2008年11月30日
「勝利への執念」。
昨季も、今季も、それは変わらない。だが、昨季には多く、今季に少ないもの。
それは二つあるように思う。
一つは、ドラマチックな勝利。強い気持ちで呼び込む勝負運と強さ。
もう一つは、「サポーターと共に」「サポーターの後押しで」といった選手からの言葉である。
鹿島アントラーズ対ジュビロ磐田。
もはや、このカードは黄金ではない。
しかし、試合終了間際で劇的な勝利を挙げた値千金の岩政ヘッド。
そして、そのゴールは「サポーターの後押しで決まった」と本山の言葉。
チームもサポーターも紆余曲折してきたが、ここにきて、鹿ファミリーが一つになれた気がする。
選手・監督と、サポーターとの絆。―結束。
残り1節となった2008Jリーグ。
残り1試合で終える今シーズンだが、その次節に、結束の集大成を魅せたい。
我等の「DESAFIO~挑戦~」はまだ終わらない。
我等はまだ何も獲ていない。
優勝シャーレは、次戦に勝ってこそ手にする事ができる。
降格が決まっている相手でも、挑戦の精神は変わらない。
自らの可能性を信じ、慢心せず、献身さを持って、勝利へと突き進む。
全身全霊で表現するオリヴェイラの歓びと、歓喜の男泣きは、とても麗しい。
磐田戦の劇的な勝利後に映る、鹿島灘に架かった大きな虹のように。
連覇まで、あと一つ。
mixiチェック
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/football_dream/article/128
【2008Jリーグ】歓天喜地の詩
posted by 鹿太郎 |00:00 |
Jリーグ |
コメント(0) |
トラックバック(0)
2008年11月29日
【軽い気持ちなら痛い目に 鹿島オリヴェイラ監督が会見】
Jリーグ1部(J1)で首位に立ち、早ければ30日に2年連続6度目のリーグ優勝が決まる鹿島のオリヴェイラ監督は27日、鹿嶋市内で記者会見し「練習では選手達の集中力を高める作業を続けている。首位を守るには勝つしかない」と険しい表情で話した。29日の第33節で磐田と戦う鹿島は27日午前、鹿嶋市内で非公開練習。選手への取材自粛を呼び掛けるなど、情報漏れに神経を尖らせた。指揮官は「軽い気持ちでいれば痛い目に遭う。甘い考えがあれば勝負師の素質に欠けるという事になる」と選手達の油断を戒めた。第33節で鹿島が勝ち、2位名古屋と3位川崎が共に引き分けるか負ければ鹿島の優勝が決まる。
【J1第33節:鹿島vs磐田 オリヴェイラ監督インタビュー】
「この前の大分戦では、大事な一戦にも関わらず、皆さんの数が少なく寂しかったです。真のアントラーズ・サポーターならば、大事な試合に必ず駆け付けてほしいのです。今週末の試合は正しく大事な一戦です。真のアントラーズ・サポーターならば、カシマに駆け付け、声援を送って、選手達に良いエネルギーを送って欲しいのです。TVの前で応援するのとスタジアムで応援するのは全く違います。スタジアムの雰囲気創りが大切で、それが結果に影響する事を知ってほしいのです。皆さんの応援によって選手達の動きが変わってきます。選手は人間であって感じたものを表現します。ですから、皆さんの気持ちが伝わるような応援をしてほしいと思います。是非、土曜日はスタジアムを埋め尽くして、我々が圧倒的な応援を受け、圧倒的な力を見せ付け、圧倒的な結果を齎すようにして下さい。皆さんお願いです。是非、スタジアムへ足を運んで下さい」。
圧倒的なホームの雰囲気を創り出す為に、オリヴェイラはサポーターの大結集を公式サイトから呼びかけた。磐田戦への最後の仕上げは「NO.12」との強固な結束。オズの魔法は、選手達だけでなく、サポーターへ掛ける事も忘れてはいなかった。指揮官の言葉は道理に適っている。聖地は大深紅に染まり、赤鹿の唄が響き渡れば、神秘的なパワーを生み出す事ができる。「共闘圧倒」。まだ12番の力が足りない。しかし、私も含めて鹿島を信仰する人達にも諸事情があり、立地条件や交通の便など壁が無い訳ではない。だが、鹿島にこそ相応しい言詞となる為には聖地に集うしかないのである。ゴールに歓喜し、勝利に酔い、ゴール裏では笑顔が溢れる。毎試合、大深紅に染まる素晴らしき聖地となってほしい。心からそう願っている。
