2007年10月19日

現先発を超える ~エジプト戦後 オシム監督会見より~

内容が良くなってきての勝利には、気分がよかった。
しかし数時間後に、モヤモヤ気分にさせられるとは...

さてオシムの会見からまず要点を拾ってみる。

 ・チームの進歩は評価する。但し改善の余地はまだある。
 ・中心メンバーは固まってきた。しかしより進化するために
  メンバー選考や方向性について議論を戦わせていいと思う。
 ・今回の交代は、戦術的なものではなく努力、まじめさへの褒美だ
 
こんな感じだろうか。最初にスポーツナビの文章を読んだ時、
"交代は褒美だ"といった事にはかなり違和感を覚えた。
そこで今回はいままでの試合も含めて選手交代に対して深読みをしてみた。

レギュラーと控え選手にそれほどの差はないと思うが、オシムは
基本的に先発の11人で戦うことを好む。よってオシムにとって選手交代とは
・負傷した場合
・負けている時のパワープレー
といった所に高いプライオリティを置いている。

・疲労が見えた場合
・膠着状態を打開するため
・相手の交代に対応した戦術的な交代
といった所は、"疲れて走れない選手なら呼ばない"、"相手の戦術に柔軟に
対応出来ない頭の悪い選手は呼ばない"、だろうから
交代で対処する必要性は低いと考えているのかもしれない。

新たに代表入りそしてレギュラーをめざす選手は、オシムの信頼を勝ち取る
のは大変そうだが、逆に言えば、現レギュラーを超えるプレーを継続出来れば
オシムは選出するだろう。目標は明確だ。
特にSBの加地、駒野とポジションを争う選手が出てきてほしい。

posted by きっと |03:35 | サッカー | コメント(4) | トラックバック(2)
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2007年10月17日

選手層を厚くする ~エジプト戦前日 オシム監督会見より~

代表の試合がないと書く事がない。
さて久しぶりに、オシムの会見からまず要点をまとめてみる。

 ・いつもの主力とは違う選手を使う良い機会である。
  代表を構成する中心メンバーを増やしたい。
 ・代表監督は各クラブと合意の上で計画を進める方が得策である。
 ・選手たちの疲労は理解している。それを乗り越えるために、選手自身の
  モチベーションを高める能力を観察する機会でもある。

こんな感じだろうか。
オシムが意図したのか、インタビューする記者が変わったのかは分らないが
試合前の会見に以前のような、噛み合わない雰囲気がなくなってきた様に見える。
取材時間の事や選手交代枠が3人になった事には苦言を呈しているが
ACLがフレンドリーマッチに口出しするのはいったいどういった理由かは興味がある。

また会見では"先発の11人で最後まで戦えるのが理想だ"とも言っている。
明日の先発には十分なアピールの時間がある訳だ。高いモチベーションで
良いプレーを見せてほしい。

ボクシングに関しては書きたい事もあったが、ブログの趣旨と違うので
ちょっと躊躇した。しかしTV等で亀田家の扱いがすごい変貌ぶりだなあ。
サッカーでも監督は、負ければ同じ事が起こる場合がある。きつい職業だ。

posted by きっと |00:58 | サッカー | コメント(4) | トラックバック(2)
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2007年09月15日

オシムの選手交代

Numberで読んだゼムノビッチ(元清水エスパルス監督でオシムとは旧知の仲)
へのインタビューについては"水を運ぶ人の意味"で以前紹介した。
他の内容も興味深いものだったが、スイス戦を見て2つ程思い出した事が
あるので書いてみる。

選手交代について
昔から基本的に怪我等の緊急時でなければ、DFは交代しない。
交代は、 FW -> FW or MF または MF -> FW or MF

このやり方は日本代表でも特に変わってはいない。おそらく今後も
変わらないだろう。代表入りしてレギュラー定着をねらう選手はDFの
ポジションでは
駒野、中澤、闘莉王、加地を超えるパフォーマンスをJ-リーグで
続ける以外はなさそうだ。


試合について(インタビューはアジア杯直前だった)
同じレベルの相手には、采配で驚く様な事は特にないが、レベルが上の
相手に対しては様々なアイデアが働く。

今はまだ日本スタイル構築の途中だから、試合の前後や選手選考時の
インタビューから勝手に深読みしているが、スイス戦後のインタビューでは
前半25分からペースは変わったとオシムは言っていた。ハーフタイムでは
ちょっと怒ったように指示したとも伝えられているが、後半に向けたアイデアが
含まれていて詰め将棋の様に、相手の体力を奪ったのだったらおもしろい。
(やっぱり、様々な事は複雑に絡んだ"偶然"かな)

posted by きっと |00:22 | サッカー | コメント(4) | トラックバック(0)
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2007年09月13日

