2008年08月19日
鹿島アントラーズ4−1東京ヴェルディ
8/16 カシマ 雨→曇 主審・東城 21431人
アントラーズの強さはマリーシアのおかげ。日本にはマリーシアが足りない。その通りだと思う。
しかし,意味が誤解されている。
審判に見えないようにファウルしたり,大げさに転んだり。それはマリーシアのごく一部でしかない。どうも“ズル賢い”という言葉のズルさにばかり焦点が当てられ,対象が審判になっている。戦っているのは対戦相手である。
ヴェルディは福西と和田が出場停止だった。中盤で敵を威嚇する選手がいないなら,小笠原や本山が躍動する。唯一とも言える右SBがいないなら,新井場が徹底的に仕掛ける。見事に弱点を狙った。
さらに,この日の鹿島は得点経過が最高だった。先制し,前半終了間際に追加点をあげ,後半開始から3バックにしてきた相手のサイドを突いてダメを押す。4点目は逸機を悔やんで立ち止まる相手を尻目に完璧なカウンター。
相手の弱点を突き,流れを見ながら試合を運ぶ。これこそがマリーシア。それは勝つためである。
4バックが機能したとか,1トップが孤立したとか,戦術論も確かに大切なことだ。しかし最も重視されるべきは,試合の流れだと思う。どんな戦術でも90分ずっと上手くいくことなど有り得ない。そこで役に立つのがマリーシアだ。
負けたけど課題が見つかって良かったとか,自分たちのサッカーができたとか。そんな甘ったるいことを言っているうちは,いつまでたってもマリーシアなど身につかない。勝てるようにはならない。
親善試合でも負けていいわけがない。まして五輪など。
ヴェルディは自分たちの真価を試したらしいが,あそこまで寄せが甘いと好き勝手やられるのも道理だ。千葉がなぜ勝ったのか研究すべきだった。
向こう見ずな特攻精神では意味が無い。相手に自由にやらせないのも自分たちの力である。
マルシーニョが時間を経るにつれて馴染み,中田は不安を垣間見せながらも踏ん張った。“チームの顔”青木,本山,小笠原は出色の出来。雨上がりの鹿島に野沢の右足が虹を描き,完璧な締めくくりをしたかに見えたのだが・・・
増田は右SBをこなした。前半20分に見せたように,叩いて,動いて受けて,また叩くというシンプルなリズムは彼の持ち味で,いいスペースを見つけた時は輝く。SBだと後ろから余裕を持って探せる。岩政にあまり行くな,早すぎると言われてからは陰を潜めたが,そこは慣れれば折り合いがつくようになる。MFとして開花してほしいが,SBも出来ることは大きな武器だ。
失点シーンに絡んでしまった。落ち込む彼を小笠原が叱咤激励する。直後のキックオフのボールを渡した。キャプテンからのメッセージである。増田はそれを,キーパーに戻した。足りないとしたら,メンタルの強さかもしれない。
戦う気持ちは最低条件でしかない。
posted by footant10 |15:32 |
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2008年08月16日
'98-'99シーズン,マンチェスター・Uはカントナから受け継いだ魂のもと,大陸への侵攻に繰り出していた。前季の,さらにはW杯での敗北から立ち上がるために。
だから,CL準々決勝でインテルを迎えたオールド・トラッフォードは,野心と反骨に燃えたぎっていた。
開始直後からギグスが左サイドを駆け上がるのを合図に,ガリガリ言わせながらギアを上る。両サイドからの空爆と中盤での地上戦で一気に押し込んだ。暴力的に荒削りな猛攻。キーンの縦パスが,ベッカムの足元にこぼれる。
右足に撫でられたボールは,スッと,インテルを切り裂いた。
完璧なクロスにヨークが合わせて実を結んだ勢いは,先制しても止まない。再びベッカムのクロスからヨークがゴールへ迫る。
しかし15分を過ぎたあたりで一段落すると,脆さが垣間見える。不安定の中で無理に攻めようとし,ミスが出始めた。
隙間を必死で埋めたのは,本能的で攻撃的な守りだった。ひたすらボールに食らいつき,それは自分たちのものだと主張する。どこかチグハグなイタリアの雄は所有権をあっさりと手放した。しつこいガキたちに嫌気がさしたよう。
