2008年05月30日

【ACL2008】「ダエイ・スピリッツ」サイパFC

イラン・プレミアリーグで初優勝を飾ったサイパは、首都テヘランの近郊都市カラジを本拠地とし、イラン最大の自動車メーカー、サーイパーによって設立されたクラブである。テヘランの4部リーグを買収して、1989年に設立。毎年昇格を重ねたサイパは、テヘラン1部リーグで優勝を果たし、全国リーグ(イラン・プレミアリーグ)入りを果たす。その後も快進撃は続き、1994年・1995年とリーグ戦2連覇を果たしたが、翌シーズンにリーグ戦最下位で2部に降格する。1年で1部復帰を果たすも、それ以降は下位・中位のチームだった。2005-2006年シーズンではリーグ戦3位と上位に食い込み、2006年にはイラン代表FWとして知られるアリ・ダエイを選手兼監督として獲得し、2006-2007年シーズンでリーグ優勝を果たす。イラン屈指の育成組織から有望な若手を多数輩出しているが、AFCチャンピオンズリーグは初参加である。

AFCチャンピオンズリーグ準々決勝の組み合わせ抽選会で、サイパは前回覇者の浦和レッズを避けられた事で安堵し、クルフチ(ウズベキスタン)への対戦に意気込んでいるようだ。今年のノックアウト・ステージに進出した唯一イランのチームとなったサイパは、浦和レッズといきなりベスト8の初戦で対戦する事を望んではいなかった。昨年の大会でイランのセパハンが川崎フロンターレと準々決勝で対戦していたが、サイパは日本のチームを避け、ウズベキスタン・タシケントから彗星の如く登場したクルフチと対戦する事に満足しているようだ。

「この抽選は我々にとって、そう難しいものではない。まあまあの結果だ。」とサイパ運営部長のメフルダド・ハシェミ氏は語った。イラン代表監督としての仕事に集中する為、サイパの監督を辞任したアリ・ダエイだが、このチームを成功に導いたイランの国民的英雄がチームから去るのを認めるのは厳しい選択だったとメフルダド・ハシェミ氏は明らかにした。「我々は優先順位を熟慮する必要がある。今回、イラン代表はダエイを必要としている。しかし、サイパ理事の肩書きを持つダエイは、今後もサイパに尽力してくれるに違いない。」とダエイがチームを去った後のクラブへの影響については否定している。そして「出来るだけ早い時間に新監督を任命するつもりだ。」とハシェミ氏は付け加えた。更に、チーム力アップの為、新たな選手獲得にも乗り出すようだ。

上記はAFC公式サイトやWikipediaから引用した記事である。サイパはカリスマ的存在のアリ・ダエイが指揮を執り、急成長を遂げたチームのようだ。所属する選手については多くを知らないが、イラン代表へは毎回3~5人ほどが招集されている。今後、ダエイはナショナルチームを指揮し、サイパは新監督を招聘して新たにチームを創っていく事になるが、カリスマ不在でも「ダエイ・スピリッツ」を発揮するのか否か、注目しても良いだろう。イランはシーズンが終了したばかりなので、新監督の意向に沿ってチームを組織していくようだが、監督が変わればチームが一新する可能性もある。どういったチームになるのか未知数だが、新たな船出と共に、9月17日はホームでファースト・レグ、その1週間後にはタシケントでセカンド・レグを戦う。

posted by 鹿太郎 |00:00 | AFCチャンピオンズリーグ | コメント(0) | トラックバック(0)
みんトピに投稿 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2008年05月29日

【DESAFIO~挑戦~】鹿島「ペルーの宝」に正式オファー

鹿島が今夏の獲得を目指しているペルー1部リーグ・シエンシアーノFW澤昌克に、獲得の正式オファーを出した事が29日、一部報道で伝えられた。澤とは、すでに条件面のすり合わせを含めた交渉を開始しているようだ。同じくオファーを出している柏との獲得合戦を制する為、年俸提示で2度の上積みも行ったという。獲得交渉は最終局面を迎えており、後は澤自身の決断を待つばかりだ。ただ、澤は茨城県出身で幼少時代からの鹿島ファン。柏より先に、今季開幕前にもオファーを出した鹿島を選ぶ可能性は高く、6月上旬にも「ペルーの宝」と呼ばれるストライカーの鹿島移籍が決まる可能性が出てきている。