日本代表が試合の次の日に練習

日本代表が試合の次の日に練習をしたようだ。おそらく飛行機の時間に余裕があり、
練習場が取れたからだろうが、これはかなり珍しい。
オシムは著書の中で、前日の試合から修正したい点があった場合、クラブチームなら
練習やミーティングで対応出来るが、代表チームの場合は試合後に解散してしまうので
選手に会えず、伝えるにはマスコミを使うしかないと言っていた。
この練習を取材したら、面白い情報が得られると思うのだが、何をしたのだろう。

今回の遠征では、『年齢のバランス、若返りも考慮しなければならない』と言って
いた事を考慮して、五輪予選の試合を見ていたが、A代表に入れる選手っているのか?
と感じた。柏木には期待しているが、A代表のMFは層が厚い。
FWはチャンスはありそうだが、森島が現代表のFWを超えているとは言いがたい。
SBも加地、駒野以上に守備力やクロスの精度が高い選手がいるかどうか。
名古屋ファンの筆者としては、本田圭には期待しているのだが、いつも守備のバランス
を考えている様で、攻撃的な上がりは少ない。
オシムの著書でも平山の名前は出てくるが、完全に伸び悩み状態。
まぁ、まだこれからだろうから、なんとか五輪には出場して経験を積み、日本の力に
なって欲しい。

posted by きっと |23:46 | サッカー | コメント(0) | トラックバック(0)
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2007年09月12日

幸運の引き寄せ方 ~スイス戦後 オシム監督会見より~

オシムの会見で、記者からナイスな突っ込みがあった。
(突っ込みを期待した答えだった気もするが)

後半にスイスの足が止まった理由は『偶然』と答えた後、"偶然で済むなら監督はいらないのでは?"
の記者の問い(これは記者のいいツッコミだ)に対して、下記の様に返した。

『サッカーの偶然については、いろいろ哲学的に考える事が出来る。全ての偶然も自分たちが
サポートすることによって、幸運を自分たちの方に引っ張る事が出来る。』

この"運も引き寄せる"といった言葉を深読みしてみたい。
まずはその偶然が起こる過程を時系列で追ってみる。

・試合前、相手の情報は互いに知っていた。
・スイスは高原がいない場合の得点力のなさや、パス回しが手詰まりなる現状も知っていた。
・しかし日本が新たな攻撃を模索している事までは、理解していなかった。
・前半の15分でスイスは2点入れた。(この段階で日本を舐めたのか)
・前半はスイスの戦術に対して、日本はあまりいいプレイは出来なかった
・後半に入って、スイスはペースダウンした。(2点差あればリスクを犯す必要がない)
・スイスは勝利には、守りを固める事も出来たが、それを選択しなかった。
・逆に日本はハーフタイムに自分たちのスタイルを貫く意思統一をしていた。
・更にスイスはEURO2008のテストでもあり、選手交代をした。
・この交代により、前半日本に危機をもたらしたエリアの力関係が変化した。
・後半7分のPKにより、1-2になった事で、日本に"追う強み"が生じた。
・スイスの選手も再び流れを変える気持ちは持っていた(はず)。
・しかしスイスは日本に振り回された疲労からか、運動量はさらに落ちた。
・スイスに比べて、日本の運動量は落ちなかった。

個々の出来事を見れば偶然だが、これらが重なってスイスの運動量が落ちた。
そしてその偶然を引き寄せたのは、『相手を良く知り、リスペクトする事』、『考えながら走る事』
と言っている様だ。これらが幸運を引き寄せる道具の1つである事は理解出来た。
会見の記事を読むと、日本への敬意が薄かったスイスには怒っている様にも見える。
オシムは相手に対してそれをいうことはないから、単純に『偶然』と答えたのだろう。

会見では今後についても、はっきり言っている。
『われわれは1対1での状況なら難しい。だからこそ数的有利な状況を作り出してプレーしないと
いけない。自分たちの武器として、これから磨いていかないといけない組織力、コンビネーション
プレー、そして相手チームよりも多く動くこと、今日はそれらを見せることが出来たと思う。』