そしてガキたちは無邪気に前に出る。ベッカムのアーリークロスはコールの足先に置かれたがGKに防がれる。サネッティがシュマイケルを強襲したならキーンがやり返す。時間など忘れ,目に入るのはゴールのみ。
前半ロスタイム。細かく右から左,また右へと繋がれたボールを,Gネビルは背番号7に託す。繊細な刃を振りかぶり,振り下ろす。ヨークはただ,飛ぶだけでよかった。
ギグスが左から開拓し,ベッカムが右から刺す攻撃は洗練された無骨さ。サイドを利用しながらもチームのベクトルは常に前,前,前。
後半も頭からチャンスを掴む。ヨークの突破にギグスのヘッド。2−0?まだ足りない。
3分,2人でボールを奪いに行くがかわされ,右サイドを破られた。サモラーノのヘッドはシュマイケルが左手ではじくも,無邪気な攻撃精神は危うさも孕んでいることが示された。インテルが1点返せばアウェーゴールで,大きな意味を持つ。
だがユナイテッドは耐えることを選ばない。縄張りで暴れるヤツがいるなら,睨み返して追い出す。
7分にはギグスが独走からシュートにもち込み,直後にはCKからスタムがゴールに迫る。前からの攻撃的な守備で奪い,パスを回して下地を整え,ヨークの突破はコールのシュートを導いた。
劇場は訴える。もっとだ。もっと攻めろ—
10年後,無邪気さを捨て去ったガキたちは,大人に勝つ術を手にした。例えば攻めを捨ててでも。2冠王者として臨むシーズン,彼らはさらに成熟していくのだろうか。
ひたすら攻め倒すサッカーは限界を見,“イタリア”を取り入れ,成功した。タイトルは何より説得力を持つ。しかし夢を見るのは自由だし,何よりあれは現実だった。
何度かの奇跡の洗礼を経て伝説となるチームは,グラグラと揺れるのをかまわず,ひたすら前へ出た。
ギグスがミドルを見舞い,ベッカムのサイドチェンジからコールがインテルに襲いかかる。最後までゴールを欲し,いくつかのピンチを招きながらも,イタリアを粉砕した。
大喝采が包む。これこそがユナイテッドのフットボールだ。
バスビーがいつも叫んでいたように。
Boys, be attack. 飽くなき攻撃精神を,もう一度。
posted by footant10 |13:16 |
海外サッカー |
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2008年08月16日
ジェフユナイテッド千葉3−1鹿島アントラーズ
8/9 フクアリ 曇 主審・高山啓 16190人
ヴェルディ戦を前に,重い腰を上げて前節の振り返り。
情けないほどの完敗である。
小笠原,篤人,マルキが欠場。期待を込めて起用した選手は,ことごとく裏切った。増田は好調を示せず,中後は本職でも輝かず,石神は失笑を買った。
背骨を引っこ抜かれて立てないなら,這いつくばってでも戦えるはずだ。ロスタイムのCKを誰も蹴ろうとしないのには愕然とした。
気の毒な面もあった。試合をコントロールしたり,気の利く選手がいなかった。本山だけでも先発していたら,多少は違ったかもしれない。気持ちを感じなかったわけではない。
それだけに,先は不安だ。
ジェフの寄せが早く,自由にボールを持てないので技術を発揮できない。小手先だけでは通用しない。日本人に技術があるという話,非常に疑わしい。
オリンピックでもそうだった。ちょっと芝が悪いと途端にトラップすらできなくなり,試合で効果的なスキルは無い。決定力もさることながら,試合運びの拙さは致命的である。
2試合を通じて,シドニー世代の凄さを改めて感じた。彼らに続く世代をどう育てていくかは,代表でも鹿島でも大きな課題である。
根本的な才能の違いは,埋めきれるのだろうか。
特に気になったのは田代。求められているのは,ターゲット役とエリア内での仕事のはず。スタメンを外され「練習でいろいろ出来た」とコメントしていたが,期待3割,不安7割だった。結果は怒り10割である。この日のプレーを見れば,彼が何をやってきたのかよく分かる。
オシャレなヒールパスは彼の仕事ではない。クロスの場面でファーサイドに漂っている場合ではない。どうして周囲の誰も指摘しないのだろう。お前は間違っていると。
ベンチで興梠のガムシャラさを見てきた。巻が泥臭さの価値を示した。いい加減,気付くべきだ。
まずは,体を投げ打ってでも点を取れる場所に入ること。あの身体能力があれば,できるはず。
