2008年10月02日

【DESAFIO~挑戦~】DESAFIO em OUTUBRO

「DESAFIO em OUTUBRO」。ポルトガル語で「10月の挑戦」という意味だ。9月、度重なる失望で憂鬱な日々が続いた。「小笠原満男が重傷で全治6ヶ月」、「AFCチャンピオンズリーグ(ACL)準々決勝敗退」、「柏戦での暴挙・愚行事件」と・・・。アジアへの挑戦は期待が凌雲していたが故に、失望も大きく、現実を受け入れるには多少の時間を要した。チームも今季最大の目標としていただけに、今後、支柱不在の中で輝きを取り戻す事はできるのか、選手達にその気力は残っているのか、微かに不安が過ぎる。しかし、J1第26節・大宮戦、第27節・清水戦といずれも気迫で圧倒し完封2連勝。ACL敗退のショックから立ち直った赤鹿軍団はリーグ連覇への道を着実に歩み始めた。小笠原満男が長期離脱となってしまったが、今のスタメンは未来への暗示。オリヴェイラの掲げる「総合力で戦うサッカー」は今、間違いなく開花しようとしている。

■J1リーグ順位表(第27節終了時)
1位:鹿島 【勝点49】14勝7分6敗 得失点差+23
2位:名古屋 【勝点49】15勝4分8敗 得失点差+11
3位:大分 【勝点48】14勝6分7敗 得失点差+11
4位:浦和 【勝点47】13勝8分6敗 得失点差+15
5位:川崎 【勝点45】13勝6分8敗 得失点差+11

■9月の試合結果
<J1リーグ>
第24節:鹿島 1-1 川崎 (9月13日/カシマスタジアム)
第25節:鹿島 1-1 柏 (9月20日/日立柏サッカー場)
第27節:鹿島 2-0 清水 (9月28日/カシマスタジアム)

<AFCチャンピオンズリーグ準々決勝>
第1戦:鹿島 1-1 アデレード・ユナイテッド (9月17日/カシマスタジアム)
第2戦:鹿島 0-1 アデレード・ユナイテッド (9月24日/ハインドマーシュスタジアム)
合計1-2。鹿島は準々決勝で敗退。

■10月の試合日程
<J1リーグ>
第26節:鹿島 2-0 大宮 (10月1日/カシマスタジアム)
第28節:鹿島 15:00 G大阪 (10月4日/万博記念競技場)
第29節:鹿島 15:00 京都 (10月18日/カシマスタジアム)
第30節:鹿島 14:00 F東京 (10月26日/味の素スタジアム)

鹿島はオリヴェイラへ続投要請するようだ。クラブ幹部は「基本的に代える理由がない。よくやっている。10月に入ったら来季の編成に関する話し合いをして、意向を確認したい」と話す。来季の戦力構想でクラブと一致するか否かが続投への鍵となるが、是非、受諾してACLのリベンジを果たして欲しいと思う。私もオズの続投を支持する。昨季はオリヴェイラ・イズムを浸透させ、リーグ戦と天皇杯のダブル・クラウンを達成。2年目は成熟のさらなる成熟を目指し現有勢力の底上げを図る。残念ながら、ACLは準々決勝で敗れるなどアジア制覇の命題は成し遂げられなかったが、気持ちを切り替えてリーグ連覇に集中。国内主要タイトル12冠、13冠を狙いながら、成熟のさらなる成熟を目指すオリヴェイラの完成形に注目していきたい。

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2008年09月16日

【DESAFIO~挑戦~】カシマスタジアムの葉腐病

13日に行なわれたJ1第24節・川崎戦で、試合後、鹿島のDF岩政が「(芝が)病気にかかったと聞きました。ウチの良いサッカーができない。捻挫しそうな部分もある。グラウンドがあまりに悪いんで、その辺を考えないといけない」。クラブ関係者も、「7月位までは大丈夫だった。気候のせいかもしれない」。とホーム・カシマスタジアムの芝の悪化についてコメントしていた。2003年には、1シーズンを通じて優良な芝を提供したスタジアムに対して贈られるJリーグ・アウォーズ・ベストピッチ賞をも受賞したカシマスタジアム。しかし今、ブラウンパッチと呼ばれる葉腐病に侵され、中東のスタジアムを想起させるような凸凹ピッチに変貌してしまっている。

以前は降り注ぐ陽射しと共に、ピッチの緑、交錯する線、そしてゴール裏のディープレッドが鮮やかに描き出されたスタジアムは、まさに「FOOTBALL DREAM」に包まれる至福の瞬間でもあった。今後もアントラーズ愛に満ち溢れる聖地に変わりは無い。しかし、岩政がコメントしている内容は事実であり、かなり深刻のようだ。恐らく、他の選手達もそれを感じている事だろう。関係者はすでに対策を講じていると思うが、何か改善策を施す必要がある。パスサッカーを主体とする鹿島のサッカーに於いて、ピッチの凸凹は致命傷を追いかねない。私が懸念しているのは、今季、最大の敵は過密日程ではなく、ホームの芝となってしまう事だ。

