2008年07月17日
多忙に疲労で少々ダウン気味。最近は国内・海外と出張が相次ぎ、ピッチの芝や鹿島灘の潮風といった聖地の空気に触れる事はめっきり減ってしまった。鹿島の試合結果は、PCの専門サイトや新聞などの活字から情報を得る事が多くなり、全く余裕の無い日々を送っていた。現在は普段の日常を取り戻しているが、月末からまた異国の地へ。強靭な角を持った愛しき鬼子の様子は、暫く活字を頼りにする日々が続き、遠くで見守る事しか出来ない。しかし、見てる空は違えど、気持ちは鹿ファミリーと共に在るつもりだ。フル回転の仕事が落ち着くまで、僅少。
一方、強靱な角を剥き出しにして、苦手な夏場を乗り切ろうとする赤鹿軍団。中断明けから好調のようで、しっかり上位をキープしている。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)が無いこの時期に、一つでも多く勝点を積み重ねて置きたいが、夏場のハードワークは確実に選手達のパフォーマンスを鈍くする。美しく輝いていた選手が嘘のように変貌し、打開するアイデアや正確な状況判断に必要な冷静さが欠如する。それがボールと意思との連携を鈍くして、チームの輝きを失ってしまう。今季序盤戦で経験した、スタメン組が肩で息をする前に、ミスが多くなって足踏みする前に、才能豊かな控え組や若鹿達をどう起用していくのか。オリヴェイラは今夏、終盤戦の戦いを左右する重要な指揮を執る事となり、鹿島の「DESAFIO」は最大のヤマ場を迎えるかもしれない。
中田浩二の復帰やマルシーニョの加入で、鹿島の選手層は明らかに厚みを増しているが、それを活かすか否かはオリヴェイラの決断のみである。勿論、この二人だけでは無い。控え組の伊野波雅彦・中後雅喜・増田誓志・ダニーロ・興梠慎三・佐々木竜太を始め、多くの若鹿達はスタメンで出場し、ピッチで自身を表現したいと渇望しているに違いない。「選手は果物と同じ。種を蒔き、水を与え、芽が出て、実になる。そして、『今が一番美味しい』という時に食べる。選手の旬を見逃さない」。以前、オリヴェイラが語っていた言葉だが、食べ頃はいつだろうか。国内リーグ・カップにACL、さらにW杯アジア最終予選といった9月以降の過密日程を乗り切る為に、才能ある選手達を現在のスタメン組とどう融合させていくのか。今後の「オズの魔法」に注目している。
最後になるが、我が家のサッカー観戦は3月のゼロックス杯(vs広島/国立競技場)まで遡る。あの時は乱闘事件もあり、子供に見せたくない場面もあったが、それ以降は家族で観戦する事無く、一人で参戦したり、友人や会社の仲間達と出掛ける事が多かった。そんな我が家は今季、クラブハウスを何度か訪れても、カシマスタジアムを訪れた事は一度も無い。週末はアントラーズの話題で盛り上がるとはいえ、子供はカシマでの観戦を待望していた。子供達はもうすぐ夏休み。そう、夏休みは多くの子供達や家族がカシマスタジアムを訪れる。勿論、我が家も例外では無い。出張で家を留守にする事が多かった7月。家族サービスに、自身の心を癒す為に、8月は家族全員で参戦しようと思っている。その際は、熱き同志達と共に「赤鹿の賛美歌」を心から叫ぼうではないか。子供達も、久々にディープレッドのタオルマフラーを掲げて、ミニフラッグを大きく振ってくれるに違いない。遅ればせながら今夏、我が家も偉大な鹿ファミリーに仲間入りだ。
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2008年07月03日
欧州の最強国を決めるユーロ(欧州選手権)2008は6月29日、オーストリア・ウィーンで決勝戦が行われ、スペインが1-0でドイツを破り、1964年以来44年ぶり2度目の優勝を果たした。近年のW杯やユーロといった大きな国際大会で、毎回優勝候補に推されながら、あと一歩のところで敗北し続けていたスペイン。今大会はそのトラウマを克服して、実に44年ぶりの欧州王者に輝いた。言うまでも無いが、「無敵艦隊」躍進の原動力は才能ある若きタレント達である。ユーロ2008は、各チームの世代交代が順調か否かを光と影で写し出し、また大陸間のレベル差は有るにしても、アジアと同様、欧州でも全体的に各国との実力差が縮まっている印象を受けた。
私の職場も欧州サッカーファンは多く、連日ユーロの話題で盛り上がっていた。それぞれの思いを巡らせて各国の戦評を熱く語っていたが、個人的にはユーロと同様、否、それ以上にJリーグも盛り上がってくれればなあという思いだった。とはいえ、欧州サッカーファンもJリーグファンも愛するものは皆一緒。サッカー談議に花を咲かせて楽しい時間を過ごす事ができた。そして、気になっているのはユーロを観戦する為に母国へ里帰りしているイビチャ・オシムである。JFAアドバイザーに就任したオシムが現地観戦してどう感じ、また日本サッカーへどう提言してくれるのか。実はスペインが44年ぶりに優勝した事よりも、オシムが肌で感じたユーロを日本人の私達にどう語ってくれるのか。「欧州の現状と日本の今後」。簡単に題せばこんな感じだが、こちらの方が関心がある。来日した際は、日本サッカー発展の為に良きアドバイスを期待している。
