2010年07月17日

ありがとう

今回のW杯で海外開催の大会としては初のベスト16進出を果たした日本。
惜しくもパラグアイにPKで敗れたものの、国内のメディアでは連日「感動をありがとう」という言葉と代表選手の動向が報道されていました。

正直この「感動をありがとう」という言葉に対して違和感を覚える方は多いと思います。
自分もそうです。
ただ同時に今回南アフリカで結果を残してきた選手・スタッフには感謝しています。

今大会の開幕前、日本の成績を「GL敗退」と予想した方が大半だったと思います。
自分も「GL突破して欲しい」との望みは抱きつつも、期待は抱けずにいました。
(中には「敗退して欲しい」と、理解できない主張をする自称ライターさんもいらっしゃいましたが…)
逆に今年に入ってからの戦いぶりを見て、それを期待することの方が難しかったのではないかと。

ただその一方で、今大会が予想通り「GL敗退」に終わってしまうことに対する危機感も抱いていました。
理由は4年前のドイツ大会と比較して、圧倒的に減ったサッカー関連の報道量。
当時は日本代表戦は所謂「ドル箱」であり、その中身は別にしてもメディアの中でも一定のポジションを確保していました。
それが前回大会の敗退以降、代表人気の低下に伴いサッカーというスポーツ自体を扱うメディアが激減したように思います。

その筆頭がTBSのスーパーサッカー。
一時は後時間にやっていたスポーツニュースを取り込み45分番組まで拡大したにも関わらず、09年に30分番組に縮小(しかもスポーツニュース含む)、
更に今年は番組終了の危機だったところをJリーグがスポンサーになって何とか継続できたものの、放送時間は金曜深夜まで追いやられてしまいました。
またNHKを含めた他の放送局でもJリーグの扱いは少なくなっており、結果すら報道しないニュースもありました。

実際の観客動員数や動員率(収容率)はここ数年ほぼ横ばいであり、言われるほど「不人気」ではありませんでしが、メディアの報道姿勢が一般層に対しその認識を植え付け
新規ファンの確保等、長期的に見て不利な状態にあることが想像できました。
だからこそ今回のW杯が「予想通り」の結果に終わってしまうことで、メディアからサッカーを「消される」可能性すらあると考えていました。

しかし選手達はその「予想」を裏切り、大きな結果を持ち帰ってくれました。
「パラグアイと差を感じなかった」選手たちにとって満足いく結果では無かったかもしれませんが、自分の愛する選手を信頼しきれなかった自分を恥じつつも
ファンにとって十分に喜ばしいことでもありました。

長谷部がパラグアイ戦直後のインタビューで語った「Jリーグの方にも足を運んで欲しい」という言葉。
今度はファン・サポーターが選手に大きな喜びを感じてもらうようにする番だと思います。
今までも常時スタジアムに足を運んでいた人はこれからも同じように、時々足を運んでいた人は1試合多く足を運ぶように。

メディアに「サッカーは盛り上がっている」ということを見せ付けて、一般層にも「こんなに面白いものがある」ということを教えることができる環境にしていきたい。
そして選手にとって「喜び」をもってプレーできる環境にしていきたい。
14日から再開したJリーグ。
更に盛り上がって欲しいと思いますし、盛り上げるのに微力ながらも力になりたいと思います。

posted by football-urawa |08:46 | Jリーグ | コメント(0) | トラックバック(0)
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2009年05月02日

A契約25人→チームとして25人?

中日スポーツ:J1スリム化1チーム25人枠導入 世界的不況 若手にチャンス:サッカー(CHUNICHI Web)
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/soccer/news/CK2009050202000125.html


現行:A契約が25人、それ以外は制限無し
来季:チーム全体で25人

理由が
・世界的不況の中で各クラブの運営のスリム化
・若手の出場機会増
とありますが、首を傾げてしまう内容です。

まず前者は各クラブが目標とする成績や財政状況に合わせてやれば良い話。
現行の契約制度でもある程度目的は達成できているわけですし、これ以上締め付ける必要があるのか良く分かりません。
リーグ全体で目標や財政に格差が大きくなってきており、この制度自体はそろそろ見直すべきだとは思いますが、リーグ全体で同じにするってのはズレてるかと。

また後者は一方で中堅・ベテラン選手の受け皿が減り、結果的にレベルの低下に繋がってしまうのではないかと思います。
現在だとバックアッパーとなる選手が出場しているところに、経験の無い若手選手が出ることになることが想定されるので。
若手育成ならナビスコを含むカップ戦やサテライト等の改革の方が重要な気がするのですが。

また、ACLとJを平行して戦ったクラブの疲弊というのも考慮していませんし、現在出ている情報でしか判断できませんが、結果としてJリーグ全体のレベル低下にしか繋がらないような気がします。

posted by football-urawa |10:57 | Jリーグ | コメント(8) | トラックバック(0)
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2009年04月14日

横浜FM-神戸@三ツ沢

4月11日(土) 2009 J1リーグ戦 第5節
横浜FM 5 - 0 神戸 (15:05/ニッパ球/12,912人)
得点者:2' 渡邉千真(横浜FM)、18' 山瀬功治(横浜FM)、21' 渡邉千真(横浜FM)、48' 山瀬功治(横浜FM)、68' 狩野健太(横浜FM)


