2008年06月28日
鹿島は26日、クルゼイロ(ブラジル)からマルシーニョ(本名:マルシオ・ミランダ・フレイタス・ロシャ・ダ・シルバ)を2009年1月までの期限付き移籍で加入したと発表した。層が薄いと言われていた前線の補強は、ペルー・シエンシアーノに所属する澤昌克が有力とみられていたが、鹿島前監督のパウロ・アウトゥオリ率いるクルゼイロからマルシーニョを獲得する事になった。新加入のマルシーニョはセレソン経験も有り、ブラジル国内ではテクニシャンとして評価されている。体格面で劣るもののボディバランスが良く、相手ペナルティーエリア付近で効果的なプレーも期待できるようだ。プロフィールは1981年3月20日生まれ。出身はサンパウロ州カンピーナス。攻撃的MFを得意とするセカンドストライカー。利き足は右で、サイズは171センチ・70キロ。背番号は「33」。
■マルシーニョ経歴
1996~1999:パウリスタ・ユース
2000~2001:パウリスタ
2002~2002:コリンチャンス
2003~2005:サンカエターノ
2005~2006:パルメイラス
2007~2008:クルゼイロ
早くから将来を期待されたマルシーニョは、2000年に名門コリンチャンスで19歳でデビュー。華麗なテクニックでユース代表・五輪代表に名を連ね、コリンチャンスでは2002年頃から主力として活躍するようになった。しかし、連携面に難が有ったのか、自身のテクニックを効果的に発揮できず、スタメンから外されてしまう。2003年サン・カエターノへ移籍。加入後は負傷・不調に苦しむも、徐々に本領を発揮。2003年にはブラジル全国選手権で13ゴールを挙げている。コリンチャンス時代は自我の強いプレーも多かったが、サン・カエターノではゴールに繋がるシンプルなプレーでチームを牽引。2004年のサンパウロ州選手権では7ゴール(得点ランキング3位)を挙げて、同チーム初タイトルとなるサンパウロ州選手権制覇に貢献した。2005年全国選手権開幕直後にサン・カエターノからパルメイラスへ移籍。加入後、18ゴールの大爆発でFWとしての才能が開花。パルメイラスではMFだけで無く、FWでもプレーし結果を残した。
以上が、マルシーニョが記されているサイトを参考にして大雑把にまとめたものである。若い頃はボールを持ちすぎ利己的なプレーが目立つも、徐々に周りの選手を活かしたプレーもできるようになった。さらに、周りを活かしながら自身の足元の上手さでFWの才能も開花させた。大まかにはこんな感じのようだが、まずは鹿の国へようこそ。マルシーニョは今季終了までの期限付き移籍だが、ACLを含めたハードワークが要される鹿島には心強い戦力補強と言えるだろう。ビザや国際移籍証明書などが揃い次第来日する予定で、早ければ7月13日FC東京戦から出場が可能になる。ドリブラーで技術が高いと評されているマルシーニョは、短期間で日本のサッカーに馴染めるのか否か、そこで結果を出せるかどうは未知数だが、期待するのは小笠原もコメントしているように「彼の加入でチーム内の競争がより激しくなれば良い」。同感である。今季、過密日程を戦い抜くには、現有勢力のレベルアップが不可欠である。チーム内の競争心。マルシーニョはそれを齎す存在となり、チームを鼓舞して欲しいと期待している。これからよろしく!マルシーニョ。
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【DESAFIO~挑戦~】鹿島がマルシーニョ獲得
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2008年06月27日
2010年W杯アジア地区最終予選の組み合わせ抽選会が27日、マレーシア・クアラルンプールのAFCハウスで行わた。抽選は2006年ドイツW杯のチームランキングなどを基に実施。日本は同率4位のサウジアラビアと予備抽選を経て対戦国が決定した。グループAに入った日本は、豪州・バーレーン・ウズベキスタン・カタールと対戦。また、グループBには韓国・イラン・サウジアラビア・北朝鮮・アラブ首長国連邦(UAE)が所属した。最終予選の概要は、10チームがグループAとグループBの2組に分かれ、ホーム&アウェーのリーグ戦を戦い、各組上位2チームまでがW杯本大会に進出。3位同士はプレーオフを行い、勝者がオセアニア地区1位との大陸間プレーオフを戦う。
■アジア最終予選の組み合わせ
<グループA>
豪州(FIFAランキング35位)
日本(同38位)
バーレーン(同72位)
ウズベキスタン(同58位)
カタール(同83位)
<グループB>
韓国(FIFAランキング45位)
イラン(同48位)
サウジアラビア(同54位)
アラブ首長国連邦(同95位)
北朝鮮(同118位)
※FIFAランキングは2008年6月現在
■日本のW杯最終予選日程
2008年09月06日:バーレーンvs日本
2008年10月15日:日本vsウズベキスタン
2008年11月19日:カタールvs日本
2009年02月11日:日本vs豪州
2009年03月28日:日本vsバーレーン
2009年06月06日:ウズベキスタンvs日本
2009年06月10日:日本vsカタール
2009年06月17日:豪州vs日本
※左側がホームチーム
■川淵会長のコメント
「ウズベキスタンがどの位の実力か分からないので、オーストラリアと共に要注意のチームに挙げられるだろう。バーレーンとはこの最終予選でも同グループだが、3月のアウェー戦の二の舞にならないようチームも考えるだろうし、3次予選で2試合経験しているので、そういう意味では良かった。豪州は強敵だが、3次予選の結果からみると最強とも言い切れない。全て楽に勝てる相手は1チームも無いが、かといって全て勝てないという訳でも無い。率直に言って、BグループよりはAグループの方で良かった。勝ち残れると確信している。是非、最終予選を突破して欲しい」。
■岡田監督のコメント
「チーム力から考えて、決して悪いグループでは無い。また移動や環境などのサッカー以外の面を考えてもそんなに悪くは無いのではないか。このチームは3次予選でも既に厳しい試合を経験しているが、W杯予選に簡単な試合は一つも無い。バーレーンについては、3次予選でも対戦したし、豪州についても情報を持っている。またウズベキスタンやカタールについても映像を見て、ある程度の事は分かっている。初戦はまたバーレーンとアウェーで当たる訳だが、前回(3月の対戦)と同じ間違いを2度起こさないようにしたい。我々には、この予選を勝ち抜いてW杯本大会に出場する力が充分に有ると信じている」。
