2008年09月06日
【ACL2008】鹿島vsアデレード 両監督に聞く
前項では「サポーターの力は計り知れない」と題して、アデレードの邦人向け情報サイトに記載されていた「サッカー特別企画」の一部を紹介したが、今項ではAFCチャンピオンズリーグ(ACL)ノックアウト・ステージ準々決勝で対戦する鹿島とアデレード・ユナイテッドの両監督インタビューを同サイトから紹介しよう。因みに、両監督のインタビューはフリークス(鹿島アントラーズ月刊誌)でも書見する事ができる。すでにご存知の方もいるかもしれませんが、改めてこの戦いに対する両監督の意気込みを紹介しよう。以下、その全容である。
【鹿島アントラーズ/オズワルド・オリヴェイラ監督】 Q:対戦相手がアデレード・ユナイテッドに決まりました。 「決勝トーナメントに進出した8チームで、殆どのチームが決勝戦に上がれる力があるし、能力がある。そして独特のサッカースタイルがあると思う。今回の対戦はハンディがあるが、集中して戦っていかないといけないと思う。」 Q:ハンディとは、どういう意味でしょうか? 「我々は第1戦をホームで戦い、第2戦をアウェーで戦うというハンディです。90分や180分の中で同点だった場合、敵地で延長戦やPK戦を戦わないといけないのですから。そういうハンディがこの試合ではあります。」 Q:オーストラリアの独特のサッカースタイルを分析されていますか? 「体格を活かしたサッカーというのは理解しています。ただ、オーストラリアのシーズンは始まったばかりですから、必ずしもフィジカルを前面に出したサッカーであるとは言えません。もう少し試合数をこなして貰って、分析したいと思っています。」 Q:アントラーズはどのような戦い方を考えていますか? 「180分や210分という戦いになると、非常に厳しいです。第1戦はホームで戦うアドバンテージがあるので活かしたい。その為にも、コンディションをベストな状態に持っていけるようにしたいと思っています。」 Q:ACLでは体力・技術・戦術・メンタルの中で何を最重要視していますか? 「どれか一つがずば抜けてもチームは機能しないものですし、途中から加入した中田浩二やマルシーニョがいます。2人が早くチームにフィットするようにしてあげたいし、4つの要素(体力・技術・戦術・メンタル)が良い状態になるようにしたい。」 Q:今回は予選リーグ以上の移動時間です。コンディションの調整方法は考えていますか? 「残念ながらナビスコ杯で敗戦してしまいましたが、それでチームは週1回の試合ペースになりますので、チームと個の成長が望めるでしょう。そして9月の第1週に中断期間があるので、ミニ合宿を張ろうと考えています。そこで問題なく調整できると思っています。」 Q:最後にアデレードのサポーターへのメッセージをお願いします。 「サッカーに於いて、サポーターの影響は計り知れません。予選リーグの第1戦(アウェー・クルンタイ・バンク戦)では相手の応援よりも大きな声援だった事で、9-1という結果に繋がりました。数多くの方々に来て頂いて、何処でもホームのような雰囲気作りをして貰いたいと思います。」 【アデレード・ユナイテッド/アウレリオ・ヴィドマー監督】 ■敵は移動?! 創立4年のAリーグ(オーストラリア・プロサッカー・リーグ)の雄として、アデレード・ユナイテッドは僅か2週間で18000kmもの距離を移動し、5試合を戦う。Aリーグ3試合の合間にACL準々決勝の試合が組み込まれ、9月は苛酷な月だ。 「15日間に5試合。非常に厳しいものになるのは間違い無い。9月12日にメルボルンで試合がある為、鹿島に着くのは14日の午後か夜だ。17日に鹿島と戦うまでの適応期間は充分とはいえない。18日に日本を発って19日にシドニー到着し、20日にはシドニーFCと試合。21日にアデレードに戻って、24日にアデレードで鹿島とセカンド・レグを戦う。この移動は我々にとっては非常に大きな問題だ。だが、何とか遣って退けるしか無い。こういう事を考えると、カシマスタジアムでの初戦は大事な試合になるだろう。」 ■監督は元Jリーガー 1998年から1999年にかけて、サンフレッチェ広島でプレーした事のあるアウレリオ・ヴィドマー監督。当時を振り返って「最高だった」という監督は、自らの経験からJリーグのチームというものを知り尽くしている。鹿島がノックアウト・ステージ準々決勝の対戦相手と知るや、アウレリオ・ヴィドマー監督は、(鹿島との対戦は)チームにとってビッグ・チャレンジになるだろうと身構えた。 「厳しい試合になるだろう。鹿島は非常に強いチームだからね。だが、日本のJリーグで戦った経験もあるし、日本で試合ができるのは楽しみ。