

めざすところが見えない、と批判され続けてきた岡田監督だが、その批判を跳ね返す大会となるかどうか、じっくりTV観戦しようと思う。

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posted by futbolwold | 11:01 | 日本代表 | コメント(3) | トラックバック(0)
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2008年05月15日

記憶に残るエラー

「野球は筋書きのないドラマ」とはよく言ったものだが、野球に限らず「筋書きのないドラマ」はスポーツ全般にそのシナリオが用意されている。
勝利を九分九厘この手に握りながらするりと勝利の女神が逃げてしまい、その直後に劇的な幕切れを迎える。スポーツシーンにはしばしば見られるドラマだ。

その意味で野球の「逆転満塁さよなら本塁打」ほど劇的なものはない。しかも打ったバッターが代打というケースは長いプロ野球の歴史の中でたった7人しかいない。

私がテレビを通して目の当たりにした七分の一は1971年、巨人の広野功選手が対ヤクルト戦で放った一打だった。広野はこの年、西鉄からトレードで移籍してきた選手だが、5対3のスコアで迎えた9回無死満塁の場面で代打として登場した。相手投手は前年入団した会田照夫だった。会田は5月の時点ですでに5勝をあげており、有力な新人王候補だった。しかし広野に劇的なホームランを打たれたショックからか、その後1勝しかあげられず、シーズンを終わってみれば新人王は巨人の関本にさらわれてしまった。

「逆転満塁さよなら本塁打」は確かに劇的だが、悲劇なのは野手のエラーである。
エラーによる「筋書きのないドラマ」は1961年の日本シリーズ、巨人対南海戦で起きた。
巨人2勝1敗で迎えた第4戦目、南海が3対2とリードして、9回2アウトまでこぎつけ、巨人は藤尾を代打に送り出した。リーリーフのスタンカが投じた内角球につまらされた打球はふらふらと一塁ベース前の小飛球となり、誰もがゲームセットと思ったその瞬間、一塁手寺田のファーストミットから白球がポロリと落ちた。
一塁方向から捉えられたこの瞬間のテレビ映像には南海ファンが撒いた紙ふぶきが映っていた。南海ナインはこの落球に動揺したのか、続く長島の平凡なサードゴロを今度は三塁手小池がハンブルして一打さよならの場面を迎えてしまう。
さらに南海にとっては信じられないことが起きる。次打者宮本に投じたボールがきわどいところで円城寺球審にボールと判定される。マウンドから血相を変えたスタンカが走り降りてくる。キャッチャー野村は判定への不服をなんども飛びはねて、全身で抗議する。
球場全体が異様な雰囲気に包まれる。信じられない二度のエラー、そしてきわどいボールの判定、目の前にありえないことが続けて三度も起こったのである。
この試合の結末は宮本のライト前ヒットで南海は逆転負けを喫し、4勝2敗で巨人が日本シリーズを制した。

痛恨の落球を苦にした寺田は自らトレードを志願して、翌年中日に移籍したものの、この一件が重荷になったのか満足な活躍もできず、シーズン終了後、寂しく引退してしまった。

posted by futbolwold | 16:37 | 野球 | コメント(2) | トラックバック(0)
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2008年05月14日

昔、投手のバッティングも楽しみだった

社会の進化に伴って野球の質が変化していくのは当然といえば当然のことです。

野球はもともと選手の役割分担が細かく決められたスポーツとして発展してきました。
たとえば代打、代走のように交代の目的がはっきりしていること。野球は役割分担が細分化されたスポーツで、選手の交代枠はサッカーの3人に比べると大きなひらきがあります。野球は分業化のすすんだスポーツといえます。

現在では投手は先発・中継ぎ・ストッパーのいずれかを担当させられます。さらにDH制は投手を投げることに専念させる制度といえます。セリーグは現在、DH制を採用していませんが、将来はどうなるかわかりません。
プロ野球選手の多くはかつて「四番で投手」としてチームの大黒柱的存在でした。だから投手の打撃センスはもともと優れています。
往年の金田、稲尾は長打力もあり、その打撃センスを買われ野手に代わって代打に指名されることもしばしばありました。

バッターボックスなかの投手で印象に残る選手は二人。
一人は阪神の村山実。その投球はザトペック投法と形容され、躍動するような投球フォームで、最後の打者まで手を抜かず、全力投球する投手でした。バッターボックスでも村山はバットをぶんぶん振りまわし、力余ってボックスに尻餅をつく姿が印象的でした。

もう一人は社会人野球から巨人に入団した、堀本です。1961年に入団した年に29勝18敗の成績で強烈な印象をファンに焼き付けました。堀本の巨人在籍はたったの3年でしたが、彼のバッティングセンスには目をみはるものがありました。近年では桑田投手のバッティングセンスのよさが目立ちますが、投手で100打数以上打席に立って、,219の打率を記録したのは堀本くらいでしょう。
記録以上に記憶に残るのが堀本の打席に入るまでの一連のしぐさです。
ベンチからバットをグラウンドにズルズル引きずりながら、打ち気のなさそうなしぐさでバッターボックスに入ります。ボックスの後ろ目に立ち、バットを肩に担ぎボールをまちます。しかしボールが来れば内外角無関係に一二塁間へはじき返す技術は目をみはるものがあります。相手投手は堀本の流し打ちを十分警戒するのですが、打ち返されたボールはスケールで計ったようにファーストとセカンドの狭い空間を抜けていきます。

