2007年11月21日
北京への道、最終章
■最後に待っていた一大決戦 長い予選の最後の試合。 これに勝てば本大会出場、負ければ対戦相手であるサウジが出場。もちろん勝ち点でリードしてるので引き分けても良い。 サウジは予選途中で監督交代しチームは持ち直した。 初めて代表チームを背負うこととなった反町氏が、どういうチームを作るのか興味深かったが長く戦い方が定まらず、3トップにしたり1トップにしたり迷いながらここまで来たというのが正直なところだろう。この1戦は彼にとってもステージを上げる1戦となった。 ■タレント宝庫 いずれにしてもこのチームは人材の宝庫である。 早くからJでチームの主力となって経験を積んだ選手が多くどの選手をチョイスするかで戦い方も変わる。中でも伊野波、青山、水本らDF陣には能力の高い選手がいて前目の選手でも本田圭、水野、家長ら技術の高い選手がいる。 実はこのチームは下の世代が加入するようになってチーム力が上がった。 下の世代は柏木、梅崎、内田、安田、森島と才能の宝庫である。最終予選の安定した戦いぶりは彼らの奮闘でもって底上げによるといっても良い。また彼らは一様に明るい。 これまでの五輪ではシドニー大会(トルシエ監督・ベスト8)とアテネ大会(山本監督・グループリーグ敗退)と、オーバー世代を組み込みチームを作った。 本大会出場となってもこのチームにはオーバー世代は不要であるように思う。 過去2大会と違うのは優れたサイドの選手が出現したことか。安田、内田はむろんだが怪我さえ治れば中村北斗もいる。いずれもすぐにでもフル代表チームに組み込んでも良い素材ばかりである。 ■最終予選最後の決戦 [日本代表先発布陣] GK41 西川 周作 DF2 細貝 萌 DF3 青山 直晃 DF4 水本 裕貴 DF5 伊野波 雅彦 MF6 青山 敏弘 MF7 水野 晃樹 MF8 本田 圭佑 MF17 柏木 陽介 FW11 岡崎 慎司 FW20 李 忠成 [ベンチ] GK21 山本 海人 DF12 内田 篤人 DF28 小林 祐三 MF15 上田 康太 MF37 梅崎 司 FW27 興梠 慎三 FW39 森島 康仁 ベンチから平山とカレンが外れ、先発は3-5-2。 攻め手としては柏木の運動量と李の決定力を生かしたいところだが、失点をしない戦いというか序盤は守備的に入るように思う。 ■緊張感に包まれ前半は0-0 試合開始。 日本は前線の選手が激しいチェイシング。岡崎、柏木の鋭い出足。 日本の出足の鋭さにファウルで止めるサウジ。 前半4分、左サイドラインで倒したDFファラタに1枚目のイエロー。 前半8分、サウジのビッグチャンス。日本のミスから奪ったサウジがカウンター、サウジ、ゴール前にボールを運ぶもボランチ青山がゴール前中央に仁王立ちで相手のシュートを防ぐ。 前半11分、サウジのCKはクリア。 前半12分、サウジのFKを西川コブシでパンチング。 サウジは3バックの両サイドを狙う。序盤はサウジの時間帯。 前半25分、FW李がボールを奪って強めのミドルシュート。枠の右外。 センターに強いサウジ。できれば中央からでなくサイドから攻めたいが、サウジの攻勢に水野、本田の上がりが少ない。 前線は岡崎、李の位置取りと連携が今ひとつだが、前半は互いのせめぎあいで緊張感のある決戦らしい硬直したゲーム。 前半38分、柏木の個人技に後ろからボランチ青山がゴール前へ飛び出すも合わず。 前半41分、水野の中央突破から右サイドの本田へ、本田がワンタッチでクロス出すが李が合わせるも枠の上。惜しい。 柏木、水野の仕掛け、それに合わせる本田のプレー。その3人に繋がる前線の動きと連携が欲しいが。 FW二人ともチームとしての動きに慣れず、また守備的な陣形の為攻め手は少ない。 前半はサウジに決定的な場面があったが、互いに譲らず一進一退。0-0。 ■後半守りきる! 