2007年02月24日
最近、久しぶりにインパクトのあるものを見た、ような気がした。
ブラジル代表監督となっているドゥンガの着ていたシャツである。
別にドゥンガが普段どんなシャツを着ようが構わないし、興味がある訳でもないのだが、彼が6日にロンドンで行なわれたブラジル代表の国際親善試合ポルトガル戦で、「派手」「悪趣味」と揶揄されたシャツを着ながらベンチで采配していたもんだから、この日本にいながらもそのシャツ姿を目にすることになったのである。
ゲーム内容自体もお粗末なものであったので、余計に批判の対象になったものと思われるが、その姿でベンチに佇むドゥンガの姿は明らかに異様な感じがした。
彼が着ていたシャツは、白地に黒の花柄模様が描かれたド派手なもので、さらに肩からサスペンダー?・・・。
このシャツ姿が話題となり、批判を受けていたドゥンガであるが、13日にブラジルのTV局のインタビューで反論したようだ。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070214-00000056-ism-spo
ドゥンガのシャツは、ファッションを学んでいる娘さんがデザインしたもので、「もし両親が手を差し伸べず、後押ししないならば、子どもたちはドラッグやその手のものに陥りやすくなるんだ」と派手なシャツを着たのは親心から、と話した模様。
また「まず第一に、黒い花が描かれてはいるが、あれは白いシャツだということ。それに黒と白の組み合わせが、(批判されるほど)カラフルだとは思わない」と話した模様・・・。
鬼軍曹ドゥンガも人の子、自分の娘はかわいいんです。
親バカなんです。
さらにドゥンガは、「それにしても、今回のことは、サッカーの世界で物事を変えるのがどれだけ難しいかを証明している。(批判する)彼らは、チームジャージか伝統的なジャケット・ネクタイ姿のどちらかしか期待していないんだからね」と、ファッションに関して受けた批判に対し、逆に現在のサッカー界が変化を拒否している、と切り返した模様。
正直ドゥンガの発言は、問題を摩り替えて反論していないか?と思う。
ドゥンガがそのシャツ姿でベンチに入った場所が、フットボールの母国イングランドであったことで、伝統に物申す的な確信犯的行為だったかどうかはわからないが、個人的には彼の今回のシャツ姿はどうかと思う。
僕は監督が公式戦のベンチでどのような格好で試合に望んでいるかで、その監督の普段の選手に対するスタンスや考え方、指導法などが現れていると思っている。
個人的には監督は試合にはフォーマルな格好をすべきである、と思う。チームジャージを着ている監督も多くいるが、それもあまり好まない。
選手たちがユニフォームという彼らの正装でピッチで戦っているのに対して、その選手を送りだす立場の監督が、ベンチでアンフォーマルな格好をしているのは失礼じゃないのか、という感じがする。
まして今回のようなドゥンガのような極めてカジュアルな格好は問題外であると思う。
今回の件は、ドゥンガも親善試合ということでOKだろうと判断したものだろう。
彼が普段娘さんのシャツを着ようがそれは別に構わないが、ブラジル代表という極めて「公」の立場にある時に、不釣合いなシャツをあえて着ている訳だから、当然宣伝行為、売名行為だった訳である。
ドゥンガはもう少し自分の立場をわきまえるべきであったと思う。カジュアルなシャツ姿はキャンプ中とか、インタビューの時とかいくらでも披露の機会は他にあったはずだから。
サッカー選手に限らず、著名なスポーツ選手や芸能人、公人まで、スポンサー契約によってもたらされる巨額の副収入によって、そのメーカ品を「着さされている」という昨今で、ファミリーのつくったシャツを着て佇むドゥンガの姿に温かいものを感じなくはないが、その目的が娘さんのデザイン服のブランド化推進という極めてビジネスライクの匂いが漂うものだけに、この件に関するドゥンガの発言にはあまり説得力はない。
posted by おおちゃん |20:00 |
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