投手が投手に打たれる、打たれた投手の心理はいかばかりか、察して余りあります。
しかし見る側のファンにとって、これほど痛快で面白いことはありません。
緻密化する一方の野球に個性豊かな選手の意外性のあるプレーは強烈なアクセントとなるでしょう。

posted by futbolwold | 21:17 | 野球 | コメント(1) | トラックバック(0)
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2008年05月12日

閑話休題

この土日、1泊旅行で家を空けていました。私自身も言えることですが、スポーツに限らずファンはいつも熱いですね。特にいまや人気を二分する野球とサッカーのファンは特に熱いことが今回よくわかりました。

話題をすこし転じて、今回は私がもっとも苦手としてきた武道について話をします。
私が某都立高校に入学したときの遠い昔、体育の授業の必修として「柔道か剣道」のいずれかを選択しなければなりませんでした。
上半身、特に腕力が弱かった私は、どう考えても柔道は強くなれないことがわかっていたので、投げ飛ばされて痛い思いをするくらいなら、剣道のほうがまし、と思い選択しました。上着と袴は自前で用意して、面、胴、小手の防具3点は学校の常備品を使うことになっていました。
つまり、剣道を選択した生徒が防具を使い回しするのですが、これがなんとも曲者でした。
面をつけようと顔に近づけたとたん、臭ッさ~い臭いが鼻につくのです。息をできるだけ鼻から吸わないようにしながら、つけると今度は何人もの交じり合った汗の湿り気がひんやり、ねっとり顔面にまとわりつくのです。
もっと嫌だったのが、小手。汗の逃げ場がない小手に手を入れると、グチャグチャ、ヌルヌル、臭いは面の比ではありません。

剣道にあまりいい思い出がなく、なんとなく武道全体にしっくり感がもてないままいたずらに年を重ねてしまいました。2年前、岡山に仕事がらみで出かけたついでに、吉備の国の一宮神社、吉備津彦神社を訪れたとき、神社の敷地内に弓道場を見つけました。そこでは老若男女が白の上着に黒の袴をつけ、粛々と矢をつがえ、弓を振り絞り、的めがけて矢を放っていました。的に当たっても、そうでなくても表情を変えず淡々と所作を繰り返していました。
神社というロケーションもあったのでしょう、いたく神聖ですがすがしい気持ちにさせられました。武道も捨てたもんじゃないな~、という気持ちになりました。

現在、私はM大の社会人向け歴史講座を受けているのですが、テーマが「日本中世の戦争と平和」。戦のありかたを通して日本の中世社会を見直すという意図ですが、そこで弓矢の話が出てきました。

中世(鎌倉時代以降)の戦の主力部隊は騎馬で、馬に乗った武将の武器が弓矢でした。武士が身につける鎧は大きく分けると騎馬武者用と歩兵用の二種類で、大きな相違点があります。騎馬武者用は矢が貫通しないよう頑丈であることが優先され、動きやすさはあまり考慮されていません。反対に歩兵用のそれは動きやすさが優先され、頑丈さは騎馬武者用ほど重要視されていません。

騎馬武者用の鎧の前部は馬の鞍に固定するようになっていて、馬の上にちょうどドラム缶をくくりつけ、その中に武者が入るような感じだそうです。したがって、武者はドラム缶のなかで意外に自由に体を動かせたといいます。
そして肝心の弓ですが、モンゴル族が馬上で短い弓(短弓)を自由自在にあやつるに対して、鎌倉武士は大きな弓(長弓)を用いていたので、馬の首が邪魔になり左右に弓を動かせなかったそうです。したがって左手に弓を持ち、右手に矢を番えるため進行方向左側の敵だけにしか攻撃をすることができないということになります。

騎馬戦のセオリーはいかに敵を自分の左側に置くように馬を扱うかが第一のポイントとなります。
そして、左側の敵のどの部分に矢を命中させればいいかというと、分厚い鎧のウイークポイントは一つしかなく、それは敵の顔面でした。
互いにすれ違いざまに相手の顔面に矢を打ち込めるかどうかが勝負の第二のポイントになります。

この光景から連想できるものは各神社の神事「流鏑馬」です。
長い馬場を走ってきて、小さな板の的に矢を打ち込むあのシーンは意外なことに中世の戦をかなり忠実に再現していたのでした。大鎧こそつけていませんが、敵を左手に見る、長弓ですれ違いざま、顔面に矢を打ち込む、流鏑馬が様式化された儀式と思っていたらそうではなかった。