後半はメンバー交代なし。 後半9分、柏木の返しに上がった細貝が右足で合わせるがネットを揺らせず。惜しい。 攻守にわたり”適所”に動く柏木の運動量は凄まじい。 後半14分、サウジのMFドワスリに代わりMFムバラク。 後半16分、柏木がシュート。GKにはばまれる。 後半は、スタートから日本の攻勢の時間が続く。 中3日のベトナムからの長距離移動を考慮するとそろそろ前線の二人は動けなくなる時間だが。 反町動かず(動けず)。 後半21分、柏木の柔らかいパスに裏へ抜け出た岡崎合わせるも枠の外。 後半27分、勝ちに行くしかないサウジ、MFガブリアブドラマリクに代えてMFファライド。 サウジは中盤にフレッシュな2選手。 守備的に戦う日本、しかし後半30分まで後半のサウジには1本のシュートなし。 前目に疲れが目立つ日本。 腕時計を頻繁に見る反町、打開に動かず。 後半33分、岡崎、李と繋いだボールに柏木がからみ、日本ビッグチャンス。岡崎正確に合わず、枠上。惜しい。 後半42分、サウジ3人目の交代。ガンナームに代えてサレム。 ロスタイムは2分。 攻めるサウジ。 ・・・・・。 息詰まる攻防。 ・・・・・。 キャプテン水本、踏ん張る。西川、集中する。 ついにゲーム終了のホイッスル。 日本、アジア強国サウジに無失点。 日本代表、オリンピック4大会連続出場を果たす。 北京五輪出場決定! ■柏木が反町氏を救う このゲーム、MVPは柏木。 毎試合、彼の運動量は本当に頭が下がる、彼こそモリシ2世。 停滞する反町氏のチームに彼が加わりチームに推進力が備わった。 大きな舞台ではGK西川の安定感も目につく。彼はすぐにでもフル代表への昇格を思わせる風格がある。
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2007年10月08日
賜杯の向こうへ その2.
賜杯の向こうへ その1. http://www.plus-blog.sportsnavi.com/footballblogtime/article/3 ■3回戦でJ2組が登場 天皇杯は4回戦からJ1勢が参加し、10月7日一斉開催の3回戦からJ2勢が参画する。 天皇杯3回戦の話題に入る前に若干リーグ戦を振り返ってみる。 今季のJ2はどこも決め手に欠け、混戦を極め、現在6,7チームが昇格争いを行っている。 第1ステージ首位の福岡はチームとして孕んでいた守備崩壊によって致命的な2度の連敗を喫し失速。 その後に、安定した戦いで他に差をつけはじめた札幌は夏場後半から連敗。終盤を迎え三浦氏は立て直しに懸命である。 またJ2としては圧倒的な戦力を持ってスタートしたはずの東京Vは序盤に7連敗、昇格を狙うには絶望的な位置まで落ち込んだ。 現在は、その東京Vが2位の順位まで盛り返し、チームは持ち直した。このままの勢いで行けば優勝の芽が出ているほどである。 実際、長丁場のJ2は思うように行かない。 どのチームにも大きな波がやってくる。 しかし、これからの残り9節(8~9試合)は昇格を狙うチームにとっては1試合1試合が生きるか死ぬかの終盤の鬩ぎ合いを迎え、もはやこの時期の連敗は昇格レースからの脱落を意味する。 そういう状況の中で天皇杯3回戦を迎えた。 予想通り2部の上位チームはターンオーバー制を敷き、JFLや大学チーム相手にリーグ戦の合い間の調整ゲームとみなし戦った。 そして札幌、東京V、仙台、京都いずれも天皇杯から敗退した。 これら昇格が目前にあるチームにとってはこの時期の本来の目的は天皇杯ではない。チームのコンディションを整え、来るべき攻防に備えるだけである。 無論、2部リーグの「上位」のチームにとっては天皇杯の意義、天皇杯の位置づけは意味をなさない。ましてや「ベストメンバー」などの議論が入り込む余地などはない。 ■縁尋奇妙 福岡は博多の森球技場にJFL栃木SCを迎えた。 