28日の練習後、本山雅志が「ここで(第33節・磐田戦)勝てれば青木達の時代になる」とコメントしていた。小笠原満男・中田浩二・曽ヶ端準・新井場徹・ダニーロ、そして本山雅志と79年組に支えられた鹿島は、シーズン途中、大黒柱の小笠原満男を失い、戦い方の変更を余儀なくされた。しかし、それまで控えに廻っていた中後雅喜ら中堅若手がスタメン組に入り活躍。昨季の優勝メンバーとはまた別の強さを示した。経験の少なさからバランスの波があるのは否めないが、来季を見据えれば中堅組がチームの核となり、世代交代を推し進めていく事が成熟のさらなる成熟を齎し、延いては未来にも繋がる。すでに磐田戦までは24時間を切ったが、黄金世代の79年組、そして中堅若手が融合した全員サッカーで未来を魅せてほしい。強い絆と結束。聖地カシマで、今季最後となる「錨を上げろ」の大合唱がもうすぐ始まる。
mixiチェック
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/football_dream/article/127
【2008Jリーグ】赤鹿交響曲(第三章)
posted by 鹿太郎 |00:00 |
Jリーグ |
コメント(0) |
トラックバック(0)
2008年11月27日
天皇杯5回戦の残り1試合が26日、ヤマハスタジアムで行われ、アジア王者のG大阪戦が、磐田に3対1で逆転勝ちし準々決勝へコマを進めた。この試合、J1前節・柏戦の先発から10人を入れ替えて臨んだ磐田だが、この敗戦で今後、やるべき事がはっきりした。J1への生き残りである。次節、カシマスタジアムで行われる鹿島戦では、残留を確実なものとする為に、さらに強固になった執着心で挑んでくるだろう。下位に沈んでいるとはいえ、「ノーリスク」を貫くハンス・オフトの逆襲サッカーを侮ってはならない。J1残留への執念。鹿島は軽い気持ちで臨めば痛い目に遭う。磐田16番の言葉を返せば、「誰が出ても磐田は磐田」なのである。
【鹿島監督連覇へ「折れ線グラフ」でゲキ】
鹿島オリヴェイラ監督が連覇に向けて「折れ線グラフ」を使い、選手のヤル気を増幅させた。25日、ミーティングを行い、大型連勝から遠ざかっている状況を説明した。グラフは縦軸に勝敗の貯金数、横軸は試合数で、勝てば青、引き分けは黄色、負けると赤のマグネットを線で結び、今季のチームの波が一目瞭然だった。
「最近は連勝が全然ない!」。大一番だった23日の大分戦に勝利したばかりだが、同監督はムチを入れた。今季、リーグ戦の連勝は5連勝、4連勝、2連勝の3度だが、4連勝以上は4ヶ月以上ない。昨年は終盤戦の怒とうの9連勝でまくったが、今年も2連覇に必要なのはラストスパートという事を示したかった。
メッセージは選手達の心にも届いた。内田篤人は「連勝してない事がハッキリ分かった。うちの監督は凄い。勝負師だよ。選手達を油断させない」と胸を熱くした。クラブも26日にホームタウン5市の約8万8000世帯に29日の磐田戦を告知する折り込み広告を配布し、観客動員態勢を敷くなど連覇へ一丸となっている。赤青黄のシグナル・ライトカラーで描かれた折れ線グラフ。最後は青の上昇線を描いて、大混戦のJリーグを制す。
【11/26(水)練習後の各選手コメント】
●本山雅志選手:
「勝たないと。優勝とかを考えずにやりたい。勝った次からしっかり戦えるか。ここからだ」。
●中後雅喜選手:
「新潟に凄い守られた形でゼロに終わった。ラインの前に3枚か4枚か、何枚並べてくるのか分からないけど、引いてくる相手をどう崩すかが大事になる。揺さぶってサイドを割れれば。出来てくるスペースを突いていくしかない。点を獲れれば絶対に相手も獲りに来る。点を獲る事がお互いに大事になる。獲れなくても焦れる事なく落ち着いてやっていけたら。引いた相手にミドルシュートも効くと思う。いろいろパターンを見せないといけない」。
●大岩 剛選手:
Q:鹿島と磐田で随分と差が付いてしまったが?
