2007年03月23日
平山讓「ファイブ」を読んだ
歳を取ると涙もろくなるというのは本当らしい。 電車の中でも涙ぐんでしまった、平山讓の「ファイブ」。 アイシンの佐古賢一の話というと、知っている人なら判っていただけるだろう。
私はつい最近までバスケットボールに興味が無かったので、アイシンの優勝も知らなければそこで頑張っていた同世代の選手達の事も知らなかった。 だが、本の帯に書いてある紹介文がそこにあったドラマを感じさせた。 親会社の経営不振で強豪バスケットボール部が突如廃部に。 リストラされた社員選手は都落ちし、優勝経験のないチームへ移籍。 そこで出会ったのは、拾われ、集められた個性豊かなメンバーたち。 地方の小さな町から、日本一を夢見て燃焼する30代の5人。 若きスター田臥勇太らが所属する王者に挑む「リストラ戦士」が、 死闘となった最終戦で見つけたものは - 。 (帯裏面の紹介文そのまま) 正直に言うと、帯の表にはマンガの原作になった、映画化決定と紹介されていたので、てっきりフィクションなのかと思ったくらいだ。だが、裏の紹介文の「田臥勇太」の文字がまぎれもなくノンフィクションであると印象付ける。 佐古賢一、後藤正規、佐藤信長、外山英明、エリック・マッカーサーの30代5人と、アイシンのチームに関わる人々、その全てのドラマが熱く感動させる。 特に佐古選手は私と歳も近く、リストラから移籍までの序盤の話だけでも号泣であった。 そこはもうバスケットだけの話ではなく、家族を守らなければいけない者としての葛藤や苦悩が人ごとではないからだ。 また、著者の平山讓の文章も上手い。 プロジェクトXで泣いた事のある人はハンカチを用意してから読んだ方がいいかもしれない。 こういうドラマは、バスケットボールに限った事ではないだろう。 だが、歴史もあり60万人という競技人口がありながらもテレビにも新聞にも載らない競技の特殊さというのもあると思う。 今年のシーズンも先日終了し、来シーズンからはまた違う形でのリーグになるとも聞いている。 どんな形でもいい。頑張っている選手が報われ、ファンを楽しませてくれるなら。 次のシーズンはできるだけ応援に行こうと思った。 ...いや、まだbjリーグは終わっていないので、そっちが先か。
posted by foxx |11:21 |
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