武道を見る目がすこし変わってきたように感じます。

posted by futbolwold | 18:19 | スポーツ全般 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年05月09日

巨人に別れを告げた個人的理由

スポーツナビのブログランキングには野球関係のブログが半分以上占めている。
公園でボール遊びしている子供の大半がサッカーに興じて、キャッチボールをしている子供はいまや少数派だ。

巨人戦が終了した時のJR水道橋駅などは圧倒的に、おっちゃんが多い。ブログを開いている年齢層は若年層中心で、おっちゃんでブログをやっているのは私の身の回りでもごくごく少ない。「絶滅危惧種」的なおっちゃん、おばちゃんくらいだ。

でも野球関係のブログの多さから推測すれば、若年層にもしっかり野球ファンが根を張っているということなのだろう。
かくゆう私も「巨人、大鵬、玉子焼き」世代だから、寝てもさめても子供の頃は「王、長嶋」の巨人ファンだった。
しかし、あるときを境に「巨人ファン」をやめた。TVの巨人戦を見なくなったから、おのずとプロ野球そのものを見なくなってしまった。
巨人はある時期まで外国人選手を使わない純血主義を採っていた。また長島、王、の後を任せる5番打者に的を絞って何年かおきに他チームの有力選手を引っ張ってきた。

しかしあるときを境に、巨人は毎年のように外国人選手とセ・パ、問わず他チームの有力選手を根こそぎという感じで獲得し始めた。ずらりと4番打者を並べた重量打線で他チームを圧倒しようとしたが、野球はそれほど単純ではなく、かつてのV9時代の復活はならなかった。
永年巨人を見ていた一人として、あまりの強引さと、巨人だけの繁栄しか考えない独りよがりにだんだん嫌気が差してきた。

ファンそれぞれ考えるところが違うのを承知で言えば、私個人はじっくりゲームを楽しみたいと思っている。「江夏の21球」や週刊文春の特集記事「巨人軍、陰のベストナイン」などインサイドストーリーを重ね合わせながら野球を見ることが好きなタイプだ。緊迫するゲームで捕手のミットにボールがおさまる音や、乾いた音を残して飛んでいくボールから、臨場感を満喫するのがたまらない。
観客の嘆声もゲームを演出する最高の効果音だ。ゆえに鳴り物いりの応援は個人的には好まない。

しかし同じ金を払っているのだから、どう楽しもうと勝手だろう。楽しみ方の違いと言われればそれまでだから、おのずと球場に足を運ばなくなった。
サッカーと野球を見るスポーツとして大好きだった私だったが、こんな経緯で野球、すなわち巨人を見なくなってしまった。歩調をあわせるように巨人戦のTV視聴率も下がり始めた。全国区の人気チーム、巨人がトーンダウンする一方、楽天や日ハムのように地方のチームが盛り上がってきた。

そんなとき、WBC(ワールドベースボールクラッシック)の日本代表の健闘ぶりと、スリリングなゲーム内容に魅了され、久々に野球に興奮してしまった。メジャーリーグがこの大会に本腰を入れてないという報道もあったが、日本の優勝をくさすほどのこともない。

サッカーでも応援のあり方が常に問われている。ピッチに背を向けて90分応援する姿に疑問を持つサポーターもいる。応援のあり方は古くて新しいテーマだ。

<私の一文で50数件のコメントが寄せられましたが、すこし収拾がつかなくなりそうなので、ある方のサジェスチョンに従い、表題を変え、言葉使いを改め、舌足らずな部分を多少補って書き直してみました。表題に「個人」と入れたのは今回限りにしたいと実は思っています。といいますのもブログは原則「個人」の日記です。ただし、日記をわざわざ公開しているのも読み手を当然意識しています。その限りにおいて読み手に不快感や、誤解を与えるような表現は今後気をつけなければければならないと考えています。しかし、読み手の視点には立ちません。なぜなら、ブログはあくまで個人の発言ですから、思ったこと、感じたこと、日ごろ考えていることは誰にも臆せず書くことのほうが誠実だと思います。

それと、繰り返しますが、私は巨人からは遠のきましたが、野球というスポーツをサッカーと比較しておとしめようとは、指の先ほども考えていません。そう受け取られたことは不徳の至りです。種目によって個人的な好き嫌いは誰にでもあることですが、種目に「優劣」などありません。したがって「野球VSサッカー」の視点から離れましょう。

自分で種をまいておいて何をいまさらと、お思いかもしれませんが、その点を考え書き直しをしてみました。皆さんご理解のほどを!>

posted by futbolwold | 20:16 | スポーツ全般 | コメント(34) | トラックバック(0)
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2008年05月08日

プロ野球にバイバイした理由

スポーツナビのブログランキングには野球関係のブログが半分以上占めている。
公園でボール遊びしている子供の大半がサッカーに興じて、キャッチボールをしている子供はいまや少数派だ。

巨人戦が終了した時のJR水道橋駅などは圧倒的に、おっちゃんが多い。ブログを開いている年齢層は若年層中心で、おっちゃんでブログをやっているのは私の身の回りでもごくごく少ない。「絶滅危惧種」的なおっちゃん、おばちゃんくらいだ。