「いろんな理由やクラブのビジョンがあると思う。寂しい事には変わらない。ただ、うちとしても負けられない。勝つ為に良いゲームが出来ればいいと思う。大分は相手も上位にいてほぼ直接対決と言う事だった。勢いが付く試合だった」。
Q:連覇が懸かるが?
「自分も経験がない。チームとしてはぶれない事が大切。この1~2年で監督が変わって良い流れになっている。クラブとして監督を中心に、ポジション争いを含めて良い戦いが出来ている。さっきのジュビロじゃないけど、向こうは中々結果に繋がっていない。うちももう一歩前に進めるように頑張りたい」。
●岩政大樹選手:
「オフト監督になってから守備的なサッカーをやってるようだが、実際、試合になってみないと分からない。この間の大分戦みたいにボールの失い方が悪くなければうちが支配できる。大事にパスを繋げればカウンターを受けない事に繋がると思う。自分達が勝って優勝という形に持っていきたいので、この試合を大事に戦いたい。
昨季は自分達が客観的に見てもレッズ、ガンバの方が力があると思っていた。そこに挑むという形だった。それが昨季の優勝と天皇杯の優勝で周りも3強として見ていた。うちが開幕戦から連勝したのもあった。連覇というのは難しい事。世界中どこでも多くのチームが出来る事じゃない。達成したら大きな事。Jリーグでも強かったといわれるチームでも連覇はそれほど無い」。
●マルキーニョス選手:
Q:今シーズンここまでを振り返ってどんな1年ですか?
「今年は自分にとってとても貴重な経験が出来てるシーズンだと思います。去年と同様に優勝争いを戦えてるという事を誇りに思いますし、去年と違うところは個人タイトルの得点王に絡めてる事です。大変良い経験をさせてもらっていると思います」。
Q:得点はここまで断トツです。去年と比べて何処が変わったと思いますか?
「去年はどちらかというとチームに献身的にプレーをしていたと思います。今年はチームに献身的にプレーする事と、得点をするという事を意識して、目標を持ってピッチに立てている事がこうした得点に繋がっているのではないかと思います」。
Q:普通のFWだとマルキーニョス選手ほどディフェンスをすると得点する余力がないと思います。守って尚且つ得点できる秘訣はどういうところにあると思いますか?
「自分の中でもその面は努力をしてトレーニングを積み重ねてきた部分でもあります。守備をやりながらどうしたら攻撃にも参加できるか、どうやったら余力を残してゴールまでいけるか考えながらトレーニングをしてきました。やはり、普通のFWと言いますと仰られたような守備をするとどうしても力がゴールに行くまでに(余力が)無くなってしまいます。FWは得点をする為にピッチに立っていますから、守備で頑張るとパワーが無くなってしまう。体力も落ちてしまうという事があると思います。ですが、その辺を上手くこなす事を自分は考えてピッチに入っています」。
Q:試合を流れを読んで休む時は休むという事ですか?
「仰る通りです。本当に走る時と休んで良い時を見極めないと、ずっと走ってる事になってしまうので、そこでどうしても体力が無くなってしまう事になります。走る時は走って、休む時は休む。両方こなす事が重要なのではないかと思います」。
Q:今年優勝したら去年と意味合いが違うと思います。チームで去年と変わったところはあるか?
