2008年12月24日
クラブW杯(CWC)や、Jリーグ・アウォーズの式典も終わり、2008年も残すところ僅かとなった。天皇杯は4強が決まりつつあるが、そろそろ書いてみようかな、と。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2009について。すでにご承知の事と思うが、ACLは2009年から大会フォーマットが大幅に変更される。簡単に紹介すると、出場チームは28から32に増加し、東地区・西地区それぞれ16チームが出場。4チーム×4組に分かれてグループ・ステージを戦い、各組上位2チームがノックアウト・ステージに進む。ノックアウト・ステージ1回戦は、グループ・ステージ各組1位チームのホームで一発勝負。準々決勝から東西を混合し、従来通りホーム・アンド・アウェー方式で戦う。決勝は中立地での一発勝負となった。因みにACL2009の決勝戦は、東京・国立競技場で行われる。さらに大会の予算規模が今季の5倍。優勝賞金も約3倍となる事が正式に決定している。
ACLは昨今、浦和やG大阪の活躍もあり日本勢がタイトルを保持しているが、2009年から各国の出場枠の割り振りも大きく変わる為、アジアを勝ち抜くのは今まで以上に厳しくなったように思う。とはいえ、新たなフォーマットで始まるACL2009。この大会で歴史を刻めば、アジア諸国のリーグのレベルがさらに明確化し、アジアでも「アジア3大リーグ」「アジア主要リーグ」などといった新たな言葉が生まれるかもしれない。欧州・南米のレベルには辿り着かないとしても、アジアはアジアなりのサッカー文化・歴史を刻む事で、“アジア版ビッグクラブ”が誕生するかもしれない。そんな夢を漠然と想い描いてみると、新ACLへの期待はさらに高まる。
近年のJリーグは、国内タイトルに限らず、アジア王者、その先の世界進出という大きな目標がある。これは浦和・G大阪の功績も大きい。しかし、アジアの強豪を維持するには、国内主要タイトルは勿論、ACLの常連になる事が今後、Jクラブに求められる。欧州CLや南米リベルタドーレス杯をみても分かるように、主要リーグから出場するのは常連クラブが多い。歴史を振り返っても、各国のビッグクラブが上位争いを演じている。また、クラブ所在の国別優勝獲得回数でみると、欧州CLは、イングランド、スペイン、イタリアが11回で並び熾烈を極める。それらを追随するのはドイツで、6回。リベルタドーレス杯は、アルゼンチン21回、ブラジル13回と、南米の両雄が占めている。因みにCWC2008で南米代表のLDUキトは、エクアドルのサッカークラブで、リベルタドーレス杯2008での優勝は、自国のクラブとしても初の快挙であった。参考までにアジアをみると、韓国7回、日本5回、サウジアラビア4回(前身のアジアクラブ選手権時代も含む)である。
ビッグクラブに明確な定義がある訳ではないが、一般論としてサッカー大国に生誕する場合が多い。欧州・南米に在るビッグクラブは、「ホームタウンの規模」「豊富な資金力」「過去に強く、現在も強い」「過密日程にも対応出来る戦力」などを充分に満たし、さらには「生え抜き育成」と「有能選手獲得」をバランス良く実行し人材形成できる事も大きな要因として挙げられるだろう。他にも幾つかあると思うが、ビッグクラブは言わばサッカークラブの大企業である。一方、それと較べれば中小企業に値するJクラブや、ACLに出場するクラブなどを、一概に欧州・南米のそれと比較するには時期尚早なのかもしれない。私が新ACLに期待するのは、アジアはアジアなりのサッカー文化・歴史を刻む事で、今までにない新たな価値観が生まれる事である。これは単に想いを述べただけに過ぎず、新しい価値観とは、実は私にも解からない。しかし、アジアはアジアなりに一歩一歩前進する事で、世界に類をみない新たなビッグクラブが生まれる可能性が無い訳ではない。そんな事を年の瀬に夢見ながら、私のブログの方も、暫し冬休みを頂こうと思う。
サッカーを愛する皆様へ。2009年が、健やかで素晴らしい年となりますように。
Por favor gaste o Natal maravilhoso. Kashima podia estar no topo asiático ano que vem.