全チームがW杯出場経験が有るB組に較べ、A組は3チームが未経験。相手の顔ぶれだけを見れば、確かに日本は比較的恵まれた組に入ったといえるだろう。組内の最大の強敵はやはり豪州。豪州とは2006年ドイツW杯、昨年のアジア杯に続いて日本と顔を合わせる事になった。豪州サッカー協会は「驚くべきライバル関係だ。豪州で日本と対戦する最終戦(2009年6月17日)は互いのライバル心が最も盛り上がるだろう」と話した。豪州のピム監督は「予選突破を果たすには全力を尽くさないといけないが、我々にとっては良い試合になるだろう」と2大会連続のW杯出場に自信をのぞかせている。主力の殆どが海外でプレーし、アジアでも強さを発揮している豪州と、アウェーの最終戦に出場権を懸ける展開になると厳しくなる。日本としては、できるだけ前半戦で勝点を稼ぎ、豪州との最終戦は消化試合とする展開が望ましい。まずは、初戦であたるバーレーンとの再戦が重要な一戦となる。最終予選でも同組となったバーレーン。最後まで付き纏う中東の妖怪として日本を苦しめるのか否か、終わってみなければ分から無いが、スタートダッシュを決める為にも、敵地マナマで同じ過ちを繰り返してはならない。
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【ALL FOR 2010!】W杯アジア最終予選 組み合わせ抽選結果
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2008年06月25日
W杯予選による中断を経て、25日の鹿島vs大分、G大阪vs京都でJリーグが再開する。中断期間の活用法はリーグ戦の行方を左右するポイントの一つ。昨季王者の鹿島は過密日程を睨んで体力強化を再徹底し、6位からの巻き返しを図る。「バモ(頑張れ)、バモ・シューチューウ(集中)」。9~14日の福島・Jヴィレッジ合宿。オリヴェイラ監督の鼓舞は止まず、選手の顔は歪み続けた。1日2度の練習は砂地での走り込み、ほぼ1時間ぶっ続けのインターバル走など。選手は心拍数を測る腕時計を巻いており、手加減すれば、すぐにばれる。
「体力は貯金」。フィジカルコーチの経験が長いオリヴェイラ監督の信念だ。「だからこそ、この時期に体を追い込んでおく必要がある」。序盤戦はJ1とアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の掛け持ちで疲弊し、尻すぼみだった。今後は、さらに1次リーグを免除されたナビスコカップも加わる。「想像を絶する連戦」(DF岩政大樹)に備えた「貯蓄」が猛練習の意図だ。
ひたすら走らされても不満が出ないのは、成功体験が有るからだ。鹿島は昨季もアジアカップによる7月の中断期間を走り込みに費やし、逆転優勝の下地を固めた。MF本山雅志は「序盤戦でACLの長距離移動には慣れた。大きな怪我人も無く合宿を乗り越え、今季の後半戦も『やれる』という自信ができた」。ACLもナビスコカップも決勝まで勝ち上がれば、リーグ戦を含めて残り33試合。冬には天皇杯も有る。中田浩二を補強したとはいえ、決して選手層の厚く無い鹿島が、現代サッカーを象徴する過酷な日程に立ち向かう。
上記はasahi.comからの引用記事である。リーグ開幕5連勝と最高のスタートを切った鹿島だが、ACLとリーグ戦を並行して戦う過密日程やコンディション不良などで、常勝軍団は少しずつ輝きを失い始める。結局、5連勝後の7試合で1勝も挙げる事無く中断期間を迎えた。その間、大型連休で心身ともにリフレッシュした後、福島・Jヴィレッジでキャンプを張り、後半戦に向けて精力的なトレーニングを行った。正に、想像を絶する連戦に備えた体力作りだ。鹿島はフィジカル・メンタルがさらに逞しくなれば輝きを取り戻せる事ができるだろう。「進化と真価」が問われる中断明けの初戦は、21戦無敗を誇るカシマスタジアムで大分を迎え撃つ。鹿島は現在6位。首位との勝点差は「7」まで開いている。上位チームを追撃する為にも、無敗の聖地で歓喜し、常勝の波に乗りたいところだ。錨を上げろ!。「DESAFIO」。我等の「挑戦」第二章がいよいよ始まる。
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【2008Jリーグ】「DESAFIO」第二章
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2008年06月23日
■W杯アジア3次予選(グループ2)最終成績
1位:日本 【勝点13】4勝1分1敗 得失点差+9
2位:バーレーン 【勝点11】3勝2分1敗 得失点差+2
3位:オマーン 【勝点8】2勝2分2敗 得失点差-2
4位:タイ 【勝点1】0勝1分5敗 得失点差-9
■W杯アジア3次予選・日本代表メンバー
GK:川口能活(ジュビロ磐田)
GK:楢崎正剛(名古屋グランパス)
GK:川島 永嗣(川崎フロンターレ)
DF:中澤佑二(横浜F・マリノス)
DF:高木和道(清水エスパルス)
DF:田中マルクス闘莉王(浦和レッズ)
DF:駒野友一(ジュビロ磐田)
DF:井川祐輔(川崎フロンターレ)
DF:安田理大(ガンバ大阪)
DF:内田篤人(鹿島アントラーズ)
MF:中村俊輔(セルティック/スコットランド)
MF:遠藤保仁(ガンバ大阪)
MF:中村憲剛(川崎フロンターレ)
MF:松井大輔(サンテティエンヌ/フランス)
MF:鈴木啓太(浦和レッズ)
MF:山瀬功治(横浜F・マリノス)
MF:今野泰幸(FC東京)
MF:長谷部誠(ヴォルフスブルグ/ドイツ)
MF:本田圭佑(VVVフェンロ/オランダ)
FW:玉田圭司(名古屋グランパス)
FW:巻誠一郎(ジェフ・ユナイテッド千葉)
FW:佐藤寿人(サンフレッチェ広島)
FW:矢野貴章(アルビレックス新潟)
※上記はW杯3次予選最終戦(6月22日vsバーレーン)に召集されたメンバーです。
■W杯アジア最終予選進出チーム
【グループ1】1位:豪州 2位:カタール
