鹿の角

サッカーの観戦記、戦評など

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最新の記事

鹿島アントラーズとチャンピオンシップ

 ジーコの怒り。  佐藤洋平の逡巡。  秋田豊のヘッド。  鈴木隆行の咆哮。  そして、小笠原満男のひと振り。  鹿島アントラーズの歴史を彩ってきたチャンピオンシップはおそらく、今回で最後になる。  例えば2001年。1年を通じて圧倒的な強さを誇ったジュビロ磐田を、2試合だけの勝敗で、もっと言えば、たったひとつのフリーキックで屠り、年間チャンピオンとなった。  「納得がいかない」「本当に王者と言え......続きを読む»

鹿島らしさを取り戻すために ~セレーゾの罪と,見えざる能力

 横からボールを受け,逆サイドへ向き直って顔を上げた小笠原の視線の先には,タッチライン沿いで立ち止まりパスを呼ぶ味方の姿はなかった。  かわりに,広大なスペースと,前へと走りはじめたサイドバックがいた。  それは,左腕に巻かれた腕章とともに,かつて見慣れた風景だった。  世代交代と鹿島らしさを取り戻すために招へいされたトニーニョ・セレーゾは,タイトルこそなかったものの,最初の2年は着実に結果を出し......続きを読む»

鹿島アントラーズ ~FCソウルとの決戦、6年前の記憶

 今回もまた、決戦はFCソウルと。  震災の苦しみを乗り越えようと足掻き、やっと手にした挑戦権をあっさりと跳ね返された、2011年の一戦も確かにショッキングだった。  しかし、リーグ連覇を果たし、満を持して臨んだ2009年の衝撃は、悲しみは、いまだに忘れられない。  そう、小笠原の退場と、キソンヨンのFKがあった、あの試合-  がらんとしたカシマスタジアムのスタンドは夜闇にのみ込まれそうだった。も......続きを読む»

3人の引退、アントラーズファミリー

 彼はいつも,自分がいるべき場所を分かっていた。  ディフェンスラインの前でフィルターとなり敵の攻撃を遅らせる。的確なカバーリングでシュートをブロックする。攻撃が手詰まりになったときに顔を出し,全体の淀みを解消する。そしてなぜかそこにいてゴールを決める。 “クレバー”などと一言で語られることが多いが,彼のプレーにサッカーというスポーツの奥深さを感じたのは,たぶん僕だけではないはずだ。 雪の選手権決勝......続きを読む»

日本サッカー20年の成長は頭打ち,次の段階へ

 日本にとって,2014年のW杯は厳しい結果になった。  それを受けて,ザッケローニの戦術や選手起用,あるいは選手個々についての批判が出てきている。  確かに4年間の積み上げという点では,アジア予選が比較的楽だったのにも関わらず,必ず訪れるであろうマンネリや直前のコンディション不良への備えが不十分だった。新戦力の登用も遅きに失し,起爆剤以上のものを求めて上手くいかなかった。  とはいえ,それは局所的......続きを読む»

刻んだ歴史 ~W杯という祭りの終わりに

 ドイツの優勝で幕を閉じた2014ワールドカップブラジル大会。  南米で初めて欧州のチームが優勝したということが話題になっているが,僕はさほどインパクトを感じない。それは前回のスペインが「欧州以外で優勝できない欧州」という歴史を打ち破っていたからだ。南米のタフネスを欧州が上回る時代は,とっくに訪れていた。  好勝負が多かった大会だが,フットボール史を刻んだのは2試合だと思う。UCLの方がレベルが高......続きを読む»

ダニーさんの功績と鹿島の挑戦

 世代交代が叫ばれている近年の鹿島アントラーズだが,ダニー石尾さんが亡くなったという訃報に触れたとき,また様々な方のコメントを読んだりお別れ会に参加したりしてその功績を振り返ったとき,改めて偉大さを痛感し,クラブ全体に関わる世代交代も必要なのだと思い知った。  JFA技術委員長の次期候補に,鹿島の鈴木満さんが挙がっていると聞いたときも同様で,強烈な危機感とともに,やっぱりこのクラブはファミリーなんだ......続きを読む»

