2009年07月13日

一日の長――浦和-広島@埼スタ

Jリーグ第17節 浦和レッズvsサンフレッチェ広島
2009年7月11日(土)19:04キックオフ・埼玉スタジアム
試合結果
浦和レッズ2-1(前半0-1)サンフレッチェ広島
得点者:6分佐藤(広島)、68・84分エジミウソン
入場者数:44,149人



試合展開はフィンケの試合後の会見の通り、最初の60分間は広島の、残りの30分間は浦和の試合でした。
ただゲームを支配していた時間が長かったのは広島でしたが、結果として勝ち点3を手にしたのは浦和でした。

当然浦和として反省すべき点は多くあり、バーに救われたシーンもありました。
しかし一方で闘莉王のクリアや都築のファインセーブ等、集中して1失点に抑えながら反撃の機会を窺ったことについては褒められるべき点であると思います。

さて問題点ですが、この日の対戦相手の広島は浦和と同じくコンビネーションサッカーを志向するチーム。
但し広島は06年途中からペトロヴィッチ監督が就任し、既に3年もの間このコンビネーションサッカーの構築に取り組んでおり、戦術の確立という面ではこちらに一日の長があります。
そしてこの日の試合内容もその差を見せ付けられたように思います。

まずDFラインから前線までのボールの運び方。
浦和は「ボールをもらう」「止める」「出しどころを探す」と非常にテンポがゆっくり、悪く言えばモタモタしていました。
出し手が遅れることで受け手のフリーランも無に帰すことが多く、結果として中盤の動きの少なさに繋がってしまったとも思います。
一方の広島はGKからボールを受けたらワンタッチ、ツータッチでボールをどんどん縦に運んでいきました。
ロングボールを使わなくともスピーディにバイタルエリアの手前までボールを運ぶことで、相手に中盤で的を絞らせず、不用意なボールの失い方を防ぐことになりました。

またゴール前でも同様にボールの出し所を探していた浦和に対し、細かく片方のサイドでボールを繋ぎ、逆サイドの裏を狙うということが徹底できていた広島。
特に前半は右SBの西澤が絞った裏を頻繁に狙われていたように思います。

片方のサイドに人数を掛けて攻めることでサイドで数的優位を作り出す
→それを守るために片側のサイドに釣り出された相手DFの裏を狙う
という攻撃が確立されていました。
特にこの攻撃のキーを握っていたのが常に裏を狙い続ける佐藤寿人とトップ下でボールの受け手にも出し手にもなっていた柏木陽介。
運動量が落ちての交代だったとは思いますが、柏木が交代したときは正直ホッとしました。

ただ浦和に佐藤寿人や柏木に匹敵する選手がいないかと言えば、そんなことはありません。
FWで言えば得点ランキングトップのエジミウソンに、コンディションを上げてきた高原。
MFには'07年MVPのポンテに(今腰痛で休んでいますが)山田直輝。
30分で一気に攻めて逆転した力を見ても、タレントではJ屈指なことは無冠に終わった昨年を経ても変わらないと思います。

今は夏場でコンビネーションサッカーをする上では余計にキツイ時期だとは思いますが、日々試合内容が改善している今シーズン。
まだまだサッカーの精度を上げ、フィンケの下でよりレベルの高いサッカーを見せてくれるようになると信じています。

posted by football-urawa |22:19 | 浦和レッズ | コメント(0) | トラックバック(0)
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2009年07月07日

闘う意志――山形-浦和@NDスタ

Jリーグ第16節
モンテディオ山形vs浦和レッズ 
2009年7月4日(土)19:04キックオフ・NDソフトスタジアム山形
試合結果
モンテディオ山形2-3(前半1-1)浦和レッズ
得点者:24分古橋(山形)、44分エジミウソン(PK)、47・82分高原、79分宮崎(山形)
入場者数:20,102人


前半は山形の試合。
運良くPKで追い付きましたが、サイドの守備のまずさを突かれ内容的には圧倒されていました。

それが一転したのは後半のポンテ投入。
高い技術を見せ付けただけでなく、ボールサイドに積極的に顔を出して攻撃に絡んでいました。
これにより浦和の攻撃は活性化。
後半2分に高原の個人技からのゴールで追い付くと、その後も一方的な浦和ペース。
ポンテのドリブルがPA内で倒されたりというシーンがある等、追加点が決まるのも時間の問題かと思われました。
しかしそれを阻止したのは山形DF陣の集中力。
あと一歩というところまでゴールに迫るも、シュートを打たせない、枠に入れないという強い気持ちが浦和のゴールを防いでいたと言って良いと思います。
恐らくJ1昇格後初めてNDスタを満員にし、スタンドの半分以上を青く染めた山形サポの後押しも大きな力になったはずです。

こうなると流石に浦和にも攻め疲れの色が見え始めてきます。
前からのプレスも徐々に緩くなるのと同時に山形が再び攻勢を強め、遂に宮崎のゴールで同点に。
ゴールは反対サイドだったので良く見えませんでしたが、ゴールが決まった瞬間に喜びを爆発させたGK清水が印象的でした。

ただこれで意気消沈して終わらないのがこの日の浦和でした。
同点に追い付かれた直後に闘莉王のロングシュートを高原がコースを変えてゴール。
苦しい試合を何とかモノにし、勝ち点3を手にしました。

この日感じたのは、結局中盤に核になる選手がいないと組み立てられないということ。
両SBが新人、しかも片方はSBが本職でないことを考慮しても、大きな差を感じてしまいました。
また守備の方法が変わったとは言え、「逃げ切る」力が無くなってしまったことも感じました。

この日、苦しい展開となったのは「3点目を取れなかった」ことよりも「1失点に抑えられなかった」ことだと思います。
サッカーというロースコアで終わることが多いスポーツにおいて、失点しないということは凄く重要です。
この日のように攻め立てながらも3点目を取れない試合は今後も数多くあるはずです。
しかし確実に勝ち点を積み重ねていくためには、そこで切れずに失点を0に抑えることが必須になります。
失点は結局ネガティブな印象しか残しませんし、それが尾を引いて思い切って攻められないシーンも出てくるという悪循環に陥りかねません。
それがこの日もこういう展開になってしまったということは、やはりまだこの程度の力しか無いということを感じました。

ただそうは言ってもまだ今の戦術に取り組み始めて半年足らず。
これからもイライラする展開を目にする機会は絶えないと思いますが、焦らず「自分達のサッカー」を確立していく後押しをしていきたいと思います。

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posted by football-urawa |23:30 | 浦和レッズ | コメント(0) | トラックバック(0)
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