あの柱谷幸一のチームである。柱谷はJ2モンテディオ山形を昇格争いまで持っていき3位まで押し上げた。その後は福岡のライバル京都サンガをJ2優勝させた。 福岡とは大いに因縁あるその柱谷が今季はJ2入りを目標にするチームを受け持った。 そしてこの日は山下芳輝が栃木SCのFWとして博多の森へ帰還した。 山下は福岡が生み育てた日本代表選手、地元東福岡高校出身でアビスパ福岡のプリンスと言われた男。 またこの日は出場しなかったが栃木のFW上野勇作は98年の室蘭の参入戦第2戦で決勝ゴールを上げチームを降格から救った選手である。 そして柱谷がチームの心臓部を任せているMF米田兼一郎は、福岡の魂と評された鬼神ホベルトともっとも連携の取れたミッドフィルダーだった。 福岡サポーターはJ1選手でもあった彼らに激しくブーイングを浴びせながら久しぶりの彼らの帰還を迎えた。 天皇杯3回戦が偶然に生んだ縁尋機妙。 ■モチベーション主義 リトバルスキーは異様なまでにプロ意識を求める。選手たちをあえて突き放しながらモチベーションの高い選手を選択してきた。 シーズン前にMF陣の人材の豊富さにターンオーバー制を口にしたのは彼自身であるが、現実采配はそういう余裕を出せる状態にすらならなかった。 指揮官として優れた戦術を身につけているわけでもない彼は、戦術に選手を当てはめる術も持たない。 MF陣のターンオーバーは今季に限っては口先だけであった。 果たして福岡が今の位置より上であったとして、他のチームのようにターンオーバー制を取ったであろうか。 福岡は10月10日(水)京都、10月20日(土)札幌と上位チームとの直接対決で今季最大のヤマ場を迎える。 今季の目標としたJ1復帰は今のところ首の皮1枚だけ残っているが、この2試合に1敗でもすれば絶望的な状況になる。 その目前の2試合に向けてどれだけモチベーションを保てるか。 「J1復帰」への強い気持ちを表現できるか。 天皇杯3回戦は、重要な2戦を目前にした戦(いくさ)に向かう前の精神的な落ち着きとモチベーションの高揚を求めたゲームとなった。 ■柱谷の研究 柱谷は福岡を十分に研究してきたように見受けた。実際、栃木は前半はよく戦ったと思う。 柱谷は、まずは福岡のサイドラインに徹底的に蓋をするべく試みた。 「まずは守備をしっかりして、パスを通されたら両方から挟み込むというのがチームとしてあるので、それが前半は上手くいって、向こうもイライラしていて、ロングボールも多くなってきたので、上手くはまっていたかなと思っていました。」(ゲーム後の山下芳輝) 只木、高野が右サイド、小林と片野が左サイドを受け持ち福岡の久永と田中佑昌を自由にさせなかった。 福岡は前半終了間際にアレックスが得点するまではチャンスらしいチャンスがなく、互いにリスクを犯さず守備的で失点しないようなゲーム運びに見えた。 ■チームに勢いをつける 柱谷の研究も前半まで。 後半は動けなくなった栃木に畳み掛けるように福岡が力の差を見せる。 後半8分のボールを奪ったリンコンのドリブル突破からの美しいゴール。 同じく後半16分、久永からのクロスにヘッドで合わせたリンコンのゴール。 後半31分の久藤からのジェントリーパスを受けた林の久しぶりのゴールで4-0。 福岡は山下芳輝を擁する栃木SC相手に、前線の選手たちの得点で完勝した。 危機管理に優れた用意周到の指揮官なら、こういうゲームこそDF柴村や柳楽、FW宇野沢やMF鈴木惇君等にゲーム感を与えるところだが。 しかしチームが一丸となってゲームを勝利し勢いをつけること。 そのことがこの時期のテーマであるなら、良い時期の天皇杯3回戦となった。
posted by 曹汰 |17:48 |
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2007年09月26日
賜杯の向こうへ その1.
