2008年04月13日

【Jリーグ2008】夢と歓喜の14連勝

敵地・埼玉スタジアムで悔しい敗戦となった。多くのチャンスを創り出し、試合の主導権を完全に握ったが、一瞬の隙を突かれ、永井に2ゴールを許しリーグ戦初の敗北を味わった。これでリーグ連勝記録が14でストップ。リーグ順位も勝点差1で名古屋に首位を譲った。前半は完全に鹿島のゲームだった。北京戦に続き、青木・小笠原・本山・ダニーロで構成する中盤が圧倒的な展開力で試合の主導権を握る。守備面でも北京戦で負傷退場した内田に代わり、今季初めて右サイドバックに入った伊野波が質の高い動きを見せ、最終ラインの安定感は変わらない。前半だけを見れば、鹿島が圧倒的に有利という印象は埼玉スタジアムを埋めた5万4000人の大観衆の誰もが抱いただろう。

しかしハーフタイムを終え、高原に代え永井が入った浦和に一瞬の隙を突かれる。49分、相手ボールとなりラインをすっと上げたところ、闘莉王をフリーにしてしまう。曽ヶ端が素早く詰めるも闘莉王からのクロスを永井に楽々と決められ、今季初となる先制点を許した。この失点で完全にペースが狂った鹿島は同点にしようと必死に攻めに出る。小笠原が直接フリーキックから何度も浦和ゴールを狙うが相手GKの都築に全て止められる。また81分には増田がコーナーキックのこぼれ球から強烈なシュートを放つも都築にセーブされ、同点にはならない。残り時間4分となった86分、伊野波に代え興梠を入れるなど、がむしゃらにゴールを狙った鹿島だったが後半ロスタイムにカウンターからまたしても永井に決められ、万事休す。悔しい今季初の黒星を敵地・埼玉スタジアムで喫した。これでリーグ連勝記録も14で終わり、順位も2位へ落した。

「良いサッカーをしていても負けたら何も言えない」と試合後、青木が語ったように内容的には完全に上回っていただけに本当に悔しい敗戦となった。しかし、これで戦いは終わった訳ではない。岩政の「次のガンバ戦で勝てば、この2試合で勝点3。引き分け2つよりはマシ。そういうつもりでこの1週間やっていきたい」というコメント通り、下を向いている時間はない。先ずはゆっくりと休息を取り、土曜のガンバ戦に向け気持ちを切り替えて欲しいものだ。

●2007年09月15日(J1リーグ2007:第25節)名古屋 3-0 鹿島
○2007年09月22日(J1リーグ2007:第26節)鹿島 3-1 新潟
○2007年09月30日(J1リーグ2007:第27節)広島 0-1 鹿島
○2007年10月06日(J1リーグ2007:第28節)鹿島 3-2 神戸
○2007年10月20日(J1リーグ2007:第29節)磐田 1-3 鹿島
○2007年10月27日(J1リーグ2007:第30節)鹿島 3-0 大分
○2007年11月10日(J1リーグ2007:第31節)横浜 2-3 鹿島
○2007年11月18日(J1リーグ2007:第32節)鹿島 1-0 柏
○2007年11月24日(J1リーグ2007:第33節)浦和 0-1 鹿島
○2007年12月01日(J1リーグ2007:第34節)鹿島 3-0 清水
○2008年03月08日(J1リーグ2008:第01節)鹿島 4-0 札幌
○2008年03月16日(J1リーグ2008:第02節)東京V 0-2 鹿島
○2008年03月30日(J1リーグ2008:第03節)鹿島 2-1 横浜FM
○2008年04月02日(J1リーグ2008:第04節)新潟 0-2 鹿島
○2008年04月05日(J1リーグ2008:第05節)鹿島 4-1 千葉
●2008年04月13日(J1リーグ2008:第06節)浦和 2-0 鹿島