「今年もしタイトルを取った場合、優勝の意味合いは違ってくると思います。去年は長い間、鹿島がタイトルを獲ってないという事で喜びの方が大きかったんですけれど、今年は苦労して獲ったタイトルだと思います。本当にそれだけ苦しいシーズンを踏んだと思っているんです。それは他の人も分かると思います。その辺を考えて意味合いが違ってくると思いますし、後は今年は王者として他のチームを迎えたところもありました。向こうは絶対勝つという強い気持ちを持って挑んできますので、そうした面でも苦労したところはあります」。
以上が、鹿島の関連記事と26日の練習後の各選手コメントである。オリヴェイラは前節・大分戦で、ベンチ入りした選手達の家族による「ビデオレター」の編集をクラブスタッフに指示し、家族が選手を激励する内容の映像を試合前日に選手達に見せ、身体の奥底にまだあるメンタル・タフネスを引き出したが、今回は、赤青黄のマグネットを使った折れ線グラフで、不安定な戦いが続いている事を説明した。オリヴェイラの掌握術。奮起を促す心理術は「オズの魔法」と異名を持つが、この魔法と共に残り2節を乗り切りたい。リーグ連覇は連勝してこそ成し遂げられる。
以前、ジーコが執筆した本にこんな事が書かれていた。それは、こんなプレーをしてほしいなあとサポーターが思った事を見事にこなす選手がいるが、それができる選手が優秀な選手なのだ、と。何故なら、選手よりも観客席の方が試合全体を見渡し易い。その為、観客席から観て、あそこにボールを出せば良いのにと思う事は正しい事が多かったりする。ただ、サポーターが考えたプレー以外のプレーをする選手。本来は見難いピッチの上から観客席以上に俯瞰できる選手が本当に素晴らしい選手なのです、と。
鹿島は今季、ACLを含めた全てのタイトル獲得を狙ったが、Jリーグ・ナビスコ杯、天皇杯と共に敗退し、挫折を味わった。残念ながら4冠は夢に散ってしまったが、今季、多くの逆境を経験した事で、チームの成熟は深みを増したのではないか。残るタイトルはリーグ戦。J1連覇。この偉業を達成した瞬間は、黄金時代復活の瞬間でもある。オリヴェイラの目指す成熟のさらなる成熟は道半ばでも、残り2節となるリーグ戦では、今季の集大成を魅せてほしいと期待している。スタメン組だけでなく、サブ組、若鹿達と、全ての鹿ファミリーが本当に素晴らしい選手となれ。
mixiチェック
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/football_dream/article/126
【2008Jリーグ】赤鹿交響曲(第二章)
posted by 鹿太郎 |00:00 |
Jリーグ |
コメント(0) |
トラックバック(0)
2008年11月25日
【次節にも連覇の鹿島“ビデオレター”で激励】
J1は29、30日に第33節を迎える。首位鹿島が磐田に勝ち、2位名古屋と3位川崎が引き分けるか敗れれば、2年連続6度目の優勝が決まる。25日の鹿島は鹿嶋市内の練習場でランニング主体の軽い調整で疲労回復に充てた。チームは23日に上位を争う大分との大一番を1対0で制し、タイトルに前進。10月下旬のFC東京戦での敗戦後、暫く続いた不調から立ち直った。怪我の小笠原満男に代わり、守備的MFを務める中後雅喜は「チーム状態が上向いてきた。このまま勝ち続けたい」と言葉に力を込める。
大分に勝てた要因の一つにオリヴェイラ監督の粋な計らいがあった。試合を前に、ベンチ入りした選手全員の家族による「ビデオレター」の編集をスタッフに指示。家族が選手を激励する内容の映像を試合前日に選手達に見せたという。夫人と子供2人の言葉に勇気づけられたという青木剛は「驚いたし、いつも以上に気合が入った。控室のムードも普段と違った」と語るなど効果てき面。独身の選手についてもクラブ職員を実家に向かわせ、親などから映像を収録する徹底ぶりだった。人身掌握に優れた指揮官の配慮に、日本代表の内田篤人も「監督は選手の乗せ方が上手い」と感心しきりだった。
■J1リーグ順位表(第32節終了時)
1位:鹿島 【勝点57】16勝9分7敗 得失点差+24
2位:名古屋 【勝点55】16勝7分9敗 得失点差+11
