2007年09月05日

オーバーテイクを求めて

今シーズンは、コース上でのオーバーテイクが少ないですね。
特にマクラーレン、フェラーリのドライバー4名の間でのオーバーテイクがほとんどない…
予選、スタートでほぼ順位が決まって、あとはピット戦略か、他車のミス、あるいはアクシデントに僅かな望みを託す…そういう展開がほとんどで、エキサイティングなオーバーテイクシーンを観れないことを残念に感じています。

開幕当初こそ、(マッサを除いて)移籍1年目、あるいはルーキーだから、まだマシンに慣れていないのだろうと思っていました。
しかし、第12戦まできて、しかもオーバーテイクしやすいといわれるトルコGPでさえ、ハミルトンのアクシデント以外では、マクラーレン、フェラーリのドライバー4名の間での順位の変動は起こりそうもない…そんな展開でした。
ライコネンほどのドライバーでさえ、マッサのミスをつくことができませんでしたし。


そんな時に目に入ったこの記事。

『さらなるオーバーテイクを求めて変更を提案』
http://sports.yahoo.co.jp/hl?c=f1&a=20070903-00000004-fliv-moto

オーバーテイキング・ワーキンググループなんてあったんですね。
恥ずかしながら全然知らなかったです。

この記事によると、
1.空力
2.タイヤ
について検討されているようです。


一つ目の空力に関しては、
「前を走る車のすぐ後ろにつけると、気流が乱れてマシンが安定しない」
という趣旨のドライバーのコメント(うろ覚えですが、確かアロンソやライコネンが言っていたような…)から、スリップストリームに入りにくいマシン設計なんだ…と思っていました。
スリップストリームに入った時に安定しない車に乗っているのなら、オーバーテイクが減少しても仕方ないのかな、と。

今シーズンは、エンジンの開発が禁止されていますので、各チームとも空力の開発に力を入れています。
しかし、素人考えですが、『空力的に単独で走って速い車を、スリップストリームに入った時に安定させる』というのは、いかにも二律背犯で難しそうです。

空力の開発に成功したからこそマクラーレン、フェラーリの2チームが今シーズンの上位に来ている、と僕は感じていました。しかし、だからこそこの2チームはオーバーテイクしにくい車なのかなと。そう解釈していました。


二つ目のタイヤに関しては、全チームに関係することですね。

レギュレーションで溝ありタイヤの使用を義務付けられている理由は、
・溝ありタイヤは縦方向の消耗に強いが、横方向の消耗には弱い。
→横方向への負担を減らすため、カーブ時の速度を遅くせざるを得ない。
→速度減少によりコースアウトの可能性が減り、安全性が高まる。
ということだったと思います。

しかしオーバーテイクの観点で考えると、
・カーブ時の速度を遅くせざるを得ない。
→カーブから立ち上がる時の初速が遅い。
→ストレートでの速度が遅くなる。
→オーバーテイクしにくくなる。
ということになるんだと思います。


申し訳ありません、先ほど示した記事内の、空力に関する
「フロントウイングを幅広くすること、リアウイングを狭く、そして高くすること、ディフューザーを高くすること、そして小型ウイングとバージボードの禁止」
という記述は難しくてよく分からないのですが(本末転倒ですね、本当に申し訳ありません)、おそらく前述したような点をオーバーテイクしやすくするように検討しているのだろう、と好意的に解釈しています。(笑)

また、スリックタイヤに関しても、再導入の検討がなされているようです。

ともかく、オーバーテイクのシーンを増やそうと検討されている、と知って嬉しかったです。
やっぱりオーバーテイクのシーンって、観ていて一番興奮しますし。


素人がゴチャゴチャ考えたことですので、勘違いなどがあると思います。目につく部分がございましたらご指導ください。
また、皆さんのご意見などもございましたら是非お聞かせください。


最後に、触れておかなければならない点が一つ。
それは、ドライバーの安全面の確保に関して、です。

今シーズン第6戦カナダGPでのクビサの大クラッシュは、まだ記憶に新しいことだと思います。
僕もテレビで観ていて、すごく動揺しました。今でも思い出すだけで鳥肌が立つくらいです。

しかし、本当に幸いにも、一戦欠場しただけで復帰できるほどの軽傷で済みました。

もし、現行のレギュレーションの恩恵でクビサが守られたのなら、そういう部分は変更しないでほしいと思います。

オーバーテイク連発のハラハラドキドキするF1を観たい!とは思いますが、それ以上にドライバーが大怪我するようなシーン、ましてや命を落としてしまうようなシーンは絶対に見たくないです。