さて、常緑の天然芝フィールドを保つ為に、最新の管理システムを導入しているカシマスタジアムだが、ここでカシマの芝について少し触れておきたいと思う。まず、スポーツ競技を前提にした芝生は「暖地型芝」と「寒地型芝」に分かれる。カシマは寒地型芝を採用しており、さらにブルーグラス類ケンタッキー・ブルーグラスという品種に分類された芝を採り入れている。寒地型芝の特徴は、温暖と適度な乾燥を好むが、高温多湿を嫌い、耐病性に弱い。気温35度以上で枯れ始めるが、零下でも芽や根は枯れる事はなく、冬場でも葉色を美しく保つ事ができる。カシマは排水性に優れたスタジアムで在る一方で、ケンタッキー・ブルーグラスという芝種は、浸水抵抗性(水に浸かった場合の抵抗性)に極めて強いとはいえず、やはり豪雨や不安定な天候といった温暖化現象がピッチを悪くした一番の原因のようである。

褐色葉腐病やクモの巣病とも呼ばれるブラウンパッチは、主に6月~9月(高温期)に多発する葉腐病であり、発生するとリング状(パッチ)に枯れていく。多発すると枯れた部分が拡大し、枯れた部分が繋がって不定形の枯れ込みになり、最後には枯れた部分は裸地化するという。今のカシマスタジアムは裸地化寸前といった所だろう。今夏は温暖化の影響もあり、不安定な天候が続いた。特に、夕方降る局地的な豪雨は、最先端の排水設備でも処理し切れなかったのかもしれない。とはいえ、そんな呑気な事は言っていられない。素晴らしいサッカーは素晴らしいピッチから生まれ、美しい芝が美しいサッカーを創造するのである。関係者はカシマが侵されている葉腐病を、これ以上進行させないよう最善を尽くし、あの濃緑色の美しいスタジアムに一日も早く戻す事が今、何よりも肝要であり、急務なのである。

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2008年09月01日

【DESAFIO~挑戦~】DESAFIO em SETEMBRO

「DESAFIO em SETEMBRO」。ポルトガル語で「9月の挑戦」という意味だ。リーグ戦は第18節から第2クールに入っているが、上位は相変わらず混戦状態である。1位・名古屋から5位・川崎までの勝点差は、僅か2。毎節ごとに順位が入れ替わる上位陣だが、第23節を終えて首位に立ったのは名古屋。その次は勝点差1で、鹿島・浦和・大分と続いている。鹿島はJリーグ・ナビスコカップ準々決勝で清水に敗れ、6年ぶり4回目の優勝を惜しくも逃し、4冠夢散。また、8月のリーグ戦績は2勝2敗で勝率5割。残念ながら、層の厚さを、総合力を魅せ付けたとは言い難い結果で終わってしまった。成熟のさらなる成熟への道は決して容易な事では無い。今は将来への布石を打つ為に、多少痛みを伴わなければならないのかもしれない。しかし、その道は確実に切り拓かれているように思う。鹿島の進むべき方向性に雑念は無い。

■J1リーグ順位表(第23節終了時)
1位:名古屋 【勝点42】13勝3分7敗 得失点差+9
2位:鹿島 【勝点41】12勝5分6敗 得失点差+19
3位:浦和 【勝点41】12勝5分6敗 得失点差+14
4位:大分 【勝点41】12勝5分5敗 得失点差+9
5位:川崎 【勝点40】12勝4分7敗 得失点差+9

■8月の試合結果
<J1リーグ>
第20節:鹿島 1-3 千葉 (8月9日/フクダ電子アリーナ)
第21節:鹿島 4-1 東京V (8月16日/カシマスタジアム)
第22節:鹿島 1-2 名古屋 (8月23日/カシマスタジアム)
第23節:鹿島 2-1 神戸 (8月27日/ホームズスタジアム神戸)

<Jリーグ・ナビスコカップ準々決勝>
第2戦:鹿島 1-2 清水 (8月6日/日本平スタジアム)
第1戦は0-0の引き分けで合計1-2。鹿島は準々決勝で敗退。

■9月の試合日程
<J1リーグ>
第24節:鹿島 18:00 川崎 (9月13日/カシマスタジアム)
第25節:鹿島 15:00 柏 (9月20日/日立柏サッカー場)
第27節:鹿島 15:00 清水 (9月28日/カシマスタジアム)
※第26節の大宮戦は10月1日、カシマスタジアムで行われます。

<AFCチャンピオンズリーグ準々決勝>
第1戦:鹿島 19:00 アデレード・ユナイテッド (9月17日/カシマスタジアム)
第2戦:鹿島 19:30 アデレード・ユナイテッド (9月24日/ハインドマーシュスタジアム)