鹿島オフィシャルの浦和戦レビューである。昨季から続くリーグ連勝記録は14でストップしたが、この数字は偉大な記録である。言い替えれば、いつかは負ける連勝を14まで伸ばしてきたのである。2007年9月15日の名古屋戦以来、実に211日ぶりの黒星だった。昨季から勝ち続けた14連勝の軌跡は、さまざまな素晴らしいドラマがある。私は鹿島と共に歩む一人として、オリヴェイラ監督始め、選手達へはこう激励したい。「素晴らしい記録と感動を本当に有難う。私は、この14連勝を生涯忘れる事はないでしょう。大きな歓喜を齎した1つ1つの戦い。14連勝という偉大な記録は、サッカーだけでなく、人生をも教えてくれた。今節は、残念ながら浦和に苦敗を喫してしまいましたが、『FOOTBALL DREAM』は、まだ始まったばかり。新たな夢を、新たな歓喜を齎すために、これからの挑戦に期待しています。」

連勝は14で止まっても、積み重ねてきた伝統の意識は止まらない。今季初の敗北を喫してしまったが、相手は昨年のアジア王者であり、個の力は素晴らしい浦和である。安定した戦い、質の高いサッカー、そして主導権は鹿島であった。過密日程の疲労も否めない。しかし今節は、34試合分の1試合を落しただけ。我等は、もう一度気を引き締めて、新たな挑戦に臨めば良いのである。そして、浦和戦の敗北から学ぶ事も忘れてはならない。昨季も、G大阪(1-5)や名古屋(0-3)に大敗して、学び、結束し、そこから這い上がってきた経験がある。オリヴェイラ監督は以前、「監督というのは、怪我人が出たり勝てなかったりした苦しい時期にこそ、チームの一体感を感じ取るもの」と、述べていた。一体感を感じ取って欲しい。しっかり舵を取って欲しい。今日の敗北を、次節のG大阪戦やACL予選の大一番である北京国安戦に引きずらぬよう気持ちを切り替えて欲しい。ジーコは、「鹿島が今季、国内とアジアを制するには、今までにない結束と精進が必要になる」と、応えていた。そう、いつでも謙虚さと挑戦者の精神を忘れてはならないのだ。浦和戦では今季リーグ戦初の悔しい敗北を喫したが、次節は必ず勝利を掴もうではないか。笑顔で我が家に帰ろうではないか。鹿島の「FOOTBALL DREAM」は、これから始まるのである。

posted by 鹿太郎 |00:00 | Jリーグ | コメント(8) | トラックバック(1)
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2008-04-13 22:23 | 続きを読む
この記事に対するコメント一覧
【J1リーグ2008・第6節】さらなる結束を強めて

前節から気になっていたのですが
大岩にはっきりと衰えが見えてきていませんでしょうか?

疑いの目で見ているせいなのかとも思いつつ
ブログ主さんの意見も聞いてみたいです。

posted by 通りすがり | 2008-04-13 22:48

コメントありがとうございます

通りすがり様

衰えに関しては確かにありますね。ACLでの移動を含む過密日程で疲労が顕著に表れています。前節に限らず、それ以前から、曽ヶ端との連携が良くなく、ミスも目立つようになりました。勝っている時はメンバーを変えないというのは、オリヴェイラ監督の方針ですから、負けが続けば何らかの変更があるかもしれません。確か、大岩自身も、今季はフル出場しなくても良いとコメントしていた記憶があります。ACLもありますし、体力的にきついのは本人が一番自覚しているのかもしれませんね。

posted by 筆者 | 2008-04-13 23:21

【J1リーグ2008・第6節】さらなる結束を強めて

大岩のコンディション不良は横浜戦辺りから感じる。自分のパフォーマンスにイライラしてるのかなと感じています。

今日の試合で気になったのは、ポゼッション・サッカーが昨年からの連勝中の鹿島のサッカーではないこと。千葉戦もポゼッション率は53%だったと記憶してます。連勝中のポゼッション率は高いときでもせいぜい55%、低いときは勝っていても50%を切ります。相手にボールをある程度持たせて、中盤のプレスから奪って攻める形が主体なっていたと思います。
ただ、今日の試合は63%と全く別のチームになっています。浦和がそう仕向けたのか、偶々なのか気になる所です。相手にどっぷり引かれたときの対策を講じないと、この先苦戦が続くかなと感じてしまいます。