『ドライバーの安全』と『エキサイティングなレース展開』。これらを両立するようなF1を観れたら本当に楽しいだろうなぁ。

posted by footballf1nba |23:25 | f1 | コメント(4) | トラックバック(1)
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2007-09-06 19:08 | 続きを読む
この記事に対するコメント一覧
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Re:オーバーテイクを求めて

F1観戦暦の少ない超ド素人の意見で申し訳ないですが、、

ブログ主さんの
>『ドライバーの安全』と『エキサイティングなレース展開』。これらを両立するようなF1を観れたら本当に楽しいだろうなぁ。

の意見には大賛成です。
で、思ったのですが、
単純に最高速に制限を設ける(エンジンの規格に制限をかけるのが現実的?)のはどうですかね??

当然安全性は高まりますし、また現在の速度の7~8割程度になってもスリリングさは変わらず得られると思います。

さらに、速度制限によって、マシン性能よりドライバーの能力が直接的に反映されたレースにもなりやすいのではないでしょうか。

posted by onionionion | 2007-09-09 11:54

レスです

>onionionion様
コメントありがとうございます。
確かに速度に関しては、FIAもやっきになっていますね。
実際、2006年からエンジンの排気量が3,000ccから2,400ccになり、今シーズンから回転数の上限を19,000rpmに制限しています。過去にもターボエンジンの禁止などがレギュレーションに加わっていますし。
ただ、僕の友人達からは、『世界最高峰のモータースポーツ』として、速度を遅くしよう、という傾向はおかしくない?といった意見が多く聞かれます。
僕自身も、「F1はなるべく速い速度で競って欲しい」と思っています。
ただ、イタリアGP予選のライコネンの300km/hオーバーからのクラッシュを観ていると、また不安になりましたが…

本当に難しい問題だと思います。
申し訳ありません、結論が出ないですね(笑)

posted by footballf1nba | 2007-09-10 21:12

Re:オーバーテイクを求めて

はじめまして。F1は1990年ごろから見てる
ミーハーな素人です。

>「フロントウイングを幅広くすること、
> リアウイングを狭く、そして高くすること、
> ディフューザーを高くすること、そして小型
> ウイングとバージボードの禁止」

この空力のところですが、想像なんですけど
(想像ですみません)

・フロントウイングを幅広く
 →フロントに空気をたくさん当てて、
  リアに流れる空気を減らす
 →リア後方に流れる乱気流を減らす

・リアウイングを狭く高く
 →狭くすることでリアウイングに
  当たる空気が少なくなる
 →リア後方に流れる乱気流が減る
 →高くすることでリア後方に流れる乱気流
  の高度を上げて、後続車に直接当たる
  影響を少なくする

・ディヒューザーを高くする
 →高くすることでリア後方に流れる乱気流
  の高度を上げて、後続車に直接当たる
  影響を少なくする

・小型ウイングとバージボードの禁止
 →リア後方に流れる乱気流を減らす

っていうことではないでしょうか?
全然違っていたらすみません。

最近のF1マシンは、エンジン開発が出来ない分
極限まで空力を突き詰めてスピードを
稼いでいるせいか、乱気流に対する挙動が
デリケートなんですかね。

かつてのマクラーレンホンダみたいに、
エンジンパワーにモノを言わせて巨大な
ウイングで地面に車を押さえつけて空力なんて
どうでもいい感じだった(失礼)のマシンが
いたころが懐かしいですね。

posted by はじめまして | 2007-09-12 11:56

レスです

>はじめまして様
コメントありがとうございます。

空力パーツって色々あるし、難しいなぁ…と思っていたところでしたので、詳しく考察していただきまして、ありがとうございます!

仰られる通り、最近のF1カーは気流にたいして非常に繊細ですよね。
レギュレーションでダウンフォースを得られないような制限を受けているせいで、マシンが吹っ飛ばないように絶妙なバランスを取るのが難しいんだろうな、という感じがします。

>空力なんてどうでもいい感じだった
このコメント、爆笑しました!当時のマシンは、ホントそんな感じでしたよね。空力の技術は、「いかに大きなダウンフォースを得るか」の1点にほぼ集中していたような気がします。
圧倒的なパワーを無理やりダウンフォースで抑えつけてた、という印象が強いです。
当時のようなマシンで、クラッシュテスト等の安全規定だけは現行のレギュレーションで、というF1も面白そうですね。

posted by footballf1nba | 2007-09-12 22:48

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