MLB 戦いの原理を求めて

「ビリー・ビーンが戦っているのはマネーでもなければヤンキースでもない。教典と化した”過去の知性”である。しかし最先端のセオリーもいつかは”過去の知性”と化す。そのことを誰よりもビリー・ビーンは知っている。」

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大谷を口説くために日本ハムが用意した提案書に感銘して以来、日本ハムのファンとなる。二刀流については入団当初から 支持をする。 歴史や戦略 戦術をテーマにずっと研究してきました。 MLBで最も惹かれる人物は、リグリーフィ もっと見る
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なぜカージナルスはアストロズへハッキングをかけたのか

今から一ヶ月前に 「アストロズの強さの秘密 その戦略をセイバーメトリクス分析する 防御編」というセイバー分析記事を書きました。その前段として「野村IDの源流には「カージナル・ウェイ(カージナルス流)」がある」というスモールの歴史の流れについて書きました。今回のハッキング事件を絡んだ2チームについて立て続けに記事を書いたのですが、それは多少なりとも今回の事件とも関連性はあります。 <では、なぜセ......続きを読む»

左の軸足が完全に浮くブライス・ハーパー  そのバッテング技術 

ハーパーの左軸足がインパクトの瞬間、完全に浮くバッテング技術について少しだけ解説を加えてみたいと思います。 例えば目の前に大きなタンスがあって、あと5cm奥へ押し込みたい時、みなさんならどうするでしょうか?全体重をタンスの表面へ預けるようにして利き手の脇を閉めながら、タンスへ手を押しつけ前に踏み出した足で踏ん張ってタンスを押し込むのではないでしょうかか? もしこの時、前足ではなく後......続きを読む»

野村克也 弱者の戦略の限界 大谷の二刀流 ルーツを求めて プロ野球歴史編 その3

三原脩という人の持つ先進性は、2番に強打者を置くという発想もそうですがじっくり本を読んでいると半世紀前に既にセイバーメトリクスのWARの理念となるような考え方をしている点にも現れています。この三原という人はとにかく固定概念というものがなく、人がやらないような奇策を<合理主義的>に推進するところが大きな特徴です。日本ハムの初代社長でもある三原なら間違いなく、現代にあってはセイバーメトリクスについてもい......続きを読む»

ブライス・ハーパーの覚醒までの時間とベースボールというゲームの特性

田中から放った今日のHRもそうですがハーパーの放つ打球が一旦高く舞い上がると、それは全盛期のアレックス・ロドリゲスの右中間へ打球と同じくなかなか落下することなくそのままスタンドインとなる特徴が見られます。ハーパーの覚醒に要した時間はおよそ4年から5年。日本ハムの中田もまた覚醒するまで、5年から6年はかかりました。 上原のように巨人一年目で20勝ERA2.00台という活躍を新人であっても投手な......続きを読む»

大谷 二刀流 ルーツを求めて プロ野球歴史編 その2

今回はイチローと野茂について触れます。 巨人対西鉄の伝説となった日本シリーズから時は下り、1980年代のNPB、西武黄金期にありまさに無敵状態でありダイナスティと呼ぶにふさわしい堅牢な強さを発揮していた時代でした。そうした毎年、勝ち続けていたこの全盛期にあった西武の牙城を崩しペナントを制するチームと、最後に西武へ引導を渡したチームがありました。 どのチームが西武を倒したのかみなさんご記憶......続きを読む»

大谷 二刀流のルーツを求めて プロ野球歴史編  その1

今から65年前、NPBは1リーグから2リーグ制へ移行しました。プロ野球まさに黎明期であり、セリーグ8チームパリーグ7チームという乱立ぶりで、球界再編を迫られます。ちょうど再編によって数年前に楽天が新球団として立ち上がったように、今から半世紀以上前に弱小チームの寄せ集めとして出来上がったチームが、西鉄ライオンズでした。そしてこの楽天の如き超弱小チームを数年かけて強豪へと変貌させ伝説の三連覇へと導いた......続きを読む»