posted by day-after | 2008-04-14 00:08

コメントありがとうございます

day-after様

的確な分析で、興味深く拝読させて頂きました。ポゼッション率を数字で比較すると、非常に分かり易い結果となりますね。確かに昨季終盤から魅せている鹿島のサッカーは、相手にボールをある程度持たせて、中盤のプレスから奪って攻める形が主体となっていました。今日の浦和戦でのポゼッション率が63%とは驚きです。仮に、浦和がそう仕向けたとすれば厄介ですね。他のクラブも鹿島対策をしっかり講じてくる筈です。仰るように対策を練らないと苦戦が続く事も予想されますね。今日は浦和が相手なので、内容よりも結果の欲しい試合でしたが、もう一度、課題は課題として修正しながら、次に切り替えて欲しいと思います。久々の負けを経験しましたが、一番大切な事は自信を失わない事です。今までやってきた事は間違っていない。これを継続しながら、更に成熟した強いチームを創って欲しいと期待しています。私達もチームを信じて応援していきましょう。

posted by 筆者 | 2008-04-14 11:15

【J1リーグ2008・第6節】さらなる結束を強めて

負けてしまいました…。9連勝で、逆転優勝を飾った昨シーズンから連勝記録を期待したんですが…。
ACLとの兼ね合いになるとそれだけ大変ですね。ACLではグループリーグ1位でなくては次(決勝トーナメント)に進めませんから。浦和もACLを勝ち取ったもののその後国内でまるっきり勝てませんでしたから。
まだこれからです。これを糧に更なる飛躍をしてほしいと願います。連勝記録更新し、その後失速…。これでは何の意味もありませんから。16連勝を飾ったその後のように…。

posted by siba | 2008-04-14 12:48

コメントありがとうございます

siba様

やはり、鹿島アントラーズは素晴らしいクラブだと思います。何故なら、目標とする偉大な先輩達・目標とする記録が鹿島には沢山あるからです。日本プロサッカーの歴史は浅くとも、その中で、鹿島は多くの栄光と伝統を築き上げてきました。

私も連勝記録を心から期待していました。記録更新の暁には、どういう記事を書こうかと悩んでいた位でしたからね(笑)。今回は残念な結果となりましたが、次節から新たに勝利を積み重ね、是非、先輩達の築いた偉大な記録を塗り替えて欲しいと思います。また、それを達成する為に、私達もチームと結束を強め共に戦っていきましょう。

posted by 筆者 | 2008-04-14 13:18

【J1リーグ2008・第6節】Obrigado pelas 14 vitórias sucessivas.

今試合の醜い2点
1.鹿島サポの醜い行為(あんな最低のビジュアル出して恥ずかしくないのか?)
2.オリヴェイラの言い訳(浦和は6日間の調整、鹿島はACLで3日間で疲れていた)。 はあ? まだACL3試合目だよ。 去年浦和が鹿島に負けたのはACL決勝まで12試合戦った後だよ(しかもA3の3試合、代表のアジアカップもあった後だよ)。 言い訳早過ぎない?

posted by ただの通りすがり | 2008-04-15 08:44

コメントありがとうございます

ただの通りすがり様

今回の件は、一部のサポーターの醜い行為によって、多くの鹿島サポーターが憤怒しています。あまりのモラルの低さに辟易します。今回は、訳も分からず行動してしまい多くの方が犠牲になっていますが、何より腹立たしいのは、子供達を巻き込んでいる事です。残念ながら、過去にも繰り返し問題を起こしている一部の鹿島サポーター。醜い彼等は同志ではありませんし、何かしら対策を講じないと、サポーターがチームを駄目にするでしょう。

オリヴェイラ監督の試合後のコメントは、言い訳とは思っていません。むしろ、分かり易くて正直で良いと思っています。鹿島の選手達は本当に疲れていますから。今後は選手の起用の仕方も考えながら戦っていくと思いますよ。知将・オリヴェイラ監督の采配に期待します。

posted by 筆者 | 2008-04-15 10:03

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