3位:川崎 【勝点54】16勝6分10敗 得失点差+17
■上位3チーム試合日程
第33節:鹿島 14:00 磐田 (11月29日/カシマスタジアム)
第33節:川崎 14:00 神戸 (11月29日/等々力競技場)
第33節:名古屋 16:00 札幌 (11月30日/瑞穂競技場)
覇権争いを演じている上位陣は、前節、それぞれ明暗を分ける結果となった。連覇を狙う鹿島は内田篤人のゴールで大分を破り、勝点を57と伸ばして首位を守った。前節2位の浦和は清水に1対2と黒星を喫し、4位に転落。鹿島との勝ち点差は「4」に広がり、2季ぶりの優勝は難しくなった。名古屋は後半ロスタイムにヨンセンがPKを決め、京都を3対2で振り切り、勝ち点55の2位。川崎はG大阪に4対0で圧勝。同54で3位に浮上した。残り2節となったリーグ戦は、逃げる鹿島、それを追随する名古屋・川崎と3チームに絞られた。
鬼門の九石ドームで白星を挙げた鹿島は、次節、ホームで磐田を迎え撃つ。90年代後半、Jリーグで「2強時代」を築いてきた両雄は常勝の名を欲しいままにしてきた。黄金時代のヴェルディ川崎(東京ヴェルディ)、横浜F・マリノス。鹿島・磐田の2強時代終焉から頭角を現した浦和レッズ、ガンバ大阪。時代の流れと共に覇権簒奪のライバルも様変わりしたが、Jリーグの歴史を振り返ってみると、鹿島の最大のライバルはやはり磐田だった。「磐田なくして鹿島の歴史は語れない」。そう言っても過言ではないだろう。
しかし、今季の磐田は上位でも中位でもなく、混沌の下位争いを演じている。終盤戦も中々勝ち切れず、泥沼から抜け出せない。追い詰められた磐田は残り2節、J1残留を懸けた戦いとなった。一方、ホーム最終戦の鹿島は連覇へ向けた一戦で、両者の勝点3の重みは全く別の意味を齎す。泥沼化した残留サバイバルと覇権サバイバル。天地を分ける戦いとなるが、試合終了後、我等は歓喜の唄を響かせる。オブラディ・オブラダの大合唱で聖地を揺らせば、鹿の神である天迦久神と、その使いである鹿達も、鹿島神宮の清き森の中で至福に包まれるだろう。勝利の先には多くの温もりがある。磐田戦まで、あと4日。
mixiチェック
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/football_dream/article/125
【2008Jリーグ】赤鹿交響曲(第一章)
posted by 鹿太郎 |00:00 |
Jリーグ |
コメント(0) |
トラックバック(0)
2008年11月21日
今季のJ1も残り3節となった。首位から6位までが勝点差「3」に犇めく大混戦の中、鹿島は第32節、大分とアウェーで首位攻防戦を行う。覇権混沌の終盤戦で、この試合の勝ち負けが上位の天地を分けるのは言うまでもないが、昨季のこの時期、鹿島はどう戦っていたか。2007年J1第32節、鹿島対柏戦を振り返ってみる。この試合は、ルーキー船山祐二の活躍で勝利。ニューヒーロー誕生のゲームだった。前半、立ち上がりから攻勢に出た鹿島は幾度も決定機を創り出したが、柏GK水谷雄一のファインセーブで得点を奪う事ができない。しかし前半42分、本山雅志からこぼれてきたボールを、プロ入り初先発の船山祐二が左足で捉え、振り抜き、値千金の先制点を挙げた。その後、柏の猛攻を凌ぎ切り、リーグ7連勝。首位・浦和(昨季・第32節終了時)との勝点差を「4」まで縮めた船山祐二の貴重なゴールは、ニューヒーロー誕生のゴールでもあった。
【左足検査で安堵、野沢次戦いける】
15日の天皇杯清水戦で左太もも裏を痛めた鹿島MF野沢拓也が17日、精密検査を受け、異常は見つからなかった。肉離れの可能性もあったが、リーグ大分戦(23日)には「大丈夫」と出場できる見込み。右膝ねん挫で離脱中のMFダニーロに続き、野沢拓也も離脱となれば2列目崩壊の危機に直面していただけに、安堵の表情。
【鹿島が正念場の大分戦へ不動心】
J1の優勝争いが佳境を迎える中、首位に立つ鹿島は勝ち点2差で4位につける大分と23日に大事な一戦に臨む。リーグ戦はここ2戦未勝利で、天皇杯も敗退とチーム状態は決して良くない。だがDF岩政は19日の練習後、「失点(15日の天皇杯清水戦で大量4失点)の修正も大事だけど、自分達の軸をぶらさない事も大事になる」と足元を見つめ、不動心を持って戦う事を誓った。
