MLB 戦いの原理を求めて

「ビリー・ビーンが戦っているのはマネーでもなければヤンキースでもない。教典と化した”過去の知性”である。しかし最先端のセオリーもいつかは”過去の知性”と化す。そのことを誰よりもビリー・ビーンは知っている。」

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大谷を口説くために日本ハムが用意した提案書に感銘して以来、日本ハムのファンとなる。二刀流については入団当初から 支持をする。 歴史や戦略 戦術をテーマにずっと研究してきました。 MLBで最も惹かれる人物は、リグリーフィ もっと見る
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最新の記事

HOUの勢い、2015BABIPは高止まり、インターリーグAL圧勝。

「MLB全体のBABIPついに300に達す ~守備シフトを過大評価してはならない」という記事で、300がピークであり最終的には298~299へBABIPは収束する可能性が高いと予測しました。結果はMLB全体のBABIPは299。守備シフト元年2014につづいてここ5年でBABIPが最高の値を示す結果となりました。以上により、守備シフトはそれなりに有効であるが、決して過大評価をしてはいけないという意見......続きを読む»

なぜワイルドカードから勝ち上がるチームは強いのか?

過去の歴史を見ると勢いや流れを短期決戦に持ち込むことによって、前評判を大きく覆すという例がいくつかあります。例えば2012年の無双であったバーランダーと最強打者カブレラ擁するDETとNLで激戦を勝ち上がってきたSFがいい例となります。この時、SFに敗れたSTLバークマンをはじめとする多数はSFはPOですっかり消耗している、故に戦力・休養十分のDET有利という予想でした。シーズン中の戦力をセイバーメ......続きを読む»

巨人、福田を永久追放してはならない そしてピート・ローズ

かなり頭がすっきり整理されてきたので記事をupしておきます。おそらく大多数で占められる世間の意見とは大きく食い違うが、私と同じような意見の人は10%程度はいるものとも考えています。なぜ私がローズに対するマービン・ミラーの意見が直感的に正しいと感じ、大多数の世間を覆う空気に違和感を感じているのか、その根拠を熊崎コミッショナーが間接的に教えてくれた格好です。 === 世間において永久追放の連呼の中、......続きを読む»

ピート・ローズは復権するのか

コミッショナーのマンフレッドがスポーツベッティング合法化に向けて前向きの動きを見せている。平たく言えば賭博合法化に向けてそれが実現すれば、MLBにも相当の収益が入ってくることは想像に難くなく、利益をもってすればオーナーたちを説得するのも時間の問題だろう。選手会もその収益で最終的に潤うことにもなる。 その前段としてどうしてもクリアしておかなければいけない懸案が、闇賭博で永久追放されたピート・ロー......続きを読む»

被弾率の高い NYYエース田中の行く末

田中の被弾率の高さはリーグ最低レベルの1.46。WHIP0.99でありリーグ1位ですがその最大の要因は抜群のBB/9とリーグ2位の低さにあるBABIP242にあります。運も良く、無駄なBBを出さないためにソロが多いという因果が成り立っています。よく田中のリーグ最下位の被弾率について擁護する意見としてソロが多いので問題ないとあります。たしかにヤンキースタジアムがHR率の非常に高い球場であることもパーク......続きを読む»

なぜOAKはプレーオフで勝てないのか?

例えば1982年、リッキー・ヘンダーソンはメジャー記録の130盗塁を記録した。しかし、一方で42盗塁死があり成功率は75.6%。ヘンダーソンの130盗塁を得点換算すると年間で+22.2点であり、42盗塁死はチームにとって-20.6点の損失となり、1982年ヘンダーソンの盗塁した結果の総合的なパフォーマンスは得点換算した価値は+1.6点のみである。年間チームは700点前後はたたき出すわけですからオー......続きを読む»

やはりラルーサは名将である 短期決戦の箴言 

雑誌を読んでいるとラルーサのインタビュー記事の一文に目が奪われました。 いつもベンチでよく言ったものだ。「ワールドシリーズはベガスみたいなものなんだ。だから細かいことは気にしないで、恐れずにトライしろ」 この意味するところを自分流に噛み砕けば「ペナントのように最後は実力がものをいうステージとは違い、運が大きく左右する短期決戦を勝ち抜くには一か八かのギャンブルを仕掛けるラスベガスモードに切り......続きを読む»