澤昌克(さわ・まさかつ)1983年1月12日、茨城県出身。25歳。千葉・中央学院高卒業後、2001年にアルゼンチンのリバープレートへ単身サッカー留学。リバープレート5軍からスタートした澤は、3年間の下積みを経て、2005年にペルー1部リーグのスポルティング・クリスタルのトップチームとプロ契約を果たす。同年の年間優勝に貢献。2006年に所属したボロネーシで主力に抜擢されると、才能が一気に開花。2007年には強豪・ムニシパルで年間を通じて活躍し、外国人最優秀選手賞を受賞。ペルーサッカー協会から同国代表入りを前提とした国籍取得要請を受けた事もある。現在はFWを中心に活躍しているが、中盤の全ポジション、サイドバックもこなせるユーティリティープレーヤー。ペルー1部リーグ4年間で104試合25得点。173センチ、70キロ。

2002年:リーベルプレイト(アルゼンチン)5軍にて練習参加し、最終的に4軍で選手登録。
2005年:スポルティング(ペルー)リーグ戦 5試合1得点 背番号17
2006年:ボログネシ(ペルー)リーグ戦 40試合11得点 カップ戦 4試合1得点 背番号29
2007年:ムニシパル(ペルー)リーグ戦 38試合10得点 背番号29
2008年:シエンシアーノ(ペルー)リーグ戦 21試合3得点 背番号18
※ペルーリーグは1シーズン前期・後期と分けた二期制だが、上記は年間で記しています。

「ペルーの宝」と呼ばれる澤昌克。現在は鹿島・柏だけでなく、メキシコの名門・クラブアメリカやドイツのクラブも興味を示しているようだ。そんな澤だが、「目標は日本代表とクラブ・ワールドカップ出場」と語っていた。この気持ちが今も変わらなければ、澤の移籍先は自ずと決まる。鹿島に入団すれば、手薄なFW陣に厚みが出るのは勿論の事、南米で経験した3年間の下積みや悠遠のかなたで戦ってきた強い気持ちは若鹿達の良い手本となるだろう。中田浩二の復帰も含め、世界を経験した男がまた一人増える事は、アジア制覇を、クラブ・ワールドカップ出場を目指す鹿島にとって非常に心強い。今は本人の決断を待つしかないが、良い知らせを期待している。

posted by 鹿太郎 |00:00 | 鹿島アントラーズ | コメント(2) | トラックバック(0)
みんトピに投稿 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2008年05月26日

【ACL2008】アデレード・ユナイテッドの挑戦

■AFCチャンピオンズリーグ ノックアウト・ステージ準々決勝
第1戦:鹿島アントラーズ vs アデレード・ユナイテッド (9月17日/カシマスタジアム)
第2戦:アデレード・ユナイテッド vs 鹿島アントラーズ (9月24日/オーストラリア・アデレード)

2003年に設立したアデレード・ユナイテッドは、南オーストラリア州アデレードに本拠地を置くサッカークラブ。1月に終了した2007-2008年シーズンのAリーグ・レギュラーシーズン6位とやや低迷したが、シーズンの総得点31はリーグ最多で、攻撃力には定評があり、オーストラリアのプロ・サッカーリーグ(Aリーグ)の強豪チームの1つ。(2005-2006年はレギュラーシーズン1位・2006-2007年はレギュラーシーズン2位)。2006年には数試合限定契約で、ブラジルの生んだ天才的ストライカー・ロマーリオが所属していた事もあった。アデレードはAリーグのチームとして唯一、2度のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)出場経験を持つが、ノックアウト・ステージ進出は今回が初めて。過去サンフレッチェ広島にも所属していた元オーストラリア代表FWのアウレリオ・ヴィドマーが監督を務めている。

2005年に誕生したオーストラリアのプロ・サッカーリーグはまだ歴史が浅く、各クラブに所属する大半が同国の選手達で占める。Aリーグの選手達は体格的に恵まれているが、総じて技量が今一つ伴っていないようだ。そういった面を克服しない限り、技術で遙かに勝る中東勢や日本勢の強豪クラブより上を行くのは難しいとの見解もある。地元のオーストラリア紙でも、ACL準々決勝の相手が鹿島と決まった時、「アデレードは困難な相手と対戦する事になった」。という記事があった。とはいえ、予選グループEの戦いで、韓国王者・浦項スティーラーズに2-0で勝利した際、「オーストラリアサッカーは徐々に向上している。この結果はオーストラリアサッカーに勢いをつけるもので、将来アジアに於ける強豪国としての威信を確保する1勝となった。」とアデレード・ユナイテッドのアウレリオ・ヴィドマー監督は、アジアでの戦いに自信を深めている。鹿島もスカウティングが必要だが、ノックアウト・ステージを戦うチームの中で一番勢いに乗っているのは、もしかしたらアデレード・ユナイテッドなのかもしれない。