鹿島アントラーズ ~浅はかだった勢い、仕掛けないポゼッションを

 後半の開始から,鹿島はペースを握った。勝ち越しの得点を奪うべく,全体が前がかりになり,相手を押し込む。だが最後のパスやシュートの精度が悪く,得点に至らない。せっかく手にした流れをスコアにも表したいと,焦りにも似た感情が漂いはじめる。  その刹那,カウンターを食らい,あっさりと失点した。  名古屋戦でも川崎戦でも,同じことが起こった。偶然ではない。  若さや勢いと引き換えに,試合運びの巧み......続きを読む»

待たない ~甲府vs鹿島

 山梨の大雪被害で、国立開催となった2014年の開幕戦。  いつだって待ちきれないシーズンの幕開けだが、空席が目立ち、国歌斉唱もなく、どこか厳かさに欠けたように感じた。しかしどうやら、選手の多くは緊張していたらしい。  それは選手の多くの経験が浅かったからで、序盤はイージーなパスミスや無造作なバックパスが相次いだ。  そんな浮き足立ったチームは、ダヴィのヘッドで救われ、チャンスの数やポゼッショ......続きを読む»

大迫の飛躍と、2014年の鹿島

 細くて猫背な高校生は、少しずつ階段を上っていった。  ヘディングが上達し、体はたくましさを増していく。シュートを抑制されたりしながら、組織や守備の意識を身につけ、エースの何たるかを間近に見つめた。  そして2012年、大いなる信頼と挫折を糧に、ついに爆発した。  大迫勇也が次の舞台に選んだのは、ドイツの2部リーグだった。W杯を半年後に控え、環境の変化によるリスクもあったから、移籍は必ずし......続きを読む»

0-2の衝撃、3-0への希望 ~ナビスコカップ 鹿島vs横浜

 0-2。  しかしスコアもさることながら、やられ方も衝撃だった。セットプレーで先制、堅い守りで相手を焦らし、少しのミスと隙を突いての追加点。  やりたかったことをすべて、やられた。  僕はリーグのマリノス戦で、強者としての試合が出来たことに、強い出応えを感じた。昨年の青臭さが抜け、「玄人好みの試合」(柴崎談)ができるようになった、と。  そしてだからこそ、同点にされたショックが大きかっ......続きを読む»

柴崎岳の戴冠式~2012年ナビスコカップ決勝~

 オレンジの波のなかに立つ弱冠20歳の青年はしかし,まったく揺らいでいなかった。  事もなげにキーパーの逆を突いたPK。反対側のゴール裏から見える彼は,白いユニフォームを纏いながらも,金色に輝くようだった。  柴崎岳の伝説の一日は,それでもなお,クライマックスへの道の途中でしかなかった。  昌子を抜擢し,本田を起用した鹿島は,対清水仕様で決勝にのぞんだ。直前のリーグ戦でも苦しんだサイド......続きを読む»

躍動感あるアップと勝負弱さ~鹿島アントラーズの2012年とこれから

 2012年3月11日、仙台。厳かで希望にあふれた開幕。  しかし試合前の光景を見て、僕は悪い予感がした。激しい動きのミニゲーム、クロスからのシュート練習。そこに生まれ変わった躍動感を見出す人もいたかもしれない。  しかし僕は悪い予感がした。  青臭い。  かつての一見チンタラしたロングキックと、端っこで最後に締めるアップは、鹿島の老練さの象徴だと思っていた。コーナーフラッグ半径3mでの攻防......続きを読む»

鹿島アントラーズ、埼玉で錨をあげろ

 5年前のあの日、埼玉での勝利は、奇跡へ向かう歩みのクライマックスで、頂上を見据えることを許された瞬間だった。  今はまだ違う。それは優勝を諦めたからでも、鹿島の誇りを壊されたからでもない。  1試合で重ねられる勝ち点が3でしかないから。  あの時の奇跡も、目の前の勝利の積み重ねで、てっぺんに辿り着いた。それまでの挫折の数年間や、勝てなかった開幕5試合や、ようやっと勝った横浜FC戦で1試合......続きを読む»

揺らぐな ~鹿島vsG大阪、清水vs鹿島

 ガンバ戦で手にした希望は、日本平にあっけなく散った。・・・  果たして本当にそうだろうか?あの圧倒的な90分間は幻だったのか?  違う。散ったのは清水に勝つという決意だけで、ガンバ戦は紛れもない事実であり、次の試合で負けたからといって消え去るものでも、否定されるものでも貶められるものでもない。  だから進まなければならない。確かに0-3の衝撃は強烈だったが、それで簡単に揺らいではいけない。 ......続きを読む»

