2007年11月23日

鹿島の誇り

 2003年,大岩の股間を抜けたボールは,永井の右足からエメルソンの頭を経由してネットに突き刺さり,一つの時代が終わった。
 2004年,新時代の3番を背負う男の決死のタックルはあっさりとかわされ,復権の青写真は暗黒の彼方へ消えた。
 2005年,鈴木隆行の泥臭さでもぎ取った勝利は希望を生んだが,それがタイトルまで育つことはなかった。
 2006年,小野伸二の才能は空間を操り,時を支配し,気付けば0-4だった。

 33節のチケットを発売初日に買ったのは,レッズのホーム最終戦だからだった。アウェー側も買い占めるほどの売れ行きになるかもしれない。優勝を阻止できればいいが,最悪は消化試合になるかもしれないという考えさえよぎった。
 強く信じることはできなかった。現在の状況を,今年も埼玉スタジアムに強烈な歴史が刻まれることを。

 アントラーズはやっと得た挑戦権を手に,勝たなければならない。ガンバ戦と同じとも言えるシチュエーションだが,あの時は失敗,あまりに大きすぎて,2節後の名古屋で余震が起こるほどの大失敗を犯した。
 勝ちが必要だからといって,捨て身になる必要はない。幸か不幸か,得失点差を考える必要がなくなり,1-0でも十分だし,レッズに勝つにはそれしか無いように思える。

 袖に輝く9つの星は,最近では呪縛になっている感がある。10冠を意識しないというコメントも目立つようになった。それも一つの考え方だろう。
 しかし,忘れてはいけない。田舎にあろうと,金が無かろうと,斜陽の名門と言われようとも。
 
 鹿島アントラーズの誇りは,勝利でしか示せない。

posted by footant10 |17:44 | アントラーズ | コメント(10) | トラックバック(0)
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