でも野球関係のブログの多さから推測すれば、若年層にもしっかり野球ファンが根を張っているということなのだろう。
かくゆう私も「巨人、大鵬、玉子焼き」世代だから、寝てもさめても子供の頃は「王、長嶋」の巨人ファンだった。
しかし、あるときを境に「巨人ファン」をやめた。同時にプロ野球にも興味を失ってしまった。
その境とは、長嶋巨人の後期あたりから、ナベツネとタッグを組んで札束で強引に他球団のスター選手を「拉致」し始めたころだ。サッカーとの絡みでいえばナベツネのJリーグへの「不当介入」が重なり、ナベツネ嫌い→巨人嫌い→プロ野球離れ→読売新聞拒否へと一気に加速してしまい、今日に至っている。

野球離れの大きな理由はもう一つある。それはファンの応援とやたらとショウー化に走る運営法にうんざりしたからだ。
まずファンの応援について。
鐘、太鼓、トランペットの鳴り物で試合の緊張感をそぎ、ゲームに集中できないこと。のべつ幕なしの騒音には頭が痛くなる。同じ金を払っているのだから、どう楽しもうと勝手だろう。楽しみ方の違いと言われればそれまでだから、野球を見に行かなくなった。
そしてショウー化について。
始球式になぜ縁のないじゃりタレを呼ぶんだ。なぜプロ野球に縁の深い人に敬意を払ってマウンドに登ってもらわないんだ。子供や若いファンを大事にしたいからというのなら、大人のファンは無視していいのか、それゆえ野球を見に行かなくなった。

一年間、たった6球団が小さなコップの中でAクラスだ、いやBクラスだ、なんて争うのも大人気ないよね、と考え出したとたん、野球への興味が萎えてきた。

サッカーでも応援のあり方が常に問われている。古くて新しいテーマだ、ファンの応援は。

posted by futbolwold | 15:13 | スポーツ全般 | コメント(55) | トラックバック(0)
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2008年05月07日

「試合直後のインタビュー」考

このテーマを選んだきっかけは日本サッカー協会の公式ホームページの「キャプテン川淵のウィークコラム」最新版(5月2日付)のワンフレーズだった。

ゴルフの石川遼選手の試合後のインタビューを絶賛し、サッカー選手もよく見習うべしというくだりです。

「インタビューを受けるということは、その試合で活躍したからですよ。それなのに、ほとんどの選手が無愛想。照れ隠しもあるんでしょうが、ニコリともしないで紋切り型のコメントを聞かされたんじゃ、ファンはガッカリですよ。」

ゴルフというスポーツは「自分との戦い」といった点で格闘技やそれに近いサッカーのような激しいスポーツとはかなり異なる。ゴルフはマッチプレーを例外にして、目の前の相手とスコアを競うスポーツではない。いわば見えない敵と結果的に争うゲームであって、目の前の敵とは実は自分自身である。他のプレーヤーのスコアを気にしだしたら、その時点でほとんど自滅してしまうスポーツである。18ホールを自分の心のなかで自問自答しながら、セルフコントロールできた選手が最も優勝に近づく。
したがって、試合後のインタビューで自分のプレーを即座に、かつ冷静に自己解説するのはお手の物だ。石川選手はそれでも16歳という若さにしては実に立派であることは認める。

かたや、相撲のインタビューでは荒い呼吸が収まらず、取り口の自己分析などしょせん無理だ。これは貴乃花があるTV番組でいっていたが、アドレナリンが120%出きった直後は、頭は真っ白、低酸素状態の脳には血液が十分回らない。そんなときに、気の利いた答えを求めるのはどうなのか?という発言をしていた。さもありなんである。
関取なら風呂を浴びて、髷を結いなおし、そのあとにゆっくりインタビューを受けることができれば、それ相応の応えはできるはずだ、ともいっていた。

サッカーの試合直後のインタビューも同じようなことが言える。ほんの数秒程度で、今終わったばかりのゲームを冷静に、しかもにこやかに、カメラの向こうにいるであろうファンの顔を意識しながら気の利いた受け答えができるであろうか。さらに日本のマスコミにはサッカー音痴がかなりいる。同じ質問を繰り返えしたり、紋切り型の質問しかできないインタビュワーにも責任はありはしないか?