15分の転機と45分の発露 ~鹿島vsC大阪

 ハーフタイム。いつもの光景である、鳥かごをする控え組の姿がなかった。  ロッカーでどんなことが起こっているか、容易に想像できる。冷静にか、激高してかは別にして、レジェンドの監督としての力を発揮する場だったはずだ。  はたしてそれは、選手の力も加わって、後半のピッチに表現された。今季の行く末すら左右しかねない大切なホーム2連戦の1つ目に勝ち、またチームはひとつになった。  ゴールの度にベンチメ......続きを読む»

不屈の前進 ~F東京vs鹿島

 全員が体を投げ出し、3度も防いだにもかかわらず、ボレーを叩き込まれた。勝利を目前にした、84分のことだった。  それでも、誰もがすぐに立ち上がった。うなだれて膝をつくのではなく、顔を上げて前を向いた。全員が。  そうやって、あらゆる困難を乗り越えたリーグ初勝利は反撃の狼煙になる。  まだ、勝ち点4。17位。忘れちゃいけない。  懸念された東京の裏への飛び出しをほぼ許さなかった。全体が引......続きを読む»

いま必要なもの ~鹿島vs川崎

 大丈夫だ,と思った次の瞬間には,ネットが揺れていた。少しではあったが手応えを感じていた前半の,終了直前だった。  じっくりと戦っていけばいいという目論見は外れ,おかげで差しはじめた光のことは忘れ去られ,不安だけを残した。  そして後半は,真っ暗闇のただ中だった。  ボックス型に戻したことで,昨季までの良さも悪さも垣間見えた。サイドに基点をつくり,流れを支配する時間もあったが,攻撃に閉塞感......続きを読む»

変化と結果 ~仙台vs鹿島

 躍動感あふれるアップ、間の抜けた国歌斉唱、厳かな黙祷。  今までと違う開幕だったが、ピッチ上には、昨年何度も見た光景があった。さほど悪くないが、いいとも言い切れない内容で、勝負どころで守りきれず、自らのシュートは打たない入らない。  これは果たして、ダイヤモンドが機能することで解決する問題なのだろうか。  守備面ではある程度のメドがたった。特にサイドで数的不利を作られにくく、リトリートし......続きを読む»

おもい ~仙台vs鹿島 プレビュー

 大切なのは、1年前に何があったかではなく、1年後のこの日、そこに何があるかだと思う。  今までとは少し違う種類だったとしても、喜びや希望があふれるフットボールの季節は、またやって来た。  もちろん過去の出来事を忘れることはできないけれど、ここでは鹿島アントラーズの話をしたい。それが許される幸福をおもいながら。  僕は中盤の形なんて、特に攻撃の時には、どうでもいいと思っている。そん......続きを読む»

ダイヤモンドも4角形 ~水戸vs鹿島

 ジョルジやジュニーニョの加入に加えて、新しい鹿島の象徴とされるのがダイヤモンド型の中盤である。アウトゥオリやオリベイラ初期にもあり、J開幕当時も3ボランチ気味に採用されていただけあって、それほど目新しくもないが、ここ数年からは大きな変更となりそうだった。  しかし水戸戦では、ダイヤモンドらしさはほとんど見られなかった。両サイドが固定されるでもなく、アンカーがどっしり構えるでもなく、トップ下が頻繁......続きを読む»

【Jリーグ】12月に皆そろって契約交渉という愚かさ

 Jリーグでは,12月をすぎると誰が契約しただの戦力外だのといったニュースが流れてくる。  こんなことは,欧州では無い。夏になるたびに皆と交渉し,戦力と見なさない選手には0円提示,なんてことはあり得ない。  力がある選手であればあるほど,契約切れは有利になる。移籍先を選べるし,移籍金がかからなかったからと年俸が高めになる。一方元の所属クラブはなにも残らない。だからクラブは契約が残っているうちから......続きを読む»

