2008年08月31日

天才と戦術と

アーセナル×ニューカッスルを観る。アーセナルは例のフリーランニングとダイレクト・パスの連続で、ペナルティ・エリア付近で一気に加速する攻撃が冴えた。また、若い選手の技術も印象的だ。カルロス・ヴェラやウォルコットのファースト・タッチの素晴らしさと、前を向くための体の反転のスピード、それにドリブルテクニック。

19歳でこれだけできてしまう。というのは、ホント恐ろしい。どんどん若年層の技術は上がっていくんだろう、これからも。そして若い頃あれだけまぶしかったマイケル・オーウェンがちょっと寂しかった。ワンダー・ボーイ。なんて言われていたけど。

果たしてサッカー選手のスペックというのは、これからも上り調子なんだろうか。90年年代なんかは、どちらかというとドリブルのスキルは「悪」でしかなかった。が、今となっては、高度に組織化された守備をこじあけるのにはドリブルしかない、といった風潮にさえなっている。観る方にとっては面白いんだが。

ある一人の天才が出現しては当時の戦術を破壊し、その天才を抑えるためにまた新たな戦術が生み出される。そして、その戦術を乗り越えるために、また新しい天才が生まれる。過去に現れた「天才」と呼ばれたアタッカーは皆、その後の守備戦術に大きな影響を与えてきて、それはこれからも続くのだろう。

posted by footballplanet |23:41 | ヨーロッパ | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年08月24日

絶滅希少品種、リケルメ

リケルメというのはホント今や絶滅希少品種の、超王様タイプのパサーだけど、「母国」アルゼンチン代表(もしくはボカ・ジュニアーズ)だと、輝ける選手だ。

この選手の足裏を使った独特のボールタッチは、見ていて面白い。まさしく一人だけKYなプレーを連発する。彼のプレー・スピードの遅さは致命的でもある。が、絶対的な武器にもなる。彼ののろのろとした、ヤル気がなさそうで遅いプレーが、メッシやアエグロ、そしてディ・マリアのスピードをさらに速く感じさせる。

しかし、守備についてはメッシやアエグロのほうが頑張るくらいに、サボりまくっているが。どんだけ歩いているんだ、っていう具合の運動量。とにかくこんな使い勝手の悪い(笑)特殊な選手が、この現代サッカーの真っ只中で観れることを喜びたい。

posted by footballplanet |00:58 | 五輪 | コメント(2) | トラックバック(0)
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2008年08月13日

俺たちは谷底にいる?

いやあマジで3連敗しちゃいましたね・・・

個人的にはDF陣はそう悪くはなかったかなあ、という気はする。水本は物足りないように思えるが(なぜキャプテン?)。そもそも、フィードがナッシングな守備専業のセンターバックはキツい。なので、予選時の水本・青山コンビのセンターは厳しかった。その点においてはまだ吉田・森重は今後に希望が持てる。内田・安田・長友のサイドバック陣もまずまず。

が、このチームは結局のところ中盤から前線にかけて、非常に苦しんでいたと思う。特にボランチの攻撃をオーガナイズする力と、二列目以降のスピード感が決定的にかけていた。仕掛けもサイドバックにかなり依存している状態だったし。

最近気になるのは、才能あるアタッカーがすべて伸び悩んでいる状況。家長、水野、柏木、森嶋、梅崎、前田俊、平山(笑)・・・タレントが抜けすぎた。オーヴァーエイジ以前に、この世代のタレントの融合と強化が、結局のところうまくいかなかった印象のほうが強い。それは予選のときからずっとちぐはぐな状況で、最後まで克服できなかった。

監督の戦術スタイルも、あまりにも地味で保守的な側面があった。強化スケジュールが五輪代表にうまく適していなかったことがあるにせよ、しかしこの結果はあんまりじゃない?と思わせる3試合だった。今は谷底にいる状態だと思いたい(苦笑)。もうこれ以上深い底はないのだ、と。

posted by footballplanet |21:02 | ユース年代 | コメント(8) | トラックバック(0)
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2008年08月12日

谷底世代?