日本サッカーはアジア杯の敗戦から学び、前進している。
来年はEURO2008出場国が本選前のテストマッチに、指名してくれるかな。
(日本はフェアプレーだから、怪我の心配は少ないし)

posted by きっと |23:38 | サッカー | コメント(2) | トラックバック(1)
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2007年09月11日

チーム作りに必要な要素 ~スイス戦前日 オシム監督会見より~

オシムの会見から興味深い発言があった。まず要点をまとめてみる。

今回の試合について
 ・遠征には満足
 ・強い相手と戦うことにより、いつ、どの程度のリスクを冒すか、そういう判断を磨くいい機会。
自由を与えられた選手について
 ・自分で選んだポジションでプレーするタイプの選手には自由を与える
 ・自由を与えられた選手は、いつどこでどのようにプレーするか、自分で判断しないといけない。
チーム作りについて
 ・プレーするスピードついてまだ満足していない
 ・チーム作りに必要な要素として、経験もそうだが、年齢のバランス、若返り、そうしたこと
  も考慮しなければならない。

こんな感じだろうか。

この数年間"選手に自由を与える"という言葉は聞いてきたが、現在の常に選手に考えさせる事を
重要なポイントとしてきたオシムが言うと説得力がある。ジーコが言った意味と同じだろうが
サッカーに対する文化や経験によってブラジル人には理解出来た、というより普通に入ってくる
言葉が、日本の選手には入らなかったということか。いや、選手のみならず、記者やサポーター
にも伝わらなかったのだろう。選手全員が理解して、このプレーを出来た時には、見ている
サポーターも、ある局面でドリブルで突破をせずにバックパスした意味を理解する時か。

この発言以上に気になったのが、日本代表のメンバー選考に対して
『年齢のバランス、若返りも考慮しなければならない』
と発言した事だ。

深読みしてみるとこの発言は五輪代表以下のカテゴリーの選手に対して、言った言葉だと思う。
これは多くの方が感じていた事だと思うが、2010年の本大会に出場出来た場合、オシムは
以前からU-22、U-20に入っていた選手のみならず、現U-17からも最低1人は選出するのではないか
と思っている。それはその段階で日本スタイルが何%確立しているかは分らないが、継承していく
ためには、20才前後の選手も必要だからだ。
1998W杯では岡田監督はカズを切ってでも、小野を選んだ。もちろん彼の個人技の高さから選んだ
のだが、この選考はその後の日本サッカーの中心選手の1人を育てる意味でも重要だった。
U-17の選手たちも走っていたが、テクニックのある若い選手たちは、90分間考えながら走り
続けられる体力はつけてほしい。まだ『日本化』の過程なのだから。

今日のスイス戦は日本のサッカーが出来るか楽しみだ。
(さっ、ちょっと寝て3時ごろ起きるか)

posted by きっと |23:49 | サッカー | コメント(0) | トラックバック(0)
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2007年09月09日

得点力不足は監督の問題か

オシムになって初のヨーロッパ遠征。オーストリアはヨーロッパの強国と対戦する
ために元々カウンター戦術に慣れているのだろう。さらに日本を研究していて
日本ボールになった時に守備への戻りも速い。真ん中で4人でラインを敷けば
手詰まりになる事が読まれている。その辺りのは完全に作戦にはまった感じだが
オーストリアの攻撃にも迫力がない。

試合後のブーイングはもちろんhomeで不甲斐ない試合をしたオーストリアに向け
られた物だが、日本と比べればサッカーの見方を良く知っている観客を日本代表は
楽しませる事が出来なかったとも言える。

しかしここ数試合、徐々にオシム解任のコメントを目にすることも増えてきたが
高原がいないと得点が入る気がしない日本のFW陣は相当にマズイ。これは監督が
変わっても解決する問題とは思えない。

なんとなく勝っていたジーコの時には見えづらかった日本の現状を、オシムは
問題点として明確にしている気がする。この得点力のなさは、日本のFW育成の
問題だろう。J-リーグの外国人FW出場に対する規定も含めて取り組む必要が
ありそうだ。詳しくは知らないが、他の国の育成方法を参考にするのも良いかも
知れない。2010年という近い目標でいえば若い世代の平山、森島、森本あたりの
成長を待たなければならないのか。

問題のあるポジションはFWばかりではないし、オシムのスタイルはかなり分って
きたと思うので、下の世代はA代表に入ってポジションを奪う強い気持ちを持って
やってほしい。

