2008年06月28日
鹿島アントラーズ1−0大分トリニータ
6/25 カシマ 曇 主審・東城 8286人
金崎の突破に中後が力なく屈した瞬間,スタジアムは覚悟した。
前半はサイドからサイドへと細かく繋ぎ,悪くなかったが,決定機には至らない。
押し込んだ後は,隙間で受けて相手のバランスを崩したのを合図に一気に攻めきりたいが,間に入れなかった。エジミウソンとホベルトのアプローチが早く,有効な展開を許されない。サイドを突破してもクロスの精度を欠く。
気の利く2人は,やはり怖い存在なのか,特に小笠原をケアしていた。もう一人サッカーを知る男・ウェズレイは伊野波に不安定さを見出しチクチク突ついてきたが,よく耐えた。身体能力を活かした守りも垣間見え,中田と共に大岩への挑戦権を得たのではないか。
後半になると,固体だった中盤がなぜか“とろける”。どうにも繋がりが悪く,小気味いいパス回しはほとんど消え失せた。そうなるとダニーロが動く場所ができ,見事に先制するが,そこからがいけない。カウンターは中途半端に終わり,ボールを持って立て直すわけでもない。ズルズルと下がってしまい,サイドに揺さぶられて穴が空く。
やっとチャンスを作っても田代がフイにした。決定機を得るまで復調した,とは思えない。そろそろ“良薬”を与えたい。
何とか最後まで穴を埋めきったが,いつまでも続く勝ち方ではない。ないのだが,久しぶりの勝利は大きい。思えば昨年の9連勝もセットプレーと泥臭い守りで積み重ねていき,内容は後から追ってきた。
金崎がパスを選択し,中に目をやると,猛然と滑り込んだ救世主。ダニーロが救ったのは,勝ち点3だけではない。
posted by footant10 |00:48 |
アントラーズ |
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2008年06月19日
グループCからは,オランダAとオランダBがトーナメントへ進むべきだ。
リベリーが負傷し,アビダルが退場し,ディフレクションはゴールに吸い込まれ。フランスは確かにツイてなかった。当然だ。天は自ら助くる物を助く。
リードを奪われたことで2点が必要なのに,残されるカードは1枚だけなのに,ドメネクはごくごく普通な交替をした。まぁやむを得ない。2/3が不本意なだけに,最後の1/3に全てを込めるはず。彼の心意気が示される。
ゴブーを引っ込めてアネルカ。そんなに負けたいなら,よろしい,お助けします。
ではイタリアは何をしたか。ブッフォンを産んだ。
本来ならとっくに沈んでいるはずなのに,オランダが投げたロープを掴んで何とか生き残った。
次はスペイン戦で,ガットゥーゾとピルロがいない。選択肢が限られることで計算式がシンプルになり,ドナドーニは答えを見出すかもしれない。
今の漠然とした守りでは穴を作られるだろう。相手も守備陣は今イチだが,攻撃は点を取ってはじめて意味があり,トニはそれを忘れている。
しかし,次思い出さないとも限らない。
スペインだってそれほど盤石ではないので,何となく勝てる気がする。
そして命の恩人,オランダである。こっちからロープを引っぱり泥沼に引きずり込めれば勝ったも同然だ。あまりに順調に飛ばしているので,一つ躓けば大転倒になる。勝てるだろう。何となく。
「かも」だの「何となく」だのを連発したくなるほど,イタリアのサッカーは退屈だ。
つまりスペインやオランダにとって,勝負弱さを払拭する絶好の機会である。だが,元気な彼らほど頼りないものはなく,瀕死のイタリアほど怖いものはない。逆の山のポルトガルとドイツの関係も似ている。今回の結果が未来の勢力図へ影響するのは必至だ。
さらに他の3チームも,ダークホースとしての魅力に溢れている。
こういう彩られた楽しい大会で優勝するのは,えてして退屈なチームだったりするのである。
posted by footant10 |12:56 |
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2008年06月14日
ドナドーニはとりあえず,重荷は降ろそうと決めた。彼は聡明ではないので,どれを降ろしどれを残すかの判断に苦しんだ。そこで邪魔なものは一通りどかした。そうすれば少なくとも変化をもたらそうとしたと,努力賞くらいはもらえるかもしれない。