「DESAFIO~挑戦~」をスローガンに掲げて戦ってきた2008シーズンも終盤戦に入るが、今後の過密日程を乗り切る為に、鈴木取締役強化部長はこう述べている。「選手間の意思統一を高めるには、ある程度、メンバーを固定して戦う方が良いのですが、主力選手の怪我や出場停止が重なってしまうと、今季の前半戦のような事態にもなりかねない。そこで、チームの枠を広げていく必要が有ります。JリーグとAFCチャンピオンズリーグの両タイトルを勝ち取る為に戦力の底上げ、充実は欠かせません。誰が出ても同じ位のチーム力が発揮できるよう、今から布石を打っているのです。全ては9月を乗り切る為の布石です」と。

怪我、体調不良、累積警告による出場停止などで主力不在を余儀無くされた時もあったが、意図的にメンバーを入れ替えながら実戦をこなし、お互いのプレーのクセやタイミングを理解しようする事は、チームの組織力を、コンビネーションを高める最善の捷径であり、時間を要してでも実践するべきだと、私は思う。正念場の9月。鹿島の進化と真価が問われる「DESAFIO」がいよいよ始まるが、これを乗り切る為には一人ひとりのメンタル・タフネスを充分に発揮しなければならず、オリヴェイラも一番美味しい果物(旬の選手)を見逃さない「オズの魔法」が冴え渡る事も必要不可欠である。JリーグとAFCチャンピオンズリーグ両制覇を狙う鹿島はクラブ史初の挑戦であり、今後、一つひとつの戦いが新たな歴史を刻む戦いに変わる。「FOOTBALL DREAM」。Jリーグ参入は99.9999%無理とまで言われ、0.0001%の可能性を実現した創設時以来のクラブ・アイデンティティ。どんな逆境にも、恐れず、屈せず、勇気を持って立ち向かうのが鹿島。この原点に立ち返れば、どんな苦難が訪れようとも偉大なる偉業は必ず成し遂げられると、私は強く信じている。

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2008年08月26日

レジェンド・オブ・鹿島 vs レジェンド・オブ・磐田

鹿島を2003年に退団し、2007年に引退した元日本代表のDF秋田豊(現在J1京都コーチ)の引退試合が2009年年2月1日に行われる事が分かった。秋田の功績を称える一戦はカシマスタジアムで行われ、鹿島が主催する。対戦相手は1997年以降、鹿島と死闘を繰り広げてきた磐田。鹿島はジョルジーニョ・本田泰人・柳沢敦ら、磐田はドゥンガ・中山雅史・名波浩らタイトルを分け合ってきた選手が集まり、当時の熱戦が再び観られそうだ。

秋田は1970年8月6日生まれ、愛知県出身。1993年に愛知大から鹿島に入団。1年目の開幕戦から右サイドバックで先発出場。その後、センターバックに移り、日本を代表するDFに成長し、鹿島の9冠獲得に大きく貢献した。2003年に鹿島から戦力外通告を受けたが、現役続行を希望し翌年、名古屋へ移籍。2007年からは当時J2だった京都へ移り、昇格にも貢献した。J1出場391試合(23得点)は歴代3位。J2では14試合(0得点)。A代表では44試合出場4得点を挙げており、1998年フランスW杯にも出場するなど、「鉄人」の愛称で呼ばれた。サッカー選手で引退試合ができる選手は一握りで、移籍した選手が古巣で開催できる事は異例のこと。花道を飾る一戦で、鉄人が最後の勇姿を魅せる。

上記は地元紙の記事であるが、ジーコ・スピリッツを継承し、鹿島の黄金時代を支えた闘将・秋田豊が来年、90年代後半に数々のタイトルを懸けて戦ったジュビロ磐田と引退試合を行う。レジェンド・オブ・アントラーズ対レジェンド・オブ・ジュビロは当時の豪華メンバーが揃う予定で、ジーコ元日本代表監督やジョルジーニョ、ブラジル代表のドゥンガ監督らも来日する可能性があるという。2強時代の死闘を繰り広げた黄金カードが実現すれば、常勝鹿島を築いた闘将を称えるに相応しい豪華な一戦となる。因みに引退試合は、「公式試合及び天皇杯に於いて通算500試合以上の出場実績を達成した選手またはJリーグで活躍し、リーグの発展に著しく貢献した選手を対象として開催する。」と定められているようだが、実績や功労者だけに認められる公式の引退試合は過去、8試合開催されている。以下、その全試合である。

【木村和司・引退試合】1995年7月:対ヴェルディ川崎オールスターズ
【ラモス瑠偉・引退試合】1999年8月:対Jリーグ選抜
【福田正博・引退試合】2003年6月:対浦和レッズ歴代選抜
【北澤豪・引退試合】2003年6月:対Jスターズ
【井原正巳・引退試合】2004年1月:対Jリンク(横浜FM・磐田・浦和選抜)
【澤登正朗・引退試合】2007年1月:対清水エスパルス・オールスターズ
【本田泰人・引退試合】2007年7月:対ヴェルディ1993
【城彰二・引退試合】2008年1月:対横浜FCオールスターズ

