MLB 戦いの原理を求めて

「ビリー・ビーンが戦っているのはマネーでもなければヤンキースでもない。教典と化した”過去の知性”である。しかし最先端のセオリーもいつかは”過去の知性”と化す。そのことを誰よりもビリー・ビーンは知っている。」

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本日アカウント作成。もしブログを継続する際はツィッターでお知らせします。 大谷を口説くために日本ハムが用意した提案書に感銘して以来、日本ハムのファンとなる。二刀流については入団当初から 支持をする。 歴史や戦略 戦 もっと見る
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NYM守護神ファミリアの気になるデータ

WPAによれば9回1死90%ジャストの確率でまずNYMが先勝することが予想されていた矢先に、ゴードンのバックスクリーンへの同点HRが飛び出ました。このゴードンのHRは47.2%もの勝率を引き上げる一打であり、得意のうっちゃりというスタイルでまた10%の勝利確率の状況からの逆転劇で見事にKCが先勝でした。 ホズマーの守備の乱れによって勝ち越しを許すというKC本来のスタイルが崩れたところからの逆転勝......続きを読む»

犠打・送りバントは有効なのか?それとも 無効なのか?

あるレギュラーシーズンの得点期待値を比較すると、下記のようになっており犠打はナンセンスという話はすっかりお馴染みです。 無死一塁の得点期待値 0.81 一死二塁の得点期待値 0.67 バントで2塁へ送った方が得点期待値が低ければ犠打はやるだけ無駄と結論されます。まして成功率100%ですらない犠打は有効どころかむしろ、完全に非効率的な戦術であり時代遅れの遺物のように捉える方も多いです。しかしこ......続きを読む»

「MLB 戦いの原理を求めて」流 2015ワールドシリーズのポイント 

KCとNYMのこれまでの戦いをレビューをしながら、ワールドシリーズのポイントについてシンプルに書いてみたいと思います NLCSではNMYが試合中において一度もCHCにリードされるという場面すら作らせず完勝でした。相撲で言うところの横綱相撲でもあり、万全の寄り切りで勝つ。強者の戦い方と言ってもいいです。それとは実に対照的に例えばALDSではHOUが5試合すべての試合でKCを一度は必ずリードする場面......続きを読む»

短期決戦においては監督の言葉が貴重な戦力となる!

戦略的な思考をもってすれば(ペナント・イニング序盤・大量得点差・打者の時代・ヒッターズパーク)という条件が重なれば重なる程、目先の1点に目を奪われることなく<長期的な確率論>を重視し、(短期決戦・イニング終盤・接戦・投手の時代・ヒッチャーズパーク)という条件が重なれば重なる程<目先の1点を取る確率論>を大事にすることが、一般的な戦いのあり方です。 戦略的な正しさとはTPOによって変化する......続きを読む»

2016LADの戦略的課題をセイバーメトリクス分析する 攻撃編

LAD HRリーグ1位 OBPリーグ2位 OPSリーグ2位。にもかからわず、なぜ得点はリーグ8位に留まっているのか? このギャップをある程度明らかにしてゆく必要があります。いわゆる<拙攻>というキーワードによってLADの戦略的課題は括られると言ってもいいですが、これよりざっくりとしたセイバーメトリクス分析をします。LOB率が異様に高いということであり不運であったという要素もなくはないでしょう......続きを読む»

単なる一ファン目線の感想レベル 小宮山の解説力

自分が勝ち進むと予想したチームサイドに立ってのみ恣意的に解説を加える小宮山の応援感想スタイルもなかなか味があります。 第二戦、KCが7回、2点を追う無死13塁でのモラレスと1塁ランナーでのヒットエンドラン。ヨーストの采配におけるファインプレーによって勝ちを引き寄せた重要なポイントでした。田口ならモラレスにヒットエンドランをあそこでかける意義について解説を必ず加えていました。足の遅いモラレスがゲ......続きを読む»

アトリーこそがNYMをひとつにまとめた最大の功労者である

「LADはプィーグを放出するべきである」という記事の骨子は、短期決戦におけるチームケミストリーの重要性にあります。大一番の戦いに際して如何にチームが結束できるのかという点は、ベースボールがメンタルなスポーツでもある以上、決して軽視してはならないポイントとなっています。孫子という軍事家も<人の和>の重要性を説いている。 現在のNYMの強さは強力な投手陣が揃っていることや投打のバランスなど戦力の充実......続きを読む»

イーシアはファールフライを取るべきだったのか

ふつうの投手であればあの4回表のダーノウのファールフライは取っても問題ないと考えます。しかし今回はグリンキーが投手であったということが非常に大きなポイントです。今年のキャリアハイのグリンキーのシーズン全体平均被OPSは507というものであり、超絶です。NL9番打者(代打も含む)の平均OPSが483ですから、2015グリンキーの前には投手がずらっと並んでいるようなものだったわけです。ちなみに0-2から......続きを読む»

ザック・グリンキーの素晴らしい気迫

ペナントよりも明らかにギアを一段階上げてのピッチングでした。 絶対に負けられない大一番。短期決戦においてもそれまでの戦いならまだ負けても許される状況ではあるが、最終決戦になると1勝の持つ価値が全く変わってくることは言うまでもありません。つまり1点の持つ価値も自ずから変わってきます。2勝2敗のタイからの最終戦においては1点でも勝ち越そうとどのチームも必死であり、勝ち越されたらまずは同点を目指して必......続きを読む»

