2008年11月27日

【取材記】早慶戦

関東大学対抗戦A早稲田大学対慶応義塾大学戦、
俗に言う伝統の早慶戦は23日、
ほぼ満員の秩父宮ラグビー場で行われました。
今更ながらレポートです。

試合は、慶応大がハーフタイムを11対10とリードして折り返し、
一時逆転を許した後も17対17とタイスコアに持ち込むも、
最後は34対17、早稲田大が勝利しました。

ビハインドの場面もトライ数は1対1の同点、
「ブレイクダウン(ボール争奪局面)勝っていた」
(SO山中亮平選手)ため、
早稲田大の面々に焦りはなかったと言います。

1日の帝京大戦では、リードされる時間がずるずる続き、
「焦りがミスに繋がる」(同)展開、
結果7対18で敗れています。

その時の経験から、
「オトナになった」(NO8豊田将万主将)
ということでしょうか。

中竹竜二監督は「内容的にはよくなかった」ものの、
「1対1では勝っていた」と評価。
さらなるボトムアップを臨みます。

ちなみに、
「次代の日本代表司令塔」とも言われる山中選手は、
東海大仰星高校時代から常勝チームでプレーし続けていました。
それ故、帝京戦が国内で劣勢を強いられた初めての試合で、
彼は劣勢時にすべきことを再確認したと言います。

「あの時はトライを取りに行こうと、
 (焦って)ミスをしてしまった。
 ああいうところでしっかり基本のプレーを。
 軽いプレーをしないで、と」

さらに、
「ボク一人が焦ってなくても周りがあわてていたらダメ。
 しっかりコミュニケーションをとっていきたい」
とも。

書き表せば、
スポーツの世界で何とも当たり前の「セオリー」に思えますが、
勝ち続けていた若者にとっては初めての、失敗から学んだ感覚です。

慶応大の林雅人監督が、
「早稲田が帝京に敗れた原因」を問われたときの答えがリフレインしてきますなぁ。

「勝ち続けているチームの唯一の欠点は、
 勝ち続けていること」

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願いします。

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2008年11月26日

【取材記】日本代表対アメリカ代表戦

22日に秩父宮ラグビー場で行われたナイトゲーム、
日本代表対アメリカ代表の2回戦は32対17、
先週の16日に名古屋・瑞穂ラグビー場で行われた同・第1戦(29対19)に続き、
日本は2連勝を飾りました。

W杯2大会連続主将・箕内拓郎選手や、
昨季トップリーグMVP小野澤宏時選手など、
今シリーズ、日本は数多くの主力メンバーが怪我などで辞退。
しかし「人生初」という主将を務めた菊谷崇選手を中心に、
若い選手が活躍しました。
すべての試合を終えたジョン・カーワンヘッドコーチ(HC)は会見で、
「このメンバーがこれからのファーストチョイス。
 今回辞退した選手が再び選ばれるのは難しい」
と断言してしまうほどでした。

もう、ボクの更新が遅いせいで、
ラグビーファンの皆さんはきっと試合の内容を知っているでしょう。
だからレポートの意味、なかったですね。



ちなみに(もうこれも知ってるかな?)、
日本ボールでスタートした前半開始直後、
敵陣深く蹴りこまれたボールを、
代表スタメン約5ヶ月ぶりのあの人が猛然と追いかけました。
相手がキャッチした刹那、ドカン。
いわゆるキックオフタックルです。

決めたのは大野均選手。
大事な試合の大事な場面で、
いつだってこの人はこういうプレーをしているよなぁ。

このプレー自体は反則を取られたものの、
スタンドは湧き、チームの士気もあがりました。
試合後、本人は言います。

「あの位置は(タックルに)行ける位置。
 仕留めるか仕留めないかは自分。
 反則になったけど、チームに勢いは出せたと思います。
 前の試合(第1戦)では立ち上がりがよくなかったので、
 最初にガツンといきたかった。
 自分のできることはあれかな、と」

名古屋の試合では、
首脳陣によりコンディション不良と判断され、
メンバーから外されていました。

「ここで良いパフォーマンスを見せないと、
 この後のジャパンに選ばれるか…」

そんな思いを込めたプレーでもあったのです。

なんかさ、
あくまで観る側の想像の場合が多いのだけど、
やっぱりその人の思いや性格などがにじみ出ているであろうプレーって、
グラウンドでは数多く観られるわけですよ。
で、終わったら本人にその真意を聞く…。
取材は贅沢な時間ですなぁ。