最後に、準々決勝進出を決めたアデレード・ユナイテッドのアウレリオ・ヴィドマー監督は、対戦相手の鹿島をどう見ているのだろうか。以下、昨日(25日)の同国地元紙の情報である。アデレード・ユナイテッドの新たな歴史を刻む為に、ノックアウト・ステージで最もエキサイティングなチームになる。準々決勝で対戦する日本の鹿島アントラーズは、グループリーグで中国・タイ・ベトナムから得失点差25という天文学的な数字を獲得して予選突破したJリーグチャンピオンだ。相手は強豪チームであるが、私は全く悲観していない。何故なら、私達が中国・韓国のチームで経験した事と同様の結果になるからだ。鹿島はどういったチーム、どういった選手が所属しているのか多くを知りませんが、対戦するまでに確りスカウティングして、全ての課題をクリアしているでしょう。とアウレリオ・ヴィドマー監督はコメントしていた。また、日本チームとの対戦は他国(ファイナル・ステージ進出国)と較べて、時差が余り変わらず安堵しているが、今後の事を考えて移動の困難さも苦言していた。・・・大雑把にはこんな感じだった。ノックアウト・ステージ初進出となる鹿島とアデレード・ユナイテッド。この対戦は、両チームともクラブの新たな歴史を刻もうとする戦いである。それぞれの挑戦。9月の準々決勝が今から楽しみだ。

posted by 鹿太郎 |00:00 | AFCチャンピオンズリーグ | コメント(6) | トラックバック(0)
みんトピに投稿 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2008年05月25日

【DESAFIO~挑戦~】世界中で活躍する友に

ジーコ公式サイトの「世界中で活躍する友人に、ジーコ自ら質問」の中で、オリヴェイラ監督のインタビューが記されていた。内容については、鹿島アントラーズの話題は勿論、自身のサッカー人生と近況をジーコに語っている。「もっと多くの話を聞きたい」。私の我侭な感想だが、鹿島サポーター以外の方達も一度目を通して頂ければ嬉しく思います。「昨季のJ1リーグ15位を立て直した監督」。という事実は真実では無いが、以下全文を紹介しよう。

履歴にちょっと目を通して見ると、2000年クラブW杯優勝・1999年ブラジル全国選手権優勝、またヴァスコを率いてメルコスール制覇等々。これだけでも層々たるものだが、本人は「まだまだ足りない」とばかりに今度は地球の真反対の「日出る国」ニッポンにまで足を延ばす。ましてや彼が率いる事になるチームは国内リーグで15位。しかしながら、そのチームが最終的にタイトルを獲得してしまう。これらの偉業を成し遂げたその人こそが、オズワルド・デ・オリヴェイラ・フィリョ。リオデジャネイロ出身の58歳。昨年からジーコが心血を注いだチームとして名高い、日本の鹿島アントラーズの指揮官としてチームを率いている。約20年以上の長期に渡りフィジカルコーチ又ヘッドコーチとして活躍した後、監督に転身。監督としては鹿島が11チーム目である。勿論、今シーズンの目標はリーグ連覇だが、もう一つ大きな仕事が待ち構えている。初のアジア制覇だ。因みに同チームにはダニーロとマルキーニョスが“同胞”として彼をサポートする。

ジーコ:「監督業を始めた経緯は?」

オリヴェイラ:「まあ、一言で表現すると、そうですね“自然分娩”というところですかね(笑)。23年間フィジカルコーチ又ヘッドコーチとしての経験を積んでいたのをコリンチアンズのフロントが評価してくれてチャンスをくれた訳です。」

ジーコ:「日本進出に関しては?全く違う環境でしたか?」

オリヴェイラ:「日本に関して私自身、直接的な繋がりは無いのですが、何故か凄く興味があり、いつかは仕事をしてみたいと思っていました。今回それが実現した訳ですが、お蔭様で大変充実してますよ。食事も合うし、何より人が素晴らしいです。サッカーの面でも全体的にクラブ・リーグが大変しっかりと組織されていますね。」

