1Q92

21歳になった松原、日本代表入りを誓う

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8月30日に誕生日を迎えた松原后。 その21歳の抱負として、「日本代表入り」を目標に掲げた。

エスパルスから日本代表選手がいなくなって久しい。 最後に選出されたのは、一体いつのことだっただろうか。

僕の記憶が正しければ、優勝したザッケローニ監督時代のアジアカップ2011において、岡崎、藤本、本田が選ばれたのが最後か。 その時は3名を輩出したエスパルスが、Jリーグで最多クラブであったが、その後は代表選出の栄誉も途絶えてしまった。

先日のアウェー鹿島戦は、ハリルホジッチ監督が観覧する「御前試合」となったが、主目的はおそらく昌子、植田、金崎といった鹿島の代表候補選手の状態チェックであろう。

対戦相手のエスパルスのことは、どれだけ眼中にあっただろうか。 それが何より悲しい。

しかし、そんな中でも、松原は今のエスパルスで最も代表入りの可能性がある選手と言っていいだろう。

サイドバックなのに、あれだけ独力でドリブル突破できる選手は、Jリーグを見渡してもほどんどいない。 もう一列前で使ってもよいくらいの、攻撃力の持ち主だ。

左サイドの左利きの選手の場合、相手マークから遠い外側にボールを持ち、単純に縦に突破していくことは、さほど難しくない。 しかし、彼が他の選手と違って素晴らしいのは、そこから内側へとドリブルで切り込んでいく術を持っていることだ。

このため、相手にとってみれば、縦への突破とカットインの両方の警戒をしなければならず、その対応が困難となる。 その強気の性格も後押ししてか、相手マークが複数人いても、その間を割ってペナルティエリアに侵入していくシーンが何度もあった。

今や彼の左サイドからの突破力は、エスパルスにとって大きな武器だ。

しかし、日本代表においても、サイドバックのポジション争いは最激戦区の一つである。

松原が代表入りを目指していくためには、まだまだ課題も多い。 ここで取り上げたいのは、主に2つ。

彼のドリブルの抜き方は少し独特で、爆発的なスピードに頼って相手を一気に置き去りにするというタイプではない。 ドリブラーとしては、ルイス・フィーゴにやや似た感じで、相手との間合いを計り、緩急のタイミングで抜いていくやり方だ。

そのため、相手の足の出し方などを見る必要があり、ドリブルする際はどうしてもヘッドダウンしてしまう。 ということは、周りの味方の様子がルックアップできていないということであり、彼の場合、せっかく相手の守備網を切り裂く素晴らしいサイド突破ができても、肝心なクロスやグラウンダーのパスの精度が悪く、中央の味方に合わないというケースが非常に多い。

この点はFWの鄭大世が非常に強く指摘していて、松原はポテンシャルはあるのにラストパスの質に問題があるため、アシストが少ないと嘆いていた。

しかし、横浜戦やC大阪戦で見られたように、少しずつだが、松原のゴールに直結するプレーは増えてきている。 今後ますます相手チームからも研究されてくるだろうが、そのハードルを超えれば、また新しい世界が見えてくるはずだ。

もう1つの課題は、言わずもがな守備。 いくら魅力的な攻撃力を持っていたとしても、SBもDFの一人である以上、まずはきちんと自陣を守れなければならない。

前節の浦和戦でも、対面した梅崎への対応に後手後手を踏み、手を使って止めるなど、何度も危ないシーンをつくられてしまった。

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清水育ち、都内在住のオレンジサポーター。
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