パークファクターの基本 ドームランを考察する

一番最後に簡単なパークファクター理解度チェックを出します。すぐに何が問題なのかを見抜けたら、パークファクターについて平均的な理解度はあると見ていいです。是非最後だけでも試してみて下さい ヒッターズパークか?ピッチャーズパークか?いわゆるパークファクターを決定する二大要因とは HR率とBABIP率の二つによって構成されています。しかしながら1年単位で眺めてもそのボールパークの特性がわからないこと......続きを読む»

「もう一つのブラックソックス事件」マービン・ミラーの慧眼

今から3年前に、マービン・ミラーは逝去されました。その報に接した瞬間、思わず私は「あっ」という声なき声を発し、とても厳粛な気分に包まれた記憶があります。MLB史上において有数の枢要な人物の一人である、フリーエージェントをもたらした最大の立役者であるマービン・ミラーが書いた「FAへの死闘」という本を先日読了しました。実務能力はもちろん透徹した洞察力の落ち主であり、相当の切れ者であることは文章の端々から......続きを読む»

かくしてSEAは最もプレーオフから遠ざかるチームとなる

「パット・ギリックの法則」という言葉をご存知でしょうか? 2015年、ついにTORはこの「パット・ギリックの法則」の呪縛から解き放たれて、超強力打線を擁してPO進出ということなりそうです。1992年と1993年の連続ワールドシリーズ制覇という輝かしい年から22年ぶりです。つまり自分の不正確な記憶が間違いでなければ、SEAは最もプレーオフから遠ざかるチームとなることを意味しています。 今か......続きを読む»

「マネーボール」という本を中日の落合GMはほんとうに理解しているのか?

今回はかなりさっくりした軽いセイバーメトリクス記事です。 「マネーボール」という本を持ち出して落合は社長にGM就任の打診を図ったと言われています。しかしいったい何を根拠にして選手の年俸を落合GMは決定しているのか?個人的にはその査定に大きな疑問に感じています。 現在2015MLBの1.0WARは800万ドルに相当しているはずです。毎年どんどん1.0WARに相当する年俸のインフレが進んでいます。......続きを読む»

なぜメジャーのボールパークは個性的でおしゃれなのか?

メジャーの球場には球場内に高さ何十メートルもある巨大な滑り台があったり、汽車が外野スタンド奥で走ったり、芝生のある本格的な公園そのものが外野スタンドに埋め込まれていたり、きれいな噴水があったり、泳げるプールがあったりと日本の球場と比べて実に個性的です。この記事のタイトルの裏を返せば、なぜ日本の球場は個性に乏しいのか?という設問へ切り替えることも可能です。 なぜメジャーのボールパークは個性的でおし......続きを読む»

ボールパーク戦略の極意は<花>にあり

アメリカでは球場について3種類の呼び名があります。スタジアム、フィールドそして<ボールパーク>です。 パークの語源とは<パラダイス>であり、もともとは「囲ってある場所」という意味です。例えば世界で最も人気のあるディズニーランドというテーマパークにはウォルト・ディズニーの魔法がかけられ、祝祭化されその囲われた場所は<パラダイス>と化し、人々はその強力な磁場に惹きつけられて何度でもテーマパーク......続きを読む»

大谷レベルのファーストボールを投げる投手は3Aにゴロゴロいる

という意見を聞いたことは一度はあるのではないでしょうか? 彼らが何を根拠にしてそう言っているのかは不明ですが、実際に数字を調べるとスターターにおいて大谷レベルのベロシティを有する投手はメジャーでも数人しかいません。それはpitchF/Xで調べれば明らかです。例えば昨年2014年において、投球回数をクリアして100mphを越えたことのあるスターターは KCのベンチェラとNYYに入ったネイサン・......続きを読む»

抜本的な改革を迫られるSEA GMの遅すぎた解任 

GMの実力というものを測るには、やはり一定の期間が必要であるとつくづく感じます。わずか1年や2年ではほんとうのGMの実力はわからない。BOSのチェリントンGMなども出だしは最高潮であり、素晴らしい才覚を見せたかと思えば、数年も経たないうちにボロが出ました。ポーセロにあれだけの契約をオファーするGMは他にはまずいないでしょう。運もなかったと言えるかもしれません。ほんとうにBOSが必要な戦力がハンリーや......続きを読む»

