2008年10月07日

秋色の決戦 〜G大阪vs鹿島

ガンバ大阪0ー0鹿島アントラーズ
 10/4 万博 晴 主審・佐藤 19386人


 夏の日差しと秋の風が交錯する万博で,この90分は何を決めることになるのか。
 首位固めと同時にライバルを蹴落としたい鹿島が,優勝争いへの本格参戦を目論むガンバのホームに乗り込んだ。決戦を迎えた赤と青が,多少異なる思いをぶつけ合うのは中盤だと予想されていた。華麗で,流動的で。

 ところがボールは思いのほか多く空を飛んだ。
 鹿島の流動性は戦い方にもあった。ロングボールを駆使して激戦区を回避したかに見える。しかし“真ん中”はどうあっても避けられない。そこで活かし方を変えたのだ。繊細さではガンバに譲るものの,強さでは上回る。青木や中後の出足は早く,セカンドボールを拾えるのが2連勝につながっていた。
 中盤が動き出すポイントを前に置く。前線に蹴り込むことでベクトルが前向きになり,フィジカルでの優位性を強調する。粘り強い2トップと,前進する中盤とで押し込む。
 マルキーニョスや中後が掴んだチャンスは一見すると幸運だったが,しっかりとした狙いのもとにあった。

 それでも崩しきれなかったのは,ガンバの中盤には後ろ向きでも効く選手がいたから。明神と橋本は,奮闘したDFラインを大いに助けた。
 攻めではロニーが中盤に埋没したこともあり,脅威にはならなかった。セットプレーで得たチャンスもバーに弾かれる。
 ジリジリとした凌ぎ合いは,粘り強い守りに演出された。伊野波と山口は互いにカバーリング能力の高さを示し,ピンチの芽を摘み取り続ける。

 ガンバが目に見えてペースを得たのは播戸が投入されてから。脅威の与え方を知る男は鹿島が苦手とする一人で,堅固なDFにヒビを作り,ナーバスになって全体がやや下がった。引き分けも許容できる。
 最後に少しばかりレスリングに興じたものの,文句無しに好ゲームだったし,結果も不当とは言えない。

 試合が終わると,夏は消え去っていた。ここは大阪。ガンバは首位と勝ち点6差とはいえ,上に6チームいるとなると冷え込んでくる。
 鹿島とて勝ち点1でも許されるが,3が欲しい内容だった。翌日の結果を踏まえれば,抜けるチャンスを逃したとなる。
 秋は深まり,空模様は謎めくばかり。

posted by footant10 |14:09 | アントラーズ | コメント(0) | トラックバック(0)
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