2010年03月31日
Evolução de marcha
2010シーズンが開幕して1カ月が経つ。今年は中村俊輔や稲本潤一、小野伸二といったいわゆる海外組がJリーグに復帰したこともあり、例年以上に注目されるシーズンになりそうだ。先日、私の知人が、「サッカーは、代表戦よりJリーグの方が盛り上がっているね」と話していた。6月には世界中が注目するワールドカップがいよいよ幕を開けるが、それまで、国内のプロサッカーリーグが毎週末、各地で熱戦を繰り広げる。4年に1度の祭典のみならず、連年のJリーグも盛り上げていきたいと思う。 さて、前人未踏のJリーグ4連覇と初のアジア制覇を目指す鹿島は、2月中旬に行われたプレシーズンマッチ・水戸ホーリーホック戦から数えるとすでに公式戦10試合を消化し、今もなお過密日程の最中にある。鹿島は、富士ゼロックス・スーパー杯を連覇し、ACLやリーグ戦でも白星を飾ることで順調な滑り出しをみせたが、世代交代とタイトル獲得の両立を掲げる2010年のチーム・スローガン「Evolução新化」は確実に漸進しているのか。試合後のオリヴェイラ監督のコメントを参考にしながら“序盤の新化”を考察してみたい。 ■いばらきサッカーフェスティバル2010 鹿島 2-0 水戸 (2月13日/Ksスタ) 「この場で取り上げておきたい選手がいます。それは遠藤康選手です。彼は3年間、頑張っているなかで今日の試合で(試合に出場する)チャンスを掴み結果を出すことができた。それもハーフウェーラインから利き足の左ではなく右足でシュートを決めたことは結果も含めて今後、さらに自信を深めていくと信じている」 ■富士ゼロックス・スーパーカップ 鹿島 1-1(PK5-3) G大阪 (2月27日/国立) 「途中出場した遠藤(康)は成長しているし、評価している。ここまで徐々に出場時間を増やしてきたし、これからも徐々に増やして試合に慣れさせていきたい」 ■Jリーグ 第1節:鹿島 2-0 浦和 (3月6日/カシマ) 「我々にはホームのアドバンテージもあったのでしっかりと試合に入れたし、相手の弱点をついてうまくやることができた。この勝利でいいスタートが切れたのではないかと思う。スタジアムに応援に来てくれたサポーター、テレビの前で応援してくれたサポーターにとってもいい試合だったのではないかと思う」 第2節:鹿島 1-1 京都 (3月14日/西京極) 「サッカーというのはチャンスを作るまでが1番難しいことで、その回数を多く作れているのはチーム状態が良いということ。試合によっては良い流れのなかでもゴールが決まらないときもあるし、そういった意味ではチャンスをこれだけ作ってゴールを奪えたことは評価されるべきだと思う」 第3節:鹿島 1-0 大宮 (3月20日/NACK) 「フェリペが負傷するアクシデントで、早々と遠藤を投入することになったが、彼とは3年間一緒にやってきているし、チームとしての機能性もよく分かっている。個の特徴が変わっただけで、戦法が変わることはなかった」 第4節:鹿島 3-1 山形 (3月27日/カシマ) 「(遠藤は)ドリブル、シュート、戦術眼はある。。今まで集中力が持続できなかったが、それは経験が埋めてくれるでしょう。そんなに大きな問題として考えておりません。徐々に修正していけばいいと思います」 ■AFCチャンピオンズリーグ GL第1節:鹿島 1-0 長春亜泰 (2月23日/カシマ) 「ACLは簡単な大会ではない。我々が相手を上回っていてもサポーターの後押しが必要だと思っている。平日であってもスタジアムに足を運んでチームを後押ししてほしい」 GL第2節:鹿島 2-1 全北現代 (3月9日/全州) 「日本でやっている自分たちのスタイルを貫くことが1番重要だった。自分たちの攻撃力を考えれば、慌てずにやることで自ずとチャンスは生まれると思っていた。それができた試合だった」 GL第3節:鹿島 5-0 ペルシプラ・ジャヤプラ (3月24日/カシマ) 「(次節ペルシプラ戦)相手はホームで、気候やサポーターというアドバンテージを持っているが、我々は自分たちがやるべきことをしっかりやって勝点3を積み重ねるだけです」 GL第4節:鹿島 3-1 ペルシプラ・ジャヤプラ (3月30日/ジャカルタ) 「アントラーズはアジアチャンピオンになったことがない。我々の目標は11月の決勝の舞台に立つことなので、しっかりと良い準備をして一つひとつ戦っていきたいと思う」 オリヴェイラ監督のコメントを見ても分かるように、2月、3月のラッキーボーイは遠藤康であろう。プロ初のアシストを記録したJ1開幕節・浦和戦に続き、ACL第2節・全北現代戦では自らが逆転劇の主役となる値千金弾。J1第4節・山形戦では公式戦初先発で2得点を挙げるなど、鹿島NO.25はチームスローガンを象徴する存在であった。同ポジションの本山雅志やフェリペ・ガブリエルが負傷離脱中というチーム事情があったとはいえ、チャンスを確実にものにすることで指揮官との信頼関係は試合毎に厚くなっている。「故障者が出たからといってブラジル人を連れてくると、若手をつぶすことになる」と鈴木満強化部長。鹿島で育ったベテランが若手に「プロの精神」を伝え、若手はその背中を追う。一貫したチームづくりにぶれのない鹿島は、若手を含めた総合力で厳しい日程を乗り越えてほしいと思う。誰が出場しても鹿島が鹿島で在り続けられるのは、揺るがぬ伝統の強みに他ならない。 ・・・そういえば先日、リベルタドーレス杯GL開幕節で、ダニーロの雄姿を見ることができた。ダニーロが在籍するコリンチャンスは、GL開幕節で、パラグアイの強豪セロ・ポルテーニョと対戦。鹿島を退団してからまだ日が浅いとはいえ、ダニーロの、あのドリブル、あのシュート、あの走り方すべてが当時と変わらず、帰郷してもダニーロはダニーロであることに愉悦した。テレビでは「元アントラーズのダニーロ」と実況され、私は許された画格のなかでコリンチャンスのNO.10ダニーロだけを追い続けた。そして前半の終盤、コリンチャンスはCKのチャンスを掴み、グランダーのパスを、ダニーロがヒールでゴール前へ流し込み、ロナウドが押し込んで先制ゴール。ダニーロがみごとなアシストを決めた。人柄も良く、日々の練習も熱心で多くの鹿島サポーターに愛されていたが、コリンチャンスでも多くの仲間に愛され、新化し続けてほしいと心から願っている。「ダッ・ダッ・ダニーロ!ネッチ!ブロンカ!」。クラブW杯で再会しよう。
posted by 鹿太郎 |00:00 |
鹿島アントラーズ |
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