惨敗だったな。

にしても谷底世代とか言われ始めているけど(笑)、そもそも、ワールドユース・予選などでいい動きをした選手がまるでいないから、何とも言えない。家長、水野、柏木、森嶋、梅崎、前田俊、平山(笑)、などは怪我、コンディション不良、極度の伸び悩みに苦しんでいる・・・これほど世代を代表するアタッカー陣がごっそり抜けると、そりゃあしょうがない、と言いたくもなるが・・・

posted by footballplanet |11:14 | ユース年代 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年08月07日

こりゃ3連敗あるかも

五輪緒戦のアメリカ×日本。最後はキック・アンド・ラッシュ。パスサッカーではなく、こういった泥臭いサッカーにも対応できるメンバー人選だったが、順当に力負けした、という感じか。

中二日で、ナイジェリアとオランダ。気が滅入る、というのが正直なところなんじゃなだろうか。センターバックの森重、ボランチの本田、右の内田はよくやっていたと思うが、ワントップの森本と、センターの梶山が機能せず。特に梶山がまったく存在感を発揮できず、守りも攻めも中途半端だ。ピッチの状況もあったとは思うが・・・

本田は重いピッチのなか、よくやっていたと思う。香川も前半はまずまず。ただ彼のような軽量級のドリブラーはピッチの影響をまともに喰らうな。攻撃のオーガナイザーがこの二人しかいないのが、このチームの苦しいところだが。あと安田も使えないのが痛い。長友の対面にかなりフィジカルの強いアタッカーがいたので、結局安田を入れることはできなかった。岡崎?彼がいいところを見たことがない・・・

いずれにせよ、なんとか3連敗は避けて欲しい。その可能性は十分にある。オランダもナイジェリアもアメリカの2倍強いと考えたほうがいい。少なくとも森本のワントップはもう止めたほうがいいかも。梶山も下げたほうがいい。谷口をボランチに入れて、李をツートップの一角に入れてスタートしたほうがまだ希望が見える。

posted by footballplanet |20:16 | ユース年代 | コメント(3) | トラックバック(0)
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2008年07月15日

オトナはいらない?

五輪メンバーが発表されたけど、思いのほか中盤のアタッカーがいない。本田と19歳の香川ぐらいしかいない。で、FWは4人。ということは、このまえのテストマッチで試したようなワントップはない、ということか。

スリーボランチで本田がトップ下で、香川が試合の途中からアクセントをつけるような役割?いずれにせよ、この二人がスタメンから出てしまうと、中盤の崩しのプレーヤーがベンチにいなくなってしまう。

さらに考えると、本番では相当相手チームに押されることを反町監督は想定しているんじゃないかな。だから前線からプレッシャーのかけられるFWと、タフなボランチの選手を重視した、と言えなくもない。が、チーム全体として華やかさに欠けることは否めない。

個人的には鹿島の興梠を入れて欲しかった。中盤も出来るし、短い時間で仕事が出来る。清水の岡崎よりもいいような気がするなあ。でも彼はチームのムードメーカーみたいだし。そういう選手は必要なんだろう。

本大会で期待したい選手は内田・安田の両サイドバック、フィードに能力がある吉田(この手のタイプのCBは少ないから期待大)、ドリブラーの香川(確かにいい選手だと思う。安定感があって運動量豊富なドリブラーってのは希少価値がある)、FWの森本(順調に成長して欲しい。ただまだ粗いなあ、と思うところはある)か。あと豊田とかも面白そう。

posted by footballplanet |06:24 | ユース年代 | コメント(4) | トラックバック(0)
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2008年07月13日

首位

首位に返り咲きの鹿島。もやもやアントラ~ズ状態の霧に包まれた試合をTV観戦。しかし、いつも感じるけど、野沢が活きてない。大丈夫なんだろうか。ただ、ダニーロはあのモーションの大きさは守備にハンディが生まれてしまう。なのでスターターは野沢なのかもしれない。

今の鹿島は田代と野沢がイマイチ機能しきっていなくて、そこが中断前の連戦で勝ちきれない要因のひとつでもあったが、今日もその二人に代わったアタッカーが大活躍した。オリヴェイラはこれからどんな判断を下すんだろうか。

にしても、中田が入り、新外国人のアタッカーがフィットすれば、これからの鹿島は安泰なんじゃないだろうか(まだ早いか)。

あとは最近よそのチームだと大分が気になる。ずっと期待していた前田俊介が当たり始めている。金崎もよさげだ。どんな具合なのか試合をチェックしたい。

posted by footballplanet |21:50 | Jリーグ | コメント(0) | トラックバック(1)
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2008年06月23日

大会唯一の希望、スペイン

スペインがついにベスト4。イタリアはカッサーノが連携不足からイマイチ実力を発揮できず。アクライアーニもピルロほど存在感をアピールすることはできなかった。それでもカンナバーロの穴をパヌッチとジョルジョ・キエッリーニが埋め、いつものイタリア流ディフェンス・ラインが復活した。

しかしながら、攻撃については、カッサーノとデル・ピエロの加入によって予選時のスタイルから若干の変更を迫られたのも響いたのかもしれない。ディナターレとトニを軸とした攻撃のカタチがつくれなかった。にしてもトニには少しガッカリ。そしてイタリアにはピルロが必要不可欠なこともわかった。ああいったエレガントなレジスタはそうそういない。