大事には至らなかった野沢拓也と、ダニーロが復帰する事で、次節も大幅なメンバー入れ替えはないと思われる。オリヴェイラは変更する理由がない限り、大分戦も現在のスタメン組で臨むだろう。しかし昨今を較べると、昨季、さまざまな困難と局面を打開できたのは、スタメン・控え・若手選手の「融合」あってこそだった。チーム力を最大限に発揮できた事が破竹の9連勝に繋がり、通算5度目のリーグ・タイトルを獲得する事ができた。現在のスタメン組に異論を唱えるつもりはないが、この時期の足踏みを打開するのは、残り3節を乗り切るには、個々のメンタル・タフネスだけでなく、もしかしたら若手選手の清新な「力」や「気」なのかもしれない。
第32節、大分対鹿島戦。優勝戦線に存続を懸ける両者にとって、勝点3以外に得るものは無し。23日は、がっぷりと四つに組んだガチンコ勝負になるのは必至だ。今季、Jリーグ・ナビスコ杯を制し急成長を遂げる大分とは一方で、鹿島はリーグ戦・天皇杯と失点が多く、勝ち切れない試合が続いている。チームは今、決して良い情態とは言えない。しかし、無得点が続いている訳ではなく、全てを悲観する必要もない。歯車は僅かにずれているだけなのだ。次節、大量失点を繰り返さなければ、鹿島の機能美は輝きを取り戻せると信じている。残り3節、我等はどんな時でも勝利する為に戦う。覇権混沌のリーグ戦でも、鹿島の一歩は大きな一歩に変わりはないのである。
mixiチェック
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/football_dream/article/124
【2008Jリーグ】勝利への渇望と不動心
posted by 鹿太郎 |00:00 |
Jリーグ |
コメント(0) |
トラックバック(0)
2008年11月09日
2008Jリーグ・ナビスコ杯は大分が初優勝を飾り、AFCチャンピオンズリーグ決勝では、G大阪がファースト・レグを制した。残念ながら両大会とも準々決勝で敗退し、4冠夢散となった鹿島。この悔しさをバネに、残るビッグタイトルを全力、否、死力で掴んで欲しい。チームが結束して、最後まで戦い抜く姿勢をみせて欲しいと期待している。今はどのチームも、シーズン中で最も疲れが溜まる時期を迎えている。それを乗り越えるには、チームの勢いも然る事ながら、やはり個々のメンタル・タフネスを何処まで発揮できるか否かが勝点3を掴む大きな鍵となるだろう。
【オリヴェイラ監督、主力に“最後通告”】
鹿島のオズワルド・オリヴェイラ監督が4日、緊急ミーティングを開き、主力選手に“最後通告”を突きつけた。天皇杯4回戦の国士舘大戦(2日)では、その時のベストメンバーで臨んだが、慢心から2-2、PK戦で勝利するのがやっと。練習再開となったこの日、約20分間のミーティングで「今後は闘志のない選手はピッチを外す」とぶちまけた。リーグ戦は残り4試合。現在首位に立つが、5位までが勝ち点3差以内に犇めく大混戦だ。「戦う姿勢を見せなければ優勝できない」と怒鳴り声を上げた。MF青木剛は「今迄で一番きつく言われた」。スーパーサブFW佐々木竜太がこの日の検査で、左手甲を骨折している事が判明。9日のリーグ新潟戦までに、この危機的状況を打開できるか。DF岩政大樹は「それは僕達にかかっている」と前を見た。
【本山雅志が9日の新潟戦で復帰に意欲】
腰痛で11月2日の天皇杯国士舘大戦を欠場した鹿島MF本山雅志(29)が9日の新潟戦復帰へ意欲を見せた。5日の調整では主力組に入り、実戦的な練習もこなした。「次の試合に出る為には、もう練習をやらないといけない」。完調まではいかないが、強い決意を見せ、練習後もプール・トレーニングで状態を上げていた。
オリヴェイラの威令で意識改革を行った。鹿島は、監督・選手に不協和音はなく、その効果が即座に現れる事を期待している。しかし不甲斐ない試合を繰り返せば主力メンバーのスタメン落ちも現実に起こり得る為、今一度、気を引き締めて試合に臨んで欲しいと思う。そして朗報。腰痛で戦列を離れていた本山雅志が全体練習に合流。まだベスト・コンディションとは言い難く、「無理はしないで欲しい」が本音だが、チームの要が戻って来るのは非常に心強い。痛みを堪えて戦う我等の10番に大きな勇気を送ろうではないか。