天気が良かったので見に行ってきました。

前半の早い時間に横浜FMが先制、その後も着実に追加点を挙げていき前半で勝負が決まってしまいました。
こんな試合展開だったため、これを本来の神戸と評するのは間違っているのかもしれませんが、正直この日の神戸は昨シーズン終盤の浦和を見ているようでした。
弱い当たり、遅い攻守の切り替え、後ろから飛び込んでくる選手への対応、攻め手はサイドの選手のドリブルのみ…。
唯一の違いは闘莉王がいるかいないかで、その差は攻撃力という面でマイナスに作用していました。
神戸の守備は大崩れしないと思っていましたが、この日のような試合をしていては正直降格も見えてきてしまいます。

逆にリーグ戦初勝利となった横浜FMですが、山瀬ら前線の運動量が多く、神戸のDFが捕まえ切れていませんでした。
監督の采配ミスによる敗戦など不運な試合もありましたが、とりあえず一安心と言ったところでしょうか。
やっているサッカーの質は高いように見えましたので、今後は更に順位を上げてくると思います。


てか、やっぱり三ツ沢は選手が近くて良いですね。
選手に近い目線でトップレベルのサッカーを見れるのは幸せだと思います。
最近はどこもスタジアムが大きかったり陸上競技場と兼用だったりしますし、小規模のサッカー専用スタジアムは貴重です。

posted by football-urawa |21:53 | Jリーグ | コメント(0) | トラックバック(0)
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2009年04月09日

横浜FC-愛媛@三ツ沢

4月5日(日) 2009 J2リーグ戦 第6節
横浜FC 0 - 0 愛媛 (13:03/ニッパ球/3,244人)


試合からちょっと時間が経ってしまいましたが…。

5試合で勝ち点1とまだ勝ち星の無い横浜FCと、Jリーグ昇格後初の開幕3連勝を果たした愛媛の対戦。
試合序盤は愛媛がFW内村を中心に中盤を支配。
右MFの大山の突破等でチャンスを作りますが、横浜FCの戸川を中心にした守備陣を崩せずに時間が経過していきます。

そして前半25分過ぎに横浜FCの三浦アツがFKからゴールを脅かすと、とうとう横浜FCにエンジンが掛かり始めました。
中盤でのプレスが効き始め、試合序盤とは逆にFW難波やMF片山のシュート等、徐々に愛媛を押し込むシーンが増えていきますが、結局ゴールは奪えずに前半終了。

後半に入っても攻める横浜FCにカウンターを狙う愛媛という図式は変わりませんでしたが、どちらも結局最後まで決定的なチャンスを作ることができずにスコアレスのまま試合終了。
審判の技術も決して高いとは言えず、きわどいファウルで何度も試合が止まる等、ニュートラルな立場で見ていた自分としてはフラストレーションの溜まる試合でした。

以下、両チームの感想です。
まずはホーム横浜FC。
FW難波を軸にした攻撃が徐々に機能し始めているように見えました。
しかし結局「それだけ」。
もう少し三浦アツや片山がリズムを変えることが出来れば良いのですが…。

一方のアウェイ愛媛はFW内村が良く走っていたと思います。
しかし、やはりどこかゴールに向かう意識に物足りなさを感じました。
田中も裏に抜ける意識は感じるのですが、いかんせんパターンが少ないような…。
ただ右MF大山はボールを持つと何かやってくれそうな雰囲気がありました。
(元・身内びいきなのかもしれませんがw)
あれでもう少し攻守の切り替えが早ければ…カウンターで攻められている時とか歩いてるのはちょっと…。
結構右サイドの裏を狙われていましたし。


まぁ2500円(当日券だったので)の価値がある試合かと言えば微妙ですが、たまには勝ち負けが自分には関係の無いJ2の試合をのんびり見るのも良いですね。

posted by football-urawa |23:05 | Jリーグ | コメント(0) | トラックバック(0)
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2009年03月21日

Number725号 世界から見たJリーグ

表題のNumberを購読しました。
サッカー関連で主だった内容は以下の通り。
・ピクシーインタビュー
・オシムインタビュー
・フィンケ浦和の特集
・シャムスカ大分の特集
・イタリア人ジャーナリストのJ開幕戦観戦記
・私のJリーグ論(釜本、トルシエ、宮本他)
・犬飼・鬼武対談
・G大阪-マンU戦
・トライアウト白書(岡野雅行、山田卓也、佐藤由紀彦、加藤望)

あまり書くとネタバレになってしまいますが、購入の価値ありだと思います。
ピクシー、オシムのインタビューは恐らく内容的には皆さんが「こんな感じだろう」と想像されることに近いと思います。
ただ、やはりそれを直接彼らの言葉(多少伝わりやすいように編集されているにしても)から読み取ると、改めて納得させられます。