そういえば、ユーロ開幕戦のスイスvsチェコ戦で興味深いシーンがあった。テレビ観戦なので僅かな時間だが、それは選手でも監督でも無く、美しい女性でも無い。表情のそれは、スイス側のスタンドで見守っていた老夫婦と思われるお爺さんの表情である。この試合は0-1でチェコに敗北。残念ながら、自国開催の初戦を勝利で飾れなかったスイス。敗れはしたが、拮抗したゲーム内容で、どちらが勝ってもおかしく無かった。試合は後半チェコが先制し、そのままロスタイムへ。スイスが最後の猛攻を仕掛けるが、あと一歩のところで阻まれてしまう。テレビには、スイス・サポーターの姿が映し出される。「大舞台・開幕戦・ホーム・後半ロスタイム・負けている」。これだけのキーワードが揃ったら、日本であれば、こんな時こそ、最後の最後まで声援を送り続けるだろう。しかし、その時映し出された僅か数秒の画は、スイス・サポーターの静観と微笑だった。
数秒の出来事で偶然なのかもしれない。とはいえ、現地で撮影しているカメラマンにはカメラマンの意図がある。いずれにしても、偶然か必然かの問題では無く、私にとって興味深いシーンに変わりはなかった。そのシーンとは微笑を浮かべるお爺さんだった。椅子から体を乗り出し、両手を軽く合わせて指先を下唇に付け、スイスの最後の猛攻をしっかりと見つめている。静観する優しい微笑は、母国の選手が勇気を持って戦っている姿に満足しているかの表情。ユーロというビッグ・トーナメントを母国で開催でき、さらに開幕戦でその勇姿を真直に観戦できる至福。それは勝ち負けに関係無い、幸せな時間と充実感に包まれているような光景だった。心の年輪を刻む人生ように、サッカーに関しても、愛情を刻みながら生まれる新しい価値観。勝ち負け以上の何かを見つけた時に、この上ない至福に包まれるのだろう。私は、この上ない至福の深遠はまだ分からない。しかし、日本代表で、Jリーグの某クラブで是非、それに出逢いたいと思う。一瞬の出来事だったが、スイスのお爺さんは心に残る1カットだった。
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UEFA CONMEBOL FOOTBALL |
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2008年07月01日
「DESAFIO em JULHO」。ポルトガル語で「7月の挑戦」という意味だ。中断明けのリーグ戦は本来の勝負強さを発揮して2連勝。叛逆の狼煙を上げて首位との勝点差を「7」から「1」へと縮めた。今後も相変わらず過密日程は続くが、7月はアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)が無い為、一先ず国内の戦いに専念できる。アジアの長距離移動が無いのも選手達の負担を軽減できるだろう。とはいえ、ACLが無いこの時期に一つでも多くの勝点を上積みして、リーグ戦やカップ戦、ACLにW杯最終予選といった終盤戦の超過密日程を少しでも有利に戦いたいものだ。今後は、元々苦手としている夏場に差し掛かるが、中断期間のJヴィレッジ・キャンプで鍛えたフィジカルの強さをを是非、発揮して貰いたい。また、復帰した中田浩二とクルゼイロから期限付きで加入したマルシーニョが本格的に始動するのも、この7月である。
■J1リーグ順位表(第14節終了時)
1位:浦和 【勝点26】8勝2分4敗 得失点差+12
2位:名古屋 【勝点26】8勝2分4敗 得失点差+4
3位:鹿島 【勝点25】7勝4分3敗 得失点差+13
4位:G大阪 【勝点25】7勝4分3敗 得失点差+4
5位:F東京 【勝点24】7勝3敗4敗 得失点差+4
■7月の試合日程
<J1リーグ>
第15節:鹿島 19:00 磐田 (7月5日/エコパスタジアム)
第16節:鹿島 19:00 F東京 (7月13日/カシマスタジアム)
第17節:鹿島 19:00 京都 (7月16日/西京極陸上競技場)
第18節:鹿島 19:00 横浜 (7月20日/日産スタジアム)
第19節:鹿島 18:30 浦和 (7月27日/カシマスタジアム)
<Jリーグ・ナビスコカップ準々決勝>
第1戦:鹿島 19:00 清水 (7月2日/カシマスタジアム)
※第2戦は8月6日、日本平スタジアムにて行われます。
「一戦一戦を決勝戦のつもりで戦う」。「鹿島の最大の補強は現有勢力の向上である」。オリヴェイラ監督の言葉を二つ挙げてみたが、一つ目はメンタルな部分。これは、ACL予選の厳しい戦いを経験して「やれる」という自信を深め、足踏みしてしまった序盤戦の課題も、次は高い意識で乗り切れるだろうと期待している。二つ目は総合力のレベルアップについてである。中盤戦、そして終盤戦と全ての大会が佳境に入る時期に、スタメン組み以外の、特に若鹿達の活躍があれば鹿島の機能美が色褪せる事は恐らく無いだろう。とはいえ、体力的にも、精神的にも疲労がピークに達する時が必ず訪れる。今迄のパフォーマンスが嘘のように変貌して、打開するアイデアや正確な状況判断に必要な冷静さが欠如し、それがボールと意思との連携を鈍くしてチームの輝きを失いそうになる時が、過密日程と戦うクラブには必ず訪れるのだと思う。苦しい時期は個の力で乗り切れる事もあるが、全員サッカーの組織力で戦い抜くのが鹿島の応分である。リーグ戦は18節から第2クールに突入する。後半戦の序盤。7月は若鹿達の輝く姿を楽しみにしている。
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