スペインはよくチャレンジして攻めきっていた。シルバとビジャが特に攻撃の柱になっていた。彼らはDFを前にしても仕掛けられるテクニックとタフさをもっている。イニエスタやシャビが運んだボールをさらにペナルティエリアに押し進めることが可能なプレーヤーだ。

その反面、フェルナンド・トーレスは微妙。プレミアシップのスタイルのような早いタイミングでハイスピードなロングボールにあわせる動きは彼の真骨頂だが、代表チームのポゼッションスタイルだとなかなか力を発揮できない。特にDFラインの前でボールを持ったときのプレーはあまりよくない。彼は裏でボールをもらいたいのだが。そういった一発で仕掛ける速いミドルパスはスペインではあまりない。

ここの問題は解消できるのだろうか・・・少しでもチームとして機能しないところがあるのならば、次の相手のヒディングは巧妙に突いてくるだろう。個人的にはスペインはもはや大会唯一の希望。なんとかうまく勝ちあがって欲しいのだが。

posted by footballplanet |10:51 | ヨーロッパ | コメント(3) | トラックバック(0)
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2008年06月10日

悪童輝かず

ユーロ、イタリア×オランダ戦。かなり意外な結果になった。オランダは決してボールをポゼッションするのではなく、サイドをゆさぶった超高速カウンターでイタリアを葬ってしまった。結局、イタリアはクアッリャレッラやボッリエッロを使わず、デル・ピエロとカッサーノをトップに入れた。

しかしカッサーノはダメすぎ。焦って全ての打つ手が裏目に出ていたようだ。軽やかなドリブルやフェイクが無残にひっかかりまくる。あちゃー、という感じ。デ・ロッシは?アクライアーニは?まだ切っていないカードがイタリアにはあった。特にアンブロージニ+ピルロ+ガットゥーゾのミラントリオはちと手堅すぎなんじゃない?

その反対に、オランダはカイトが利いていた。スナイデルとファン・デル・ファールトに、ロッベンやファン・ペルシーのような足元にもらうタイプがそろうと攻撃が膠着してしまう。が、この日のような思い切ったランニングを繰り返すカイトのような選手がいると、攻撃に奥行きが生まれる。

ただオランダもものすごくいい、というわけじゃないような気がする。攻撃重視のチームにしては似合わない我慢強さみたいなものがあって、もしかしたらそれがこのチームのキーポイントになるかもしれない。無理なポゼッション志向をかなぐり捨てたオランダが、この先どう展開していくのか。今、グループCの主導権をもっているのはオランダだ。

posted by footballplanet |22:47 | ヨーロッパ | コメント(0) | トラックバック(1)
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2008年06月02日

中田のいない代表チーム

日本×オマーン3次予選。無難に勝つ。しかしVIP席でひじをついて悠然と眺めている中田がちらりと映ると、試合への集中力が一気にそがれる(笑)。

今の日本代表は岡田監督が就任後、少しすつチームが整備されているという印象だ。とりわけてイノベーティヴでもないが、ものすごく保守的でもない。前チームをひきつぎながら、少しづつ独自のスタイルを追求している。決して悪くない。

ただ、一つ言えるのは、一般の人が注目するのにはチームがあまりにも地味過ぎて、コアなファンが注目するのには、あまりにもチームが未成熟だ。ある種の、どうしようもない中途半端さがある。

もはや日本代表チームは、もっと普通の、サッカーファンじゃない人も巻き込んだ、得体の知れないビック・プロジェクトではない。かつての日本代表はそうだったが。そしてそんなチームの中心に中田がいた。

中田の最大の功績はフットボールをマスカルチャーに結びつけたことだ。それを彼の不在を通して実感する。良い悪いを抜きにして、サッカーを使ったどデカいプロモーションだった。フットボール・ネイションではこんなサッカー選手の売り出し方はありえない。そういった意味では、日本はサッカーの歴史が浅く、サッカーの文化のレベルと見合わないビジネスが展開されている。

なんて思いながら、中田の番組をちら見。プロサッカー選手を卒業した彼はとてもリラックスしていて、以前のようにカメラをにらみつけることもなく、終始笑顔だ。完全に別人。たぶんみんな彼を見てムカついているんだろう(苦笑)。

しかしこんな番組のように、彼がメディアと連携しているのを見ると、その後のプランというのはある程度決まっているんじゃないか、って思えてくる。また何か違ったやり方で彼が僕らの前に再登場するんじゃないだろうか。それが意表をつくスマッシュヒットになるのか。単なる成功者の勘違いな暇つぶしになるのか(笑)。いずれにせよ、すごく楽しみだ。

posted by footballplanet |22:33 | 日本代表 | コメント(21) | トラックバック(0)
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