個人的に面白かったのはイタリア人記者のレポート。
冒頭が鹿島-浦和戦(他、千葉-G大阪戦、名古屋-大分戦、大宮-清水戦)だったのですが、ゲームの内容をシステム、戦術に置き換えて分析されていました。
日本でもシステム信者のジャーナリストはいますが、こういったミクロ的な分析はされていませんでした。
(いずれかといえば総合的なシステムのメリット、デメリットが語られ、実際の試合のシーンを細かく分析するような視点が用いられることは少ない印象です)
それを「3バックのような守備」「SBのポジションの取り方」等、シーン毎に分析していました。
さすが守備戦術の構築こそが美しいと語るイタリアのジャーナリスト。
日本の雑誌もここまでいかないまでも、こういったシーン毎に細かい分析が入るような記事が読みたいですね。

あとはトライアウト白書。
犬飼・鬼武の対談で若手育成について語られていますが、一方でベテランの現状がここで語られています。
特に岡野と(佐藤)由紀彦の話では理想と現実のギャップを改めて思い知らされました。


基本的にサッカーが特集されている時しか購入しませんが、やっぱり面白い雑誌です。

posted by football-urawa |09:43 | Jリーグ | コメント(0) | トラックバック(0)
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2009年01月09日

今更ながら天皇杯決勝

今更ですが天皇杯決勝について。

石崎監督の最終戦という柏とACL出場権を何としても得たいG大阪の対戦。
お互い高いモチベーションを感じられた試合でした。
特に柏の方はいつも以上の大声援での柏バカ一代に加え、仙台からお越し頂いた山一成さんの乾杯や「YES WE CAN」の人文字等、
試合前から大きな気合を感じられました。

その気合が通じたのか、前半は柏のペースで試合が進みます。
過密日程故に満身創痍のG大阪を相手に、柏はアレックス、太田、菅沼を中心にサイドを起点にチャンスを作ります。
ただG大阪もこの日当たっていたGK藤ヶ谷を中心に守りを固め、スコアレスのまま前半を乗り切ります。

「後半に勝負を賭ける」と言っていた石崎監督は、後半頭からMF太田に代えてFWフランサを投入。
この交代はプラン通りだったのだと思いますが、太田を引っ込めるのは勿体無いと思いました。
前半はG大阪の左SB安田の裏を突いて、何度かチャンスを作っていましたので。

ただそうは言ってもそこは「魔術師」フランサ。
サイドの突破力は減少したものの前線でボールが回るようになり、後半も柏が押し込む展開が続きます。
更に後半13分にFWポポに代えてFW李を投入。
これで前線に運動量が加わり、何度もG大阪ゴールを脅かします。

しかし誤算だったのが後半21分のMF山根の負傷退場。
すぐさまDF石川を投入し、左SBでスタメン出場していた大谷をボランチにシフトして一旦は事なきを得ますが、
徐々に運動量が落ちてきたところで交代枠が0になってしまったのは非常に痛かったと思います。
実際、それまでの前線からプレッシャーが鈍くなり、加えてフランサの守備力の低さも災いして、G大阪にボールを
持たれるシーンが多くなってきたように見えました。
更にG大阪は後半途中からそれまで「2列目に遠藤、中盤の底に橋本」だったのを、「2列目に橋本、中盤の底に遠藤」へと
ポジションをチェンジ。
これによりG大阪がセカンドボールを拾えるようになり、後半30分過ぎからはG大阪に流れが傾きます。
ただ、それでも柏はキャプテンの大谷やGK菅野を中心に粘り強く守り続け、無失点のまま後半終了。
試合は延長戦へともつれこみます。

延長戦に入ってもG大阪が攻めて柏が守る展開。
前半もスコアレスのまま進むと、「いけるところまで(スタメンで)行く」と言っていた西野監督が遂に動きます。
延長後半開始からFW山崎に代えて播戸を投入。
すると試合時間残り4分となったところで、その播戸が左からのボールを受けてシュート。
一旦は柏のDF石川がブロックしますが、そのボールが播戸の足下に転がり、再びシュート。
これが柏ゴール左に突き刺さり、遂に先制。
G大阪ベンチに歓喜の輪ができました。
一方の柏は膝に手をつく選手、ピッチに仰向けに倒れこんでしまう選手がおり、体力・気力共に限界だったことを如実に表していました。

試合はこのまま1-0で終了し、G大阪が2009年最初のタイトルホルダーに輝きました。

この試合は「サッカーは楽しい」と改めて認識させてくれた試合でした。
その要因はお互いの「闘う姿勢」。
ACL出場というノルマと石崎監督を胴上げするという目標。
お互いの意地がぶつかり合い、ああいった素晴らしい試合になったのだと思います。
昨シーズンのJリーグでここまでの試合があったかと言えば…首をひねってしまいます。
毎試合こういった試合を続けるのは難しいと思いますが、やはり誰が見ても面白いと感じるのはこういった気持ちの入った試合。
レベル以前の問題だと思います。

盛り上がりに欠けた昨年のJリーグですが、今年はこういった試合を見せてくれるチームが上に立って欲しいものです。

posted by football-urawa |00:21 | Jリーグ | コメント(2) | トラックバック(0)
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