ジーコ:「アジア制覇という目標についてですが、ACLは南米でいえばリベルタドーレス杯に相当するのですがその印象は?」

オリヴェイラ:「正直、日本の多くのクラブは余りこのタイトルには興味がなかったようですね。私自身はカタールのアル・アラブというチームで参戦した経験を持っていますが、かなり難しい大会です。国同士、お互いプライドを賭けた闘志剥き出しの戦いであるばかりか試合毎の移動の困難さとか、またジャッジの問題等リベルタドーレス杯と同じように厳しいですね。それとレギュレーションにより、最初のステージは一チームしか上がれないので更に難しくなっているんです。」

ジーコ:「日本で一番やりにくかった点は?」

オリヴェイラ:「やはり、まず言葉の問題は大きいですね。しかし幸いにも大変有能な通訳がサポートしてくれています。」

ジーコ:「どうしても優勝した翌年はマークされるものですが、今年は正にそうではないですか?」

オリヴェイラ:「確かに感じるのは、昨年よりかなり研究されているという事です。それとリーグと並行してACLを戦うという状況の中で、特に日程の異常な厳しさとかを感じますね。大会舞台裏での決め事に何か偶然以上のものが存在するような気もします。」

ジーコ:「距離的な問題、またその情報の少なさからブラジル国内であなたの監督としての存在感が薄れる又は無くなるという不安はないですか?」

オリヴェイラ:「正直言ってそれはあります。いつかはブラジルに戻る訳ですからね。でも、今現在はここでの仕事・生活にとても満足してますよ。」

ジーコ:「あなたの夢は?又は将来のプランは?」

オリヴェイラ:「今こうして監督となったのも自然の流れでしたし、この先何かこうしようとか特別に計画を立ててやろうとは思っていません。全て“自然分娩”で行きますよ(笑)。」

ジーコ:「あなたに影響を与えた監督・コーチとかは?」

オリヴェイラ:「一番にはパレイラでしょうね。70年のワールドカップでは彼から多くの事を学びました。その後も沢山の監督・コーチから影響を受けましたが、敢えて名前を上げる事は控えます。」

ジーコ:「鹿島というチームの力を客観的にどう評価しますか?
オリヴェイラ:「かなり良いチームである事は確実ですね。最初まだお互いに手探りだった時期は結構大変でしたが、何とか乗り切れました。彼等はとても集中力があり、指示を端的に理解し実行してくれます。今の地位に居られるのもその賜物ですよ。」

ジーコ:「最後に何かメッセージはありますか?」

オリヴェイラ:「今回ジーコのサイトのインタビュー依頼を受けた時は本当に光栄に思いました。何故かと言うと、昔から私はジーコの大ファンで、よくマラカナンに応援に行ったものです。正に天才でしたからね。パス・フリーキック・ドリブル等、どれを取っても途轍もない高い技術と輝きがありました。そんな彼も今や監督です。心から成功を祈っています。因みに鹿島でのチャンスを与えてくれたのも彼です。本当に感謝しています。皆さん、これからも宜しく。」

posted by 鹿太郎 |00:00 | 鹿島アントラーズ | コメント(0) | トラックバック(0)
みんトピに投稿 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2008年05月24日

【ACL2008】ノックアウト・ステージ抽選結果

ACLノックアウト・ステージの組み合わせ抽選会が24日、マレーシア・クアラルンプールのAFCハウスで行われた。準々決勝は同国同士の対戦はなく、日本3チームの対戦相手は下記のようになった。今後の日程については、準々決勝(9月17日・24日)、準決勝(10月8日・22日)、決勝(11月5日・12日)となり、それぞれホーム・アンド・アウェーで戦う。詳細(キックオフ時刻、開催会場)については後日、発表するようだ。

AFC CHAMPIONS LEAGUE LAST 8 DRAW

■準々決勝(9月17日・24日)

[1] サイパ(イラン) vs クルフチ(ウズベキスタン)

[2] 鹿島アントラーズ(日本) vs アデレード・ユナイテッド(オーストラリア)

[3] アル・カドシャ(クウェート) vs 浦和レッズ(日本)

[4] アル・カラマ(シリア) vs ガンバ大阪(日本)

■準決勝(10月8日・22日)

