2006年11月26日

「エースのジョー」引退に思う

「城彰二引退」

このニュースを最初に聞いた時、私にはあまり驚きは無かった。
「ああそうなんだぁ…」
今年のスポーツ界は、まだ余力を残したまま惜しまれつつ引退をする選手が相次いだ。中田英寿・ジダン、フィギアスケートの荒川静香、日ハム新庄、ミハエル・シューマッハ、そしてイアン・ソープ。
あまりにも多くのビッグネームが現役を退いていったため、私自身「引退慣れ」してしまったようである。

しかしあらためて城の引退を思うと感慨深いものがこみ上げてきた。
私は1977年生まれでサッカー選手では中田英や宮本恒、柳沢らと同い年。シドニー五輪世代ということになるのだろうか。
城は2こ上にあたり、Jリーグ発足からサッカーにハマッた私は城の活躍を見つづけてきた。若くして頭角を現しマスコミの露出も多かったため生意気者扱いされる傾向もあったり、W杯フランス大会で結果を残せなかった事から「決定力不足の日本人FW」の象徴のように批判の槍玉に挙げられることも多かったように思う。
だがいわゆる「ジョホールバルの歓喜」で起死回生の同点ヘッドを叩き込んだ彼の働きが無ければ、日本はW杯出場を2002年まで待たなければならなかったかもしれない。
現在世界最高リーグといわれるリーガ・エスパニョーラで日本人初得点を挙げたのも彼だった、当時NHK-BSで放送されていたリーガ・エスパニョーラにかじりついて「決めろよ!城~」と絶叫していたのが懐かしく思い出される。

今期J2でここまで12得点、まだ31歳。
正直横浜FCでの彼のプレーはほとんど見たことが無いのだが、「まだやれるだろ!」と思ってしまう。
今年引退するスポーツ選手でジダンやシューマッハのように年齢的に晩年を迎えラストチャンスに輝きを放って勇退する者、荒川静香や新庄のように最高の結果を残して華々しく去っていく者は見ている側としても非常にすっきりと見届けることができるのだが、中田英やイアンソープのようにまだ余力を残して(いるように見える)新たな道に踏み出すケースは、当然本人の人生であり自由なのだが、ファンとしてはもったいないと感じてしまう。

城はJ1通算得点95点で歴代4位、国際Aマッチ出場36試合7得点と輝かしい成績を残し日本トップクラスのフットボーラーであったことは間違いないが、彼にはもっと飛躍するチャンスがあったように思う。
アトランタ五輪のエースとして、W杯フランス大会のエースとして、日本人初のスペインリーグプレイヤーとして、彼の前には他の選手がうらやむチャンスが沢山あった。しかしそのチャンスを生かしきれなかったように思えて仕方が無いのである。
特に日の丸をつけた彼に期待し、時に歓喜・時に落胆し続けた私の印象は
「不完全燃焼」


今日の結果次第で横浜FCのJ1昇格が決まる。
J1昇格という成果を置き土産にユニフォームを脱ぐのは確かに美しい。
しかしチームとともに這い上がってきた彼の姿をJ1の舞台で見てみたいと思うのは私だけではないだろう。
城よ、今からでも遅くない!昇格を決めて引退を撤回しないか?
「やっぱりもう一度J1でやりたい、J1通算100得点を超えたい」と言い出してもちっとも格好悪くないぞ!

posted by kazz17 |13:02 | Jリーグ | コメント(3) | トラックバック(3)
みんトピに投稿 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

トラックバックURL
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/footlove/tb_ping/6
この記事に対するトラックバック一覧
昇格を花道に。 【MST 〜Musashino Sunny Tribe〜】

カズも感動!Vで決めた!横浜FC、2949日目のJ1昇格   オシムジャパンに垣間見られる世代交代の推進や、 経営上の理由からスタンスを育成型へシフトするJクラブが主流化するなか、 2部リーグとはいえ、ベテランの経験をうまく活かして

2006-11-28 23:47 | 続きを読む
11月27日のおすすめ 【おすすめエントリー集】

「エースのジョー」引退に思う 【ブログ】日本蹴球放談 横浜FCをJ1に導いた者の一人、城彰二。先日引退宣言をした城へ送るメッセージ。 西澤さん 【ブログ】ボクシング・ジャーナル 日本初のボクシング40代新王者となった西澤ヨシノリ。彼の姿を通し、筆者が学んだこととは? どうなる左傾化讀賣打線←小笠原FA移籍で 【ブログ】スポーツを考えるぎょるいのひとver.1.00 元・日本ハムの小笠原が巨人にFA移籍することになった。来季の巨人の運命を占う 真理は単純にして平凡:笑えない現実 【ブログ】サッカーへのひとり

2006-11-30 12:15 | 続きを読む
横浜FC高木監督の良い言葉 【余は如何にして道楽達人になりしか】

日刊ゲンダイで連載されています「横浜FC高木琢也のサッカー魂」という連載記事。(

2007-01-16 00:03 | 続きを読む
この記事に対するコメント一覧
Re:「エースのジョー」引退に思う

勝った!!!!!!

posted by 通りすがり | 2006-11-26 18:20

Re:「エースのジョー」引退に思う

私はFW出身なのですが、城選手は今まではあまり評価していませんでした。
でも、苦難を乗り越えると人間としても大きくなると思うので、「今の姿こそJ1で見てみたい」と思っています。
この点では、カズ選手は当然のこと、山口素選手や小村選手のお二人にも、ぜひ来年J1で活躍して欲しいです。

仰るとおり、城選手はどうしても中田英のスタイルがシンクロしました..
ヒザの具合は本人にしか分からないので本当に非常に悪いなら仕方ないですが。「まだやれそうでもピークのうちに」という考え方が共通して見える気がします。
・・勿論それも人生の選択の一つとして当然ありですが、個人的には「燃え尽きるまで生涯現役」型の人の方が好きなので、もし来年ゴン・カズ対決があればぜひ見たいです^^)

posted by 元アンチ城でした | 2006-11-27 14:33

Re:「エースのジョー」引退に思う

おじゃまします。はじめまして。
的確な視点からの記事、面白いなぁっていつも読ませて頂いてます。

お書きのように、引退を撤回しても全然納得ですね。カズさんも複雑な心境のコメントを出しておられました。確か、城選手が横浜FCに入った時に、周囲から見ると自分勝手な言動(本人からすればチームを強くしたいという気持ちからの)があって浮いていたような記事を読んだ事があるのですが、チームがようやく城選手の考える域に急速に達して来た上でのJ1昇格内定、高木監督をはじめ関係者の労をねぎらいたいと思います。
城選手が退く理由は、もちろん左ひざの慢性的な問題もあるでしょうが、チーム愛もあるのではないでしょうか。決めた時期は8月だそうなので、この意見は不適切かもしれませんが、J1に昇格しての戦いで、満足のできないプレーしか出来ない自分が足を引っ張りたくないというような。

ヒデの時も、オグやゾノの時もそうですが、不完全燃焼の世代かもしれません。が、ともかく「お疲れ様」と一言かけてあげたいと思います。

posted by UJ | 2006-11-27 15:44

コメントする