最速96.1マイル、カイル・シーガーに投げた田中渾身のファーストボールに見るピッチング美学

pitch f/xのベロシティチャートを見ていると4シームの球速レンジが昨年の怪我をする前とした後では、おおよそ2マイル遅れていましたが、怪我より復帰後、4シームの球速レンジが怪我をする前にはじめて戻りました。昨年までは高低差を巧みに使いながら 最後は伝家の宝刀スプリットによって討ち取るという投球スタイルを築いていた田中でしたが、昨日は対左だけでなく対右打者用のフロントドアのスライダーもついに解禁に......続きを読む»

守備シフトの有効性を過大に評価してはならない

先日、HOU戦をTVで見てたら、初回にいきなり満塁となりました。すべて守備シフトの逆をついて内野安打3本。シフトが裏目に出たと実況の方もおっしゃっていました。 まずは事実を列挙します。 ●守備シフトが機能しBABIPを確実に下げているチームがいる一方で、逆に守備シフトが裏目に出てBABIPを上げているチームがある。 ●2014年 守備シフトが爆発的に増えた元年にもかかわらずリーグBABIPは過去......続きを読む»

2010年 SEA超守備型戦略に何を学ぶべきか

打ち出した方向性は正しくても、結果怪我人や不運にも見舞われて、結果が出てこないということは十分にあります。チームによっては勝率500を切るということもあるかもしれない。しかしながら正しい戦略を打ち出したにもかかわらず、100敗をも越える大惨敗という結果が出ることは絶対にあり得ません。 「戦略は正しかったが、結果リーグ最下位の100敗を喫した」こうした日本語は成立しないと考えるのが筋です。 ......続きを読む»

「ビリー・ゴートの呪い」を解けるのか?カブスの戦略に迫る

ここ数年、エプスタインは「ビリー・ゴートの呪い」を解くべく、戦略的に集中して野手のプロスペクトを集めてきたことはご存知なはずです。スラッガーという雑誌でも 集中して野手のプロスペクトを集めているという情報だけは載っていますが、なぜそういう動きをしているかまでは解き明かしていません。そう大した話でもないのですが、これからエプスタインという人物がどういう戦略を持っているかについて考察をしていきます。 ......続きを読む»

Aロッドの改心

Aロッドの一切の映像など見ていなかったのですが、2年前のあの劣化した姿から帰納的に推測するに2015年のAロッドのスタッツ予想はセイバーメトリクスのプロジェクション通りOPSもリーグ平均を下回る程度になるだろうという見通しを立てていました。完全に高を括っていたわけです。 しかし今年の4月最初に画面を通してAロッドのユニフォームに包まれているその鍛え抜かれたと思われる体つきや足の運びを見て、その......続きを読む»

KCヨースト監督に見る 真のリスク管理とは何か

今回は前回の続編のような形にもなりますがKCを例に短期決戦における盗塁という戦術についてもう少しだけ考えてみます。ALCSまでは持ち前の機動力をフル稼働させて、破竹の勢いで勝ちあがってきたのが2014のKCでした。そして迎えた2014WSという晴れの舞台が待っていました。 スモールベースボール全盛の時代 短期決戦 ピッチャーズパーク これだけの条件が整っている以上、セイバーメトリクス的......続きを読む»

大谷二刀流のルーツは「強者の戦略」 にあり

「弱者の戦略」と言うとまず野村がパッと頭に浮かぶはずです。その「弱者の戦略」で勝てなかったチームを星野がリリーフし阪神 楽天ともに優勝を果たしました。 ここにはどんなからくりがあったのでしょうか? この星野の戦略を敢えて言うならば「強者の戦略」と言ってもいいです。 弱小チームを率いるのが野村の常ですが、弱者が勝つための緻密な戦略によって何度かヤクルトを野村は優勝させました。しかしここからが大......続きを読む»

古典「マネーボール」の正しい読み方

今からちょうど3年前の2012年、SEAのイチローがムネリンをともなって凱旋し開幕戦を東京ドームで行った際のことです。対OAKということで、解説者に長谷川がマネーボールに詳しいというキャッチで呼ばれていました。 長谷川は自信満々で「OAKは盗塁や犠打などの小細工はしない」と断言。その話のそばから、OAKが次々と盗塁やエンドランを仕掛ける姿を目の当たりにして、「メルビンになってから野球を変えたん......続きを読む»