■賜杯への思い 私のサッカー初観戦は天皇杯である。忘れもしない71年の正月元旦。 今でこそ、国内にプロサッカーリーグが誕生し入場料さえ払えば毎週のように国内各地でサッカー観戦が楽しめるようになった。しかしサッカーを観戦すること自体が奇異の目で見られた往時のサッカー不遇の時代は随分と長く続いた。 だが元旦に行われる賜杯を賭けた天皇杯決勝の日だけは違った。観戦に訪れた人々の晴れがましさ、賜杯を争う張り詰めた空気、元旦の凛とした雰囲気。 明治神宮への初詣を済ませた着物を着た女性観戦客の彩りがスタンドを華やかにし、澄んだ都心の冬空の下いつの時代も元旦だけはいつでも別の空間であるようであった。 神宮国立競技場で釜本や杉山のプレーに目を見張らせられ私のサッカー人生が始まった。 元旦の決勝で掲げる晴れやかな賜杯には、そこに至るまでに多くのサッカードラマや選手たちの織り成すサッカー人生がある。 1921年度(決勝は日比谷公園グラウンド)から始まったこの歴史ある大会も、都合9大会が戦争などの為に中止となったが今年で第87大会目を迎える。 今年も既に2回戦が終了しているが、日本サッカー協会主催のこの大会のシーズンが始まる度に、往時の独特な小さな高揚感が胸をよぎる。 ■札幌の奇跡 第86回目となる昨年度(決勝は07年元旦)は浦和レッズが1-0でG大阪を退け、天皇杯連覇とJリーグ優勝とともに2冠となった。 指揮官ブッフバルトの最後のゲームは彼自身の勇退に花を沿え名実ともに浦和が王者の時代を迎えるに相応しいものとなった。 しかし昨年度のこの大会の注目は何といってもJ2コンサドーレ札幌の快進撃にあろう。3回戦からの出場となった札幌は4回戦でナビスコ杯を連覇したジェフ千葉をPK戦の末に見事に退け、5回戦もアルビレックス新潟にPK戦の末に勝利し、準々決勝ではヴァンフォーレ甲府を2-0で完封。 準決勝でG大阪に敗れたものの、この大会での快進撃は翌年(07年)のチームの浮上を暗示させるものとなった。 柳下監督を迎え3年目、リーグ戦の順位は最下位(04年)、6位(05年)、6位(06年)と振るわなかったもののこの大会で柳下(ヤンツー)サッカーがようやく結実したものとなったように見えた。 世界的にも有数の長丁場でもあるJ2リーグ戦、今季の札幌はここ数試合息切れが続いているがこれまでの選手たちの自信をもった戦いぶりとチームの好成績の裏づけは、ヤンツーサッカーの結実(三浦氏のリアリズムサッカーも勿論あるが・苦笑)と間違いなく天皇杯トーナメントの躍動にあったように思う。 ■名指揮官への道 05年度の第85大会は、浦和レッズが25年ぶりに優勝。 未曾有の天皇杯決勝でのチケット争奪戦となったが、クラブとして浦和はアジアチャンピオンズリーグへと駒を進め念願のアジア進出を果たした。 しかしこの大会の注目点はなんといっても清水エスパルスの快進撃であろう。 4回戦からの出場となった清水は、徳島ヴォルデスを5-0と順当に退け、5回戦でサンフレッチェ広島を3-0と完封、準々決勝ではジュビロ磐田に1-0、準決勝では、宿敵ガンバを敗ったセレッソ大阪をこれまた完封し1-0。 長谷川エスパルスは決勝に進出するまでの4試合を見事に無失点で勝ち上がった。 地元出身の中心選手が地元Jリーグチームの指揮官になるというなんともJのあるべき姿を実現した期待のサッカー人。しかも彼はJリーグを選手として経験した監督である。 彼の、失点数の少ない堅い守備をベースにした鋭いパス回とスピードを生かしたチーム作りは、健太のサッカーが(他のどの日本人監督よりも!)十分に魅力的で優れたサッカーであることを証明している。 長谷川監督のリーグ戦の成績は初年度の05年が15位、06年が4位、今シーズンも26節時点で4位と若干ながら優勝の可能性も残している。 彼の頭上に賜杯が輝くときもそう遠くないように思える。 ■草津の奮闘 04年の第84大会は老舗東京ヴェルディがアルディレス監督の下で、決勝で山本昌邦率いるジュビロ磐田を下し優勝。 決勝は読売(東京V)とヤマハ(磐田)の名門対決となったが、この大会における衝撃はザスパ草津の快進撃であった。 選手たちのほとんどが温泉街で働きながらJを目指したザスパ草津は、この年JFL2位でようやく翌年度(05年度)より念願のJ参入が認められたばかり。 老将植木繁晴の下、この大会、5回戦でJ1セレッソ大阪に2-1、準々決勝では横浜Fマリノスに2-1と延長戦を制し、あれよあれよの準決勝進出。 残念ながら準決勝(諫早)で東京ヴェルディに敗れたが、いわば3部ともいうべきJFLリーグのチームが往時であればヤンマー、日産などの名門クラブを退けた衝撃は大変に大きかった。 翌年からのJリーグに参入に当たって必要で最も重要な「地域の後押し」と「スポンサーの参加」。この大会での選手たちの奮闘ぶりはそれだけでなく、何より手弁当でチームを後押し続けた地元サポーターたちの奮い立つ魂を揺さぶる泉源ともなった。 さて、今年はどのような草津効果や札幌効果を生み出すのであろうか。