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【ACL2009】心に描く未来のアジア
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2008年12月09日
我が家で先日、リーグ連覇・国内主要タイトル12冠を果たした鹿島アントラーズの、ささやかな祝勝会を行った。前日、食卓にどんなご馳走を並べようかと悩んでいたところ、子供がナイスアイデアを出してくれた。異論なし。即決で決まったそのメニューは、焼肉でも、お刺身でも、お寿司でもなかった。我が家の祝勝パーティーのメインメニュー。それは「モツ鍋」。思いつきとはいえ、なかなかの名案だった。さあ買い出しだ。近くのスーパーに沢山のモツを買いに出掛けた。
すでにご存知の方も多いと思うが、アントラーズの聖地・カシマスタジアムには、毎試合、多くの売店が出店する。その中でも特に「モツ煮込み」は有名で、ホームゲームの際、カシマのコンコースはモツ煮込みの激戦区と様変わりをする。私もカシマを訪れる際は、毎回、食す。常連店も在る。カシマを訪れた事のある方で、このモツ煮込みを知らない人はいないだろう。いわば、カシマスタジアムの代名詞といえば大袈裟なのかもしれないが、鹿島といえばモツ煮込み、モツ煮込みといえば鹿島。両者の関係は切っても切れない繋がりがある。そんな訳で我が家のささやかな祝勝会も、モツ鍋を囲む事にした。至福の時は、J1最終節・札幌戦を観ながら過ごした。「カシマのモツ煮込みはまた来年だね」「そうだね」と会話をしたと思いきや、秋田豊の引退試合がある事を思い出す。「レジェンド・オブ・鹿島対レジェンド・オブ・磐田」。またカシマに行けるチャンスがあると子供は大喜び。でも、実は私の方が子供以上に喜んでいたりする。来週は仕事仲間のサッカーファン達と宴を囲む予定だ。私の職場にはJリーグファンが多く、好きなクラブも様々だが、集って鹿島連覇の祝杯を挙げてくれるというものだ。これもまた楽しみにしている。
以前もそうだったが、こういった仲間達で宴を囲むと鹿島の話題は“当時”の話になってしまう。今シーズンの話をしていても、いつしか遡行している事が多い。ジーコやアルシンド、レオナルド、ジョルジーニョらを始めとしたブラジル・アントラーズに、秋田豊、相馬直樹、名良橋晃といった世代、そして柳沢敦の時代である。もちろん、小笠原満男、中田浩二、本山雅志、曽ヶ端準といった今の鹿島を支える79年組もあがるが、その次の世代の話題にはあまりならない。その次とは、岩政大樹、青木剛、内田篤人、興梠慎三といった中堅若手の世代である。私の仕事仲間に限っていえば、鹿島のインパクトは今より昔の方が強いようで、他クラブのサポーターも当時の常勝軍団に魅了されていたようだ。
リーグ連覇を含め、オリヴェイラが導いた国内主要タイトルは3冠になった。鹿島の第3次黄金時代は79年組から80年代組に継承されようとしている。常勝。それは鹿島の宿命ともいえるが、今季、リーグ連覇の偉業。来季は史上初となる3季連続のJ1制覇、ACLのリベンジ。さらに、カップ戦のタイトルをも狙い続ける。若い蹴豪たちが刻もうとする新たなJリーグ史、そしてクラブ史。前例のない偉業が達成されれば、他クラブのサポーターと集う小さな宴でも、鹿島の話題は“当時”だけで終わらず、“現在と未来”で華を咲かす事ができるだろう。Jリーグの新たな伝説と強烈なインパクト。鹿島次世代への期待は計る事ができない。
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我が家の祝勝会と新たな黄金時代
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2008年12月07日
■J1リーグ順位表(全日程終了)
1位:鹿島 【勝点63】18勝9分7敗 得失点差+26
2位:川崎 【勝点60】18勝6分10敗 得失点差+23
3位:名古屋 【勝点59】17勝8分9敗 得失点差+13
鹿島は2年連続6回目のJ1制覇。
AFCチャンピオンズリーグ2009は、鹿島・川崎・名古屋が出場権を獲得。
■J1年間王者獲得回数
6回:鹿島アントラーズ(1996・1998・2000・2001・2007・2008)
3回:横浜F・マリノス(1995・2003・2004)
3回:ジュビロ磐田(1997・1999・2002)
2回:※ヴェルディ川崎(1993・1994)
1回:ガンバ大阪(2005)
1回:浦和レッズ(2006)
※東京ヴェルディ
【J1最終節:札幌vs鹿島 オリヴェイラ監督(鹿島)記者会見コメント】
●オリヴェイラ監督(鹿島):
Q:去年と今年の優勝の違い、野沢選手がゴールしたあと真っ先に監督のところに来ました。あのシーンに監督と選手の関係が凝縮されているように感じたのですが?