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2008年11月19日

【仕事紹介】リコー試合レポート

リコーブラックラムズHPにて、
トップイースト第6戦・東京ガス戦レポートがアップされています。

http://www.ricoh.co.jp/rugby/news/2008-2009/report/20081117/01.html

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2008年11月17日

【取材記】「一番が女の子で…」

16日、
アメリカを下したジャパンの熱戦でもなく、
大学選手権進出を逃した明治の落胆でもなく、
関東大学ラグビー対抗戦Bの成城大学対青山学院大学戦を観て参りました。

実は成城大学、ボクの母校なのです。
4勝1分けと好調を維持し、久々の入れ替え戦出場を目前に控えているのです。

とはいえ、この日は青山学院大に40対0で完敗。
成城大は果敢なタックルで粘る場面を見せるも、
相手バックスの快走にたびたび振り切られ、
松尾雄治監督も「チーム力の差が出た」と振り返る内容でした。

ちなみに松尾監督は、
言わずと知れた名SO。
新日鐵釜石や日本代表で活躍していましたね。
高校の1年間所属した成城の監督に就任し、
5年になります。

ボクが通っていた印象では、
成城大は体育会系の強化が著しく難しい。
有力選手を集めるための「推薦制度」なんてないし、
何より、ふわふわした感じこそあの学校の良さという感じで、
根性を入れて何かに熱中する、
みたいなカラーは今ひとつ根付いていないのです。

それでも松尾監督は言います。

「成城の学生にとって1番は女の子でしょう?
 ラグビーは2番目くらいに入ってくれたらいいと思うんです。
 最近は2番目になってきたかな。
 必死になってタックルに行っているし。
 1番が女の子で、2番がラグビー。
 それでいいじゃないですか」

試合後に集合した選手の前では自分の考えを端的に伝え、
あとは選手同士の話し合いをさせるべく、
その場をさっと立ち去りました。

わかっているのでしょう。
「胸ぐらを掴む」指導が成城大のカラーじゃないことを。

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2008年11月13日

【雑記】「頭が下がっていた」

こちら
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/fumiya/article/50
の続き。

11月3日。
法政大に敗れた後、
関東学院大・桜井勝則監督はこんな事も言っていました。
「文字君にプレッシャーをかけられなかった」

法政の猛攻を最後まで引っ張った司令塔・SO文字隆也選手を、
ある種賞賛していたのです。

「ウチのディフェンスが揃わないうちに、
 文字君のパスに引き込まれていた・・・」

当の本人、確かに光っていました。
自ら相手守備に向かって前進し、
当たる直前で、フラットなパス。
スペースに走り込み、敵に囲まれた刹那、
ロングパス。
放たれたパスには受け手への思慮も含まれ、
後ろから走り込むフォローワーが前を向いてボールを得ることができていました。

関東学院のスタミナ切れについては本人曰く、
「相手の頭が下がっていたので、
 そこを狙おう、と」

「足が止まった」ではなく「頭が下がった」と表現。
常套句ではなく、自身の感性で現状を捉えていたのです。

実際、
「頭の下がった」相手に向かって仕掛け、
その周囲に味方を走らせながら前進していました。

ちなみに、
この「頭」の話について、
ある人は言うのでした。

「もしウソでも、
 ぱっとそういう言葉が出たとしたら、
 そいつはいいSOだよ」

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2008年11月12日

【取材記】3連休の大学ラグビー③

あぁ、すっかり更新が滞ってしまった。
一度書かない癖ができると、いけませんね。

3日。秩父宮。
関東大学ラグビーリーグ戦1部の関東学院大学対法政大学戦は、
法政大が逆転勝利を挙げました。

後半途中までは関東学院大がリード。
3分、関東学院PR田中圭一選手がラックサイドに突っ込みトライ。
左隅、難しい角度からのゴールも決まり、
スコアは21対10に。

が、次第に関東学院の運動量が落ちていきます。
ふとできた小休止、
法政大フィフティーンが全員立っているのに対し、
関東学院大の何人かはしゃがんで休んでいました。

法政大は16分、
ゴール10メートル右ラックから、
左へ大きく展開、最後はWTB木島大祐がインゴールへ。
ゴールも決まり、スコアは21対17。

右に、左に、ボールを散らす法政。
その連続攻撃に追いつけない関東学院大が、
「オフサイド」と判定されるシーンも。

ラグビーは、
ボールよりも相手側にいる選手はオフサイドです。
前に出る法政に、下がりきれない関東学院大、
という図式が如実になっていったのです。

そして後半42分。
ゴール前右ラック。
法政SH日和佐篤選手が右へ素早くボールアウト、
SO文字隆也選手、
CTB岸和田玲央選手、
最後はFB竹下祥平がゴールラインを飛び越え、逆転。
ゴールも決まり、スコアは21対24。
左右にボールを散らす「法政ラグビー」の神髄が現れていた、
とも言えます。