【グループ2】1位:日本 2位:バーレーン
【グループ3】1位:韓国 2位:北朝鮮
【グループ4】1位:サウジアラビア 2位:ウズベキスタン
【グループ5】1位:イラン 2位:アラブ首長国連邦(UAE)
■W杯アジア最終予選へ
日本はバーレーンに勝利して、3次予選・グループ2を首位で通過したが、27日にマレーシア・クアラルンプールのAFCハウスで行われるアジア最終予選の組み合わせ抽選に、この順位は影響しない。最終予選の組み分けは、3次予選を突破したチームのうち、2006年ドイツW杯の成績により決められたシード順を基に決まる。1位豪州と2位韓国、3位イランと4位チームをそれぞれグループA・グループBの2組へ別々に振り分ける。4位は日本とサウジアラビアが並んでいる為、抽選で4-5位を決める。7-10位は単純に抽選で2ヶ国ずつに分ける。この為、日本は豪州か韓国のどちらかと必ず同組になる事が決定している。
W杯最終予選の概要は、3次予選を突破した10チームが5チームの2グループに分かれてH&A方式で戦う。各グループ上位2チームがW杯本大会の出場権を獲得。さらに、同予選各グループ3位の2チームは、H&A方式のアジア地区プレーオフを行う。勝利チームはオセアニア地区勝者との大陸間プレーオフに進出し、勝利チームがW杯本大会の出場権を獲得する。
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【ALL FOR 2010!】W杯アジア最終予選へ
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2008年06月21日
鹿島に復帰する中田浩二に関して21日、代理人と契約を解消するとの報道があり、カシマスタジアムでは中田本人の復帰会見と新背番号のお披露目が行われた。代理人については、FIFA公認代理人の田邊伸明氏との契約を更新せず、新たな代理人とも契約をしない。同氏に帰属していた肖像権などの権利を鹿島に戻した。移籍を完全に封印して「生涯アントラーズ」。残りの現役生活すべてを鹿島に捧げる決意だ。また、2004年のフランス・マルセイユへの移籍の経緯も一筋縄ではいかず批判も多かったが、中田浩二は海外でプレーしている間も、移籍金を残す事ができなかった鹿島に対し、少しでも利益に繋がるよう、カシマスタジアムの年間シート200万円分を毎シーズン購入していた事も明らかになった。そして、復帰後の背番号は伝統の「NO.6」に決定。鹿島の6番は、元日本代表で2006年に引退した本田泰人の番号である。引退後は後継者が現れるまで準永久欠番とする方針だったが、クラブは中田浩二に受け継がせる事を決定した。復帰会見が行われた21日、鹿島アントラーズ・大東和美社長より新しいユニホームが手渡され、新背番号「6」を背負ってのお披露目もあった。以下、中田浩二の復帰会見のコメントである。
「皆さん、ただいま。3年半ぶりですが、こうして鹿島に戻って来れた事を、そしてこの素晴らしいチームの一員になれた事を大変嬉しく思います。チームは来週から、またリーグ戦が始まります。さっき社長が仰られたように、3冠・3つのタイトルと、ACLも今年はタイトルを狙える位置にいると思います。そのチームに貢献できるように、また初心に戻って頑張っていきたいと思います。応援宜しくお願い致します。」
Q:3年半ぶりのJリーグ復帰となりますが、今のお気持ちを聞かせて下さい。
「そうですね、本当にまたこうやって鹿島に戻って来れた事、このピッチに帰って来れた事は、本当に嬉しく思っています。」
Q:バーゼルから残留の誘いもあったという事ですが、鹿島復帰を決めた理由は何ですか。
「理由は本当に沢山あるんですけど、言える事は僕が移籍した後も鹿島は常にコンタクトを取ってくれたし、常に僕を必要としてくれました。今回、契約が切れるという事でタイミング的にも良かったと思い決意しました。」
Q:個人的にポジションの希望はあるのでしょうか。
「ポジションは監督が決める事なので、どのポジションでやりたいというのはありません。監督が望むポジションで、チームが一番良い状態になるポジションでやる事が一番だと思っています。」
Q:背番号が「6」となりましたが。
「鹿島の6番というと、本田さんが付けてたもので、本当に鹿島を象徴するような選手が付けていたものなので、本当に重たい番号だと思います。自分にプレッシャーを掛ける意味においても、お客さんとして帰ってきた訳ではありませんし、しっかりチームに貢献できるように、そして若手に良い刺激を、チームにも良い刺激を与えられるように6番を選びました。」
Q:今のチームの状態をどう見ていますか。また、そこにどうフィットしていこうと考えていますか。
「何試合か見ましたけれど、最近勝って無いという事はありますが、そんなに状況は悪く無いと思います。やってるサッカーも良いサッカーをしてると思います。ただ、ちょっとした切っ掛けで、ACLとかの試合が続いて疲れとかもあるでしょうし、そういうところで勝ち切れなかった部分があると思います。そうしたところを、メンタルで上手くチームを導いて行ければ良いと思います。チームもこの中断期間でリフレッシュできたと思いますし、これから良いスタートが切れると思います。そうなっていくようにやっていきたいと思います。」
Q:スイスリーグで自分の力が伸びた部分を教えて下さい。
「一番言える事は、人間的に成長できたという事です。それは文化や言葉が違うところで、一人で生活していったというのは大きいと思います。プレーとかは、そんなに大して変わらないと思うんですけど、ただ1対1の部分では多少強くなれたと思いますし、ヨーロッパで3年半できたという自信や経験は、自分にとって一番の大きいものだと思います。そういったものを活かして行ければ良いなと思ってます。」
Q:怪我の状態はどうでしょうか。
「思ったより長引いてしまったのですが、来週辺りからチームの練習に合流できると思います。その辺は、監督・フィジカルコーチと話さなくてはいけないのですが、7月に入ってからいけるんじゃないかという手応えはあります。本当に来週辺りからできるんじゃないかなと思っています。」