「去年を見てもらえれば、ほとんどG大阪と浦和が独走するリーグの中で、最後の方で我々が可能性を信じて戦った事で直接対決を制して、浦和と対戦していた横浜FCの手助けはあったかもしれませんけど、やっぱり自分達がやるべき事をまずやった上での大逆転を成し遂げました。皆さんは運とか仰いますけど、運ではなくて取り組む意識、姿勢というのが大事であって、それが試合に反映されて結果に繋がる訳です。それが評価されるべき部分であったんですけど、残念ながら運が良かったとか奇跡だとか言われました。そうではなくて日々の努力の積み重ねがあった。人生と同様、一時的な成功は簡単に手に入れる事はできるけど、確実な成功は経験を積み、それが実になる訳であって、それが去年の部分ではないかと思います。
今年に関しては、混戦のJリーグになったのではないか。いろいろな要素があるかと思いますけど、それは皆さんが分析する仕事なので、任せたいと思います。大まかに言うと、最後の方では6チームが、あるいは途中でもトップが入れ替わる事が多くなった時期もありました。そういう意味で混戦のシーズンだったと思います。どのチームが勝っても可笑しくない、タイトルを取れるチャンスが一時的にはありましたけど、最終的に詰めるところをしっかり詰めてやった部分で、我々が結果を出す事が出来て良かったと思います。選手達の諦めない姿勢、特に負けてはいけない部分、或いは負けてはいけない試合というのは常に存在するし、そのポイントで力を発揮できたというのは良かったと思います。いろんな苦しいシーズンでしたけど、それを勝ち取った事はチームの成長の証かと思います。
野沢選手に関しては、去年タイトルを取った後に調子を崩してしまった部分が見受けられました。今年に入ってもなかなか本調子じゃないというのがありましたし、試合で怪我をしてしまった事もあって、チームから離れる事がありました。なかなか調子が戻らず、ポジションを失う形になりましたが、一生懸命自分で努力をし、話もしました。ベンチ外になった事もありましたし、苦しいシーズンを送ったと思います。継続して取り組んでいった事で、再びレギュラー、先発というチャンスをもらって、まだ本調子ではない部分もありますけど、ここ数試合を見てもらえば来年はもっと彼には期待したいと思うし、日本ではトップレベルの選手、特に技術という部分でサッカーのセンスや視野の広さではずば抜けたものを持っていると僕は思う。来年は彼が本調子に戻って、再び日本代表に呼ばれる選手になる事を期待しています」。
Q:来シーズンの目標は?
「今年は忙しいシーズンだったと思います。いろんな試合がありましたし、いろんなところへ行く事になりましたし、それで疲労が溜まる部分もありましたし、選手が上手くやってくれて助かった部分もありました。取れなかったタイトルは残念ですし、それを取っていきたいと思います。ただ、リーグ戦が一番難しいタイトルなので、それをもう一度取りたいという思いもあります。ACLにしろ4つとも重要な大会であって、価値あるものです。それを目指していきたいし、まずそこに至るまでの準備をしっかりしていければと考えています」。
Q:今日は本来の鹿島と違うように見えましたが、ハーフタイムにどう立て直したのか?