posted by 曹汰 |09:01 |
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2007年09月17日
なでしこの戦い
[女子WCグループリーグA第3戦日本ードイツ]Hangzhou Dragon Stadium ◇日本女子代表先発布陣 GK 福元 DF 磯崎、近賀、岩清水、宇津木 MF 柳田、原、酒井、澤、宮間 FW 永里 日本は永里を1トップに置いて4-5-1、中盤を厚くして守勢な布陣。柳田初登場で初先発 ◇ドイツ代表先発布陣 GK ANGERER DF STEGEMANN、KRAHN、HINGST、 MF BRESONIK、BEHRINGER、LINGOR、GAREFREKES FW SMISEK、PRINZ、WIMBERSKY BRESONIKがDFに下がりドイツは4-3-3。ドイツは得意なサイドからの攻めで早めに決勝トーナメントを決めたいところ。 ■強国に挑戦!「納得できる戦いを」 グループAの首位は得失点差でドイツ。 ドイツは初戦アルゼンチンに11-0で圧勝、第2戦イングランドに0-0のドローで勝ち点4。 日本は第1戦のイングランドに2-2の執念のドロー、第2戦アルゼンチンにロスタイムの得点で1-0で勝ち点4の2位。 前回大会優勝し世界で一番強い代表チームの一つであるドイツとの対戦。日本は前回大会での雪辱を期す。 中国の観客はドイツびいき。体格も技術もドイツが上だが戦う気持ちだけは負けたくない。どちらも勝てば決勝トーナメント進出。 ドローの場合は同時刻に戦うイングランドとアルゼンチンのゲーム結果次第。 日本は失うものはない。結果ももちろんあるがなでしこたちに納得できる戦いを期待したい。 ■ドイツの怒涛の攻めを1点で凌ぐ 序盤から前がかりのドイツ代表がゴール前に襲いかかる。怒涛の攻めは非常に分厚い攻撃。それをGK福元はじめ守備陣の身体を張った奮闘で凌ぎに凌ぐ。 右からWIMBERSKYのドリブル突破。中央や左からPRINZの個人技は凄まじいばかり。 前半21分、ドイツの攻めをゴール前でクリアしそこなったボールをキャプテンSMISEKがゴール。ドイツがCKからの得点で1-0とリード。 SMISEKはWC13ゴール目で通算トップに立つ。 ドイツの断続的な攻め。主にサイドからの突破が多い。しかし日本は1トップ永里へのロングパスを時たま見せながら全体としてはよく守っている。 時折り日本は短いパスを繋ぎながらボールを中央まで運ぶ。中央に立つ澤から良質なパスを通そうとするがドイツも人数を揃えてよく守っている。 日本ははペネルティエリア付近までなかなかボールを運べない。 前半は1失点のみでよく守っている。上々の戦いといえよう。 *イングランドとアルゼンチンは前半終了で2-0とイングランドがリード。 日本の決勝トーナメント進出は大変厳しい状況。 ■戦い続けるなでしこたち 後半ゲーム開始。日本は宮間を下げて怪我でベンチにいた荒川を投入。 日本は2トップへ。 日本は荒川が前線に入ったことにより攻撃が活性化する。後半開始から日本のペース。前半は前線は永里一人だったのが、後半は荒川のキープ力で2列目からの飛び出しも多くなる。受けに回るドイツ。 ドイツは繋がず縦へのロングのみ。リズムが日本にあるこの時間帯に追いつきたいところ。 後半15分荒川がGKと体当たりして負傷。18分大野と交代。 大野のドリブルは面白い。大きな選手の間を抜けてチャンスを作りたい。 後半20分過ぎても日本の選手たちはよく走る。ドイツは次第に全体がスローに。カウンターだけに頼るドイツ。 後半20分過ぎからドイツが3本のカウンターでチャンス作るも精度が悪く枠に入らず。日本の守備陣はは良く守ってる。 後半30分、FW永里に代えて宮本。 前線に大野、原が上がる。 後半33分、日本ピンチ、ドイツ1本のパスでPRINZが抜けてシュートするも枠の外。 足が止まりはじめる日本。 後半40分ドイツのカウンター、MUELLERをペナルティエリアで倒しPK。 2-0でドイツが2点リード。痛い失点で日本苦しくなる。 ロスタイム3分でドイツが2-0と勝利。 ■惜しかった荒川の負傷 日本はこれで1勝1分1敗の3位。 