2006年10月06日
打破
ニューカッスルは完全な引き分け狙いだった。 サー・ボビー・ロブソンが築き上げたアタッキングフットボールは、スーネスによってぶち壊されていたため、この試合の見所は(マンチェスター)ユナイテッドが引いた相手をいかに崩すかだけだった。とんなに脆弱な守備陣でも、頭数である程度は守れる。 カウンターをチラつかせることで、相手の攻撃意欲を減らすことも可能だが、この日のニューカッスルにその気は無い。少なくとも、そうは見えなかった。 ユナイテッドの最近の低迷の一因は、圧倒的な攻撃精神を忘れつつあることだ。 この日も序盤から、スローテンポに推移していく。慎重ともとれるが、むしろ臆病に映った。 一人を除いて。 ルーニーが絶不調の今、頼れるのはこの男。マンチェスターでしか愛されないポルトガルの青年。 ロナウドはショートコーナーからドリブルを開始した。彼の目に映るはゴールのみ。迷い無く右足を振りぬいた。ボールはポストに弾かれた。 ファンニステルローイが抜け、攻撃には流動性が増した。サハはよくやっている。ただ、エリア内での怖さが無い。 いてほしい時にそこにいる。そんな存在が必要だった。 この日まったく消えていた男、ベビーフェイスの殺し屋は、そこにいた。 ロナウドの積極性とスールシャールの存在で先制すると、前半は何も起こさず、後半の頭にラッキーな追加点を決めて勝利を収めた。 特に後半は、流動的な攻撃が復活し、魅力的なフットボールを展開していた。 しかし、膠着状態を打破するのに、ロナウドの個人技は欠かせなかった。 それを封じられた時にどうするか、課題は残る。 特にキャリックは、何となく前に行ってしまい、得意のパスワークを活かせないばかりか、味方のスペースも消してしまっている。 とはいえ、再び攻撃に手応えを得たのは大きい。ギグス不在の中、フレッチャーも力を付けていることを証明した。 リオが目を覚まし、本物のルーニーが戻れば、リーグの奪還も現実味を帯びてくる。 銀河系崩壊の系譜は、白から青に続く気配を見せている。
posted by footant10 |18:23 |
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