「緊張感がなかったら可笑しな話だと思う。同時刻でその他の試合がある事は分かってた事で、我々も準備に当たって、選手達の気持ちを平常心で保たせるかという作業が重要であった。選手達にも『ドキドキしてきても試合になった時には良い緊張感に変えてほしい』とか、いろいろな作業をしましたが、なかなかそう簡単には人間の気持ちや心理を操る事は不可能で、でもできる限りの事はしました。前半立ち上がりは硬さもありましたけど、徐々にチャンスを作りました。相手がチャンスを作った事は全くなかった訳であって、ハーフタイムには戦術云々、戦法云々ではなく、平常心を保たせる事が重要でした。そこをメインにハーフタイムは取り組みました。後半は、良い状態でパフォーマンスを見せる事ができたと思いますし、1-0というスコアで終わりましたけど、2~3点は取れたと思います。気持ちがどうしても入り過ぎて最後のところでは上手くいかなかったですけど、後半は主導権を握りながら試合をやれた訳ですし、そんなに大きな問題とは考えてません」。
Q:野沢選手が来た時はどう感じましたか?
「本当に、選手が監督を信頼するという深い絆を作るのは難しい世界です。ただ、いろんな事を選手と話しますし、オープンに話をするように心掛けています。選手と共に戦って、選手と共に潰れると選手には言っています。彼自身、厳しいシーズンだったし、僕も厳しい決断をしなければいけない時もありました。厳しい時期を乗り越えて、最後良い締め括りを出来たんですけど、その喜びを僕と分かち合おうとした事は本当に嬉しかったし、感動しました。そう簡単にはない事なので、本当に嬉しかったです」。
以上が、札幌対鹿島戦後のオリヴェイラのコメントである。すべての鹿ファミリーで響かせる赤鹿交響曲は、6日、最高のフィナーレを飾り、2008年シーズンの幕が下りた。苦しみ抜いた今季、紆余曲折を経てここまで辿り着いた。時に波長が合わず、音色が響かず、一つひとつの管弦が壊れそうになった。しかし終盤、結束・共闘を強め困難な局面を切り拓く。沈みかけたチームは、未来を担う選手達の活躍で再び輝きを取り戻した。大黒柱を失っても、やはり鹿島は鹿島だった。「成熟のさらなる成熟」。すべての楽章を統率した指揮者は、人心掌握術に優れたオズワルド・オリヴェイラ。その「オズの魔法」の根幹は、鹿島への満ち溢れる愛と情熱で、それは来季、常勝軍団の完成形へと導かれる。2009年シーズンは、ACLのリベンジに加え、史上初のリーグ3連覇と大きな目標を掲げる。偉大なる偉業。それは次世代の新たなスター達で、国内は勿論、アジアの頂、そして世界に、赤鹿の交響曲を響かせてほしい。心からそう願っている。
Obrigado pela impressão.
感動をありがとう。―2008年12月6日
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【2008Jリーグ】赤鹿交響曲(最終章)
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2008年12月05日
三浦俊也監督(札幌):
「優勝が懸かった相手との対戦だからといって、こちらには特別にやり難さはない。リーグの中では鹿島と川崎はとにかく強いという印象がある。だが、優勝を阻止したいという気持ちも当然強いので、何とかつけ入る隙を探っていきたい。サポーターにも勝利をプレゼントしたい」。
ダヴィ選手(札幌):
「こちらとしては失うものは何もないので、自分達の力をとにかく出し切る事だけを考えている。そして、勝つ為には点を獲らなければいけないので、できるだけ多くのチャンスに絡んでいきたいし、できれば自分でもゴールを奪って勝利に貢献したい」。
上里一将選手(札幌):
「次はホームで最終戦なので、勝って最後を終わりたい。来年に繋がる試合をしたいです。広島も去年は良い形で終わっているし、そういう意味でも大事だと思っています」。
