2008年08月13日

世にも奇妙なGTのレギュレーションの物語 〜〔1〕ウェイトハンデ〜


皆さんはご存知でしょうか?

マレーシアで行われたスーパーGTの第4戦で熾烈なトップ争いを繰り広げていた3台

[24]ウッドワン GT-R
[22]モチュール GT-R
[1]ARTA NSX

みんな『性能引き上げ措置』が行われていた車だという事を。



皆さんはご存知でしょうか?

NSX は全戦で
GT-R は開幕戦以外で
SC430 も第2戦で

『ウェイトハンデ』の他に『特別性能調整』なるウェイトを積んでいた事を。



いろいろと細かい所で難しいルールはどのスポーツでもありますが

おそらく国内スポーツでは『スーパーGT』がもっとも解りにくいかと思います。

勿論、車の細かい規格もありますが

私がここで書いていくのは

〔1〕 ウェイトハンデ
〔2〕 性能引き上げ措置 (救済措置)
〔3〕 特別性能調整
〔4〕 有効ポイント制

この4つのレギュレーションについて回数を分けて書いていこうと思います。

かなり解りにくい部分(好きな人ですら、最初は『?』な所)もあるので、出来るだけ細かく書こうとは思いますが、解りにくい部分もあるかもしれませんので、あしからず。

私も大まかでしか理解出来ていないので…


ちなみに上であげた4つのレギュレーション

GTの情報が『地上波放送』のみの人は

〔1〕ウェイトハンデ以外はよく解らないのではないでしょうか? 


〔4〕有効ポイント制はまだ関係ないのでまだしも

〔2〕性能引き上げ措置
〔3〕特別性能調整
については地上波ではほとんど取り上げていないような気がします。

ていうか取り上げてもちょっと複雑過ぎて、理解しにくいから取り上げないのかな?



前置きはこの位にして

まずはウェイトハンデについて


『ウェイトハンデ』に限らず、
『救済措置』も『性能調整』もそうですが、


根本の目的は

『一人勝ちを許さない』

『戦力を拮抗させ、チャンピオン争いを最後まで解らなくする』

って事です。


そのスーパーGTのレギュレーションの代表的な存在とも言える『ウェイトハンデ』。

予選や決勝レースの結果によって次戦のレースではそれにあったウェイトを積む事になっています。


ちなみに今現在は

◆決勝レース結果
優勝 ⇒ +50kg
準優勝 ⇒ +30kg
3位 ⇒ +20kg
4位 ⇒ +10kg
5位 ⇒ 変化無し
6位 ⇒ -5kg
7位 ⇒ -10kg
8位 ⇒ -15kg
9位以下 ⇒ -20kg

◆予選結果
ポールポジション ⇒ +10kg
2位 ⇒ +5kg

となっています。


例えば
第5戦の『仙台』でポールスタートから見事優勝を飾った

[18]TAKATA 童夢 NSX

この車はこのレースだけで一気に『+60kg』

これに元からに積んでいた『50kg』と合わせると
次戦の鈴鹿では『110kg』のウェイトハンデとなります。

※さらに『性能調整の40kg』もあり、合計は『150kg』にもなる。


そして今のGTマシン(GT500)は

◇最低重量 1100kg
◇ウェイトハンデ等で増えてもいい最大重量 1200kg

と決められています。

何故『最大重量が1200kg』と決められているか?


皆さんも車や自転車を乗っているとわかるかと思いますが

重りを積むとハンドルをきっても曲がりにくく

またブレーキをかけてもなかなか止まりにくいですよね?

そうなると当然クラッシュなどの可能性もあり、安全上でも危険だからです。


ちなみに
[18]TAKATAの次戦での重量
最低 1100kg + 性能調整 40kg + ウェイトハンデ 110kg
= 1250kg


『最大重量1200kg』を50kgオーバーします。

この分はどうするのか?

それは『リストリクターの縮小』で対応します。

ようするに『パワーダウン』です。

そして[18]TAKATA は次戦では
『100kg』のウェイトを積んで
『50kg』分のパワーダウン
(1050kg分のパワーしか出ない)

という状況で参戦します。


そんなレギュレーションなので、なかなか勝ち続ける事ができません。

できたとしてもせいぜい『2勝』止まり。

ましてや連勝なんて本来は『不可能』なはずなのですが…。



次回は『性能引き上げ措置(救済措置)』について書きます。

posted by 管理人 |04:46 | コメント(0) |
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