昨季のリーグ戦は、敗戦を糧にできた事が終盤の快進撃に繋がった。苦杯・大敗を喫しても、謙虚さと勇気を持って戦い続けた。そこに結束力が生まれ、さまざまな局面で勝負強さを発揮した。昨季、多くの苦難を乗り越えられたのは「挑戦者の精神」そのものだったように思う。今季はさらなる成熟を目指し多くの戦いに挑んでいるが、堅城を築くまでには至らない。それは、僅かとはいえ、気の緩みや油断が心の何処かに生まれてはいないだろうか。“王者の誇り”が“王者の驕り”になってはいないだろうか。大いなる敵は心中に在る。
今季、全てのタイトル獲得を目指し、既に2冠を失った鹿島。だからこそ、リーグ優勝は是が非でも手に入れたいタイトルだ。大混戦であろうが、実力が拮抗していようが、残る4試合を全勝して自力優勝を成し遂げて欲しい。「DESAFIO~挑戦~」を掲げる鹿島の最大の敵は今、己である。己に克つメンタルこそが勝利へと導くのである。「己の敵は己の心中に在り」。それは強い気持ちと、謙虚さがあれば乗り越えられる。鹿島の基本精神「自信」「献身」「勇気」「知力」。そこに「過信」「慢心」は存在しない。原点回帰せよ。
mixiチェック
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/football_dream/article/123
【2008Jリーグ】己の敵は己の心中に在り
posted by 鹿太郎 |00:00 |
Jリーグ |
コメント(4) |
トラックバック(0)
2008年11月05日
試合開始前、サポーターの大きな期待がスタジアムを包む。選手の怪我の状態はどうか、主審は誰か、スタメンは、フォーメーションは、さまざまな想いが交錯する選手紹介。スタジアムDJダニー石尾氏のシャウトと共に気勢を揚げるゴール裏。サポーターとチームが結束する瞬間だ。スタジアムは良い緊張に包まれる。もうすぐキックオフ。両チーム選手入場。さあ共に戦おう!俺達がついている。ゴール裏が歓声で沸き上がる。サポーターがマフラーを掲げてチャントを大合唱する時、スタジアムに膨大なエネルギーが生まれる。
円陣を組んだ両チームの選手達が美しい色彩のピッチに飛散し、監督は決戦前の最後の笑みを浮かべる。主審の笛。試合は始まった。選手達はボールを繋いでゴールを目指し、監督は序盤の立ち上がり、選手の動き、芝の状態などに目を凝らす。ピッチを見守るゴール裏の想いは「声」。チーム愛に満ち溢れたサポーターは、忠誠心を声に変えて選手達にエネルギーを送る。選手達はそれをパワーに変えて勝利をプレゼントしようと懸命になる。スタンドとピッチの一体感は、スタジアム観戦の醍醐味であり、サッカーが齎した芸術の一つと言えるだろう。
「俺達の応援で勝利を呼び込もう」とするサポーター。一方、「サポーターの声援に応えたい」と奮起する選手達。しかし、何をやっても歯車が合わない時がある。選手達の動きにキレがなく、凡ミスが目立ち、シュートは同極の磁石のようにゴールマウスから嫌われ、相手のゴールが決まってしまう。サポーターはその瞬間、必死にチャントを叫ぶ一方で、溜め息と絶望感が漂い始める。それでも選手達は必死に走り回る。しかし、どうしてもボールが言う事を聞いてくれない。長丁場のシーズンを戦っていると、一度や二度、そういう時期が訪れる。
サッカーは幸福と絶望の感情の波が激しくぶつかり合うスポーツだ。サポーターであれば尚更、その波は高いだろう。私にも私のクラブが在り、妻の機嫌を伺いながら可能な限りスタジアムを訪れ、声援を送るようにしている。でも、そんな私も豊かなビール腹に支えられた立派な中年おじさんになった。90分、キーの高い鹿島のチャントを唄い続ければ、翌日は喉が嗄れて仕事にならない。とはいえ、スタンドからピッチにエネルギーを送り、それに応えてくれた瞬間は幸福至極。沸き上がる歓喜は、人間の持つ本能の根幹に触れる事ができる。