興梠くらいしか明るい材料のない,あまりに虚しい試合だった。
と思っていたが,青木の代表選出のニュースを聞いて思い出した。この試合でも最後まで奮闘し,軽いプレーをした田代に激怒していた彼の姿を。もともとエリートなので代表くらいで自分を見失うことはないだろう。
新時代の旗頭として,いよいよ青木がチームの顔になる。
今日もマルキが出られないようなら,トップには野沢を見たい(無いだろうけど)。
マルキの得点力はカバーできないかもしれないが,中盤と巧く絡める選手が前には必要だ。気が利くマルキの代わりができそうなのは,野沢くらい。
何より,本山と近い場所でプレーすることで復調のキッカケになるはず。
増田の右SB,マルシーニョ先発など不安要素は消えきらない。しかしここで勝てないようだと,前半戦を思い出してしまう。
タフさを身につけられるか。何よりも結果。
posted by footant10 |01:29 |
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2008年08月08日
後半の途中から出場した佐々木竜太は,CKにもかかわらずファーサイドでうろうろしていた。マークを外すでもなく,勢いを蓄えるでもなく。チームで決められたポジショニングがあるにせよ,もっと貪欲な姿勢が見たい。そう思って,キッカーから放たれたボールに目を移す。
次の瞬間,流れて来たボールに頭で合わせたのは背番号17だった。
この時は惜しくも好セーブに阻まれてしまったのだが,その才能の深さに身震いしたのである。
初ゴールは昨年の甲府戦で,野沢からのパスを巧みに脚を畳んで決めている。センセーショナルだったのは日立台での躍動だ。バカボン並の回転数を誇る脚力を活かしてゴリゴリと突破し,柏のゴツい外人を弾き飛ばす。そしてロスタイムには田代の落としを完璧なタッチで収め,マルキーニョスの決勝ゴールをアシストした。
強烈な自己紹介を経て,柳沢が抜けた今年は,戦力として計算されている。札幌戦や千葉戦で得点し,柏戦ではスタメンの座を勝ち取った。
最初から出ると色々見えてくる。荒削りなところがあるため“背負う”ことができず,周囲を活かすことも難しかった。しかし確実にゴールに迫っていたのも事実である。
特にFWの選手は一芸に秀でていればいい。長所を忘れて無理にプレーの幅を広げようとしだすと,思うように伸びない。
佐々木はゴールに向かわせてこその選手で,それ以外の複雑な仕事は苦手らしい。「点はとったけど出来は今一つ」という評判を散見するのが象徴的だ。ならば,ゴールだけを考えさせればいい。
柏戦では相方が興梠で,イケイケコンビのため難しい面があった。例えばアレックス・ミネイロと組ませたら。2桁は確実にとるだろう。何なら得点王を争うくらいのポテンシャルはある。
俗な言い方をすれば,突破力のあるピッポ。あるいは点で合わせられるアンリ。どちらもピンと来ない。
アントラーズには,香川を預かっているセレッソ同様,大きな責任がある。才能のすべてを引き出さなくてはならない。先の見えないブラジル人を慣らすのに四苦八苦するくらいなら,佐々木を使うべし。
彼が将来もたらすであろう恩恵は,元セレソンなんかの比ではない。あとはそれが,何億円かの移籍金ではないことを願って。
長谷川祥之の後継者。ミスターアントラーズとして,どこまでも大きく。
posted by footant10 |09:35 |
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2008年07月30日
昨日の朝日新聞朝刊に潮智史という人が書いた鹿島vs浦和についてのコラムがあった。
大ざっぱに言うと,ライバルの存在はありがたいもので,浦和は相手に底力を引き出され,鹿島は過剰に意識してマリノス戦のように割り切ることができなかったというもの。そして最後の一段落である。抜粋してみよう。
「勝って得るものも大きいし,負けた代償も大きい」。浦和との一戦をこう表現していた鹿島のオリベイラ監督は審判に文句をつけたが,判定の正誤より,好試合を引き出した見事なコントロールに触れる方がずっとフェアな試合だった。
以上である。この“見事なコントロール”とは審判のことだろう。 ・・・?