今回、9試合目となる秋田豊の公式引退試合。この試合の笛が鳴る頃は今季の全日程が終了している。レジェンド・オブ・アントラーズ対レジェンド・オブ・ジュビロ。私も嘗ての黄金カードを楽しみにしているが、我等は過去の栄光に愛執するだけで終わらず、今季、アジア・国内を両制覇して「鹿島のスピリッツは永遠に」という確信を抱きながら、秋田に、当時の常勝メンバーに、声援を送る事ができればと思っている。鉄壁な闘将。何処に行っても、やっぱり秋田は鹿島の秋田。ディープレッドなユニフォームが一番似合わしい。

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2008年08月09日

【DESAFIO~挑戦~】鹿島が「世界90位」

FIFA公認の国際サッカー歴史統計連盟(IFFHS)が発表した2007年8月~2008年7月の世界クラブランキングで、鹿島アントラーズは90位にランクインされていた。この記録はJクラブトップで、浦和・119位、G大阪・148位と続き、日本からは3チームのみランクイン。1位~350位まで発表される世界クラブランキングのトップはマンチェスター・ユナイテッドだった。今回の順位について鹿島幹部は、「昨年、J1リーグと天皇杯の2冠を獲得し、今季はAFCチャンピオンズリーグ(ACL)に出場している影響もある」と分析していた。世界は広く、鹿島の「世界90位」は決して上位といえる数字では無いが、ACLを勝ち抜きクラブ・ワールドカップで健闘すれば、さらなるランクアップが期待できる。謙虚に、貪欲に、この記録を更新していこうではないか。強靭な角を持った愛しき鬼子の挑戦は国内から世界へと切り拓かれるのである。

■世界クラブランキング・ベスト10
01位:マンチェスター・ユナイテッド
02位:グラスゴー・レンジャーズ
03位:チェルシー
04位:バイエルン・ミュンヘン
05位:バルセロナ
06位:ローマ
07位:リバプール
08位:アーセナル
09位:ボカ・ジュニアーズ
10位:インテル

■アジアクラブランキング・ベスト10
01位:鹿島アントラーズ/日本 (世界クラブランキング90位)
02位:シンガポール・アームド・フォース/シンガポール (同99位)
03位:セパハン/イラン (同105位)
04位:クルフチ/ウズベキスタン (同107位)
05位:ケダー/マレーシア (同111位)
06位:浦和レッドダイアモンズ/日本 (同119位)
06位:パフタコール/ウズベキスタン (同119位)
08位:アル・カラマ/シリア (同134位)
09位:ガンバ大阪/日本 (同148位)
10位:ホーム・ユナイテッド/シンガポール (同153位)

IFFHSのポイントは過去のタイトル獲得数や各国リーグのレベル差は基準にせず、査定期間の中で勝ち得たポイントのみでランクされる。各国リーグに於いては、勝ちが4ポイント、引き分けが2ポイントとして換算。チャンピオンズリーグ等の国際大会は大陸間でポイント数が異なり、欧州・南米、その他(アジア・アフリカ・北中米カリブ)で分類される。Jクラブが戦うAFCチャンピオンズリーグは、勝ち9ポイント、引き分け4.5ポイントとなり、欧州・南米のUEFAチャンピオンズリーグやコパ・リベルタドーレスに於いては、勝ち14ポイント、引き分け7ポイントとなる。因みにクラブ・ワールドカップは、勝ち14ポイント、引き分け7ポイントである。また、IFFHSのポイントはカップ戦にも適用され、UEFAカップやコパ・スダメリカーナなどの大会では、勝ち12ポイント、引き分け6ポイントが換算され、AFCカップでは、勝ち7ポイント、引き分け3.5ポイントが換算される。世界クラブランキングは強豪クラブで上位を占めるが、グラスゴー・レンジャーズのようにスコティッシュ・プレミアリーグでの勝ち星に加え、試合数の多いUEFAカップでも順当に勝ち、高ポイントを積み重ねて上位にランクインする場合もある。アジアクラブランキングも同様の事がいえる。