オリベイラが家族になった日

 もう年も明け、色々なことが決まってきた。でも、やっぱり彼のことを振り返らずには、前に進めない。  2007年。あの初夏の夜、日立台。  夏場の4連勝も最後の9連勝も、あそこで得た熱量があってこそだったと、今でも思っている。  田代の頭から竜太の突進を経て、マルキが流し込んだあのゴールは、それほど大きなものだった。大分での理不尽な引き分けを取り返しただけではなく、後に浦和との差になった勝ち......続きを読む»

強さの根拠と,大迫 〜鹿島vsC大阪

 足元にボールが置かれた時,すべては彼にゆだねられた。いやそれすら超越してしまったような,なにか異次元に足を踏み入れた気すらした。たぶん“間に入った”ということなのだろう。  だから切り返してシュートコースを作るのも,右足を振り抜くのも,敵は一切それに抗えないのも,当然のようだった。  強烈に揺れたネット,現実に引き戻され,渦巻く歓喜が暗雲を吹っ飛ばした。闇が立ちこめた,3分後のことだった。 ......続きを読む»

順当な悲劇 〜鹿島vsG大阪

 絶望的だったのは,勝ち越された時でも,3点目を奪われた時でもない。前半の10分も経たないうちに,とある望みは絶たれた。  まったく動けない選手を見て,控え目に言っても,厳しい試合を覚悟した。本音では大敗を。  最後の10分に3点取られたからといって,悲劇的でも何でもない。あんな試合で,あんな気持ちのないプレーで勝ち点を取ろうというほうが,どうかしている。  そして,あんな態度でレギュラー......続きを読む»

負け癖 〜柏vs鹿島

 あの時間帯、押し込まれ、セカンドボールも拾えず、ただただ防戦一方だった。それでも、それは1試合のなかであり得ることで、ブロックを作って耐えようとしていた、とも言える。  たった1本の縦パスがそれを切り裂き、完璧なタッチで収めたレアンドロドミンゲスの右足が振るわれたとき、あっさりとぶち壊された。復調の手応えも、上位争いへの参戦資格も。  この試合2度目、今季何度目かは、もはや分からない。 ......続きを読む»

なにもない 〜鹿島vs新潟

 黒崎やサントスや小澤は,中3日の相手に最初から最後まで走り負ける情けない後輩たちを見て,どう思っただろうか。いや,大した感慨もないか。なぜなら,今着ているユニフォームの誇りを胸に戦うのが,ジーコに教わり,ここで培ったことだからだ。  献身的な選手たちと,完璧なゲームプランでもって古巣を叩きのめした彼らにあるものが,鹿島にはもう無い。    先週,興梠や遠藤に奮起を求めたのは,チームとしては上......続きを読む»

態勢は整えた鹿島,プラスアルファを求めて 〜興梠と遠藤

 あの悲劇的な甲府戦を底に,チームは徐々に上向いている。この順位でそんなことを言えるのが,いかに悲劇的だったかを物語るが,ともかく正常の範囲には戻った。  まず田代がいることで,やるべきことがハッキリした。マルキ以後のスタイルをようやく見つけ,何だか分からない外人が来て生まれた迷いが解消されたのだ。  そしてひとつのベースが出来たことで,様々な上積みが可能になった。  増田はチームの真ん中に君......続きを読む»

鹿島の訓示はどこへ

ジーコと宮本監督が創り 数々のレジェンドが築き上げてきた 鹿島アントラーズの とりあえずの帰結が これである。 僕は日本でテレビを眺め 苛立ちをため込み ブログなんかに駄文を垂れ流す。 そりゃあ選手だって 口だけ達者で戦えなくもなる。 強化責任者様だって 大枚叩いて腐りものを しかも見ないで買っちゃう。 ただひたすらに無力だった。 この先のどこかで実を......続きを読む»

強者じゃない、王者じゃないのに。〜鹿島vs上海(ACL)

 前半45分頃、後ろでゆっくりとボールをまわす鹿島の選手に対して不満の声が飛んでいた。早く前へ行け、もう1点取れ、攻めろ。結局、遠藤のロングパスはオフサイドとなったが、仕掛けたことに対する拍手をもって、ハーフタイムとなった。  何より勝ち点3が必要で、できれば大量得点を望む試合、1−0でリードしていた。はたして、ここで鹿島はどうすべきだったのか。  特にこの場合、得失点差は見逃せない。水原と......続きを読む»

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