(しかし親善試合のPK戦って、気合が入らないなぁ。)

posted by きっと |03:39 | サッカー | コメント(4) | トラックバック(1)
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2007年09月03日

FWにメッセージ ~追加メンバーの発表より~

FW田中達、佐藤、巻、矢野、MF山瀬を追加で召集した。その時に
『FWがどういうプレーをすべきかというメッセージを出しているつもり』
という発言を深読みしたい。

この発表が当初より遅れた理由の一つは、高原の回復具合とも関係がある
ようだ。本来なら一人の選手が抜けたぐらいでは、力は変わらないチーム
を作っていきたいオシムにとっては、あまりに高原頼みのFW陣には苦言も
言いたくなるだろう。まあとりあえず現在オシムのFW TOP5は

万能型    高原
高さ勝負   巻、矢野
スピード勝負 田中、佐藤

といったところか。しかし今後のW杯予選では、FW登録は最大4人までだろう
から、これらの選手を超えない限り、最終的に選出される事はないという
メッセージも入っているかな。
今回は高原が抜けた分、攻撃的MFの山瀬、松井にもチャンスがありそう。
また今回選出されなかった選手も、目線としては選ばれた人以上のプレーを
すればいい訳だし、五輪代表の解散後は、またメンバー入れ替えもされる
だろうから、攻撃的な選手には分りやすいメッセージだ、と単純に
解釈しました。

それよりもDFメンバーに変化が少ない事の方が気になる。
特にSBのファーストチョイスが加地、駒野でバックアップは現在今野のみ
だが、中田浩ぐらいは呼んでもよかったような。攻撃陣のテスト中に
守備まで入れ替えてはチームとしてバランスが取れなくなるということか。

FIFAランキングは、スイス(45位)、オーストリア(84位)らしいがEURO2008の
ホスト国のhomeでどんな試合をするのか楽しみだ。

(ストレートな解釈すぎて、全然深読みではないなあ。)

posted by きっと |03:33 | サッカー | コメント(16) | トラックバック(0)
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2007年08月27日

日本化について ~残り時間10分の守備~ 補足

前回書いた"日本化について ~残り時間10分の守備~"へのコメントで
"1点を守りきるより追加点を狙う方が日本の強化に繋がる"と頂きました。
これについて特に否定するつもりないのですが、深読みすると下記の発言が気になりました。

カメルーン戦前に"攻撃練習か?"守備練習だと話した。
『攻撃が圧倒的な状況にあって、何ができるかを試してみたかった。』
試合後も前日の話と継続した発言をし
『しっかりと守備を固めれば、強敵に勝つこともできるという例だったかもしれない。』
さらに阿部が下がった3バックについてもコメントしている。
『選手が考えた結果、そうしたのだと思う。2トップに対して、最後列で1人余らせる
守備を選択した。そういう選手の意思は尊重すべきではないか。』

新たな攻撃の選手を試しながらも、守備面のチーム戦術を高める所にポイントがあった
のではないかと考えています。
オシムの守備に関する発言(著書、インタビューより)を拾ってみると
・中盤では走る (マークを外す為、危険なスペースを埋める為)
・自陣ゴール前ではGKの、攻撃を予測した積極的な守備
・中央の守備は、基本路線としてCB 2人+ DMFにより挟む方法でいく
等がありますが、追加出来る項目が、あるかないかを気にして見ています。

オシムは『試合中に常に変化する状況を、的確に判断する事』も求めています。
例えば、前半1-0でリードしながら、後半開始早々に一人退場となるケースもあります。
かなり特殊な状況ですが、ありえる話ですし、これでも攻撃的なスタイルを続けろという
意見はあるかもしれませんが、落ち着いて守り抜く事も必要ではないでしょうか。
最近は日本代表は退場者があまり出てないですので、逆に大一番のW杯予選で起こった場合
"残り時間10分の守備"の意思統一が出来ていれば、それを応用する事も出来ると思います。

多少状況は違いますが、2006W杯 イタリアvsオーストラリアの試合で1-0で勝利した
イタリアは見事だったと思います。また駆け引きもおもしろい試合でした。
後半早々退場者を出したイタリアは守備を固めました。オーストラリアが攻め続けて、
ヒディング監督はいつもの様に、ドンドン攻撃的な選手を入れて勝負すると思いきや延長を
考えて、イタリア選手のスタミナを奪う事を意識したのか、いつものアグレッシブな
采配ではなかった。オーストラリア選手にもこの意思が伝わったのか、ロスタイム表示が
されるころには全員延長を意識したと思う。しかしこの瞬間イタリアが攻撃モードに入って
PKを獲得して、1-0の勝利。
筆者はこの試合でイタリアが、どのチームでも考えるこの隙をねらっていた様に思った。
また11vs10の数的優位が生まれた事により、あのヒディング監督がいつものアグレッシブさ
を出さなくなり、その結果出来た隙。もし延長なんか考えない采配をしていたら、違う
結果になったのではと思わせる駆け引き。