マスコミ嫌いでとおっていた中田英は川淵キャプテンにはどう映っていたのだろう。無愛想で、不快感を全身で表現していた中田英は真の「プロ選手」でなかったのか。
インタビューのあり方そのものを考え直すべきで、選手の対応にすべての責をおっかぶせるのはいかがなもんだろう。

posted by futbolwold | 22:07 | サッカー全般 | コメント(9) | トラックバック(0)
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2008年05月06日

J、前半戦の山場

つい先ほど、埼スタから戻ってきた。
浦和がまだ片目もあかない千葉を相手に前半てこずったが、千葉のマークがずれ始め、甘くなった後半、闘莉王、相馬、エジミウソンの3連続ゴールで突き放した。スコアだけを見ていると楽勝に映るが、内容はスコアほどではない。高原は相当警戒されている様子で、ゴール前では4人のマークに囲まれていた。
前回の神戸戦(TV観戦)でも高原のマークに3人がへばりついていたシーンがあった。
ことごとく高原はボールを奪われていたが、これは高原一人の責任とはいえないだろう。
高原とエジミウソンとの距離が遠く、(二人ともサイドに流れすぎるきらいがある)トップ下と両サイドバックの上がりが遅く、結果的に高原を孤立させてしまうことが、ここ何試合かの傾向である。

6月のWカップ予選の中断前に浦和は川崎、大阪と対戦する。川崎は浦和同様、スタートにつまづき、監督が交代した。しかし、川崎はジワジワと立て直してきて、今日も磐田を4-1で退けた。鹿島と大阪はACLの関係で今節、試合はなかったが暫定順位で浦和が首位を守り、川崎が名古屋についで3位につけてきた。
大阪戦は鹿島同様、ACLの戦いがどう響くかが、浦和にとっては鍵になる。

首位グループも混戦模様だが、二番手グループもめまぐるしい星のつぶしあいをしている。前節、浦和と引き分けた神戸、また磐田と引き分けた清水が、ともに柏と新潟に3:0の同スコアで完敗している。
5月半ばから6月後半までの約1ヶ月、Jリーグは中断するが、ここで各チームがどのように建て直しをしてくるか、注目したい。

鹿島、大阪ファンには辛口になるが、ACLの疲れをどれだけ克服できるかが今期のキーワードのなるだろう。鹿島はすでにその影響が出始めて、昨年後半からの快進撃が止まり、チーム状況は下り坂になっている。
ここまでの各チームの失点を眺めてみると、一桁(8失点)は浦和のみ。ポンテの離脱などで中盤に上がってその穴を闘莉王が埋めているが、最後尾の守備は破綻していない。阿部が闘莉王の役割をしっかり果たしているからだ。
このあたりが、高原、エジミウソンの期待を裏切る得点力不足を補って余りあり、首位をキープしているのだろう。

posted by futbolwold | 21:18 | Jリーグ | コメント(2) | トラックバック(0)
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2008年05月06日

サッカーの魅力、面白さ

サッカーを見続け、はや40年。
ワールドカップなんて手の届かない別世界と思っていた。我が人生尽きるまでワールドカップ出場はありえないと信じていた。それほど、日本サッカーは救いがたく弱かった。東南アジアの代表にもなかなか勝てなかったほど弱かった。メキシコ五輪以後、出口の見えない混迷というトンネルの底にズーッと沈みこんでいた。

それがあのドーハで「まさか勝つはずはない、でももしかして・・・」と思わせてから4年後、日本は中田のシュートのこぼれ球にスライディングした岡野のゴールで、フランスワールドカップのチケットを手に入れた。ジャージ姿の岡ちゃんが歓喜に両手を挙げて、ピッチに走りこむTV画像の後姿が今でも鮮明によみがえる。

Jリーグの成功がワールドカップを夢の世界から現実世界に引きずり出してくれた。これだけ短期間にアジアのトップに躍り出ることができたのは、ほとんど世界の奇跡といってよい。失われた10年間で自信と希望を見失い、品格さえ問われてきた日本だが、ことサッカーにおいては間違いなく誇っていい。

なぜ、自分はサッカーという一競技にこれほどまでに魅了され、熱中してしまったのか。
理由のひとつは、団体球技でサッカーほど自由度の高いスポーツは他にみあたらないことがあげられる。ルールという規制が極端に少なく、広いピッチを90分間、選手たちがスピーディーに一つのボールを取り合って動き回るダイナミックさ。バレーボールやテニスのようにコートをネットで二分せず、野球のように攻守が規則的に繰り返されるでもなく、ラクビーのように選手のポジションとその役割分担が決められるでもなく、とにかく「自由だ~」なのである。

1972年に社会人となり、以来、年とともに社会全体が管理型社会へとむかい、ネクタイが首に食い込むほどハンドルの「遊び」が狭められてしまったサラリーマン時代。
ピッチのなかではほとんど唯一の規制、オフサイドさえ犯さなければ、選手は自分で考え、縦横無尽に動き回ることが許される。自由と自己責任だけが存在するサッカーというスポーツの面白さと魅力。そこに惹かれたんだろうな、多分。
自分とサッカーの40年のかかわりを別の自分が俯瞰すると、こんな感じになるのだろう。

二つ目の理由はサッカーのプレーには、ひらめき、とっさの判断、持ち場を放棄しても、きな臭いところにすっ飛んでいく勇気と決断が求められる。男が浪漫を追い求めるときの姿、行動に重ね合わせることができよう。「男はロマン、女はフマン」の生き物だが、男にとってサッカーほど性にあったスポーツはみあたらない。
4年に一度のワールドカップに堂々と有給休暇がとれないサラリーマン生活に嫌気がさしたこと、晴耕雨読三昧のロマンを夢見て、早期退職したことも、サッカー好きと連動していると自分は思っている。家族からは非難ごうごうだったが。