[5] [1]の勝者 vs [2]の勝者

[6] [3]の勝者 vs [4]の勝者

■決勝(11月5日・12日)

[7] [5]の勝者 vs [6]の勝者

posted by 鹿太郎 |00:00 | AFCチャンピオンズリーグ | コメント(2) | トラックバック(0)
みんトピに投稿 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2008年05月23日

【ACL2008】ファイナルステージへ

■グループF・順位表
1位:鹿島アントラーズ(日本) 【勝点15】5勝0分1敗 得失点差+25
2位:北京国安FC(中国) 【勝点12】4勝0分2敗 得失点差+5
3位:クルンタイ・バンク(タイ) 【勝点7】2勝1分3敗 得失点差−7
4位:ナムディン(ベトナム) 【勝点1】0勝1分5敗 得失点差−23

■赤鹿がファイナルステージへ
アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)は21日、ベトナム・ハノイなどで予選グループ最終節を行い、F組の鹿島はナムディン(ベトナム)を4-0で下して通算5勝1敗の勝ち点15で同組首位となり、クラブ史上初のファイナルステージ進出を決めた。前節まで勝点12で並んでいた北京国安(中国)は3-5でクルンタイ・バンク(タイ)に敗れた。立ち上がりから攻め続けた鹿島は、前半に小笠原からのクロスを田代が左足で先制。後半にも興梠・本山らが追加点。4点目は、野沢からのパスをダニーロがワンタッチでDFを切り裂く美事なプレーで駄目押し。格下相手とはいえ、終始、鹿島が主導権を握る展開となり、久々の完封勝利でACL8強に名乗りを上げた。最終節まで縺れ込み、苦しい戦いが続いたが、この予選突破の鍵は、やはり得失点差の優位を最後まで保ち、この大きなアドバンテージを活かした結果と言えるだろう。最終節、北京国安は前掛かりになり、慌てふためき、最後は自滅した。予選グループの戦いは、「一つひとつの戦いに謙虚さを持って全力で戦う。」と語った、オリヴェイラ監督の信念を選手全員で表現したものだった。ナムディン戦はリーグ戦を含めて久々の勝利となったが、今思えば、この戦いは選手一人ひとりの点を線にする忘れかけていたチームの機能美を、赤鹿軍団はピッチ上で想起していたのかもしれない。

■ファイナルステージ進出チーム
昨年覇者:浦和レッズ(日本)
グループA:クルフチ(ウズベキスタン)
グループB:サイパ(イラン)
グループC:アル・カラマ(シリア)
グループD:アル・カドシャ(クウェート)
グループE:アデレード・ユナイテッド(オーストラリア)
グループF:鹿島アントラーズ(日本)
グループG:ガンバ大阪(日本)

■新たな歴史を刻む挑戦
準々決勝の組み合わせ抽選会は24日、マレーシアのAFCハウスで決定する。鹿島の対戦相手がどのチームになるか鶴首して待つが、9月から始まるACLの挑戦も、赤鹿の捷利を最後まで崇心。ファイナルステージ一つひとつの戦いは、クラブの新たな歴史を刻む戦いである。クウォーター・ファイナル、セミ・ファイナル、そしてファイナル。今まで手にした事のないタイトル獲得まで、あと3つ。未知で過酷な挑戦だと思うが、最後は大慶至極。アジアに「KASHIMA」の名を響かせ、今季最大の目標でもある世界への挑戦を遣り遂げたい。これが現実となれば、今迄に経験した事のない、何か暖かいものに触れられそうな気がする。いずれにしても、選手達の輝く姿を、その美しい景色を観る為に、強靭な角を持った愛しき“鬼子”へは、さらに身を浸ける事になるだろう。

posted by 鹿太郎 |00:00 | AFCチャンピオンズリーグ | コメント(0) | トラックバック(0)
みんトピに投稿 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2008年05月19日

【ACL2008】「全力。否、死力の闘将」小笠原満男

「足?大丈夫。痛くない。試合には出場します」。鹿島の大黒柱で、不調に陥ったチームを牽引し続けた小笠原が18日、ACL予選リーグ最終節に出場できる見通しとなった模様。J1第13節の柏戦で左太腿裏を負傷し、足を引きずる様子も見受けられたが、ベトナム・ハノイに同行しているチームドクターに由れば「疲労が溜まって炎症しているだけ。問題なく出場できる」と話している。チームは既に現地入りし19日から練習開始。予選突破の大一番に赤鹿の闘将が奮起する。