日本には良い思い出が一杯あるからね。Jリーグでプレーした時期はとても良い思い出。サンフレッチェ広島の選手達は好くしてくれたし、未だにクリスマスカードを送りあう関係が続いているんだ。」 ■対鹿島アントラーズ戦に向けて 「鹿島がグループ・リーグで戦った時のDVDがあるから、DVDを観て研究するつもりだ。すでにスタッフを現地に送り、鹿島とFC東京との試合をチェックして貰った。彼らの報告によると、気を付けないといけない選手は、マルキーニョス・本山雅志・小笠原満男・岩政大樹ら。鹿島は2007年のJリーグ王者で、素晴らしいチーム。スピードもあるし、調子も良い、チームとしての統制もとても良くとれている。何事も簡単にはいかないだろう。」 Jリーグ経験のあるアウレリオ・ヴィドマー監督が率いるアデレード・ユナイテッドは、鹿島にとって意外に戦い難い相手になるかもしれない。 ■アデレード・ユナイテッドのプレースタイル アデレード・ユナイテッドのプレースタイルは通常4-4-2だが、最近はアゴスティーノをワントップで起用している。アウレリオ・ヴィドマー監督曰く、チームはボールを回すプレースタイルを好む。 「パスを回す展開が望ましいが、時として、相手チームのスタイルに合わせないといけない事もある。荒っぽい戦い方をする時もあるが、ボールを回す方が好きだね。」 ■オーストラリアと日本のサッカーの将来 アデレード・ユナイテッドと鹿島とのクラブ対決は、2010年南アフリカW杯アジア最終予選で対決するオーストラリアと日本のサッカーの将来を占うものとなる。 「タフなグループだが、両国とも予選を突破する筈だ。でも、試合というのは可笑しなもので、何が起こるか分からないよ。」 移動に疲れて勝つ見込みが無いと思われているアデレード・ユナイテッドが鹿島と対決する時、アウレリオ・ヴィドマー監督のこの発言が鹿島にとって予言めいた警告となるかもしれない。
上記のアウレリオ・ヴィドマー監督のインタビューは7月に取材したものだが、最近のオーストラリア紙のインタビューでは「オーストラリア・ナショナルチームは国際大会で素晴らしい活躍をし、結果を残した。我々アデレード・ユナイテッドも、他国とのレベル差がない事をACLで必ず証明する。」と述べていた。この強い決意は、浦項スティーラーズ(韓国)と長春亜泰(中国)をグループ・リーグで無得点に抑えた事がACLの戦いでさらに自信を深めたようだ。今シーズン開幕したばかりのAリーグだが、好調に首位を走っているアデレード・ユナイテッド。両チームとも過密日程の中、どう戦うのだろうか。オリヴェイラとヴィドマー両監督の采配にも注目したいが、鹿島は2006年ドイツW杯でオーストラリアに逆転負けを喫した日本代表のようになってはならず、仮に先制しても最後まで集中を切らさず全員一丸となって戦えば、アデレード・ユナイテッドには断じて呑まれる事は無い。私はそう信じている。 AFCチャンピオンズリーグ・ノックアウト・ステージ準々決勝 第1戦:鹿島 19:00 アデレード・ユナイテッド (9月17日/カシマスタジアム) 第2戦:鹿島 19:30 アデレード・ユナイテッド (9月24日/ハインドマーシュスタジアム) 参考資料:「GO GO ADELAIDE」、「月刊アントラーズ・フリークス9月号」
posted by 鹿太郎 |00:00 |
AFCチャンピオンズリーグ |
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【ACL2008】鹿島vsアデレード 両監督に聞く
コメント投稿者ID :
初めまして、これは私もfreaksで見ました。
ところで有料誌の内容を無断で掲載するのは問題ありませんか? せめて抜粋ぐらいにしないと・・・。
posted by chifres | 2008-09-06 16:04
コメントありがとうございます
コメント投稿者ID :
chifres様
こちらこそ、はじめまして。ご指摘どうも有難うございます。
今項では、両監督のプロフィールを除いたインタビューのみを紹介いたしました。ご指摘に合うかどうか分かりませんが、私が冒頭と最後に記した稚拙な文章はオリジナルの白字とし、リンク先とインタビュー部分の色分けも今回、明確にいたしました。リンク先に加えて、参考資料も最後に記してあるのですが、これで問題が生じるのであれば、即、消去いたします。
posted by 筆者 | 2008-09-06 17:49
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