見る側にわくわくどきどきさせるものは、プレーにおいては選手の創造性と意外性、ゲームにおいてはドラマ性だろう。
サッカーはスペースを作り、そのスペースを利用してボールを相手ゴールに運ぶゲームである。選手はチームの約束事を守りながら、限りなく自由な動きをすることで、味方同士互いにスペースを作りあい、空いたスペースにボールをもらいに走りこむ。
ボールをもらった選手はさらに味方のスペースを探し、そのスペースに走りこみを促すようなパスを送る。こうした動きを繰り返しながら相手ゴールに近づいていくのだが、自由度の高いサッカーでは味方、敵双方の選手の動きに応じて、常にゲーム状況は千変万化する。選手も観客も状況変化を把握するためには目を離すことができない。

スペースを空ける動きが効果的に、しかも複数の選手で行われていれば、ボールを運ぶための選択肢は増え、敵もそれだけ守りづらくなる。
スタンドから立体的に見渡せるはずの観客もしばしばボールにつられ、スペースに走りこむ選手やスペースを作ろうとする選手の動きを見逃すことがある。
そんなとき、同じ平面上にいる選手がそのスペースをすばやく見つけ出し、パスを繰り出すことがある。
虚を突かれたようなパスを繰り出す選手の発想や創造性に観客はたまらなく魅了される。
流れるような動きのなかで数秒の時間に相手ゴールまでボールが運ばれる情景を目の当たりにすると、複数の人間の意志がピタリとシンクロして、「美」すら感じさせてくれる。
一連のこの流れのなかで次のボールの展開を欺くような、意外性の高いプレーが織り込まれた瞬間、スタジアムに感嘆の声が響き渡る。

サッカーは点の入りにくいゲームである。人間の器官の中でもっとも器用な手を封じられたサッカーは、それゆえ多くの得点は望めず、しかも偶然の入り込む余地が高い。
圧倒的に攻め続けていても、ゴール前を敵に埋め尽くされれば、容易に点を奪うことはできない。真剣勝負の国際試合であれば、小が大を飲み込むまさかの悲劇がしばしば起こる。
120分戦って最後の最後にミスをしてやられる。
歓喜を体全体で表す勝者の傍らで、ピッチに泣き崩れる者、呆然と天を仰ぐ者、頭を抱えて微動にしない者、人目もはばからず、延々と慟哭する敗者がいる。

演出のないドラマを演じた22人の男達。サッカーほどドラマ性を内に抱えたスポーツは少ない。平坦な人生を歩んできた自分が、サッカーのなかにほとばしる激情とロマンを追い求める自分を見つけだす。

posted by futbolwold | 12:10 | サッカー全般 | コメント(1) | トラックバック(0)
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2008年05月04日

“オイシイ言葉”  スポーツ一言コメント

「テニスが好きではなく、テニスと距離を作っていた。今は『テニスっていいな』と思えるようになった」

11年半ぶりに現役復帰したテニスの伊達公子さんの一言。37歳、体力消耗の激しいテニスではかなりなハンディと思いきや、あれよあれよと決勝まですすんでしまった。

彼女の偉大さと対照的に日本の女子テニスレベルの低さが気になる。

テニスを心から好きなれなくてもベストフォー、好きだったら「女王」になれたかも、と考えるのは素人の浅知恵か?

posted by futbolwold | 10:57 | スポーツ全般 | コメント(5) | トラックバック(0)
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2008年05月02日

フライング覚悟の優勝予想だ!

第9節が終わった時点での今シーズンのJリーグ優勝予想です。

実にテレビ的軽いのりで、フライング覚悟、轟々たる非難コメント覚悟でやっちゃいます。今シーズンのこれまでの展開を一言で表現すると、「荒れる春場所」てなところでしょうか。

幕内上位の名古屋丸がとんとんと無敗で勝ち進みました。しかしここへきて2連敗で、首位を浦和錦に譲ってしまいました。
前期、優勝賜杯を手にした東の正横綱、鹿島灘も無難なスタートを切りました。しかし鹿島灘はライバル、西の張出し横綱、浦和錦に逆転うっちゃりで、黒星をつけられ、栃乃神戸にも痛い引き分けを食らい、3位に後退。
さて、今シーズンの波乱といえば最強大関、大阪時雨と同じく大関の川崎龍がいまいち調子に乗れません。大阪時雨はめきめき地力をつけてきた大宮王に痛い1敗を喫し、10位とまさかの不振にあえいでいます。川崎龍はフッキが復帰したところまでは台本どおりでしたが、親方とそりが合わず、その後親方は体調崩し辞任してしまいました。