小笠原の左太腿痛は今に始まった訳ではなく、4月2日の新潟戦から異変が起きていた。当初は、打撲や肉離れの可能性があり、試合以外の日は室内でのトレーニングと治療に終始していた時期もあった。また、4月の強豪クラブ(浦和・G大阪・北京国安)との連戦前に一度、強制欠場させるとの報道もあったが、結局すべての試合に出場。チームの支柱として、常にピッチの上で選手達を鼓舞し続けてきた。

痛みに耐え、闘志を漲らせる性格がゆえに大事には至らないで欲しいと願うが、全タイトルを獲得すると明言している闘将は、すべての試合に“全力”ではなく、“死力”を尽くすつもりだ。

余談になるが、戦国乱世の時代に塚原ト伝(つかはら・ぼくでん)という剣豪がカシマにいた。鹿島神宮の神職の家に生まれた新当流の開祖・創始者である。「剣聖」とまで呼ばれたト伝は、ここ一番の戦い方を確り心得ている勝負師でもあり、39度に及ぶ合戦で生き残り、19度の真剣勝負に於いても不敗を誇る剣術家として、今も多くの人に語り継がれている。「生涯真剣勝負」。蹴の術を知る小笠原満男は、もしかしたら、カシマの蹴豪と言えるのかもしれない。己を信じ、どんな局面でも打開する術は、ト伝と重なるところがある。蹴豪。正にその名の通り、力強く、勇ましく上り詰めて「KASHIMA」の名をアジアに響かせて欲しい。21日の生き残りを懸けた一戦は、敵地ハノイでの勝利と死力で戦う小笠原の無事帰還を心から祈っている。

posted by 鹿太郎 |00:00 | AFCチャンピオンズリーグ | コメント(2) | トラックバック(0)
みんトピに投稿 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2008年05月18日

【ACL2008】アジアの道を切り拓け

■グループF・順位表(第5節終了時)
1位:鹿島アントラーズ(日本) 【勝点12】4勝0分1敗 得失点差+21
2位:北京国安FC(中国) 【勝点12】4勝0分1敗 得失点差+7
3位:クルンタイ・バンク(タイ) 【勝点4】1勝1分3敗 得失点差−9
4位:ナムディン(ベトナム) 【勝点1】0勝1分4敗 得失点差−19

■得失点差の優位は変わらない
前節、クルンタイ・バンク(タイ)に対し8対1の快勝を収め、絶対に必要だった勝点3を得る事に成功した。また、得失点差を7点上積みできた事で、勝点で並ぶ同グループ2位の北京国安との得失点差も14に広がった。最終節、ナムディン(ベトナム)との対戦は、アウェーの苛酷な環境となる事が予想されるだけに、得失点差で優位を保てた事は大きなアドバンテージになった。しかし、このアドバンテージは勝利してこそ活きるもの。最終節も敗北は許されない。引き分けと負けはグループリーグ敗退を意味する。格下相手とはいえ、試合終了の笛が吹かれるまで気を抜く事はできず、決死の覚悟で臨む必要がある。ベトナム・ハノイでアウェーの洗礼を浴びても、大勝といきたいところであり、負傷者が多く、油断大敵でも、ファイナルステージの舞台に立つのは、心情的には、ACL開幕前から既に決まっているが・・・。

■アジアの道を切り拓け
グループA:クルフチ(ウズベキスタン)
グループB:サイパ(イラン)
グループC:アル・カラマ(シリア) or アル・ワハダ(UAE)
グループD:アル・カドシャ(クウェート)
グループE:アデレード・ユナイテッド(オーストラリア) or 長春亜泰(中国)
グループF:鹿島アントラーズ(日本) or 北京国安(中国)
グループG:ガンバ大阪(日本)
昨年覇者:浦和レッズ(日本)

上記は各グループで既に決勝トーナメント進出を決めているクラブである。2チーム記してあるのは、最終節まで縺れ込み接戦となっているグループである。いずれにしても、5月21日に全てが決まり、シードされている昨年覇者の浦和レッズを含めたベスト8が出揃う事になる。この中に韓国やサウジアラビアといった強豪国のクラブは、既に予選グループで敗退している。また昨年準優勝のセパハン(イラン)や中央アジアの雄パクタコール(ウズベキスタン)なども決勝トーナメント進出は叶わなかった。21日の予選グループ最終節でベスト8が出揃い準々決勝の組み合わせが決まったら各チームを分析してみようと思うが、先ずは予選グループを突破する事が何よりも肝要である。ファイナルステージ8分の1が鹿島アントラーズである事を祈り続ける。