守備的なイタリアスタイルは好きではないが、この試合できっちりと仕事をし、そして
勝利したイタリアは、"見事"の一言でした。

この例はちょっとずれているかもしれませんが、選手全員が流動的に攻撃と守備を変化
させて対処していく日本スタイルに期待したい。

posted by きっと |02:58 | サッカー | コメント(2) | トラックバック(0)
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2007年08月25日

日本化について ~残り時間10分の守備~

オシムは攻撃的なパスサッカーをやろうとしている。筆者もそれに反対ではない。
しかし現実的には、守備の時間は必ず存在する。と言う事で、最近は新たな
攻撃的な選手探しといった風潮ですので、あえて守備の話をしてみます。

FIFAランキングは置いといて、もしアメリカのプロスポーツでよくある攻撃力と
守備力を数値化してランキングを着けた場合、日本代表は攻撃と守備の順位が
離れているとなんとなく思っています。(攻撃力は得点のみで順位が決まる訳
ではないとして下さい。)
例えば、攻撃力: 40位、守備力: 90位みたいな感じです。
長所をより伸ばして、短所をカバーするという発想もありますが、しかし
バランスが悪ければ安定感に欠けます。更に強豪国に守備の弱いチームなんて
ない。日本も更なる飛躍のためには強化は不可欠のはずです。

ここで"1-0のリードで後半残り10分"の状況を考えてみる。ここでこの1点を
守りきるという戦術があるが、その戦術と言っても様々である。
1) 定番戦術として、守備的な選手を交代で入れて守りの強化を図る
2) チーム戦術として"攻撃の意思がないパス回し"、"時間稼ぎの選手交代"等
3) 選手個人が行う"怪我のフリ"、"選手間でトラブルがあったフリ"等
多くの国が、これらの戦術を柔軟に使っている。

最近の日本代表は2)のチーム戦術として、"GKまで含めたパス回しから相手陣の
コーナー付近でボールをキープする"高度な時間稼ぎをかなり身につけた。
ではその2)を補完する意味で、1)を実行する手はあるが、日本は過去に失敗を
している。

1998W杯予選、Homeの韓国戦で、山口のゴールで先制するも最後は逆転を許した試合。
たぶんここが"守備的な選手投入する戦術"を捨てたターニングポイントだったと思う。
この敗戦後、『日本にはまだ、1点を守りきって勝つ文化はない』といった趣旨の事が
語られていた記憶がある。そしてこれ以降の試合で、1-0リードの展開であっても攻撃的
選手と守備的な選手を交代させて、そのまま終わらせた試合は記憶にない。

たしかに改善している"相手陣のコーナー付近でボールをキープするためのパス回し"
は、うまい言い方をすれば、『攻撃は最大の防御』を実行している事になるが、
そんな格好の良い事ではない。身長差のある相手を自陣に入れたくない、
『自陣で守りきるのは難しいから、相手陣でキープしよう』という感じか。

3)を加える事はいつでも出来るが、遅延行為として反則を取られるリスクがある
さらに日本人が勝負をする時に、使う言葉で
『みっともない姿を、晒してまで勝ちたくない』という面がある。
見ているサポーターも、残り10分で選手たち全員が急に"怪我のフリ"を始めたら
スタンドが声援から失笑に変わりそうである。

そうなると今実行している2)を更に強化するしかない。
相手はこんな状況だ。
・必死で攻撃に来ている
・攻撃の選手が増えている
・得点しなければ負ける、というあせりも生まれる
相手は守りの面でリスクを犯して、点を取りにきている。

この守備の弱い所を選手たちがパス回しから判断して、急なスピードチェンジで
攻め込み、うまくいけば得点出来るようなパス回し。
相手陣内でただキープする以上のポジティブな姿勢。
この辺りの見極めを強化する事もオシムの計画には入っていると思っている。

posted by きっと |23:42 | サッカー | コメント(3) | トラックバック(0)
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