栗山監督の二刀流を成功させたその信念

野村は栗山を真っ当に評価などしたことありません。栗山監督の2年目最下位をホッとし内心喜ぶ姿を隠そうとすらしなかったのが野村でした。「 力がないから最下位ということになる。一年目の優勝は風が吹いただけ。」 稲葉や宮本については相当にかわいいらしく、今後期待するとはっきり本に書いている一方、栗山監督の優勝にはいちゃもんをつけるだけであり、2年目最下位をもって、やはり栗山監督の優勝はフロッグであった......続きを読む»

コール・ハメルズを獲得すべき時期が迫っている アストロズ

当初の予定は、HOUのルーノウGMが勝負をし掛けるべき年を2016を戦略的なターゲットとして、それに備えてさまざまな準備をしてきたはずです。特に2013のペイロールではArod一人分の年俸よりも遥かに安いという倹約ぶりを示し、大変な話題となりました。その倹約もすべては優勝へHOUを導くための序章であったと言えます。 水を少しづつチョロチョロと流しても何の力にはならないが、そうしたわずか一滴の......続きを読む»

栗山嫌いの野村克也に本物の知性はあるのか?

野村の本を読むといろいろと教えられることが多いことは確かです。しかしながら、彼の本の特徴はとにかく客観を装いながらも自分のことを良く見られたいという欲求で終始しているために、自分に都合のよいバイアスに沿って物事を眺めるという最大の欠陥がある。 ヤクルト時代の野村本を読むと99パーセント監督でチームは決まるといい、ヤクルトが優勝したのは自分の力によるものであると暗に言っています。たしかに監督の力......続きを読む»

アストロズの強さの秘密 その戦略をセイバーメトリクス分析する 攻撃編

前回のつづきであり今回は アストロズの攻撃力をセイバーメトリクス分析します。 HOUの防御戦略を完結に一言でまとめると<無駄なBBを出さず、打球の質においてなるべくGBを多くし長打を避ける>というものです。四球はOBPへ通じますし、長打はSLGへ通じます。 「OBP+SLG=OPS」 超一級のエースがいないHOUにとっては、多くの奪三振Kなど望むべくもなく、現有の投手陣において最......続きを読む»

アストロズの強さの秘密 その戦略をセイバーメトリクス分析する 防御編

アストロズの15日 現在得失点差+21、一点差ゲーム 10勝2敗、延長戦 3勝0敗 セイバーメトリクスの分析をするにあたってまずは定石どおり得失点差を見ると、投打のバランスが非常にいいことがわかります。しかしながら圧倒的な戦力があるというわけでもなくピタゴラス勝率21勝16敗が本来想定される勝敗に対して、HOUの現在24勝13敗という成績になっています。強力なブルペンを背景に試合巧者で......続きを読む»

野村IDの源流には「カージナル・ウェイ(カージナルス流)」がある 

スモールベースボールというと、どうせ時代遅れの日本の高校野球だろう的に高をくくられていた時代、5年前にこの記事の大本は書いたものです。(一部加筆修正)実際、「マネーボール」いう枠を通しベースボールを眺めることを持って、時代の先端に躍り出たかのような錯覚をしている人たちが数多く存在していた時代でした。 その時スモールベースボールの歴史を俯瞰できるようにコンパクトにまとめた記事です。 ......続きを読む»

LAD新社長フリードマンのゴードンを放出した戦略とその誤算  

昨年の年末に「LAD フリードマンの真の狙いとは?」という記事を他で書いたことがあります。まずはフリードマンが昨年末に大胆なチーム改革を断行したその思惑から迫りたいと思います。 そして半年経った現在について、最後にレビューをします。 === 2014ウィンターミーティングの主人公であったLAD新社長のフリードマンの真の目的がPO進出にあるのではなく POを如何に勝ち抜くのか? ......続きを読む»

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