上記は、札幌の三浦俊也監督と、ダヴィ・上里一将、両選手のコメントである。上里一将選手は「広島も去年は良い形で終わっているし、そういう意味でも大事だと思っています」とコメントしていたが、昨季の広島の最終節は、G大阪と対戦し、2対2の引き分けでシーズンを終えた。ちなみに昨季の最下位・横浜FCは、2007年アジア王者の浦和と対戦し、1対0で勝利。大金星を挙げた。昨季は強豪2チームとも、最終節を白星で飾る事ができていない。もちろん、今季の鹿島と、昨季の浦和・G大阪を一概に較べる事はできないが、昨今のJ1クラブは実力が拮抗しているが故に、順位だけで格下と決めてかかれば、天を見ながら奈落に沈む可能性が無い訳ではない。
【鹿島全選手・スタッフ60人で札幌入りV掴む】
北の大地に全員集合!鹿島が2連覇の懸かった6日のアウェー札幌戦に全32選手・スタッフ全員を帯同させる事が1日、分かった。通常サブ組は遠征にはついて行かないが、優勝の懸かる最終戦ではチーム一丸となる為、全員を決戦の地に集結させる方針を固めた。サブ組・スタッフは当日移動で約100万円(金額は推定)の追加費用が掛かるが、クラブ職員も含めれば普段の倍の約60人で札幌戦に臨む。
チーム全員で栄光の瞬間を札幌で見届ける。11月29日の磐田戦に勝利した後、DF伊野波雅彦と笠井健太は温泉で「みんなで優勝を味わいたいね」と話していたが、希望が叶う事になった。オリヴェイラ監督が「札幌には全選手・スタッフを連れて行く。一番重要な試合だからだ」と明かした。通常の遠征ではベンチ入り18人・スタッフ約10人が帯同するが、今回はベンチ外を含む全32選手や居残り担当のスタッフも連れて行く。日帰りの強行軍で費用は100万円以上掛かる見込みだが、連覇の為の「必要経費」と判断。選手・スタッフ約50人・クラブ幹部・職員も含めれば約60人の「鹿島ファミリー」の大所帯で札幌に乗り込む。
遠征に全員を帯同させるのは、優勝の現場に立ち会わせたいのと同時に結束力を力に変える為だ。勝てば優勝、引き分けでも優勝は濃厚。しかも相手は降格決定の札幌。揺るぎない絶対優位の状況は昨年の浦和と似ている。浦和が横浜FCに敗れたように、心に隙が生まれても不思議ではない。だがチーム全員が見守っていれば「サッカーは何が起こるか分からない」(MF青木剛)との気持ちもさらに引き締まる。ACLもJリーグ・ナビスコ杯も天皇杯も敗れた。残された最後のタイトルが懸かる札幌戦は2008年の総決算。クラブの総力も問われる一戦。「ファミリーは一つでなければならない」。オリヴェイラ監督の言葉は鹿島の思いでもある。
【12/3(水)練習後の各選手コメント】
●曽ヶ端準選手:
「(札幌戦について)支配する事ができる展開にしたい」。
Q:ダヴィ選手について
「個人の突破も出来るし、サイドに張る事も出来る中心的な選手である事は間違いない。どういう試合でも勝ちにいくので変わらない。けれどプレッシャーはかかる。そういう経験をした選手は多いので大丈夫と思います」。
Q:試合をする札幌ドームについて
「オールスターでやった事があるけど覚えてない。寒いよりは良い。良い条件で出来ると思う」。
●岩政大樹選手:
「(ミーティングでは)いつも通りに相手のビデオを見たという感じです。『今週はあまり練習しない』という話がありました。今日と明日で相手の事をやりますけど、練習量自体はそんなに(多くない)。この時期まで1年間やってくればコンディションが落ちる事は殆どないので。すぐに感じられない疲れというのもこの時期にはあります。元々フィジカルコーチだから監督なりの考え方だと思います」。
Q:札幌ドームについては?
「ホームでなければ珍しいので、スタジアムに関しては気にしてない。札幌には行った事もないです。(ドームでやれるのは)選手としては助かりますね」。
Q:選手の磐田戦ゴールはチームに勢いを生むゴールでした。
「大きなゴールだったとは思います。勢いという面もそうですけど、勝点が並んだ状態で最終戦というのと、2差でするというのは大きな違いがあります。その辺は大きい意味のあるゴールだったと思います」。
Q:無失点の試合が続いていますが、次も狙うのは無失点試合ですか?
