2007年11月21日

北京への道、最終章

■最後に待っていた一大決戦

長い予選の最後の試合。
これに勝てば本大会出場、負ければ対戦相手であるサウジが出場。もちろん勝ち点でリードしてるので引き分けても良い。
サウジは予選途中で監督交代しチームは持ち直した。

初めて代表チームを背負うこととなった反町氏が、どういうチームを作るのか興味深かったが長く戦い方が定まらず、3トップにしたり1トップにしたり迷いながらここまで来たというのが正直なところだろう。この1戦は彼にとってもステージを上げる1戦となった。


■タレント宝庫

いずれにしてもこのチームは人材の宝庫である。
早くからJでチームの主力となって経験を積んだ選手が多くどの選手をチョイスするかで戦い方も変わる。中でも伊野波、青山、水本らDF陣には能力の高い選手がいて前目の選手でも本田圭、水野、家長ら技術の高い選手がいる。

実はこのチームは下の世代が加入するようになってチーム力が上がった。
下の世代は柏木、梅崎、内田、安田、森島と才能の宝庫である。最終予選の安定した戦いぶりは彼らの奮闘でもって底上げによるといっても良い。また彼らは一様に明るい。

これまでの五輪ではシドニー大会(トルシエ監督・ベスト8)とアテネ大会(山本監督・グループリーグ敗退)と、オーバー世代を組み込みチームを作った。
本大会出場となってもこのチームにはオーバー世代は不要であるように思う。

過去2大会と違うのは優れたサイドの選手が出現したことか。安田、内田はむろんだが怪我さえ治れば中村北斗もいる。いずれもすぐにでもフル代表チームに組み込んでも良い素材ばかりである。


■最終予選最後の決戦

[日本代表先発布陣]
GK41 西川 周作
DF2  細貝 萌
DF3  青山 直晃
DF4  水本 裕貴
DF5  伊野波 雅彦
MF6  青山 敏弘
MF7  水野 晃樹
MF8  本田 圭佑
MF17 柏木 陽介
FW11 岡崎 慎司
FW20 李 忠成

[ベンチ]
GK21 山本 海人
DF12 内田 篤人
DF28 小林 祐三
MF15 上田 康太
MF37 梅崎 司
FW27 興梠 慎三
FW39 森島 康仁

ベンチから平山とカレンが外れ、先発は3-5-2。
攻め手としては柏木の運動量と李の決定力を生かしたいところだが、失点をしない戦いというか序盤は守備的に入るように思う。


■緊張感に包まれ前半は0-0

試合開始。

日本は前線の選手が激しいチェイシング。岡崎、柏木の鋭い出足。
日本の出足の鋭さにファウルで止めるサウジ。
前半4分、左サイドラインで倒したDFファラタに1枚目のイエロー。

前半8分、サウジのビッグチャンス。日本のミスから奪ったサウジがカウンター、サウジ、ゴール前にボールを運ぶもボランチ青山がゴール前中央に仁王立ちで相手のシュートを防ぐ。

前半11分、サウジのCKはクリア。
前半12分、サウジのFKを西川コブシでパンチング。

サウジは3バックの両サイドを狙う。序盤はサウジの時間帯。

前半25分、FW李がボールを奪って強めのミドルシュート。枠の右外。

センターに強いサウジ。できれば中央からでなくサイドから攻めたいが、サウジの攻勢に水野、本田の上がりが少ない。

前線は岡崎、李の位置取りと連携が今ひとつだが、前半は互いのせめぎあいで緊張感のある決戦らしい硬直したゲーム。

前半38分、柏木の個人技に後ろからボランチ青山がゴール前へ飛び出すも合わず。

前半41分、水野の中央突破から右サイドの本田へ、本田がワンタッチでクロス出すが李が合わせるも枠の上。惜しい。

柏木、水野の仕掛け、それに合わせる本田のプレー。その3人に繋がる前線の動きと連携が欲しいが。
FW二人ともチームとしての動きに慣れず、また守備的な陣形の為攻め手は少ない。

前半はサウジに決定的な場面があったが、互いに譲らず一進一退。0-0。


■後半守りきる!

後半はメンバー交代なし。

後半9分、柏木の返しに上がった細貝が右足で合わせるがネットを揺らせず。惜しい。

攻守にわたり”適所”に動く柏木の運動量は凄まじい。

後半14分、サウジのMFドワスリに代わりMFムバラク。

後半16分、柏木がシュート。GKにはばまれる。

後半は、スタートから日本の攻勢の時間が続く。

中3日のベトナムからの長距離移動を考慮するとそろそろ前線の二人は動けなくなる時間だが。

反町動かず(動けず)。

後半21分、柏木の柔らかいパスに裏へ抜け出た岡崎合わせるも枠の外。

後半27分、勝ちに行くしかないサウジ、MFガブリアブドラマリクに代えてMFファライド。

サウジは中盤にフレッシュな2選手。

守備的に戦う日本、しかし後半30分まで後半のサウジには1本のシュートなし。

前目に疲れが目立つ日本。

腕時計を頻繁に見る反町、打開に動かず。

後半33分、岡崎、李と繋いだボールに柏木がからみ、日本ビッグチャンス。岡崎正確に合わず、枠上。惜しい。

後半42分、サウジ3人目の交代。ガンナームに代えてサレム。


ロスタイムは2分。



攻めるサウジ。

・・・・・。



息詰まる攻防。

・・・・・。

キャプテン水本、踏ん張る。西川、集中する。



ついにゲーム終了のホイッスル。

日本、アジア強国サウジに無失点。

日本代表、オリンピック4大会連続出場を果たす。

北京五輪出場決定!



■柏木が反町氏を救う

このゲーム、MVPは柏木。
毎試合、彼の運動量は本当に頭が下がる、彼こそモリシ2世。
停滞する反町氏のチームに彼が加わりチームに推進力が備わった。

大きな舞台ではGK西川の安定感も目につく。彼はすぐにでもフル代表への昇格を思わせる風格がある。

posted by footballblogtime |18:22 | 北京五輪代表 | コメント(6) | トラックバック(0)
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