これでドイツとイングランドが決勝トーナメントに進出こととなった。 最後まで戦い続けた日本。 あきらめずに走り飛び出す日本の選手たち。 ドイツ相手に素晴らしい戦い。 惜しかったのは前半の0-1から後半開始から荒川が宮間と交代出場し、日本の2トップが全体のリズムを作り終始日本ペースで進んでいた後半途中で荒川が負傷の為、再びベンチに下がってしまったことだ。 荒川がピッチ上でプレーしたのは僅かの15分。 折角ゲームの流れをつかみかけていた時だけに、後半最後まで彼女がいたらと思うと残念でならなかった。 それにしても中国で、世界に十分に通用する走りと戦う意思を見せたなでしこたち。彼女たちにとっては本当に貴重な経験になったように思う。 このドイツ戦は、同じ中国で開催される北京五輪に夢を乗せる戦いとなった。 荒川の北京でのリベンジに期待したい。
posted by 曹汰 |20:59 |
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2007年09月12日
北京へ、一歩前へ
■勝つしかないゲーム 北京五輪最終予選グループCの首位を争うチーム同士。 平日の夜の開催でホームの国立競技場は空席も目につく。 興行的に繋がるスター性に欠け、チームの戦い方も不安定。J監督から昇格した反町氏の手腕に不安が残るがなんとかここまで来た。 4-5-1のカタールはロングボールを多用しコンパクトな布陣で守備的に整備されたチーム。 最終予選は1位のチームだけが本戦出場となる。首位カタールとホームで戦う日本はこのゲームに負けると一気に不利となる。日本にとっては序盤の大一番。 ◇日本先制! 日本代表は森島を1トップに、同じU-20代表の柏木と家長、ボランチに本田拓に梶山。DFラインはU-20代表の内田、水本、青山、伊野波の4バック。GKは山本。常連の本田圭は累積で欠場。控えはGKに林、DFに小林、安田、MFに青山、FW平山、岡崎、李 序盤、日本は前線森島の機動力を生かしたチェイシングをはじめ、日本はボールの寄せが早い。アウェーのカタールはリスクを冒さずやや守備的に戦う。 前半5分、水野のFKを梶山が合わせて早くも先制で1-0。 水野の質の高いクロスに点で合わせた梶山。 FKは右は水野、左は本田圭に代わって柏木が担当。 前半は1-0で終了。シュートは日本が7本、カタールが4本。枠には2本づつ。 ◇U-20世代の加入でチームに化学変化 このゲーム、安田と林は先発しなかったが、U-20代表から柏木と内田が先発。 足元のしっかりした森島の、下がってのポストプレーやキープ力、ドリブル突破はチームにダイナモを与えている。ボールを受けても簡単に捌かず、前へと運ぶ姿勢を見せる。彼の存在は平山の発起心に影響を与えただけでなく、このチームに迫力あるパワーを与えているように見受ける。 このゲーム、チームと同じSBに戻った内田は豊富な運動量と上下動とで右サイドを活性化する。内田の存在で水野も比較的フリーに動けているようだ。彼の優れたポジショニングが十分に活かされるとチームとしての攻撃のパターンが更に増えるのだが。 チームではボランチの位置の柏木は、トップ下で動き回る。彼の豊富な運動量と機転でカタールの守備陣も守りにくそうに見える。 ■なんとか凌ぎきる 後半開始から日本のリズムで攻め続ける。カタールはファウルで止めるが中々攻撃に移れない状況が続く。 後半11分、梶山の怪我で青山敏と交代。 後半15分、カウンターから右サイドライン沿いにカタールの攻め。ゴール前の混戦の中、枠を捉えきれず。日本初めてのピンチ。 しばらくカタールがボールを持つ時間が続く。 ◇防戦一方 後半23分、本田拓がこの試合2枚目のカードで退場。日本は10人で残り時間を戦うことになる。 後半27分、水野に代えて小林。小林はボランチの位置へ。 後半32分、DFアルヌアイミに代えてMFアブドゥルアジズ・アルスライティ 後半は数的優位に乗りカタールペースで進み、いくつかの大きなピンチも山本の好セーブでチームを救う。 梶山、水野がいないピッチ。日本は重心を後ろにおきカタールの攻勢を受ける。 画面は落ち着かない反町氏。 ロスタイムは5分。 カタールの連続した突破、怒涛の攻撃を水本らDF陣、奮闘。 落ち着いている水本。 47分、森島に代わり李。 日本凌ぎきってようやく1-0で試合終了! 日本代表これでグループCの首位に立つ。
posted by 曹汰 |21:18 |
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