試合後、会見を終えた関東学院大・桜井勝則監督は言います。
ゲームフィットネスについて。

「そうですね。課題は残ると思う。
 後半15分くらいから落ちましたよね。
 ラインオフサイドが3回くらい。
 法政のクイック(素早い展開)について行けなかった」

NO8土佐誠主将も、
「ゲームフィットネス?
 ちょっと足りないかもしれないですね。
 止められなかったんで」。

しかし、LO北川勇次選手は、
「スタミナ切れ? 別に・・・」。

まずは課題の共有が浮沈の鍵を握りそうです。

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2008年11月06日

【取材記】3連休の大学ラグビー②

2日。秩父宮。
関東大学ラグビー対抗戦の慶應義塾大学対明治大学戦、
すなわち“慶明戦”は24対19、慶応大が勝利しました。

ノーサイド、
引き上げる紫紺ジャージ数人の目には涙。
ファンからの、
あえて言えば心ないヤジに反抗する選手もいました。

「ちゃんと練習しろ!」
「うっさい、死ぬほどやっとるわ!」

筑波大学、日本体育大学からの敗戦を受け、
藤田剛監督曰く「明治のこだわりを出そう」と、
あえてキックを蹴らずに果敢に突進する戦法で臨みました。

「前に出ようという気持ちを」とSOに田村優が起用され、
その「こだわり」を体現させます。
スクラムでも慶応大を圧倒し、「形は見えた」(藤田監督)。

しかし、明治大のタックルを「やや高い」と分析し、
スピードランナーをBKに揃えた慶応大に守備網を破られ万事休す。
対抗戦3連敗となり、大学選手権出場も厳しくなりました。

今頃、明治は神戸製鋼で3泊4日の合宿をしています。
試合後の藤田監督の弁を借りれば、
「戦い方は絞り込んだ。あとはその精度を上げる」日々。

次は早稲田大に勝利した帝京大と相対します。

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posted by fumiya |21:22 | 【取材記】 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年11月04日

【取材記】3連休の大学ラグビー①

11月1日から3日までは秩父宮。
大学ラグビーが計4試合、行われていました。

1日。
関東大学ラグビー対抗戦が計2試合。
立教大学対筑波大学戦ののちに行われた、
早稲田大学対帝京大学の一戦は7対18、
帝京大が勝利しました。

序盤、
NO8豊田将万主将曰く
「キックオフでいつもと違う入りをしてしまった」
早稲田大に対し、帝京大がFW戦を制圧。
特に、序盤の相手ボールスクラムを2度続けてターンオーバー、
以降、
常勝と言われたチームのフロントローの足取りは重くなっていきました。

殊勲の帝京大PR、
背番号3の平原大敬選手はこう振り返ります。

「あまり『早稲田』を意識しなかったですね」

スクラムで優位になっても、
『やれる』という手応えよりも、
『終了間際まで自分たちのパフォーマンスを貫こう』
との必死さが勝っていたようです。

記者会見の席に着いた岩出雅之監督も、
同じようなことを勝因に掲げていました。

「帝京のラグビーを、
 やるべきことを出し切ろうと。
 練習では早稲田のレベルに追いつくことを求めましたが、
 ゲームでは
(相手を意識するより自分たちの)
 技、身体、気持ちをまず出し切ろうと。
 勝因はそこだと思います」

一方、早稲田大にとってこの敗北は、
00年から8年間続いた対抗戦連勝のストップを意味していました。

「完敗。すべてにおいて帝京さんが強かった。
 ウチは何もできず、向こうには予想通りのことをやられた」

早稲田大・中竹竜二監督は、
開口一番にこう言いました。

ただ、53で止まった記録については、
決して落胆の様子は見せず、
「オフィシャルコメントとしては、
 『OBやファンの皆さんに申し訳ない』ですが…」。

あくまで目標は大学日本一、
この連勝ストップをどう活かすか。
これを第一義と考えているようです。

空を闇が包むなか、
ファンクションを終えた豊田主将は、
帰路につくチームバスに乗らず。
グラウンドの正門をくぐり、こう言いました。

「(敗れた)原因は(明確で)ある。
 ウチは受けちゃダメですね」

残りはまた後日。

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