「(小笠原)満男さんが抜けてから、みんな守備の意識を高めてやってくれてますし、最近(のリーグ戦)8試合のうち6試合が無失点でやれてますし、僕にとっては失点の数の方がこの前のゴールよりも意味を持つものですし、最終戦も同じような取り組み方をみんながやってくれればゼロに抑えられると思いますし、ゼロに抑えれば優勝なので。そういう意味では勝点2差で迎えられるのは大きいと思います」。
Q:メンバーが変わる中で失点数を減らしていくのは難しい作業だと思うのですが?
「うちの選手はみんなレベルが高いのでそれは気にならなかったです。最後に来てだいぶ失点が減ってきたので、最後4点獲られなければ(シーズン平均失点が1以下を)達成できるところに持ってきましたので良かったと思います」。
Q:守備の良さが攻撃力を引き出してますか?
「どっちもだと思います。特に攻撃陣が前半戦によく点を獲ってくれた部分があって、数シーズン前まで2点差以上で勝つというのが殆ど無かったので、今年は2点、3点と差をつけてくれる事がありましたから。得失点がここまで一番多くできているというのは、うちのチームにはあまりない事でしたから。すごく良い事だと思います」。
●マルキーニョス選手:
Q:札幌戦への意気込みを聞かせて下さい。
「率直に言ってモチベーションは高いです。なぜかというと、この札幌戦は我々鹿島アントラーズの連覇が懸かったゲームです。私は鹿島でプレーする事、鹿島のユニフォームを着てプレーする事を夢見ていただけに、この連覇の懸かった札幌戦というのは、非常に強い意気込みを感じています。その夢を叶えたいと思います。もちろん相手はリスペクトしてピッチに立ちます」。
Q:いつもゴールを獲っているイメージがあるのですが、最近数試合、獲っていないようですが。
「なぜ3~4試合、得点が生まれてなかったかというと、実際マークが厳しくなったと言う事は事実だと思います。やはり自分が得点王に絡んでいるという事もあって、相手が僕の事を徹底的にマークしてきて得点が出来ない厳しさというのを感じていました。
あともう一つは、自分の得点というよりも、ここ最近の試合はチームが優勝する為にプレーしていました。多少守備的にプレーしていたと思います。次の札幌戦は(今季)最後のゲームになります。札幌戦で優勝して連覇を決めたいという事と、自分のタイトルが獲れたらとても嬉しいと思っています。二つを獲る為に最後の試合は頑張りたいと思います」。
Q:札幌は雪が降るという予報もあります。
「自分の頑張り度は、今までのゲームとはひと味違うと思います。なぜかというと、タイトルを獲れば(自分自身)3回目のJリーグ(年間王者の)タイトルになります。鹿島では連覇になりますけど、通算で3回目のJリーグのタイトルになります。あと個人の得点王のタイトルも絡んでますので、雪が降ろうが、雨が降ろうが、最後のJリーグの試合という事もあって、今までのゲームとはひと味違います」。
Q:今シーズンの出来はどう思ってますか?
「正直、得点王になる為に努力を重ねてきました。日本でプレーするようになって8年経ちます。日本でプレーしている間、最後まで得点王になる事を諦めた事はありませんでした。今年が個人タイトル・得点王になるチャンスが一番近づくにあります。今までの経験がこうして得点王に近い形まで連れてきてくれているんだと思います。経験によって冷静さが生まれてきました。それで得点を重ねてくる事が出来ました。最後の札幌戦でも得点を決めて、得点王を自分のものにしたいと思います。その夢を叶えたいと思います」。
Q:先週の磐田戦でオリヴェイラ監督がすごく喜んでいました。その事で次の試合に何か影響があると思いますか?