MLB全体のBABIPついに300に達す ~守備シフトを過大評価してはならない

「守備シフトの有効性を過大評価してはならない」という記事で書いたように、BABIP観測の途中報告です。2ヶ月前その時はBABIPは296でした。一ヶ月前のBABIPは298でした。そして「夏場になれば投手がへばって打者の季節に入り、BABIPは一般に上昇する傾向性があります。もちろん絶対の法則ではないので、もう少しBABIPの推移を眺めてゆくことにします。 」と書きましたが、現在の打者BABIP......続きを読む»

解説者の小宮山 下柳に喝!

先日こんな小宮山の解説がありました。 BOSセンター ベッツが塀際でホームランボールをキャッチして 低いフェンスを越えて、体ごと外野フェンスの向こうにある投球練習場に突っ込んだシーンを見て、体がフェンスを越えたらホームランと出鱈目な解説を小宮山は加えていました。正しくはベッツがフェンスの向こうでボールを地面に落としたからホームランなのですが、捕球していれば体ごとフェンスを越えてもアウトです。......続きを読む»

なぜメジャーの球場は左右非対称であるのか?

ベースボールの歴史を紐解かなければこの問題に答えることはできません。一言で言うと、プロのべースボールが郊外型ではなく都市型のスポーツとして発展を遂げてきたこととそれは密接に関係があります。 まず最初にどうしても必要な伏線なため T型フォードの話をします。なぜならば、このT型フォード出現による大衆車社会に突入したことがボールパークの形状とも実は深いかかわりがあるからです。T型フォードの出現は......続きを読む»

なぜ四割打者は絶滅種と化したのか?

グールドの「フルハウス 生命の全容 四割打者の絶滅と進化の逆説」を読むと統計学の観点より テッドウィリアムズ以降 4割打者が絶滅種と化したのかが画かれています。以下私なりの言葉で要約し、最後にそれなりのオチを用意したつもりです。 ===== あらゆるスポーツは創世期からはじまって 成長期を迎えやがて成熟期を迎えるようになります。100mの陸上にしろマラソンにしろ野球にしろすべてそうです。成......続きを読む»

八百長疑惑 タイ・カッブの魂の名誉を毀損してはならない

ピート・ローズもそうですが、タイ・カッブも八百長に加担した歴史的事実はありません。しかしタイ・カッブとトリス・スピーカーが選手兼任監督だった時代に、八百長を仕組んだのではないかという単なる疑惑騒動事件について訳知り顔で「カッブは八百長をしていた」というデマを流していた雑誌を目にするに至って、止むに止まれずこの記事をupすることにしました。 本には内容をチェックする編集者がいるにもかかわらずそう......続きを読む»

岩隈のノーヒットノーランをセイバーメトリクス分析する

「日米問わず、なぜ、DH制のあるリーグが強いのか?そのほんとうの理由を探る」に書いたように、ナリーグより過酷なアリーグにおいてノーノーを達成した岩隈の偉業については絶賛の嵐です。 なんと言っても岩隈はスマートなピッチャーです。セイバーメトリクスにおいて重要視されているKとBBの比率はメジャーでも2014においても8.00に迫ろうという屈指の存在。メジャーにおいて岩隈がピークとも思われるちょう......続きを読む»

イチロー  後世に残す三つのレガシーとは何か?

ピート・ローズがカッブの4191安打を追い抜いた1985年9月11日、ピート・ローズがラインドライブのシングルヒットをレフト前に放った瞬間、場所がホームのシンシナティということもあり、球場は万雷の拍手で包まれました。そして約10分にわたって試合は中断された。それに比べたらイチローがカッブの記録を破ったその瞬間とはやや温度差があることは否めません。それでもイチローが残したその偉業に対してセントルイスの......続きを読む»

なぜ日米問わずDH制のあるリーグが強いのか?