・・・私が応援するディープレッドのチームは、最近、元気がない。でも、そんな時だからこそ、力を発揮するのが「サポーターの膨大なエネルギー」ではないだろうか。選手達を後押しする大声援があれば、魂を削ってでも、心臓が破裂しそうになってでも、サポーターに勝利をプレゼントしようと奮起してくれるに違いない。私はそれを信じて、エネルギーを、魂を、喉が嗄れても送り続けたいと思う。選手達を鼓舞する大声援で、赤鹿を勝利へと導くのだ。
mixiチェック
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/football_dream/article/122
膨大なエネルギー
posted by 鹿太郎 |00:00 |
Football Dream Symphony |
コメント(5) |
トラックバック(0)
2008年11月01日
第29節は首位から勝点5差以内に4チームがいたが、第30節ではそれが6チームとなり、群雄割拠の様相は深まるばかり。上位チームの天地が分かれないまま、試合数だけが消化されていく。今後、一つの勝ち負けが順位を大きく左右するのは言うまでもないが、J1残留を確実としたい下位争いも熾烈を極めている為、タフな試合は最終節まで続くだろう。「覇権・残留混沌」。優勝争いを演じる上位チームのみならず、下位を含めた全てのチームが大きなヤマ場を迎えている。リーグ優勝、来季のACL出場権、そして残留争い。11月、天国地獄の死闘が始まる。
■J1リーグ順位表(第30節終了時)
1位:鹿島 【勝点53】15勝8分7敗 得失点差+23
2位:名古屋 【勝点52】15勝7分8敗 得失点差+11
3位:川崎 【勝点51】15勝6分9敗 得失点差+14
4位:大分 【勝点51】15勝6分9敗 得失点差+8
5位:浦和 【勝点50】14勝8分8敗 得失点差+14
■10月の試合結果
<J1リーグ>
第26節:鹿島 2-0 大宮 (10月1日/カシマスタジアム)
第28節:鹿島 0-0 G大阪 (10月4日/万博記念競技場)
第29節:鹿島 2-1 京都 (10月18日/カシマスタジアム)
第30節:鹿島 2-3 F東京 (10月26日/味の素スタジアム)
■11月の試合日程
<J1リーグ>
第31節:鹿島 16:00 新潟 (11月9日/カシマスタジアム)
第32節:鹿島 13:00 大分 (11月23日/九州石油ドーム)
第33節:鹿島 14:00 磐田 (11月29日/カシマスタジアム)
<天皇杯>
4回戦:鹿島 13:00 国士舘大学 (11月2日/カシマスタジアム)
「DESAFIO em NOVEMBRO」。ポルトガル語で「11月の挑戦」という意味だ。前節、FC東京戦で苦杯を喫した鹿島。辛うじて首位をキープしているが、2位名古屋との勝点差は首の皮一枚。鹿島は残り試合を全勝するという気概を持ち、泥臭くても勝つサッカーに拘らなければ優勝は遠退いてしまう。今後の日程は、ホーム新潟戦、アウェー大分戦と続くが、まずはホームで着実に勝点3を積み重ね、その勢いで大分を撃破すればリーグ連覇が現実味を帯びてくるだろう。
選手達は、シーズン通して最も疲労が溜まる時期を迎えている。これを乗り切るには、選手・監督・クラブスタッフの結束だけでは限界がある。やはり、チームを鼓舞する為にサポーターも大同団結しなければならない。「サポーターの声援に応えたい」。「サポーターと共に戦う」。「サポーターから勇気を貰った」。試合後の勝利インタビューでは、そんな内容で満ち溢れる雄気堂々のサポートが肝要である。我等がいる限り、赤鹿が独りで歩く事はない。決して独りでは歩かせない。困難な状態で、もがき、苦しんでも、我等は貴方と共に歩み続ける。慢心せず勇気を持って突き進んで欲しい。自らの可能性を心から信じるのが鹿島の基本精神なのだから。
mixiチェック
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/football_dream/article/121
【DESAFIO~挑戦~】DESAFIO em NOVEMBRO
posted by 鹿太郎 |00:00 |
鹿島アントラーズ |
コメント(2) |
トラックバック(0)