「特別影響する事はないと思います。なぜかというと、我々があの場面で少し感動的になってしまったのは、我々が最後まで諦めない姿勢を出せたから、最後にああいう得点が生まれたと思うんです。私達が今までやってきた事を結果として出せた事に感動しました。絶対に勝点3が必要だった試合でもありますし、プレッシャーが掛かっていたゲームでもありましたから、その面でを含めて、あれだけの喜びがあったんだと思います。あと、各自が『あと1試合残っている』事は分かってると思いますし、意識もしてると思います。まだ、自力で優勝が可能な訳です。まず、最終戦の札幌に勝って、トロフィーを掲げたいと思います」。
ゼロックス・スーパー杯から始まった今シーズンも、残り1試合。AFCチャンピオンズリーグ、Jリーグ・ナビスコ杯、天皇杯のタイトルを逃しても、チームの大黒柱を失っても、勝利への執念は失っていない。「the Holy Family」。結束した鹿ファミリーの力は偉大である。最終節は引き分けでも優勝がほぼ確実という状況だが、今季の集大成は喜色満面の笑みで完結してほしい。今季のスローガン「DESAFIO~挑戦~」。それは来季、オリヴェイラの完成形へと繋がっていく。2年連続6回目のリーグ優勝・国内主要タイトル12冠まで、あと一つ。
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【2008Jリーグ】赤鹿交響曲(第四章)
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2008年12月01日
群雄割拠の様相を呈する上位6チームの天と地が分かれた。第33節、ホーム最終戦の鹿島は、後半ロスタイムに岩政大樹の劇的な決勝弾で磐田を1対0で下し、勝点60。連覇へ大きく前進した。それを追随する上位4チームは、名古屋・川崎が悲願へ望みを繋ぎ、FC東京・大分はACL出場権の3位以内を目指す。一方、浦和はG大阪に1対0で敗れ、来季のACL出場権を得られる3位以内に入る可能性がなくなった。また下位争いも熾烈で、降格の可能性があるのは13位の大宮以下、新潟・磐田・東京V・千葉の計5チーム。覇権・残留とも混戦を極めた2008年J1リーグは、12月6日、最終節を迎える。
■J1リーグ順位表(第33節終了時)
1位:鹿島 【勝点60】17勝9分7敗 得失点差+25
2位:名古屋 【勝点58】17勝7分9敗 得失点差+13
3位:川崎 【勝点57】17勝6分10敗 得失点差+21
4位:大分 【勝点55】16勝7分10敗 得失点差+9
5位:東京 【勝点55】16勝7分10敗 得失点差+6
■11月の試合結果
<J1リーグ>
第31節:鹿島 0-0 新潟 (11月9日/カシマスタジアム)
第32節:鹿島 1-0 大分 (11月23日/九州石油ドーム)
第33節:鹿島 1-0 磐田 (11月29日/カシマスタジアム)
<天皇杯>
4回戦:鹿島 2-2(PK3-0) 国士舘大学 (11月2日/カシマスタジアム)
5回戦:鹿島 3-4 清水 (11月15日/カシマスタジアム)
■12月の試合日程
<J1リーグ>
最終節:鹿島 14:30 札幌 (12月6日/札幌ドーム)
第33節・鹿島対磐田戦後、カシマスタジアムには大きな虹が架かっていた。超常現象は信じないが、鹿島灘に架かる七色のアーチは鹿の神である天迦久神も祝福しているかのようだった。試合後の会見でオリヴェイラは、「昨季は感動的な優勝をする事ができた。今年はもっと苦しい状況を乗り越え、タイトルを手にできるかもしれない。これは神が鹿島に与えた素晴らしい試練だ」と語っていた。キリスト教で虹は「神との契約」を意味するようで、日本でも縁起の良いものとされている。「DESAFIO em DEZEMBRO」。ポルトガル語で「12月の挑戦」という意味だ。今シーズン・ラスト1。最終節、カシマに架かった虹の先にある栄光を掴み、鹿王国の黄金時代復活を遂げる。
末筆ながら、連覇が懸かる最終節・鹿島対札幌戦。私は遠方のため参戦できませんが、参戦される鹿島サポーターの皆様。札幌へは、私のような行けない人達の想いも一緒に持っていって下さい。是非、宜しくお願いします。そして試合後は、北の大地に「オブラディ・オブラダ」が響き渡る事を祈っています。私は仕事ですが、6日は赤紺の横縞ユニフォームをワイシャツの中に纏い、札幌へ念を送り続けます。
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【DESAFIO~挑戦~】DESAFIO em DEZEMBRO
posted by 鹿太郎 |00:00 |
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