二番手グループの出羽横浜と小平部屋の若東京のここまでの健闘も目立ちます。
親方の跡目争いでごたごたする千葉ケ岳は早々に、十両陥落濃厚です。2勝13敗か1勝14敗といったところが順当な見方。

これから鹿島灘、大阪時雨は予定される外国巡業(ACL)で力士に相当の疲労がたまると思われます。すでに鹿島灘は顕著にその影響が出てきています。今から疲れてどうする!蒸し暑いこの国の夏場所は無事乗り切れるのでしょうか。浦和錦もこれから外国巡業の予定がはいっていますが、昨年の経験を活かし部屋一体になってほぼ万全な状態です。

こうしてみると、優勝争いは星のつぶしあいがまだまだ当分続き、目が離せません。
名古屋丸、栃乃神戸、大宮王、若東京はダークホース的存在ですが、終盤の優勝争いでは経験不足が響き脱落するでしょう。殊勲、敢闘、技能の三賞のいずれかを取れれば上出来です。
かつての名門、清水一門の磐田川、清水富士は8勝ラインをめぐり、勝ち越し、負け越しの境をうろちょろしながら場所を終えるでしょう。琴京都、札幌誉、千代新潟、大分山、第二東京丸(何故か運搬船のような名前)は終盤の十両陥落争いの主役で逆注目を集めることでしょう。

最終的には実力、人気ともに当代随一の浦和錦が昨年の雪辱を期し、12勝3敗で賜杯を手にすることになると予想しました。

posted by futbolwold | 11:09 | Jリーグ | コメント(3) | トラックバック(0)
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2008年05月01日

“オイシイ言葉”  スポーツ一言コメント

ミスターこと長嶋さんの天然キャラぶりを知らない人はいない。

数あるエピソードのなかで、まだ知らなかったエピソードを車中のラジオで聞くことができた。
昔、あるラジオ番組のエンディングに使う「さようなら、長嶋茂雄でした」を録音していたときの話。
ディレクターが長嶋さんに恐縮しながら「NG」を一度ならず、何度もだした。
何度再生して聞いても「ながしま しげる」としか聞こえなかったのが「NG」連発の理由だった。
すると長嶋さん「そうそう、オレ、“しげお”を“しげる”っていい間違えてたよ」だって。

車の中で一人、大笑いしてしまった。

posted by futbolwold | 15:49 | スポーツ全般 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年05月01日

Jリーグが抱える二つの課題のコメントから・・・

Jリーグの更なる飛躍を視野に入れた外国人枠問題に多くのコメントが寄せられました。
予想通り、GKの外国人枠問題を含め、賛否両論でした。
そこで、いただいた皆さんのコメントを踏まえたうえで、もうすこし外国人枠について考えたいと思います。

話の前提として「外国人」とは誰をさしているのかを考えてみましょう。
いま、ユーロ圏は長期にわたる経済成長でインフレが進行しています。友人からのホット情報では、スウェーデンの朝マックの値段が1400円とか。
プレミアリーグの選手の平均年俸は2億円ともいわれています。Jリーグ発足当時、ややロートルとはいえビッグネームが続々来日しましたが、現在のJリーグで高年俸の選手を獲得できるのは、浦和くらいでしょう。したがって、ここで「外国人」といえば事実上、ブラジル、アジア諸国(アフリカは地理的、選手の能力的なことから欧州を選択する)をさすことになります。

外国人選手がJリーグにどっと押し寄せれば、おそらく一時的に日本人レギュラーはその座を追われることでしょう。ここからは「鶏が先か卵が先か」の話になりますが、楽観すれば世界レベルのJリーガーが輩出するかもしれません。
他方、私個人の草野球、ソフトボール歴30年の狭い経験ですが、選手は実践的な試合を通じてうまくなっていきます。百の練習より一つの試合に勝るものはありません。レギュラーを追われた日本人選手の成長スピードはかなりゆっくりした足取りになるでしょう。
私たちはゆったりとした時間をまつほどの民族的耐性を備えているのでしょうか。

欧州のクラブに渡った日本人選手のなかでレギュラーの座を絶対的にした選手は数えるほど少ない。かの地で外国人に囲まれ、練習におわれる日々を過ごしていても、日本人選手の飛躍的なスキルアップにつながっているようには思えません。

しかし、適度な競争のないところに成長が望めないことも社会的一般論として、私たちは知っています。そこが悩ましいところであり、外国人枠問題の難しいところです。

“私たちはゆったりとした時間をまつほどの耐性を身につけているでしょうか”への答えは、一つの条件があれば「Yes」と応えることもできるでしょう。

それは、いつまでという期限を区切り、そのプロセスを公に明らかにすることです。ガソリンの暫定税率のように、暫定が暫定でなく問題先送りの実質的な恒久法のようなことは、熱狂的サッカーファンのなかでは許されることはまずあり得ません。

posted by futbolwold | 10:55 | Jリーグ | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年04月29日

