2006年07月13日
ジダンは、自ら、去っていった。
あまりに、衝撃的に。
北野武は、なぜ暴力を描くのかと尋ねられ、こう答えた。
「暴力とは、振り子の、愛の反対にあるもの。暴力に大きく振れれば、愛にも大きく振れる」
きっと、ジダンの愛は、フットボールよりも家族に向いたのだろう。
彼がキレやすいのは事実だが、それだけでは真実を見失う。
共同通信は、ジダンのコメントを採り上げ、痛烈に批判した。
曰く「彼の暴力は許されない。責任転嫁はできない」
そんな事じゃない。そんなちっぽけな話じゃない。
フットボールは人間のものだ。
決して神ではなかったジダンは、人間臭く去っていった。
サンドゥニでのヘッド、グラスゴーでのボレー、ドイツでのラストダンス。
人間だって、神話は描ける。
posted by footant10 |22:13 |
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2006年07月02日
ジダンは、既に神話だった。
ロナウジーニョは、道の途中だった。
そして、チームには、伝説となったエースがいる。
この試合をジダン対ロナウジーニョと見るならば、後者は格が落ちるのだ。
ジダン対ロナウドとすると、コンディションの差は明らかだった。
チームの完成度の差は歴然としていた。
フランスはロナウジーニョが持つと、縦と中を二人でふさいだし、
マルダやリベリーも守備に奔走した。
超一流のベテランが見せた意地を上回るのは並大抵の事ではない。
一方ブラジルは、突然の3ボランチで、リズムを失った。
ともあれ、物語はまだ終わらない。
ここまで来れば、美しい結末は約束されたと言っていいだろう。
マイナス面を挙げるとすれば、疲れとカードか。
逆にプラス面もある。
国際舞台に弱いと言われ続けてきた男が、真価を発揮する時、
完璧な結末の手助けをはじめた時、
すなわち、ジダンの神話の一章に、アンリの名が刻まれるのなら、
フランスは再び、世界の頂に。
posted by footant10 |14:23 |
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2006年06月24日
イングランド対スウェーデンは、激しい試合になると思っていた。
突破を決めてはいたが、次の相手にはエクアドルを望むだろうから。
予想どうりの、白熱した試合になった。
理由が、違かった。
イングランドが先行する度に、スウェーデンは怒涛の攻撃を開始する。
そして、追いつく度に止んだ。まるで引き分けを狙うように。
スウェーデンは、一位になるには勝つしかなかった。
トリニダード・トバゴはパラグアイにリードを許し、二位は固い。
それなのに、彼らは追いつくまで猛攻を仕掛け、その後はリスクを避けた。
38年の歴史を守るべく。
対イングランドの不敗記録を作り上げた先人の思いを。
自らのプライドを。
フットボールの歴史の重みを。
釜本の、木村の、カズの、そして鈴木や久保の思い。
ヴェストファーレンで、キングと皇帝の目の前で
王者に挑んだ日本代表は何を背負い、何を捨て去ったのか。
posted by footant10 |21:57 |
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2006年06月18日
かつては、イングランドフットボールとは即ちキックアンドラッシュだった。
ロングボールを放り込み、競ったこぼれ玉を拾って二次攻撃をしかける。
それが、変ってきた。
中盤でビルドアップして、丁寧に攻める。
プレミアリーグにも大陸からの指導者や選手の影響が及び
ロングキックばかりの試合は減ったように見える。
監督が初の外国人、エリクソンになって、
代表チームもモダンなサッカーをするようになったと評される。
しかし、伝統はそう簡単に拭えない。
今大会のイングランドは、ゴール前での工夫がまったく無い。
とりあえず、クラウチ。こぼれを、ミドル。
まるで、過去を懐かしんでいるようだが、そうではない。
今までやってきたことを突然変えようとしても、無理がある。
これがワールドカップの面白さだ。
それぞれの国の過去や背景を背負って戦うことになる。
クラブなら、ロナウジーニョを獲得すれば話はおわるのだが。
解決策は、ある。
ポルトガルが勝負強さを見につけたように。
アフリカの各国が組織化されたように。
だが、エリクソンはスウェーデン人で、スウェーデンもまた、ゴール前での変化に乏しい。
そして次の監督は、イングランド人だ。
私は、すべてを一人の男に任せる他ないと思う。
つまり、イングランドファンが願うべきは、
ウェイン・ルーニーがカルシウムを摂取することだ、と。
二つの意味で。
posted by footant10 |16:34 |
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