■愛しき赤鹿の挑戦は続く
5月のJ1リーグ戦は未勝利。鹿島はこの予選リーグ最終節(ナムディン/ベトナム)を戦った後、代表に招集された選手以外は暫く休養期間に入る。5月17日のJ1第13節・柏戦終了後にオリヴェイラ監督は「攻撃の連動性やイメージの共有が欠けてしまった部分は試合の中ではあるかもしれない。ただ、それを乗り越える力を全員で持たないといけない」と述べている。選手達は、痛みを抱えながら、筋肉系が、古傷が、とハードワークの中で毎試合境地に立たされているが、今の赤鹿達に効く最高の特効薬は「勝利」である事に疑いは無い。ストレスや焦りなどからくる、メンタル的な部分の良薬は勝点3以外に無い時がある。今の鹿島は正にそれであると言えよう。選手・監督始め、クラブスタッフ、そして我等、と多くの鹿ファミリーが「1勝」に欠乏し、また渇望しているのである。アジアの頂へ上り詰めるには予選突破が第一関門であり、次節はその大一番である。対戦相手云々よりも、己のサッカー。ゴールへのアイデア、勝利へのイメージを思い出して欲しい。良いイメージを持って休養すれば、リフレッシュして中盤戦に臨めるだろう。今は歯車が僅かに、本当に僅かにずれているだけ。サッカーはデリケートなスポーツだが、気持ちの切り替えが確りできれば問題ないと信じている。そして私も、最後の最後まで赤鹿の賛美歌を唄い続けよう。今は苦しく無勝が続くも、やはり鹿島は常勝軍団と呼ぶに相応しいクラブなのだから。

posted by 鹿太郎 |00:00 | AFCチャンピオンズリーグ | コメント(0) | トラックバック(0)
みんトピに投稿 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2008年05月17日

【Jリーグ2008】若鹿の挑戦

リーグ序盤戦の最終節とも言える第13節。5月~6月は国際親善試合のキリン杯やW杯アジア3次予選など、日本代表戦の日程が組まれている為、リーグ戦は第13節で中断期間に入る。鹿島はリーグ戦とACL予選とのハードワークに苦戦したが、その時期が一先ず終わろうとしている。中断前の最後の試合だが、鹿島の対戦相手は、過去の通算成績19勝1分6敗と非常に相性が良い柏レイソルだ。相性が良いという事に加え、今節は過密日程ではなく、インターバールはしっかり取れている。会場は聖地カシマという事もあり、主導権を握る好材料は揃う。今節こそは、堅実な試合運びができるのではないかと期待を寄せている。

どの試合でも勝つ為に試合をやっている訳であって、そういう意識で取り組みたいと思っているが、残念ながら期待されている結果が出ていないのかもしれない。しかし、選手達は一生懸命やっていると思うし、一方で運が無いところも有るのかもしれないが、その流れを断ち切るのは自分達であって、この試合も全力を懸けて勝点3を取りにいきたいと思っています。柏は最近非常に良い結果が出ているチームだと思います。去年から独特なやり方でやっていますし、選手達が変わっても、やり方が変わらないのがこのチームの特徴であって、厳しい相手である事は確か。昨季2試合戦ったが、タイトでタフな試合だったと思います。今回も相手の長所に対して、また相手に敬意を払いながら対応して、自分達のサッカーができれば良いと思っています。

上記は柏戦前日のオリヴェイラ監督インタビューであるが、加えて、「選手達は機械じゃないから、波があって良い時と悪い時がある。だから変更しなくてはいけない時もある」。と先発の入れ替えを行う可能性を示唆している。柏戦で欠場濃厚なのは、マルキーニョスと内田篤人。マルキーニョスは21日のACL予選突破を懸けたナムディン戦に向け調整中で、前節に復帰した内田篤人も腰の状態が芳しくない。二人とも完調には暫く時間が必要のようだ。15日の紅白戦に於いても、スタメン組2列目の本山と野沢が外れ、同ポジションにダニーロと増田が入ったり、試合当日までスタメンと控えとの判別はできず、先発入れ替えの可能性は大いにあるようだ。