以上が復帰会見のコメントである。鹿島での第二幕がいよいよ始まる。海外で経験したプレーを一日も早く魅せて欲しいと楽しみにしているが、中田本人はそれだけで満足しないで欲しい。鹿島「NO.6」の後継者として輝きながらも、それを継承する若鹿をしっかり育てる事も重要な仕事だ。鹿島の79年組(小笠原・本山・曽ヶ端ら)は才能ある黄金世代だが、すでに30歳を目の前にしたベテランである。中田は本来の体を取り戻してポジション争いに加わる事が先決だが、チームに慣れ落ち着いてきたら、海外で培った強いメンタルやプロのスピリッツなどを是非、将来を担う若鹿達に伝え、チームを鼓舞して欲しいと期待している。生涯鹿島。生涯宜しく、中田浩二。
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【DESAFIO~挑戦~】恩返しへの鹿島立ち
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2008年06月16日
6月はW杯アジア3次予選により、約1ヶ月中断していたJ1リーグも、今月末より再開する。鹿島は中断期間、リーグ戦やACL予選など、過密スケジュールで疲れた体を癒す為に大型連休で完全オフ。その後は福島Jヴィレッジで6日間のキャンプを行い本格始動。現在は鹿嶋に戻り、後半戦に向け臨戦態勢に入った。中断明けはリーグ戦だけで無く、ナビスコカップも加わって、さらに過密スケジュールとなるが、オリヴェイラ監督は現在のベースをベースアップする事ができたのか。若手の台頭は有るのか。ハードワークを戦い抜くフィジカルとメンタルは大丈夫なのか。期待と不安が交錯するが、まずは中断期間に行われた福島Jヴィレッジ・キャンプでのインタビュー(鹿島アントラーズ公式サイト)を紹介しよう。
●青木剛選手
Q:Jヴィレッジについて
「練習の前後でバスなどの移動も無く、寝て起きて、ご飯食べて、直ぐサッカーができるとても良い環境だと思います。」
Q:ルームメイトは
「野沢さんです。サッカーに対して、凄く意識の高い選手なので、見習わなくてはならないところが沢山あるのかなあと思います(笑)。」
Q:シーズン後半戦に向けて
「後半戦は凄く厳しい日程になってくると思うので、その中でも逞しく戦えるように、このキャンプでしっかり戦える体作りを高い意識で行いたいと思います。」
Q:ファン・サポーターの方へ
「後半戦はJ1リーグ有り、アジア・チャンピオンズリーグ有り、ナビスコカップも入ってきます。全ての大会で優勝できるように頑張りたいと思いますので応援宜しくお願いします。」
●岩政大樹選手
Q:キャンプについて
「きついメニューが続いているので体力的にもきついです。コンディションの維持はキャンプだけで無く、試合が始まってからでも続くので、キャンプをやったからOKとは捉えていませんし、これからもずっとシーズンが終わるまで、特に今年はコンディションをしっかり整えるという事をやっていく必要が有ると思います。」
Q:シーズン後半戦に向けて
「キャンプだけでは無くて、シーズンを通して。日々の練習だけでは無くて、日々の暮らしから優勝の為に全てを懸けて戦っていきたいと思います。」
Q:ファン・サポーターの方へ
「日頃から、特に去年辺りからホームの雰囲気が凄く良いと、僕も何度か言わして頂いているんですけど、そういう雰囲気をサポーターの皆さんが作って頂いている事で良い成績が出せていると思います。ただ、僕達チームも上を目指していかないといけないと思いますし、一緒になって、今以上にチームを盛り上げて欲しいと思います。僕達はサポーターの皆さんに感謝の気持ちを結果で応えたいと思っています。」
●田代有三選手
Q:キャンプについて
「練習はきついですけど、みんな集中しているので良いトレーニングになっていると思います。」
Q:シーズン前半戦を終えて
「最後は疲労でみんなが疲れてきたので、このキャンプで体力を付けて、90分戦える力をしっかり作りたいと思います。」
Q:シーズン後半戦に向けて
「リーグ戦の順位が下の方になっているので、これから練習を積み重ねて上位に喰い込み、また優勝できればと思っています。」
Q:ファン・サポーターの方へ
「最後まで諦めずに頑張るので応援宜しくお願いします。」
●オズワルド・オリヴェイラ監督
Q:キャンプのプログラムについて
「2部練習の中で、どちらかがフィジカル重視になるが、全部では無い。技術・戦術も取り入れたメニューも有るので、しっかりバランス良くやっていきたい。」
Q:後半戦に向けて
「強い自信は当然持っている。どの試合も90分の勝負であって、しっかり戦わなければいけない。その中には流れがあって、良い流れの選択やプレーが求められる。日頃の練習からしっかり取り組む姿勢をみせて、高い意識を持ちながらやっていけば、それを実現できる形になる。短所を消して、短所を突いていく事の繰り返し。1つでも多くの勝利を手にして、本当に良い形でシーズンを終えたい。去年と違うのは、チーム全体の自信を回復させる作業が有ったが、今年は去年のベースが有る。それを過信せずに、謙虚さを持って戦っていきたいと思っています。」
以上が、福島Jヴィレッジ・キャンプでのインタビューだ。シーズン開幕前にオリヴェイラ監督は、「現有勢力の向上が最大の補強だ。」と語っていたように、中断明けはその最大の補強が形となって過密スケジュールを乗り切って欲しい。また、昨季は負傷した野沢拓也の復帰やメッシーナから小笠原満男の復帰など、幾つかの転機がチームに好機を齎した。今季は中田浩二がそうではないかと期待しているのは、私だけでは無いだろう。右膝半月板を手術し、その後に骨挫傷も判明した事から回復が遅れているが、リハビリも順調のようで、少しずつ回復に向かっているようだ。ピッチに戻ってきたらチームを鼓舞し、魅せるプレーで輝いて欲しい。とはいえ、繰り返し述べるが、代表を憂慮するよりも、鹿島でポジション争いに加わり奪取する事の方が先決である。すでにベテランの域とはいえ、経験豊富だからこそ、代表でも期待されているからこそ、謙虚さを持って取り組んで欲しいと願っている。