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2008年08月01日

【DESAFIO~挑戦~】DESAFIO em AGOSTO

「DESAFIO em AGOSTO」。ポルトガル語で「8月の挑戦」という意味だ。J1リーグは第18節から第2クールに入っているが、上位は相変わらず混戦状態にある。鹿島は7月のリーグ戦績を3勝1分1敗とし、6月末のリーグ中断明けからしっかり勝点を積み重ねて首位をキープしている。7月の挑戦を振り返ると、昨季まで鹿島に所属していたヤナギ(京都)との対戦やヴェルメーリャ(「赤」を意味するポルトガル語)決戦と呼ばれる大一番、浦和との首位攻防戦などがあった。浦和戦は激しい雷雨による66分間の中断にも関わらず、両チームのテンションは全く削がれる事は無かった。昨季のリーグ王者とアジア王者による激闘。公式戦50戦目の直接対決は、互いに譲らず1-1のドローに終わった。両者の勝点差「2」は変わらず、鹿島が僅差で首位を守っているが、この試合で小笠原はイエローカード累積4枚に達し、オリヴェイラは審判への抗議で退席処分を受けている。小笠原は次節の千葉戦が出場停止。同じく退席処分のオリヴェイラはナビスコ杯・準々決勝の清水戦がベンチ入り禁止の対象試合となってしまった。8月の挑戦はいきなり試練を迎えるが、これを乗り越えた時に王者たる強さが備わる。赤鹿の底力を誇示せよ。小笠原不在でも、鹿島は鹿島なのだから。

■J1リーグ順位表(第19節終了時)
1位:鹿島 【勝点35】10勝5分4敗 得失点差+18
2位:浦和 【勝点33】10勝3分6敗 得失点差+11
3位:名古屋 【勝点33】10勝3分6敗 得失点差+7
4位:G大阪 【勝点32】9勝5分5敗 得失点差+4
5位:大分 【勝点31】9勝4分6敗 得失点差+6

■7月の試合結果
<J1リーグ>
第15節:鹿島 2-1 磐田 (7月5日/エコパスタジアム)
第16節:鹿島 4-1 F東京 (7月13日/カシマスタジアム)
第17節:鹿島 1-2 京都 (7月16日/西京極陸上競技場)
第18節:鹿島 2-0 横浜 (7月20日/日産スタジアム)
第19節:鹿島 1-1 浦和 (7月27日/カシマスタジアム)

<Jリーグ・ナビスコカップ準々決勝>
第1戦:鹿島 0-0 清水 (7月2日/カシマスタジアム)

■8月の試合日程
<J1リーグ>
第20節:鹿島 19:00 千葉 (8月9日/フクダ電子アリーナ)
第21節:鹿島 18:30 東京V (8月16日/カシマスタジアム)
第22節:鹿島 18:30 名古屋 (8月23日/カシマスタジアム)
第23節:鹿島 19:00 神戸 (8月27日/ホームズスタジアム神戸)

<Jリーグ・ナビスコカップ準々決勝>
第2戦:鹿島 19:00 清水 (8月6日/日本平スタジアム)

<JOMO CUP 2008>
J-ALLSTARS 18:00 K-ALLSTARS (8月2日/国立競技場)
鹿島からは、オリヴェイラ監督・岩政大樹・新井場徹・小笠原満男の4人が選出。

苦手な夏場を制するには、選手達の奥底に在るメンタル・タフネスを発揮する必要がある。その為には、チーム・スピリッツを、監督の信念を、堅固に得心しているか。さらに、過去の豊かな成功体験や教訓などが伝統として活きているか否か。こういったクラブのイズムが大きなエネルギーとなって生み出す神秘的なパワー。疲労が溜まっていても、故障や怪我を抱えながら強行出場しても、選手達はクラブの伝統を糧として結束が強まるが故にさらに大きなパワーを齎す事ができる。伝統の力は勿論、一過性のものでは無い。その力とは、決してブレない不動のスピリッツや脈々と受け継がれたスピリッツを差し、その基本精神は「クラブの聖書」のようなものである。鹿島の聖書は「ZICO SPIRIT」であり、勝利へ導くその教えの根幹は「献身」にある。我等はプライドだけで戦ってはならず、逆境にも屈せず、謙虚さと正義を貫いて前進するのみである。8月の挑戦も謙虚さを持って全力で戦い、ナビスコ杯は準決勝進出。リーグ戦に於いては首位を独走できるよう、私も一丸となって戦う。

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2008年07月17日

【DESAFIO~挑戦~】真夏に響く赤鹿の賛美歌

多忙に疲労で少々ダウン気味。最近は国内・海外と出張が相次ぎ、ピッチの芝や鹿島灘の潮風といった聖地の空気に触れる事はめっきり減ってしまった。鹿島の試合結果は、PCの専門サイトや新聞などの活字から情報を得る事が多くなり、全く余裕の無い日々を送っていた。現在は普段の日常を取り戻しているが、月末からまた異国の地へ。強靭な角を持った愛しき鬼子の様子は、暫く活字を頼りにする日々が続き、遠くで見守る事しか出来ない。しかし、見てる空は違えど、気持ちは鹿ファミリーと共に在るつもりだ。フル回転の仕事が落ち着くまで、僅少。