しかし残念なことに,新しい航海の指針を定めるだけの時間がなかった。キエッリーニとパヌッチ,デロッシとピルロの間に互換性はなく,ただ何となく守るだけ。攻めでは,サイドバックの奮闘でとりあえずクロスは上がったが,今は亡きイングランドへのレクイエムのごとき放り込みを繰り返す。全てがあまりにアバウトすぎる。
バラバラだった3ラインは,ついに何もなくなった。
大会前に負けていたと言いたいところだが,唯一神ブッフォンの救いを無駄にしないために,フランスに勝ってオランダの助けを待ちたい。
あちらもマケレレとトゥラランに拘ったり,ゴミスとかいう場違いな選手を使ったりと,指揮官がご乱心のようである。となれば個の力で上回ればいいわけで,何とかならないこともない。
まさかこんな第三戦になるとは。消化試合になる覚悟もしていたので真剣勝負が見られるのはいいが,どうも胸躍るものがない。だからと言ってルーマニアが勝ち上がっても大会を彩るとは思えない。
「死のグループ」との評判も,今では哀しい皮肉を帯びている。
posted by footant10 |18:33 |
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2008年06月13日
クロアチアはモドリッチやクラニチャールといった才能を持つが,それを引き出すオリッチの貢献度は絶大だった。
激しく動いてボールを受けてはいい状態の味方に渡す。守備も怠らない。身を粉にして働く彼のもとにプレゼントが届いたのも当然である。
彼はCSKAモスクワにいて,バグネル・ラヴやダニエル・カルバーリョといった才能と共にプレーした。そこで自らが生きる道を見出したのだろう。
おまけにチームとしてサイドを活かす方法が確立され,引きすぎてマズいと感じたら立て直そうともがき,一緒に戦う監督がいるとなれば,強いはずだ。イングランドは勝手に消えたのではなく消されたのだと改めて思い知った。
今大会で目立つ働き蜂だが,もちろんそれだけでは十分でない。女王蜂がいてこそ,なのだ。カイトの周りは目映いばかりなので,陰のMVPなどと讃えられる。彼自体の能力も高い。
しかし,例えばシオンコもいい選手だが,チェコには才能が足りないために彼が表のMVPにならねばならず,それには少し足りない。多くを求められるために稚拙さが強調されてしまう場面がある。
オリッチの周りにいるタレントたちもまた,オリッチの能力を引き出しているのである。
しかし優勝となるともう一つ。ドイツより可能性は低いように思う。
ドイツは才能とハードワーカーの住み分けができていない。帯に短し襷に長しな選手ばかりだ。しかしそれをチームとして上手に消化してきた。
2006年以降の流れが良すぎたので,順調に優勝するわけが無いと思っていた。が,クジ運の良さはこういう型で効く。グダグダでも突破できれば,トーナメントで仕切り直すのはお家芸だ。
予定より早いポルトガルとの決戦で勝負強さを発揮する。準決勝でクロアチアにリベンジして・・・これも出来過ぎな話になってしまう。
やっぱりポルトガルかなぁ。
posted by footant10 |16:42 |
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2008年06月12日
思わぬ苦戦だったが,こういう試合を勝ちきることが優勝の条件。チェコは大事な最後の一押しが弱かったけれど,強かった。
前線でバロシュが走り回り,働き蜂シオンコらがサポートする地上戦は有効だった。コラーを外す決断は奏効した。
ポルトガルには押し込まれる,前線の枚数は減る,ならば単独で仕掛けられる選手が必須だ。コラーが落としてもサポートがいない。カウンターには不必要である。
さらに。ブリュックナーは知っていたはずだ。カルバーリョはクラウチを,高さという武器を苦にしないことを。ヘッドで落とすくらいは勝手にやらせておき,カバーリングに徹する。
高さを使ったアバウトな攻撃は不安定な相手にしか通用しない。ベニテスはアーセナル戦で有効なオプションをチェルシー戦では使わないのだ。
しかしリードを許し,攻めに出ることになれば話は別。人ごみではアクシデントが起こり得る。コラー投入から前に人数を賭す。セットプレーを好機に結びつけ,チェコの勢いは増す。
後ろのスペースも,危険度も。
押されてる 今こそ僕の 出番だよ ロナウド心の俳句