最後になるが、月末からリーグ戦やナビスコカップ。9月にはAFCチャンピオンズリーグ・ノックアウト・ステージが始まる。もう後戻りはできない。過密スケジュールの疲労困憊も言い逃れはできない。月末から始まる後半戦は、常勝軍団の“進化と真価”が問われる戦いだ。新たな歴史を刻もうとする我等の挑戦に足踏みは許されない。一歩一歩、前進するのみである。リーグ2連覇に初のアジア制覇。12冠・13冠・・・。それだけでは無い。クラブ・ワールドカップで、欧州クラブ王者のマンチェスター・ユナイテッドに勇ましく立ち向かう愛しき鬼子の姿を想い描いて鳥肌を立てる。そんな事を夢見ながら、最後まで我等の「FOOTBALL DREAM」を篤信し続けよう。そういえば昨季、オリヴェイラ監督はこんな事を言っていた。「魂が一つになった時、夢は再び現実となる」。2008シーズン後半戦。赤鹿の挑戦が楽しみだ。
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【DESAFIO~挑戦~】赤鹿の「進化と真価」
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2008年06月08日
今年で16回目を迎えるJリーグ・ヤマザキナビスコカップ。6月8日に予選リーグ全日程が終了し、準々決勝に進出する8チームが決定した。予選リーグ各グループ1位の4チーム、2位のうち成績上位の2チーム及び、AFCチャンピオンズリーグ出場の為、予選リーグをシードされた鹿島アントラーズ・ガンバ大阪の計8チームにより、ホーム&アウェー方式のトーナメント戦を行う。下記、左側のチームが第1戦ホーム。決勝(1試合のみ)は11月1日に国立競技場で行われる。
■決勝トーナメント組み合わせ
準々決勝(7月2日・8月6日)
[1] FC東京(グループ2位・1位) vs 大分トリニータ(グループ2位・2位)
[2] ジェフ・ユナイテッド千葉(グループC・1位) vs 名古屋グランパス(グループA・1位)
[3] ガンバ大阪(シード) vs 横浜F・マリノス(グループD・1位)
[4] 鹿島アントラーズ(シード) vs 清水エスパルス(グループB・1位)
準決勝(9月3日・7日)
[5] [1]の勝者 vs [2]の勝者
[6] [3]の勝者 vs [4]の勝者
決勝(11月1日/国立競技場)
[7] [5]の勝者 vs [6]の勝者
■Jリーグ・ヤマザキナビスコカップ歴代優勝チーム
1992年:ヴェルディ川崎
1993年:ヴェルディ川崎
1994年:ヴェルディ川崎
1995年:開催せず
1996年:清水エスパルス
1997年:鹿島アントラーズ
1998年:ジュビロ磐田
1999年:柏レイソル
2000年:鹿島アントラーズ
2001年:横浜F・マリノス
2002年:鹿島アントラーズ
2003年:浦和レッドダイアモンズ
2004年:FC東京
2005年:ジェフ・ユナイテッド千葉
2006年:ジェフ・ユナイテッド千葉
2007年:ガンバ大阪
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【2008Jリーグ杯】決勝トーナメント組み合わせ
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2008年06月07日
FIFAワールドカップ南アフリカ大会 アジア3次予選・第4戦
日本代表 vs オマーン代表 (6月7日/オマーン・マスカット)
日本代表スターティングメンバー
GK:楢崎正剛(名古屋グランパス)
DF:駒野友一(ジュビロ磐田)
DF:田中マルクス闘莉王(浦和レッズ)
DF:中澤佑二(横浜F・マリノス)
DF:内田篤人(鹿島アントラーズ)
MF:遠藤保仁(ガンバ大阪)
MF:長谷部誠(ヴォルフスブルグ/ドイツ)
MF:松井大輔(サンテティエンヌ/フランス)
MF:中村俊輔(セルティック/スコットランド)
FW:大久保嘉人(ヴィッセル神戸)
FW:玉田圭司(名古屋グランパス)
控え
GK:川島永嗣(川崎フロンターレ)
DF:寺田周平(川崎フロンターレ)
MF:中村憲剛(川崎フロンターレ)
MF:鈴木啓太(浦和レッズ)
MF:山瀬功治(横浜F・マリノス)
MF:今野泰幸(FC東京)
FW:矢野貴章(アルビレックス新潟)
ウルグアイ人のオマーン代表リバス監督は、6月2日に行われた日本代表戦(日産スタジアム)での大敗と成績不振で監督を解任。後任には自国人で、元オマーン代表監督のハマド・アル・アザーニ氏が着任する事になった。オマーンは「リバス解任効果」を何処まで発揮できるのか。堅い守備を基調としたオマーンのカウンター・サッカーをハマド監督は短期間で取り戻す事ができるのか。その豹変ぶりに注目している。一方、ニッポンはこの試合に勝利すると、3次予選突破がほぼ確実となるだけに当然、勝点3を狙う戦いである。ホームで戦ったオマーンと、今回アウェーで戦うオマーンとではチームがどう変わるのかは未知数だとしても、青きサムライ達はオマーンのサッカーに合わせる事無く、前回のような泥臭くも美しい岡田監督のサッカーで是非、勝利して欲しい。また、アジア3次予選を「首位」で突破する為に志を低くしてはならない。多くのサッカーファンの代表熱を失わない為に、オマーンでもニッポンのユニフォームが輝く事を祈っている。
最後に、鹿の国から内田篤人がスタメン出場。4月に第3腰椎(ようつい)横突起骨折で懸命にリハビリに励んでいた篤人。久々の実戦復帰となるが、「もう怪我とか、暑いとか言ってられない。ここに来ている以上、出たらやるだけです。一生懸命走ります。」と本人が語るように、少しでも代表の力となれるよう、篤人らしく自然体で臨み、自身の試合感覚を少しずつ取り戻していって欲しい。またスタミナがポイントとなる中東でのペース配分は、今後ACLノックアウト・ステージを戦う鹿島にとっても、篤人の出場は貴重だといえる。帰国した際には、酷暑中東での経験を鹿ファミリーで共有すると良いかもしれない。中東は、ペース配分だけでなく、特有の堅守・逆襲サッカー、独特なスタジアムの雰囲気など、篤人はアウェーのオマーン戦から学ぶ事は多いはずだ。今回の経験は是非、クラブでも活かして欲しい。ワールドカップ出場に向け、青いユニフォームで奮起するのは篤人の宿命。しかし、国内リーグ優勝とアジア制覇、そしてクラブ・ワールドカップへの夢を決して忘れないで欲しい。私は代表の“ウッチー”よりも、鹿島の“篤人”の輝きに期待している。神の使いとされ、神武天皇を導いた「ヤタガラス」も良いが、鹿島神宮の神の使いとして親しまれている「鹿」の方がやはり愛着が沸く。話が逸れてしまったが、いずれにしても、篤人の怪我が完治し、実戦復帰できた事は欣快の至りである。