一方、強靱な角を剥き出しにして、苦手な夏場を乗り切ろうとする赤鹿軍団。中断明けから好調のようで、しっかり上位をキープしている。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)が無いこの時期に、一つでも多く勝点を積み重ねて置きたいが、夏場のハードワークは確実に選手達のパフォーマンスを鈍くする。美しく輝いていた選手が嘘のように変貌し、打開するアイデアや正確な状況判断に必要な冷静さが欠如する。それがボールと意思との連携を鈍くして、チームの輝きを失ってしまう。今季序盤戦で経験した、スタメン組が肩で息をする前に、ミスが多くなって足踏みする前に、才能豊かな控え組や若鹿達をどう起用していくのか。オリヴェイラは今夏、終盤戦の戦いを左右する重要な指揮を執る事となり、鹿島の「DESAFIO」は最大のヤマ場を迎えるかもしれない。

中田浩二の復帰やマルシーニョの加入で、鹿島の選手層は明らかに厚みを増しているが、それを活かすか否かはオリヴェイラの決断のみである。勿論、この二人だけでは無い。控え組の伊野波雅彦・中後雅喜・増田誓志・ダニーロ・興梠慎三・佐々木竜太を始め、多くの若鹿達はスタメンで出場し、ピッチで自身を表現したいと渇望しているに違いない。「選手は果物と同じ。種を蒔き、水を与え、芽が出て、実になる。そして、『今が一番美味しい』という時に食べる。選手の旬を見逃さない」。以前、オリヴェイラが語っていた言葉だが、食べ頃はいつだろうか。国内リーグ・カップにACL、さらにW杯アジア最終予選といった9月以降の過密日程を乗り切る為に、才能ある選手達を現在のスタメン組とどう融合させていくのか。今後の「オズの魔法」に注目している。

最後になるが、我が家のサッカー観戦は3月のゼロックス杯(vs広島/国立競技場)まで遡る。あの時は乱闘事件もあり、子供に見せたくない場面もあったが、それ以降は家族で観戦する事無く、一人で参戦したり、友人や会社の仲間達と出掛ける事が多かった。そんな我が家は今季、クラブハウスを何度か訪れても、カシマスタジアムを訪れた事は一度も無い。週末はアントラーズの話題で盛り上がるとはいえ、子供はカシマでの観戦を待望していた。子供達はもうすぐ夏休み。そう、夏休みは多くの子供達や家族がカシマスタジアムを訪れる。勿論、我が家も例外では無い。出張で家を留守にする事が多かった7月。家族サービスに、自身の心を癒す為に、8月は家族全員で参戦しようと思っている。その際は、熱き同志達と共に「赤鹿の賛美歌」を心から叫ぼうではないか。子供達も、久々にディープレッドのタオルマフラーを掲げて、ミニフラッグを大きく振ってくれるに違いない。遅ればせながら今夏、我が家も偉大な鹿ファミリーに仲間入りだ。

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2008年07月01日

【DESAFIO~挑戦~】DESAFIO em JULHO

「DESAFIO em JULHO」。ポルトガル語で「7月の挑戦」という意味だ。中断明けのリーグ戦は本来の勝負強さを発揮して2連勝。叛逆の狼煙を上げて首位との勝点差を「7」から「1」へと縮めた。今後も相変わらず過密日程は続くが、7月はアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)が無い為、一先ず国内の戦いに専念できる。アジアの長距離移動が無いのも選手達の負担を軽減できるだろう。とはいえ、ACLが無いこの時期に一つでも多くの勝点を上積みして、リーグ戦やカップ戦、ACLにW杯最終予選といった終盤戦の超過密日程を少しでも有利に戦いたいものだ。今後は、元々苦手としている夏場に差し掛かるが、中断期間のJヴィレッジ・キャンプで鍛えたフィジカルの強さをを是非、発揮して貰いたい。また、復帰した中田浩二とクルゼイロから期限付きで加入したマルシーニョが本格的に始動するのも、この7月である。

■J1リーグ順位表(第14節終了時)
1位:浦和 【勝点26】8勝2分4敗 得失点差+12
2位:名古屋 【勝点26】8勝2分4敗 得失点差+4
3位:鹿島 【勝点25】7勝4分3敗 得失点差+13
4位:G大阪 【勝点25】7勝4分3敗 得失点差+4
5位:F東京 【勝点24】7勝3敗4敗 得失点差+4

■7月の試合日程
<J1リーグ>
第15節:鹿島 19:00 磐田 (7月5日/エコパスタジアム)
第16節:鹿島 19:00 F東京 (7月13日/カシマスタジアム)
第17節:鹿島 19:00 京都 (7月16日/西京極陸上競技場)
第18節:鹿島 19:00 横浜 (7月20日/日産スタジアム)
第19節:鹿島 18:30 浦和 (7月27日/カシマスタジアム)