別に審判のせいで引き分けたと言うつもりはない。妥当な結果だった。
しかし見事だったなんて口が裂けても言えないほど,吉田主審は下手だった。決定的なハンドを見逃し,ファウルやイエローの基準が滅茶苦茶で,暴力行為はイエローで済ます。
選手の感情を逆撫でして盛り上げるのが“見事”だということなのか。
ちなみにこの記事は“好試合引き出す好敵手”という見出しだった。好敵手とは審判のこととも読める。間違っても“好”ではないが。
もう二度と,審判を敵に見ざるを得ないような試合は観たくない。
家元主審が復帰したが,ありえないことだ。仮にGKがいて,「前のチームでトンネルによる失点で試合をブチ壊したことが10数回あります」という選手だったら,どこが雇うというのか。
審判とはお気楽な職業である。巨大な権力に守られ,ミスしても致命的にはならない。今のままでは生活を懸けて戦っている選手や監督が浮かばれない。
せめてマスコミくらいは,審判の過ちを検証して欲しい。それでこそ功績も素直に称えられる。
本山は「僕らの代わりに怒ってくれた。すばらしい監督だ」と言った。その監督は,マスコミに検証をお願いしている。言論の自由はサッカー界にもあるべきだ。
誤審も時にはやむを得ない。無くそうとする努力と,犯したミスの検証・償いがしっかり行われていれば。
posted by footant10 |12:49 |
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2008年07月28日
鹿島アントラーズ1−1浦和レッズ
7/27 カシマ 雷雨 主審・吉田 36412人
試合終了後の新井場はとても悔しそうだった。
同点ゴールのシーン。エスクデロのボールを奪いにいき,失敗してターンを許した。当然左サイドは空き,クロスから失点した。その責任を感じていたのだと思う。
選手の気持ちは痛いほど伝わったし,新井場の仕草も胸を打つものはあった。だからこそ,あえて言いたい。彼だけでなくチーム全体に。「何度同じミスを繰り返せば気が済むのか」と。
先にゴールを奪い,優勢に進める。後半になると押し込まれ,前の運動量が減り,しかしベンチは動かず,動いたと思ったら守備固めで,固めたはずが機能せず,浦和の勢いは増し,耐えきれずに決壊する。
たしか似たようなことは2004年から3年続いている。奥野さんはそれを見続けてきたはずなのに・・・
中田が出て来て,交替ボードに11が見えたとき,マルキは天を仰いでいた。
再開後5分程度しかない前半にアクセルを踏んでしまうあたりは凄い。先制した時は,何年か前のベティスvsRマドリーを思い出し,伝説の予感もあったが,鹿島vs浦和は閉じられた試合になるので華やかにはならない。だが気持ちがぶつかり合うタフな好ゲームだった。
だからこそ,一瞬のスキやミスは許されず,度々マークを見失う中後や,オフサイドのアピールに気を取られてクリアミスをする岩政は不安だった。最後の決定的なラストパスをミスしたマルシーニョには怒りすら覚えた。
慣らす時間があるほど余裕ではないし,すぐに働けるブラジル人もいることは川崎の方で証明されている。あの程度しかできないなら,佐々木や遠藤に経験させたほうがいい。というか彼らの方が働く。ダメな外人に拘るのは繰り返さないでもらいたい。
嬉しかったことといえば,大岩がスタメンだったこと。いよいよターンオーバーが導入されるのだろうか。
ターンオーバーというのは,決して捨て試合を作ることではない。レギュラークラスが12人以上いるなら全員を有効に使い,全てに勝ちにいくものだ。鹿島のようなチームにこそ不可欠である。
浦和との戦いは続きそうだが,ひとまず彼らがいない大会だ。次は日本平。
posted by footant10 |15:39 |
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2008年07月22日
京都サンガ2−1鹿島アントラーズ
7/16 西京極 晴? 主審・柏原 15081人
横浜Fマリノス0−2鹿島アントラーズ
7/20 日産 晴 主審・村上 34752人