Jリーグが抱える二つの課題<二>

日本サッカー協会の公式HPでオシムの提案を川淵キャプテンが以下のように紹介しています。
「<オシムが>バーレーン戦を見て、GKのさらなるレベルアップも必要だと思ったらしく、Jリーグで外国人枠の4人目の枠として、GK枠を設けたらどうかと提言していました。この提案については、鬼武(健二)チェアマンにも伝えようとは思っていますが・・・。」

われわれ以上にオシムが川口のプレーに落胆している様子が目に浮かびます。しかしなぜ、サブの楢崎、川嶋の名が出てこず、いきなりGK外国人枠の発言に飛躍してしまったのでしょうか。
それほど日本のGKの水準が低いということなのか、あるいはオシムの本音が実は全面的な外国人枠の撤廃にあるのか、そこのところは定かではない。
いずれにしてもJリーグの、日本人選手の、レベルアップの有効策は外国人プレーヤー頼みであることははっきりしているようだ。
現行の外国人枠3人がどのような経緯で決定されたのかはわかりません。しかしこの3人枠というのは、考えれば考えるほど、実に微妙でデリカシーあふれる、いかにも日本的な決定のように思われます。
3人の外国人にポジションは譲るが、残り8人は日本人が占めますよ、と海外を意識した宣言のように取れるし、国内向けには助っ人の力を借りてJリーグのレベルアップを真剣に図っていきます、というアピールにも取れる。どちらにも波風たたない配慮が行き届いた3人枠です。

一般的論ですが外国人枠拡大を前向きに捉える根拠は以下のようなものでしょう。
1、上手な外国人選手を使えば、日本人選手のレベルアップの手本となる
2、外国人選手とのポジション争により日本人選手のプロ意識が向上する
3、外国人選手のレベルの高さを肌で体感できる

外国人枠の拡大、あるいは撤廃はJリーグのレベルアップに必ずつながる、というプラス思考に属する考え方です。外国人枠の拡大の行き着く先は枠そのものの撤廃となるでしょう。(ただし誤解のないようにいえば、オシムは実際問題、撤廃を公言しているわけではない。)

反対にマイナス思考で外国人枠完全撤廃を捉えるとどうなるでしょう。
1、ほとんどのポジションを外国人選手に奪われ、実践を通した日本人選手のレベルアップにつながるとは思えない
2、外国人選手とのポジション争いに敗れた日本人選手は戦力外でチームを追われ、リーグ全体の士気が落ちていく
3、外国人選手のレベルの高さを肌で体感できるが、今度はそれを活かす場がない

外国人枠の撤廃を両極端な視点からあげてみましたが、現実はその中間に落ち着くことも十分考えられます。つまり現時点で人材豊富なMF陣のように、時間はかかるがぽつぽつと外国人選手をしのぐ日本人選手がMF以外のポジションに現れる可能性は否定できません。
ただし、問題は時間です。10年先を見越した長期的視点に立てることができるかどうか。日本人ならずファンは結果を性急に求める傾向があります。選手にも、監督にも、GMに対しても。Wカップ出場を逃したとき、サッカーへの関心が急激に萎えていくことは十分考えられます。日本のサッカーは過去にその経験をしてきました。

さらに問題なのは大多数のファンがアーセナルファンのようにレギュラーの大半を外国人選手が占めるチーム状況を寛容に受け入れることができるかどうかです。応援するチームが強くなるために、そこまでする必要を認めるかどうか。

理想を言えば下部組織で育成された生え抜き選手と外国人選手の半々がピッチのうえで躍動する姿が、なんとか感覚的に妥協できるぎりぎりの線かもしれません。
もちろん、現行の3人枠の延長として5~6人枠に変更するのではなく、あくまで外国人枠を撤廃し、妥協のない完全競争が行われなければ意味がないと思うのです。外国人選手の中で日本人選手が台頭して、結果として半々になればよいとする考え方です。

posted by futbolwold | 12:14 | サッカー全般 | コメント(8) | トラックバック(1)
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2008年04月28日

“オイシイ言葉”  スポーツ一言コメント

一流アスリートたちのコメントは含蓄あるものが多い。

「自分をほめてやりたい」とか「すごく楽しい42キロでした」などアスリート達の歩んできた背景や人となりを知れば知るほど、胸に熱い塊がこみ上げてくる。

今週の一言コメントはジャイアンツの上原投手を取り上げてみたい。
上原のルーキーイヤーの活躍は鮮烈だった。特に印象に残ったシーンはベンチからの敬遠の指示に、上原が無言の抵抗を示したときだ。真っ向勝負を避けるベンチに抗って、マウンドの土を思いっきり蹴り上げ、目にはうっすら涙を浮かべていた。

あれから何年たったか、今シーズン先発に戻ってこれまで4度、結果を出していない。試合後のインタビューに彼は「・・・・・・」を通した。何を言っても言い訳がましく聞こえることを彼が一番よくわかっている。結果を出すこと、これがもっとも雄弁に語ることになる。

無言もまた人によっては含蓄ある言葉になっている。

posted by futbolwold | 15:12 | スポーツ全般 | コメント(1) | トラックバック(0)
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