<Jリーグ・ナビスコカップ準々決勝>
第1戦:鹿島 19:00 清水 (7月2日/カシマスタジアム)
※第2戦は8月6日、日本平スタジアムにて行われます。

「一戦一戦を決勝戦のつもりで戦う」。「鹿島の最大の補強は現有勢力の向上である」。オリヴェイラ監督の言葉を二つ挙げてみたが、一つ目はメンタルな部分。これは、ACL予選の厳しい戦いを経験して「やれる」という自信を深め、足踏みしてしまった序盤戦の課題も、次は高い意識で乗り切れるだろうと期待している。二つ目は総合力のレベルアップについてである。中盤戦、そして終盤戦と全ての大会が佳境に入る時期に、スタメン組み以外の、特に若鹿達の活躍があれば鹿島の機能美が色褪せる事は恐らく無いだろう。とはいえ、体力的にも、精神的にも疲労がピークに達する時が必ず訪れる。今迄のパフォーマンスが嘘のように変貌して、打開するアイデアや正確な状況判断に必要な冷静さが欠如し、それがボールと意思との連携を鈍くしてチームの輝きを失いそうになる時が、過密日程と戦うクラブには必ず訪れるのだと思う。苦しい時期は個の力で乗り切れる事もあるが、全員サッカーの組織力で戦い抜くのが鹿島の応分である。リーグ戦は18節から第2クールに突入する。後半戦の序盤。7月は若鹿達の輝く姿を楽しみにしている。

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2008年06月28日

【DESAFIO~挑戦~】鹿島がマルシーニョ獲得

鹿島は26日、クルゼイロ(ブラジル)からマルシーニョ(本名:マルシオ・ミランダ・フレイタス・ロシャ・ダ・シルバ)を2009年1月までの期限付き移籍で加入したと発表した。層が薄いと言われていた前線の補強は、ペルー・シエンシアーノに所属する澤昌克が有力とみられていたが、鹿島前監督のパウロ・アウトゥオリ率いるクルゼイロからマルシーニョを獲得する事になった。新加入のマルシーニョはセレソン経験も有り、ブラジル国内ではテクニシャンとして評価されている。体格面で劣るもののボディバランスが良く、相手ペナルティーエリア付近で効果的なプレーも期待できるようだ。プロフィールは1981年3月20日生まれ。出身はサンパウロ州カンピーナス。攻撃的MFを得意とするセカンドストライカー。利き足は右で、サイズは171センチ・70キロ。背番号は「33」。

■マルシーニョ経歴
1996~1999:パウリスタ・ユース
2000~2001:パウリスタ
2002~2002:コリンチャンス
2003~2005:サンカエターノ
2005~2006:パルメイラス
2007~2008:クルゼイロ

早くから将来を期待されたマルシーニョは、2000年に名門コリンチャンスで19歳でデビュー。華麗なテクニックでユース代表・五輪代表に名を連ね、コリンチャンスでは2002年頃から主力として活躍するようになった。しかし、連携面に難が有ったのか、自身のテクニックを効果的に発揮できず、スタメンから外されてしまう。2003年サン・カエターノへ移籍。加入後は負傷・不調に苦しむも、徐々に本領を発揮。2003年にはブラジル全国選手権で13ゴールを挙げている。コリンチャンス時代は自我の強いプレーも多かったが、サン・カエターノではゴールに繋がるシンプルなプレーでチームを牽引。2004年のサンパウロ州選手権では7ゴール(得点ランキング3位)を挙げて、同チーム初タイトルとなるサンパウロ州選手権制覇に貢献した。2005年全国選手権開幕直後にサン・カエターノからパルメイラスへ移籍。加入後、18ゴールの大爆発でFWとしての才能が開花。パルメイラスではMFだけで無く、FWでもプレーし結果を残した。

以上が、マルシーニョが記されているサイトを参考にして大雑把にまとめたものである。若い頃はボールを持ちすぎ利己的なプレーが目立つも、徐々に周りの選手を活かしたプレーもできるようになった。さらに、周りを活かしながら自身の足元の上手さでFWの才能も開花させた。大まかにはこんな感じのようだが、まずは鹿の国へようこそ。マルシーニョは今季終了までの期限付き移籍だが、ACLを含めたハードワークが要される鹿島には心強い戦力補強と言えるだろう。ビザや国際移籍証明書などが揃い次第来日する予定で、早ければ7月13日FC東京戦から出場が可能になる。ドリブラーで技術が高いと評されているマルシーニョは、短期間で日本のサッカーに馴染めるのか否か、そこで結果を出せるかどうは未知数だが、期待するのは小笠原もコメントしているように「彼の加入でチーム内の競争がより激しくなれば良い」。同感である。今季、過密日程を戦い抜くには、現有勢力のレベルアップが不可欠である。チーム内の競争心。マルシーニョはそれを齎す存在となり、チームを鼓舞して欲しいと期待している。これからよろしく!マルシーニョ。