ヤナギに叩き起こされた闘争心は,勝ち点3への執着となって表れた。
マリノスには個人的に苦手意識がある。中盤の寄せが早く,いつものパスワークができない。サイドでの数的有利の作り方が巧く,押し込まれてしまう。タフな戦いになる。
しかしこの日,特に前半は鹿島の出足が圧倒的だった。青木が拾ったボールをマルキが突き刺したように,前への意識で上回る。小笠原や中田もさすがの読みを見せる。
不安定だったのは裏にボールを入れられた時だ。坂田に走られるとバタバタしてしまう。先制したことで引けるようになり裏を消せたことも大きかった。だがマリノスの策不足も否めない。
狭い場所で,仕掛けるでもないパス回しを繰り返せばインターセプトを狙われるのは当然だ。前にいるのがマルキと興梠だとすれば,カウンターの餌食になるのは明白である。あれをやるならロペスとロニーがいた方が怖いと,意味不明のランニングをする水沼を見て思った。
木村さんに2番目に向かない職業は交通課の警官だろう。“事故”はしょうがないと割り切り,対策も何もないのではたまらない。
だいたいマルキのゴールは断じて事故ではない。どうやら1番向かない職業に就いてしまったようである。
鹿島は後半に失速したように見えたが,許容の範囲内だろう。水際で耐えながら武器をチラつかせる。サイドで3人くらいがグルグル回りながら崩しにきたが勝手にやらせておき,中ではね返す。崩しに人数を割けばエリア内の人数が減るのは道理だし,そもそも肝心のクロスの際にはヘトヘトで精度を欠いていた。
1点取られていたら分からないと言うが,余裕はあった。マルシーニョの投入もその表れだと思う。ボールを持てば光りそうなものはあったが,守備はまったくしない。そんな選手を使うのだから,半ば勝ちを確信していたのだろう。
やっと得た先発のチャンスで,興梠は走り回った。必死に。その上にしかあり得ない冷静さで得点した。敵の監督はともかく,こっちのベンチにいた背番号9は思うところがあったはず。
必死にもぎ取った勝ち点3ほど輝けるものはない。
posted by footant10 |15:35 |
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2008年07月14日
鹿島アントラーズ4−1FC東京
7/13 カシマ 霧 主審・西村 16561人
前半は引いた相手に苦労した。清水戦もそうだが,せっかくサイドを崩してもクロスがまったく合わない。本山がドフリーでパスを選択したようにシュートへの積極性も足りない。東京は常に数的優位を保ち,奪ってからのカウンターに懸ける。前節の浦和を酷評していたのは何だったんだというくらい守備的だが,悪くない。
ところが,なぜだか先制した後から“浦和”であることをやめた。中盤が空きカウンター合戦に。こうなると上手い選手の舞台が整い,本山や小笠原が躍動する。美味しいスペースを用意されたマルキやダニーロ,興梠がガッつく。ゴールラッシュも必然である。
それにしても東京は親切だ。ホーム負け無しが続き,首位奪回のチャンスで,先制を許したチームが猛攻に来るのは分かりきっているのに,されるがまま。1対1に弱いCBが晒される。前半と同じことをすれば良かったのに。
相手にサッカーをさせないのもサッカーだと知るチャンスに,浦和を批判して現実から目を背けた。浅利ではなく大竹を投入したのは強気ではなく無謀というもの。自分たちのサッカーを試す3連戦らしいが,勝つために戦わなければ意味がない。
もし彼らが浦和から何かを学ぼうとしていたら,こんな試合にはならなかったのではないか。
相手に因るところもあったが,鹿島も強かった。後半のように試合が流れた時の攻撃は本当に美しい。あとはあの状況をいかに自分たちで作るか,作れない時にどうするかである。昨年は田代へのロングボールが有効な選択肢だったが,どうにも不調から抜け出せない。
試合前のアップを見てガッカリした。ボレーを大外しするわ,未だに振り向きざまのシュートを練習するわ。そろそろベンゼマにはなれないと知るべきで,自分にしかない武器を磨いて欲しい。
何となく原因が分かる田代とは違い,野沢はいったいどうしたのだろうか。気のないミスが多すぎ,スタメンが危うくなって来た。
