2007年08月22日
☆あやまっちゃうんですね。inプレミア
イングランドプレミアリーグ第三節、リバプール対チェルシー戦は1-1の引き分けに終わった。 試合はホームのリバプールが前半16分、今シーズンの目玉補強であったフェルナンド・トーレスのプレミア初ゴールで先制するが、後半17分にチェルシーがPKを決め、同点のままゲームが終了することになった。 チェルシーにPKが与えられたプレーであるが、スローで見る限り、PKには値しないものだったように思う。 実際、試合後に主審をつとめたロブ・スタイルズ氏は誤審を認め、リバプールのベニテス監督に謝罪をしたらしい。 スタイルズ氏はぺナルティとして次節の担当からは一切はずれるとのことだ。 判定を誤っちゃったので、試合後に謝っちゃった訳である。
レフリーのジャッジについては、誤審を認めること自体あまりないように思う。誤審があったからといって、その判定をないものとして試合結果を覆えらせることができないからであろう。 そんなことをしたら大混乱は必須である。 記憶に新しいところでは、ドイツW杯アジア予選5位決定戦のウズベキスタン対バーレーン戦のゲームが、日本人主審のルール適用ミス、つまり誤審により再試合になったことがあった。 その後、この判定をした吉田主審はAFC(アジアサッカー連盟)とFIFAから無期限の資格停止処分を科されることになり、その後Jリーグでは復帰しているが、国際主審に戻ることはできていないようである。 この判定によって、彼は審判としての自らのキャリアを閉ざす結果となった、と言ってしまってもいいだろう。一回のミスジャッジによって、である。 この場合は、明らかなルール適用ミスなので、今回のプレミアリーグ第三節の場合と同じに考えることはできないのであるが、スタイルズ氏は自らの判定を誤審と明確に認める必要はなかった、と言えばなかったはずで、実際こうした判定に対してクラブがリーグに抗議をしても、それに対してミスジャッジが認められることは、Jリーグの常識では稀有なことではないだろうか。 ミスを認めればそのミスに対する補填をしなければならない、と考えるからだろうか? 今回、主審をつとめたスタイルズ氏が誤審を認めたからといって、リバプールに勝ち点が増やされたり、再試合を行ったりすることはない。 この件を審判協会のキース・ハケット氏が「レフリーは監督や選手と同じように説明責任を有しており、我々は彼らが正確な判定を下すことを期待している。今回のケースではロブはミスを犯しており、次の試合を裁くことはないだろう。」と述べているように、プロである以上、ミスは極力少なくしなくてはならないが、人間の目で判定すること以上はミスは0にすることは困難なので、その場合はきちんと謝罪させていただきます、ということなのだろう。 謝れば済むことか?という意見もあるかも知れないが、僕はこうしたある種当たり前というべき姿勢が、審判員の側に足りていないんではないか?と前々から思うことが度々あったので、今回のニュースはとても新鮮に響くものであった。紳士の国だから? Jリーグ、日本のプロ野球、こうした姿勢を本当に見習って欲しいものです。明らかにミスを犯したと自分の心中でわかっていても、それを容易に認めることはできない、そんな風潮がありますよね。 個人を守ることが組織そのものを守ることにつながる、そんな考えがあるんでしょう。政治の世界を見ていてもそう感じます。 それって結局は、個人も組織もダメにしてしまってるんですけどね。 スタイルズ氏自身にも誤審を認めて謝罪をしなければ、リバプールの熱狂的なサポーターから身の危険を感じるような事態も起こり得る、そういう判断もあったものと思われる。 但し、スタイルズ氏は、この判定を誤審と認め謝罪を行うことによって、レフリーとしてのキャリアを今後に繋げることができた、そんな気もしてならない。 本人がミスをしたことを認めてしまった訳だから、むしろキャリアを狭めてしまったのではないか、と言う意見もあるかも知れないが、やはり選手はレフリーの人間性を信用して評価を行っているように思う。 ジャッジの公平性や、ゲームをコントロールできる判断力は、人間性に左右される部分が大きいと思うからである。 何でもカンでも謝っておけば良いってもんじゃないだろう。 レフリーには威厳も必要だから。でも威厳ってのは踏ん反り返って高圧的な態度で選手に接する人間には備わっちゃいない。 ミスに目を瞑ったまま、組織に擁護をしてもらうのではなくて、ミスをミスと明確に認めることで、きっと本当の再スタートが切れるのではないか、と思う。 間違いは間違いとして自らを律することができる勇気に対して、スタイルズ氏は一目置かれた部分はあると思う。 しかし、今はまだ稚拙な判定を犯したマイナス状態にあることは確かだ。 今後のこの経験をプラスに繋げていけるかどうかは、今後の彼の仕事ぶりにかかってくるだろう。
posted by おおちゃん |19:32 |
☆世界のサッカーに思う |
コメント(2) |
トラックバック(1)
トラックバックURL
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/fudasho1973/tb_ping/72
この記事に対するコメント一覧
Re:☆あやまっちゃうんですね。inプレミア
我那覇のドーピング問題をみても
お上の言葉は絶対というのが日本の風土なんでしょうかね?
そういえば数年前高校サッカー選手権の地方大会決勝で延長Vゴールが無視され勝ったはずのチームがPKで負けてしまうものすごい誤審がありましたがあの人当時Jで副審やってて今もやってるんですよね。
人間だからミスがあるのはしかたないんでしょうしサッカーはそういう運なんかもある程度前提なんでしょうけどが
それとは別にプロならミスに対する責任を取るべきだしその前にミスがあればちゃんと報告し謝罪するのは当然でしょう
そういう事の積み重ねが信頼関係を築く事になるんじゃないでしょうか?
posted by そうですね | 2007-08-22 20:20
Re:☆あやまっちゃうんですね。inプレミア
おっしゃる通りだと思います。
その人の経験値によって結果が左右されることは当然あることだと思いますが、理由はどうあれ、結果責任は当事者がとらなければいけない最低限の義務だと思うんですけどね。
選手がレフリーに対して信頼感をもっているな、と感じるゲームは実際素晴しいゲームが多いと思います。また目を覆いたくなるようなジャッジがあったゲームは、ほんと後味悪いですよね。
posted by おおちゃん | 2007-08-22 20:31