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2008年06月21日

【DESAFIO~挑戦~】恩返しへの鹿島立ち

鹿島に復帰する中田浩二に関して21日、代理人と契約を解消するとの報道があり、カシマスタジアムでは中田本人の復帰会見と新背番号のお披露目が行われた。代理人については、FIFA公認代理人の田邊伸明氏との契約を更新せず、新たな代理人とも契約をしない。同氏に帰属していた肖像権などの権利を鹿島に戻した。移籍を完全に封印して「生涯アントラーズ」。残りの現役生活すべてを鹿島に捧げる決意だ。また、2004年のフランス・マルセイユへの移籍の経緯も一筋縄ではいかず批判も多かったが、中田浩二は海外でプレーしている間も、移籍金を残す事ができなかった鹿島に対し、少しでも利益に繋がるよう、カシマスタジアムの年間シート200万円分を毎シーズン購入していた事も明らかになった。そして、復帰後の背番号は伝統の「NO.6」に決定。鹿島の6番は、元日本代表で2006年に引退した本田泰人の番号である。引退後は後継者が現れるまで準永久欠番とする方針だったが、クラブは中田浩二に受け継がせる事を決定した。復帰会見が行われた21日、鹿島アントラーズ・大東和美社長より新しいユニホームが手渡され、新背番号「6」を背負ってのお披露目もあった。以下、中田浩二の復帰会見のコメントである。

「皆さん、ただいま。3年半ぶりですが、こうして鹿島に戻って来れた事を、そしてこの素晴らしいチームの一員になれた事を大変嬉しく思います。チームは来週から、またリーグ戦が始まります。さっき社長が仰られたように、3冠・3つのタイトルと、ACLも今年はタイトルを狙える位置にいると思います。そのチームに貢献できるように、また初心に戻って頑張っていきたいと思います。応援宜しくお願い致します。」

Q:3年半ぶりのJリーグ復帰となりますが、今のお気持ちを聞かせて下さい。
「そうですね、本当にまたこうやって鹿島に戻って来れた事、このピッチに帰って来れた事は、本当に嬉しく思っています。」

Q:バーゼルから残留の誘いもあったという事ですが、鹿島復帰を決めた理由は何ですか。
「理由は本当に沢山あるんですけど、言える事は僕が移籍した後も鹿島は常にコンタクトを取ってくれたし、常に僕を必要としてくれました。今回、契約が切れるという事でタイミング的にも良かったと思い決意しました。」

Q:個人的にポジションの希望はあるのでしょうか。
「ポジションは監督が決める事なので、どのポジションでやりたいというのはありません。監督が望むポジションで、チームが一番良い状態になるポジションでやる事が一番だと思っています。」

Q:背番号が「6」となりましたが。
「鹿島の6番というと、本田さんが付けてたもので、本当に鹿島を象徴するような選手が付けていたものなので、本当に重たい番号だと思います。自分にプレッシャーを掛ける意味においても、お客さんとして帰ってきた訳ではありませんし、しっかりチームに貢献できるように、そして若手に良い刺激を、チームにも良い刺激を与えられるように6番を選びました。」

Q:今のチームの状態をどう見ていますか。また、そこにどうフィットしていこうと考えていますか。
「何試合か見ましたけれど、最近勝って無いという事はありますが、そんなに状況は悪く無いと思います。やってるサッカーも良いサッカーをしてると思います。ただ、ちょっとした切っ掛けで、ACLとかの試合が続いて疲れとかもあるでしょうし、そういうところで勝ち切れなかった部分があると思います。そうしたところを、メンタルで上手くチームを導いて行ければ良いと思います。チームもこの中断期間でリフレッシュできたと思いますし、これから良いスタートが切れると思います。そうなっていくようにやっていきたいと思います。」

Q:スイスリーグで自分の力が伸びた部分を教えて下さい。
「一番言える事は、人間的に成長できたという事です。それは文化や言葉が違うところで、一人で生活していったというのは大きいと思います。プレーとかは、そんなに大して変わらないと思うんですけど、ただ1対1の部分では多少強くなれたと思いますし、ヨーロッパで3年半できたという自信や経験は、自分にとって一番の大きいものだと思います。そういったものを活かして行ければ良いなと思ってます。」

Q:怪我の状態はどうでしょうか。
「思ったより長引いてしまったのですが、来週辺りからチームの練習に合流できると思います。その辺は、監督・フィジカルコーチと話さなくてはいけないのですが、7月に入ってからいけるんじゃないかという手応えはあります。本当に来週辺りからできるんじゃないかなと思っています。」

以上が復帰会見のコメントである。鹿島での第二幕がいよいよ始まる。海外で経験したプレーを一日も早く魅せて欲しいと楽しみにしているが、中田本人はそれだけで満足しないで欲しい。鹿島「NO.6」の後継者として輝きながらも、それを継承する若鹿をしっかり育てる事も重要な仕事だ。鹿島の79年組(小笠原・本山・曽ヶ端ら)は才能ある黄金世代だが、すでに30歳を目の前にしたベテランである。中田は本来の体を取り戻してポジション争いに加わる事が先決だが、チームに慣れ落ち着いてきたら、海外で培った強いメンタルやプロのスピリッツなどを是非、将来を担う若鹿達に伝え、チームを鼓舞して欲しいと期待している。生涯鹿島。生涯宜しく、中田浩二。

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