ニヒルな笑みを浮かべる老将がつぶやくように,問題はポルトガルが強いことだった。
彼らはボールを持っても,持たなくても戦える。
ポゼッションしながら細かく繋いで崩すことも,耐えながら蜂の一刺しを狙うこともできるチームはそうない。ポルトガルもマンチェスター・Uもロナウドを巧く泳がせることで実現している現代サッカーの理想型だが,だからといって負けないわけはない。
前回の記事で指摘されたようにこの試合でも不安定だったGKと,相変わらず頼りないCFは気になるが,実はそれ以外にも不安はチラつく。
大会のここまでの傾向として,支配率を高めて押し込むと逆にやられるケースが目立つ。
ロナウドが混沌に突っ込んで失うことがあるが,まぁこれは織り込み済みだろう。
気になるのはデコだ。点には絡んだがこの出来で”全然イイ”なんて侮辱である。安易なミスが間々見られる。信頼が厚いからこそ,それは致命傷になりかねない。
ペースを握った時間帯に彼がサイドチェンジを試みる。しかし途中でカットされカウンターを食らう。CBが晒されスピードと揺さぶりでブッちぎられる。あり得ない話ではない。
と妄想を膨らませたくなるほどポルトガルは強いと思う。初戦を見逃したドイツがどんな戦いをするかは注目したい。
でも今のところ,サッカーの理不尽さに期待するほうがいいと感じている。
posted by footant10 |15:33 |
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2008年06月10日
前半が終わった時,イタリアの交代枠は3つじゃ足りないと感じた。監督ドナドーニをあまり信用していない僕としては,替えたいポイントが多すぎて迷ったあげく動けなかったじゃないかと思ってしまう。
彼は先発選びで大失敗を犯した。
CBは最悪で,中盤は躍動感の欠片もなくバラバラ。前線と中盤を繋げる選手もおらず,3ラインは分断された。デルピエロやカッサーノが最初からいれば違ったかもしれない。
たとえファンデルファールトのポジショニングが絶妙でもそれだけで崩壊するのはイタリアじゃないが,両チームの並びを重ねてみれば難しい戦いになるのは予想できたはず。ガットゥーゾとアンブロジーニを並べたら後手に回るのもやむを得ず,相手の2列目への対応で前へのサポートが不足するのは明白だった。
イタリアの組織は崩壊し,船は沈みかけている。
一方のオランダは守備面でのあやふやな部分を頑張りとエンヘラールでカバーし,2列目の3人の出来は素晴らしかった。ファンデルファールトとスナイデルのコンビネーションが軸だが,“恋のキューピット”カイトの奮闘は見逃せない。2人の仲を邪魔することなく,要所で刺激を与えて活性化もした。これが目立ちたがりの選手だったら三角関係は拗れたかもしれない。慎ましいアタッカーも必要なのだ。
ここまでいいサッカーを初戦でやってしまうと,またも準決勝あたりで敗退しそうな予感だが,それも一興である。個人的にユーロは祭りなので今日のような試合を多く見せてくれればよい。
しかしどこかを応援しながら見るのが正しい祭りの楽しみ方だと思う。消去法でデルピエロ・イタリアに決めている。イングランドは勝手に消えていたので,イタリア丸まで沈むと困る。浮上するためには,重荷を捨て去ることだ。
野口さんはマテラッツィ→グロッソの交替を“守備的なカード”と批判したが,そう安易な話ではない。あそこまで後ろが不安定だと攻めるに攻められない。しかし批判も一理ある。この交替は試合前,もっと言えば大会前にやっておくべきだった。
中盤の3人にしたって,どうも元気がない。セットで使ったところでネスタもセードルフもカカもいないのだから,コンビネーション面での大したメリットも感じない。
初戦で膿みを出し切ったと言いたいところだが,保守性こそイタリアの魅力でもあるので,前回のポルトガルのようにはならないかもしれない。次戦のスタメンが楽しみである。
ちなみに第二候補はジーコ・フェネルの影響でトルコだが,ここも監督とCBが頼りない。トゥンジャイはゴールの近くで,左にはウール・ボラルを見たい。
今大会も堅い戦いになりそう。賭けるなら監督とCBが信用できて,堅さと破壊力を併せ持つポルトガルに。
posted by footant10 |18:14 |
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