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【ALL FOR 2010!】W杯アジア3次予選第4戦:日本vsオマーン
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2008年06月06日
2007年11月に急性脳梗塞で倒れた前日本代表監督のイビチャ・オシム氏が6月4日、JFAハウスで日本サッカー協会のアドバイザー就任会見を行った。内容は協会のアドバイザーとして日本サッカーの将来を創造し、提言していくというものだ。これからは未来を背負う子供達にもサッカーを通した“愛”を差し伸べてくれるに違いない。そんな事を期待しながらも、今後は表舞台というよりも裏方に徹するであろうイビチャ・オシムが、マスコミが定例会見でも要請すれば別だが、公の場で語る事は今後、そう多くは無いだろう。あくまで私の予察だが、いずれにしても、サッカーに命を懸けるイビチャ・オシムが、ニッポンの為に再び尽力してくれるその証を、素晴らしいメッセージを、私のブログでも残しておこうと思う。会見の全容は以下、スポーツナビからの引用である。
【イビチャ・オシム挨拶】
何を言ったら良いのでしょうか。向こう側の世界まで行って戻ってきました。私の復帰に激励を寄せて頂いた皆さんに改めて感謝申し上げます。私も努力してこの場に戻ってきました。それはプロとしてやらなければならないと思う努力をしてきたからです。新聞記者の皆さんもプロとして努力して貰いたいと思います。こんなに沢山フラッシュをたかれると知っていれば、サングラスを持って来たのですが。こんなに多くの方が来るとは誰も言ってくれませんでした。もう少し顔の化粧でもしてくれば良かったですね。それはともかく、人間誰でも人生の中で一つ、或いはそれ以上何かこれだけはしたいという希望があるものです。それがあったからこそ私は向こう側から戻って来られました。私がやり始めた事を完成できなかった。その思いが私を復帰へと後押ししたという事です。私だけで無く、生きている人間であれば、何かやり遂げたいという希望や目標があって当然です。私が代表監督の要請を引き受けた時、日本をワールドカップに導く事が最低限の仕事であると思っていました。勿論、それだけでは十分ではありませんが。もっと大きな希望もありました。それについて、いつも夢を見ていました。しかし、その夢の中身は教えません。余りに沢山の夢を見過ぎましたので、この場で言うには時間が足りません。その内の1つは、日本のサッカーは、自分たち自身の力でもっと良くなる事ができるという事です。それを上手く生かす事ができれば、世界チャンピオンになる事も夢ではありません。それは大き過ぎる夢かもしれませんが、夢を見るのは良い事です。少々時間が掛かるかもしれませんが、その夢が本当のものになれば良いと思っています。
先に言わなければならない事を忘れていました。田嶋さんに対しても、日本サッカー協会の皆さんに対しても、私をアドバイザーとして要請して下さった事にまず感謝を申し上げます。日本語は余りできないですが、覚えた日本語の1つに「頑張れ」という言葉があります。「戦え」という意味ですね。今度は、私が皆さんに」頑張れ」と申し上げる番です。頑張らなければ前進はしません。その際に忘れてならないのは、サッカーはただ戦えば良いというものではありません。ある種の技術、知識を身に付けなければなりません。美しいサッカーをしたければ特にそうです。世界中に沢山の紛争や戦争があります。だから、サッカーだけは戦えば済むというものにしたくないのです。但し、アドバイザーを引き受けましたけど、ここにこんなに新聞記者やカメラマンの方が沢山来ているのを見ると、私には少し荷が重いかなという気持ちもしてきました。というのは、皆さん全員にアドバイスを送るには、私一人では足りないと思うからです。ジャーナリストの皆さん一人ひとりが日本サッカー界にとってのアドバイザーです。でも、その数が少し多過ぎるかもしれませんが・・・。いずれにしろ、私は自分ができる限りの事をしたいと思っています。約束できるのは、私ができる範囲でという事です。もうすぐ欧州選手権がある為(自宅があるオーストリアに)帰りますけど、できるだけ多くの試合を観て、そこで起こっているサッカーの新しい発見を見逃さないようにしたいと思います。ジャーナリストの皆さんの中からも、私が闘病中に激励を頂きました。改めて御礼申し上げます。私は日本サッカーの日本化を掲げて仕事を始めた訳ですが、今その望みは後任の方に引き継いで貰う事になりました。これからは日本のチョコレートの日本化にでも取り組もうかと思っています(笑)。と言うのは、欧州選手権の開催国の1つがチョコレートで有名なスイスだからです。だから、お土産はチョコレートにしようかと思います。ちょっと喋り過ぎましたね。皆さん有難うございました。
Q:途中で後任監督が決まってしまった時の気持ち、(要請が有る無しに拘わらず)再び監督をやってみたいという気持ちはあるか。
私が生き残るという保障が無かったので後任監督を決めた訳では無いでしょう。私はどんな場所にいてもサッカーの話をする事が大好きです。どんな仕事をするにしろ、私は日本に来て日本のサッカー界に何かしたという痕跡を残したいと思っています。それは私に限らず、どんな分野の人でも同じ事だと思います。ひょっとしたらとんでもない、酷い痕跡を残すかもしれないと心配していますが。私がそもそも仕事を引き受けたのは、日本のサッカーに何か良い方向での変化を与えようとしたからです。その時、予め天国の誰かに相談しながら、これをやっても良いかと考えていた訳ではありません。自分の考えで変化を与えようと思っていました。しかし、私自身(病気に関しては)全く予想していませんでした。残念な事に病気になってしまい、仕事を続ける事はできませんでした。ですから、その分、私は別の形で貢献したいと思っています。以前程では無いかもしれませんが、皆さんの前で冗談を喋る事もできるようになりましたし、サッカーに関する知識や考えも失われていないと思います。その範囲で貢献したいと思います。ですから、私が今ここまで申し上げた一つひとつの単語を全部シリアスに受け取らないで下さい。