1Q92

ブラジル人に滅法弱いエスパルスの、今の守備課題

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先日の広島戦で、追加タイムに立て続けにゴールを許したエスパルス。

そこで僕はあることに気が付いた。

最近あまりにも、ブラジル人ストライカーに決められてやしないかと。

早速、調べてみた。

直近6試合の失点数は14。 泣きたくなるほど、実に多い。

このうち、ブラジル人選手に決められた失点を抜き出してみると、

柏戦 :クリスティアーノ×2 鹿島戦:レアンドロ 浦和戦:ラファエル・シルバ 甲府戦:該当なし(失点なし!) 川崎戦:該当なし(得点者日本人) 広島戦:パトリック、フェリペ・シウバ

と、実に6ゴールを喫しており、その割合は半分近くを占める。

確かに、以前からJリーグにおいてブラジル人選手は、強力な助っ人外国人としてどのチームにおいても重宝されている。

しかし、昔のように得点ランキングをブラジル人FWが独占し、「日本人得点王」なる奇妙なもう1つの称号があった時代では、もはやない。

そのような中で、エスパルスがこれだけブラジル人選手に失点を許すのは、異常な事態だ。 (もちろん全体の失点数が多いことが、そもそもの問題なのだが)

ブラジル人選手と一括りに言っても、個々の特徴はそれぞれ異なるので一概には言えないが、一般的にブラジル人は、個の能力が高いと言われている。

つまりは、一人でチームに違いをもたらすことのできる選手たちである。

この彼らを止められないということは、すなわちエスパルスは、まず1対1の守備が弱いということが言える。

カテナチオの国イタリアでは、ゾーンディフェンス全盛期の現代においても、幼少期は徹底してマンツーマンの対人守備を叩き込まれると言われている。

それは1対1の対人プレーこそが、守備の根幹であるという哲学が根付いているからである。

その点エスパルスの守備陣は、やはり心許ない。

例えば、二見と角田は元々CBの選手ではなく、それぞれSBとCMFの出身である。 相手FWとの1対1の場面では、ガツンと前から行くのではなく、ズルズルと自信なさげにラインを下げてしまうシーンも目立つ。

また、カヌとフレイレも、アジリティの高いJリーグの水に溶け込んだとは、未だ言い難い。

もう1つのエスパルスの課題は、逆に1対1のシーンを簡単につくらせ過ぎていることである。

欧州の優秀なDFと言えども、メッシやC・ロナウドを単独で止めるのは、如何せん至難の業である。

そこで、陣形をコンパクトに保ち、複数人で対応することが、チーム戦術として貫かれている。

エスパルスにおいても、CBの対人守備に不安が残るのであれば、SBやCMFによる複数人対応を徹底しなければならない。

しかし、最近のエスパルスは、ラン&ガンのような攻守が目まぐるしく変わる、オープンな展開を得意としているので、必然的に全体が間延びしてしまう。

そして、両SBが高い位置を取った後の裏のスペースを突かれ、カウンターを食らうケースが多い。

まさにブラジル人FWたちの好きな展開であり、良い餌食になっているのである。

最近勝利した唯一の試合(甲府戦)が、クリーンシートであったことからも分かるように、まずはこの毎回続く複数失点を何とかしないと、勝ち点は見えてこない。

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清水育ち、都内在住のオレンジサポーター。
エスパルス関連コラムと、試合の戦術分析などを徒然なるままに。
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