昨季の柏戦は、佐々木や船山といった若鹿達の活躍で勝利を収めた。組織力で戦う鹿島にとって、若手の台頭と昨季以上のベースアップは不可欠である。ハードワークを強いられている時期ではなく、この時期に先発の入れ替えを示唆するオリヴェイラ監督の本当の狙いは私にも分からぬが、今季の柏戦も若鹿達の活躍で是非、勝利したいものだ。ACL・リーグ戦・ナビスコ杯、そして天皇杯と、終盤タイトな日程で勝ち抜くには、若手の台頭なくして成し得る事はできない。柏戦の先発はまだ分からぬが、若鹿達が出場すれば、スタメン組を脅かす程に元気に走り回り大暴れして欲しい。リーグ中断前の柏戦は、若鹿達の挑戦の場となれ。僅かながらでもその成長を見守りたい。それは今季の中盤・終盤戦を戦い抜く為に。そして鹿島アントラーズの未来の為に。

posted by 鹿太郎 |00:00 | Jリーグ | コメント(2) | トラックバック(0)
みんトピに投稿 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2008年05月15日

【DESAFIO~挑戦~】中田浩二の代表召集断念

日本サッカー協会は15日、国際親善試合(24日コートジボワール戦、27日パラグアイ戦)に臨むキリン杯の日本代表を発表したが、岡田武史監督が期待を寄せてた中田浩二の招集を断念した。4月に右膝半月板の手術を受けたが、状態は予想以上に悪く、「駄目だ。試合に出場できるレベルじゃない。誤算だらけ。」と、指揮官は本音を漏らした。復帰に時間を要すると診断された中田は、6月のW杯3次予選にも間に合わない見込みとなった。また、検査の結果、患部に水が溜まっている事も判明している。全治の期間などは判明していないが、今後は鹿島でリハビリを続ける見通しとなった。

今回、日本代表へ招集された選手27人。
【GK】川口能活(磐田)、楢崎正剛(名古屋)、川島永嗣(川崎)。【DF】寺田周平(川崎)、中澤佑二(横浜FM)、田中マルクス闘莉王(浦和)、駒野友一(磐田)、阿部勇樹(浦和)、井川祐輔(川崎)、長友佑都(FC東京)、安田理大(G大阪)、内田篤人(鹿島)。【MF】中村俊輔(セルティック/スコットランド)、遠藤保仁(G大阪)、中村憲剛(川崎)、松井大輔(ル・マン/フランス)、鈴木啓太(浦和)、山瀬功治(横浜FM)、今野泰幸(FC東京)、長谷部誠(ヴォルフスブルグ/ドイツ)、香川真司(C大阪)。【FW】高原直泰(浦和)、玉田圭司(名古屋)、巻誠一郎(千葉)、前田遼一(磐田)、大久保嘉人(神戸)、矢野貴章(新潟)

当面、中田は鹿島でリハビリを続けるようだが、この誤算は岡田監督ではなく、もしかしたら、中田浩二本人なのかもしれない。彼はクラブのレギュラー争いに加わり、奪う、という帰国後第一の仕事があった。今の鹿島に於いて、中田に用意されているポジションは残念ながら存在しない。合流の時期も含め、古巣での練習を楽しみにしていた本人が一番辛いのではないだろうか。悔やんでも始まらないが、ここは焦らず、しっかり休養しながらリハビリするしかないだろう。万全の体調を取り戻して、元気な姿で再会しようではないか。

リハビリを続け、クラブでの復帰を第一に考える事は勿論だが、怪我のリハビリだけでなく、久しぶり母国での生活を始めるに当り、心身のリハビリにも是非、努めて欲しいと思う。地方の地方、田舎街・カシマ。そこには、旬の魚介類に新鮮な野菜。美味しいお米に、厚い人情。そしてクラブには、79年組の同期達(小笠原・本山・曽ヶ端)がいる。沢山の栄養は体だけでなく、心にも与え、そして癒され、復帰への道を一つひとつ歩もうではないか。万全になった暁には、輝く姿を、強靭な角を、そして歓喜を齎して欲しい。誇り高き赤鹿の挑戦は始まったばかりなのだ。

posted by 鹿太郎 |00:00 | 鹿島アントラーズ | コメント(2) | トラックバック(0)
みんトピに投稿 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加