インターリーグの成績を見れば明らかですが、MLBではアリーグがパリーグ同様に安定して毎年勝ち越しをしています。 これまでは財政的に金満なチームがアリーグの東地区に偏在していたことがリーグの実力差を決定づけるひとつの大きな要素でした。FA制度によって人材はリーグ間を自由に横断し、金があるところへ優秀な人材が集まります。例えば日本でいうと大物FAであった落合や清原も含めて小笠原や和田などは元パリー......続きを読む»

LADはプイーグ放出をすべきである

フリードマンがプイーグ放出に決断するのかどうか? 結論からすると、ワールドシリーズで勝利することを戦略的なターゲットにする以上、チームの和を乱すプイーグ放出へ決断する可能性が極めて高いのではないかと考えます。マラソンモードのペナントであればチームの総合的な戦力があれば、多少チームがバラバラの方向を向いていても勝ち抜くことができますが、短期決戦とは短距離走でもあり、ここ一番といういざという時......続きを読む»

PITの防御戦略に見る オールドスクールと新思考派の対決の行く末

かつて<時代のテーゼ>であったスモールベースボールを源流としたオールドスクール型の考え方に対して、革命児たるビリー・ビーンが<時代のアンチテーゼ>としてセイバーメトリクスを導入し、一定の成功を収めるや、その有効性が認知されるに従ってやがてセイバーメトリクスがメジャー全体を席巻するようになりました。オールドスクールと新思考派の対決は言わば歴史の必然であり、それは2015年になっても尚「GM VS 監督......続きを読む»

名将ラルーサの奥深き智慧「これからの監督に求められる資質とは何か?」

現代の監督に求められる力について、先日ラルーサはBSにて<セイバーメトリクスに基づくデータを活用する力>と同時に<フィールド内にいるからこそ見えてくる現場感覚に基づいて判断する力>、この両方が大事であると語っていました。野村克也は野球は頭でやるものだと言い、長島は勘ピューターとも揶揄されましたが、ラルーサは監督として知性だけでも感性だけでもどちらかだけでも駄目なのであり、この両方の資質がこれからの優......続きを読む»

メジャー通必須の知識 MLB史に聳え立つ巨人ビル・ベックを知っているか

歴史の話は特に人気なさそうですが、この記事に書かれてあることをきちんと知識として抑えておくことはMLBのプロスペクトの名前やセイバーメトリクスの最新事情を知るよりも数段大事であると私は考えています。記事後半 一気にアクセルを踏み込んだつもりです。 === もしもブルックリン・ドジャースのスカウトであったジョージ・シスラーがブランチ・リッキーへジャッキー・ロビンソン獲得を進言しなければ、有色人......続きを読む»

守備シフトを禁止する必要などない ただ今、BABIP上昇中!

「守備シフトの有効性を過大評価してはならない」という記事で書いたように、BABIP観測の途中報告です。前回一ヶ月前くらいその時はBABIPは296でした。そして帰納的な予測としてはこれからBABIPは上昇する可能性の方が高いと言いました。現在のBABIPは298まで上昇しています。一概に言えないところですが、夏場になれば投手がへばって打者の季節に入り、BABIPは一般に上昇する傾向性があります。......続きを読む»

ピート・ローズの賭博とフィールド・オブ・ドリームスに描かれた夢

もしMLBというビジネスを倒壊させるにはいったい何をすればいいか? たとえばPEDを全面的に容認すれば確実に このビジネスは倒壊します。プロレスじゃあるまいしPEDを解襟したMLBなど見ていられるかというファンはおそらく私だけではないはずです。現代にあっても尚PEDを肯定する一部のステロイド容認論者はほんとう何を考えているのか、私にはとても理解し難いものがあるのですが、率直に言って想像力の......続きを読む»

パリーグだけではない!MLBの2015インターリーグ事情

どうやら11年連続でALがインターリーグでNLを圧倒するという結果になりそうです。 なぜ日本ではパリーグがMLBではアリーグが強いのでしょうか? もちろん、DH制の有無が最大の要因であることは間違いないでしょう。しかしDH制を敷くALホームにおいてNLでは強打者を用意できなからだという分析はあまりに一方的に過ぎます。なぜならその最大のストロングポイントとなっているDHの強打者がNLホ......続きを読む»

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