夢についてですが、夢を見る事は禁じられていません。夢を見たって良いじゃないですか。皆さんも夢を見るでしょう。その夢の方向が少しでも揃っていけば、日本のサッカー界は前進するのではないのでしょうか。そこから変化が始まります。そろそろ、カメラのフラッシュをたくのは控えて頂けませんか。眩しくなってきました。アドバイザーのオファーに関しては感謝していますし、信頼して貰い嬉しく思います。信頼関係があり、やり掛けた仕事の一部を続けさせて貰うという事です。これまで私がやってきた痕跡がこれだと示す時間は、余りありませんでした。しかし今後は、別の方向でポジティブな変化を与えたいと思っています。そこで良くやったと言って貰えるなら、それほど嬉しい事はありません。新しい仕事は新しい責任です。それは、私が引き続き健康である事です。命を永らえるという事では無く、私が体を良くする事もそうです。私の人生は戦いの連続でした。選手時代は相手選手と、監督時代は自分のクラブの選手と、そして代表監督になってからは記者の人達とです。でも、負けたとは思っていません。まだまだ心臓が動く限り、私は働き、戦い続けます。
Q:日本代表監督として復帰したいという気持ちは。
ベンチに座りたいという気持ちはあるが、ベンチで死にたくないという気持ちもある。それはあまりスペクタクルでは無いでしょう。
Q:日本選手が学ばなければいけない事は。
言いたい事は沢山ありますし、そんな単純なものではありません。一般論ですが、日本選手はもっと走らなければいけません。良いサッカーをする為には、もっと走る量を増やさなければいけない。一見、日本の選手は技術があるように見えますけど、それには「?(クエスチョンマーク)」が付きます。つまり、技術レベルをもっと上げなければいけません。その為には、小さい時期から動きながらのプレーをもっと身に付ける必要があります。現代のモダンサッカーはスピードアップしています。それに伴い、考えるスピードを速める事、そして走るスピードも身に付ける事が必要です。速いプレーをする為には、もっと高い技術を身に付けなければいけません。これは一般論ですが。皆さん難しく考え過ぎてはいませんか?。シンプルですけど、そこから始めれば良いのです。サッカー強国が何故強いかを分析をし過ぎていませんか?。(サッカー強国の)真似をしても彼等を超える事はできません。真似は良い事ではありません。ですから、日本はコンプレックスから開放されて、自分達のストロングポイントを自覚する事が必要だと思います。トゥーロン国際大会で、U-23日本代表はフランスやオランダに勝ったでしょう。あれは良いサインです。あれを見習うべきだと思います。強いチームに対して良い戦いができるんだという自信を身に付ける事です。勿論、相手をリスペクトする必要はあります。しかし、サッカーは演劇と違い、予め勝者が決まっている訳ではありません。また、話し過ぎてしまいました・・・。
Q:現在、岡田監督のサッカーの印象は。
私は自分の後任監督について印象を述べるつもりはありません。というのは、私はあなた(質問した記者)の事を深く知らないからです。
Q:以前の(病気に掛かる前の)生活と比べて変わったところは。お酒を飲まなくなったとか。
代わりに、水を飲んでいます。
Q:アドバイザーとして、具体的に何をしたいか。
皆さんからのデリケートな質問に答える事です。失言したらこれから10日間、新聞を賑すかもしれませんし。まあ、後任者を困らす事は起こらないようにしなければいけませんね。
Q:アドバイザー契約は今年12月迄だが、その先はどうなるか。
まず、ドクターの許可を取らなければ何もできません。何か必要な手順を飛ばす事はできませんから。「ウサギを捕まえる前にあれこれ心配するな」ということわざのように、まず日本代表がW杯・南アフリカ大会に行けると確定してから考えます。日本代表が予選を突破すれば、もうアドバイザーは必要なくなるかもしれない。アドバイスがなくても、立派な戦いができるようになるかもしれない。その時に、田嶋さんが新しいポストを用意してくれなら考えてみますが。私にしてみれば、W杯・南アフリカ大会で日本代表を観たいとは思っています。ただ、ドクターと妻の許可を得る必要がありますが。
Q:田嶋さんにお尋ねしますが、アドバイザーの具体的な内容は。あと、代表に帯同して活動する事はあるのか。
まず、代表チームに帯同する事に関しては、契約の内容に含まれていません。あと、我々は今日のオシムさんの話を聞いただけでも、素晴らしいアドバイスになっていると思います。今回、欧州選手権を観て頂いて、U-18やU-16などいろいろな世代の日本代表チームが欧州に行った時に会う機会があれば、コメントを頂きたいです。あとは、日本ではS級ライセンスを始め、さまざまな指導者養成を行っております。そういう中で、今のような話、オシムさんの経験を是非、話して頂ければと思っています。オシムさんの健康を第一に考えて、その中の範囲で我々はお願いしたいと思っています。
Q:オシムさんは欧州選手権を観戦する予定と聞いたが、注目している国や選手はあるか。
これまで優勝した事が無い新しいチームに優勝して貰いたいです。注目選手は、クリスティアーノ・ロナウド、と言って欲しいんですよね。そうはいきません。ロシアやルーマニアにはサプライズを起こして欲しいと思っています。私に関係しているから言う訳ではありませんが、クロアチアもサプライズを起こす可能性はあります。まあ、半分希望もありますが。どうせなら、貧しい国が金持ちの国を倒して欲しいです。金で選手が買える国や、勝って当然という国が勝ったらつまらないじゃないですか。また、フランスやイタリアが優勝するような事があれば、日本にとって良い事とは言えないと思います。いずれにしろ、高いレベルのサッカーが観られる事を希望します。つまり、日本がその高いレベルに追いつこうという目標を持つ事が大切です。
Q:最近のJリーグの印象は。