つい悲観的になってしまうのも,この時期の首位に意味はないから。中2日で夏の西京極はツラい。しかしタイプの違う人材が増え,監督が選べる戦い方は数多くあるので,体勢は整った。
霧が醸す幻想と本山のゴールから中田登場までの熱狂が相まった雰囲気,ちょっと忘れ難い。
posted by footant10 |16:40 |
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2008年07月08日
ジュビロ磐田1−2鹿島アントラーズ
7/5 エコパ 曇? 主審・穴沢 18479人
二点目を取った直後に新井場があんまり嬉しそうで,このクラブの素晴らしさを改めて思い知ったのである。その前にも本山のシュートがブロックされたシーンで,新井場は囮になって3人を引きつけ,達成感のある拍手をしている。
SBが求められるもの,チームに貢献する方法が,4バックを継続してきたことで染み付いている。
スタイルが定まっているので,必要な選手像が浮かびやすくもある。例えば山形で頑張っている石川は素晴らしいクロスを持っていたが,決定的に走力が足りなかった。大阪からやって来た男の馬力あるランニングは,ピタリとハマっている。
クラブに息づく伝統は何より大きい。名波の上空を行き交うだけのボールを眺めながら思った。
次の壁は'79年組が抜けた時だろう。そこで監督選びを間違えたら,ジュビロに勝てなくなる日が来るかもしれない。そうならないために,復調ぎみの篤人や増田には伸びていって欲しい。
何だかノスタルジックな気分になってしまう,ライバルとの勝負だった。
前節に続いて勝負所を押さえた勝ちである。これもまた伝統だが,忘れたときもあった。思い出す方法が勝利だというのがまた難しいが,真夏の連戦に向けて,思い出せてよかった。
オリベイラがしつこく愚痴る日程については,文句の一つも言いたくなる。なぜ次節は土曜じゃダメなのかとか。でもしょうがない。
彼の本心は,選手には文句を言わせないことだったり,反骨心を持たせることだったりと,他にある(と信じたい)が,それはともかく。
厳しい日程こそがチャンピオンチームへの最大の敬意だ。
大きな敵に向かっていく挑戦の心こそが,鹿島アントラーズである。
posted by footant10 |15:47 |
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2008年07月04日
優勝したスペインの強さは“サッカーが上手い”ことだったように思う。
最近のトレンドとして,ポゼッションとカウンターの二刀流がある。
カウンターについては,前からのプレスでボールを奪うことが必要だ。そこから速く攻める。これはロシアやオランダも見せたように,比較的やりやすい。先制してしまえばなおのこと。しかし彼らには固めた相手を打ち破る術が無かった。
僕がポルトガルを推した理由は,叩き潰せるロナウドがいたから。マンチェスター・Uのイメージだ。GKの稚拙さが目立ち,後方支援も不十分だったために悲願は実現しなかった。何よりロナウド自身のコンディションが今一つ。彼のストロングポイントはテクニックではなくフィジカル面にあるため,あれでは厳しい。1試合のみ覚醒したドイツに負けるのもしょうがなかった(応援していたイタリアは単純に弱かった)。
スペインは叩き潰そうとはしない。相手の守備ブロックの中に侵入するのが抜群に上手い。すると守備のバランスは少しずつ崩れ,ズレをショートパスで突つきながらゴールへ向かう。狭い局面でもボールを扱えるテクニックがあってこそ。
彼らは本当にサッカーが上手く,だから美しかった。
個人的お気に入りイレブン(ベストイレブンではないっす)
GK:ロボント
DF:ファンブロンクホルスト,キエッリーニ,コロディン,サブリ
MF:メフメト・アウレリオ,モドリッチ,スナイデル,シオンコ
FW:オリッチ,パブリュチェンコ
posted by footant10 |18:08 |
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