(Jリーグを)観てはいけませんか?。先程も言いましたように、病気から復活できたのはサッカーのお陰です。私が何者であるかという事を忘れない為に、試合を観に行きました。サッカーが原因で病院に行かなくてはいけなくなりましたが、そこから戻るのもサッカーの力でした。ですから、試合を見に行っても良いじゃないですか。サッカーを観る事が私生活の復帰の手始めです。印象については少し前に言いましたよね。私の話を聞いていましたか?。耳に入っていても頭で理解していなくては同じですよ。つまり、走りが足りない。走らなければ良いサッカーはできません。それに良い技術がなければ速いサッカーはできません。そこを改善する事が、進歩というより、日本サッカーが生き残る道でしょう。まず走る事です。そこで残念な事は、日本サッカーの中には、上手な選手は少ししか走らなくて良いと考える傾向があります。それを直さなければいけません。逆ですよ。テクニックのある選手が沢山走れば、もっと良いサッカーができる、そのように考えてはどうですか?。そこから直しましょう。だからといって、そういうサッカーを許している監督を批判していると書かないで下さいね。監督を批判しているのでは無く、走らない選手達を批判しているんです。生まれてこのかた、撮られた写真の枚数よりも、今日一日で撮られた枚数の方が多いと思います。こんなに沢山のカメラマンが来るのなら違うネクタイをしてくれば良かったです。イタリアの言葉で「マスコミの沈黙」といった表現があります。それには2つの意味があります。1つは、選手や関係者にマスコミには喋るなという緘口令を敷く事。2つ目は、誰にも文句を付けられないぐらい立派な内容と、良い結果を残して、マスコミからの批判を寄せ付けないという事。ですから、私がここで自由に喋った事は、日本サッカー協会にとって大きな賭けであった事でしょう。つまり、私は何を喋っても大丈夫だという事ですね。もし、次の記者会見が開かれればですが。もう帰って良いですか?。どうも皆さん(会見に)来て下さって有難うございます。こんなに沢山の方達が来てくれたという事は、リハビリをもっと頑張れという事だと勝手に解釈します。
以上が日本サッカー協会・アドバイザー就任会見の全容である。時期尚早なのかもしれないが、「日本サッカーの父」がデッドマール・クラマー氏ならイビチャ・オシム氏は「日本サッカーの何であろうか」。そんな事を考えながら、夢見ながら、会見の全容に目を通した。イビチャ・オシム。将来、私がオシムの年齢に達した時、孫が居るかもしれないその年齢の時に、ニッポンのサッカーは一体どうなっているのだろうか。今回、オシムが語った会見の中で、その導き方を少し教えてくれた。今後は、「オシムによる、日本人の為の、日本人のサッカー」を創造していく事になるが、それはナショナル・チームだけでなく、Jリーグにも是非、尽力して頂きたいと願う。
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イビチャ・オシムがJFAアドバイザーに
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2008年06月03日
すでに1週間が経ってしまったが、5月25日(日)にTBSで放送された「情熱大陸extra」の感想を少し書いてみようかな、と。今回は500回記念。「ネクスト・ジェネレーションの挑戦」と題して、世界で活躍する9人の若者達が主人公だった。U-25世代を中心に、料理人・画家・酪農家・ジャズピアニスト・写真家・IT・アーティスト・風の職人など、さまざまな若者達の挑戦と未来を描いていたが、ここでは南米で活躍する一人のサッカー選手にスポットを当ててみようと思う。
ペルー1部リーグ・シエンシアーノに所属する澤昌克については、以前、「鹿島『ペルーの宝』に正式オファー」と題してエントリーした事があるが、今回、私が良く観る番組で採り上げられた事は素直に嬉しい。「待ってろ未来!」。タイトルの通り、未来のストライカーとして母国の為に是非、活躍して欲しいと願う。さて、番組の内容だが、無名だった高校時代を卒業して南米アルゼンチンのクラブへサッカー留学。そして、プロ契約したペルーでの活躍と澤の人間模様を描いたものだった。インタビューについては、番組の時間の関係上、良いところだけを編集してオン・エアーしていたが、できれば全てを聞いてみたかった。関心のある選手なだけにあっという間に終わってしまった。これが、私の我侭な感想だ。
澤昌克(さわ・まさかつ)。1983年生まれの25歳。茨城県出身。今でも知る人は数少なく、当時は全くの無名選手だった。Jリーグを夢見るも叶わず、高校卒業後、新たに始めたサッカー人生は、アルゼンチン・リバープレートの5軍。しかし、サッカー王国アルゼンチン。5軍とはいえ、東洋人の澤は全く相手にされず、パスが回ってこない事も何度かあったという。2003年には大怪我も経験。挫折の繰り返しだったが、澤は諦める事無く、自分の信念を貫き通す。現在、澤の所属するシエンシアーノは、アンデス高原地帯を中心に栄え、かつてはアンデス文明史上最大の帝国を築いたインカの首都、クスコをホームタウンとするチームだ。標高3500mに在るクスコ。澤はその薄い酸素の中でも90分走れる能力を持ち、適応力に優れた選手である。日本の裏側に在る南米で、ストレス無く順応できるのは一つの才能だと、私は思う。澤の成功の鍵は、強靭なスタミナと適応力、そして気魄。これに尽きるような気がした。
私も十数年前、仕事でペルーのクスコへ訪れた事がある。しかし、街で売られている地の食べ物は、私の口には余り合わず、酸素が薄いクスコでは、長く風呂に浸かる事を注意された記憶がある。数ヶ月程の滞在なら未だしも、何年もそこに住み、時に孤独と戦いながらプロとしてサッカーを続けてきた、澤。情熱大陸で観た輝いた眼・笑顔。さらに、クスコ住民からも愛されていた人気者。そこに至るには、適応力と気魄が無ければ成し得る事はできなかった。また、富士山九合目と同様に位置するクスコ。この薄い気圧の中で鍛えられた心臓は、必ずや日本サッカーのチカラとなってくれるだろう。スピードとスタミナを兼ね揃えた澤昌克。クラブ・代表と共に、母国での活躍を期待する。最後に、南米のサッカーに挑戦し続けた澤の信念ともいえる言葉。「楽しみながら頑張っていれば人生なんとかなる」。簡単なようで難しい。
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「待ってろ未来!」澤 昌克
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