スライディング規制の動き マンフレッドを支持する

「アトリーのタックルでテハダが骨折 それがベースボールだ!」この記事を書いた時から、規制の話は大きく前進、実に迅速な動きをマンフレッドは見せようとしている。歴史のトレンドが示しているものとは、ベースボールというドラマに出演している選手という代替不可能な役者の健康について最大限ケアするという方向へ流れている。外野フェンスの柔らかいラバーひとつ取ってもそうだろうし、ハービィのシャットダウンの問題から......続きを読む»

シカゴの風はカブスをフォローした CHCがNLCSへ進出

HRが乱れ飛んだCHCとSTLの戦いであった。リグリーフィールドは風の向きによってヒッターズパークにもなればピッチャーズパークにもなるという球場。今回は長打力がCHCよりもかなり劣るリーグ平均以下のHR数であるSTLであったために、風はカブスをフォローする形でリグリーフィールドをヒッターズパーク化とし、その影響もあってかNLDSに決着をつけました。HR数ではSTLを圧倒。しかしワールドシリーズでも......続きを読む»

HOUの勝利を確信した瞬間 待ち受けていたもの

7回裏コレア・ラスムスの連続HRによってミニッツ・メイドパークの盛り上がりは最高潮であった。場内のHOUファンであれば誰もが勝利をほぼ確信した次の瞬間、その手からするりとALCS出場権がすべり落ちた。 勝ち上がってくるチームには必ずチームを勝ちに導いている好調の選手が何人か確実にいるということであり、例えばそれがHOUにおいてはカイケルであったり、キャリアにおいてピークを迎えているラスムスであ......続きを読む»

洗練されたコレアと最先端のHOU守備シフト

2015HOUの守備シフトの数がMLB全体で1位だったと今日の放送でありました。極めて興味深かったのは同じ打者でも何種類かのシフトを用意しているという点でした。たとえばヒッティングカウントではプルヒッター用のシフトにするが、カウントが2ストライクになった途端、その打者はアプローチを変えて投球に素直に打ち返す傾向を持つため、通常の守備陣形にチェンジするといったように、HOUは相当にキメの細かい守備......続きを読む»

アトリーのタックルでテハダが骨折 それがベースボールだ!

「ダブルプレーを阻止するために無防備な内野手へ、時には殺人的なスライディングやタックルを仕掛ける。それがベースボールの本場における文化というものなのだよ、諸君!むしろそうしたベースボールの文化に適応できず骨折した選手の方が問題なのだ」そう教え諭すかのような論調のコラムがPITのカンが骨折した際は全開でした。SNSでも通を気取る人に限って、全く問題ないという意見が支配的でした。またそうした危険を直接身......続きを読む»

カーショウと心中すべきだったのか 短期決戦は継投が鍵を握る

7回グランダーソンに四球を与えて満塁になったところで、カーショウと心中せずに、マッティングリー監督はバイエズというセットアッパーに交代をしました。なぜ絶対エース・カーショウと心中しなかったのか、誰もが考えたことを私も考えました。しかし冷静になって7回のカーショウを振り返ると、BB/9が1.00台であり1試合で2個のBBすら出すことはないカーショウが、たった1回の7イニング目に3BBを与えるという投球......続きを読む»

HOUの勢い、2015BABIPは高止まり、インターリーグAL圧勝。

「MLB全体のBABIPついに300に達す ~守備シフトを過大評価してはならない」という記事で、300がピークであり最終的には298~299へBABIPは収束する可能性が高いと予測しました。結果はMLB全体のBABIPは299。守備シフト元年2014につづいてここ5年でBABIPが最高の値を示す結果となりました。以上により、守備シフトはそれなりに有効であるが、決して過大評価をしてはいけないという意見......続きを読む»

なぜワイルドカードから勝ち上がるチームは強いのか?

過去の歴史を見ると勢いや流れを短期決戦に持ち込むことによって、前評判を大きく覆すという例がいくつかあります。例えば2012年の無双であったバーランダーと最強打者カブレラ擁するDETとNLで激戦を勝ち上がってきたSFがいい例となります。この時、SFに敗れたSTLバークマンをはじめとする多数はSFはPOですっかり消耗している、故に戦力・休養十分のDET有利という予想でした。シーズン中の戦力をセイバーメ......続きを読む»

巨人、福田を永久追放してはならない そしてピート・ローズ

かなり頭がすっきり整理されてきたので記事をupしておきます。おそらく大多数で占められる世間の意見とは大きく食い違うが、私と同じような意見の人は10%程度はいるものとも考えています。なぜ私がローズに対するマービン・ミラーの意見が直感的に正しいと感じ、大多数の世間を覆う空気に違和感を感じているのか、その根拠を熊崎コミッショナーが間接的に教えてくれた格好です。 === 世間において永久追放の連呼の中、......続きを読む»

ピート・ローズは復権するのか

コミッショナーのマンフレッドがスポーツベッティング合法化に向けて前向きの動きを見せている。平たく言えば賭博合法化に向けてそれが実現すれば、MLBにも相当の収益が入ってくることは想像に難くなく、利益をもってすればオーナーたちを説得するのも時間の問題だろう。選手会もその収益で最終的に潤うことにもなる。 その前段としてどうしてもクリアしておかなければいけない懸案が、闇賭博で永久追放されたピート・ロー......続きを読む»

被弾率の高い NYYエース田中の行く末

田中の被弾率の高さはリーグ最低レベルの1.46。WHIP0.99でありリーグ1位ですがその最大の要因は抜群のBB/9とリーグ2位の低さにあるBABIP242にあります。運も良く、無駄なBBを出さないためにソロが多いという因果が成り立っています。よく田中のリーグ最下位の被弾率について擁護する意見としてソロが多いので問題ないとあります。たしかにヤンキースタジアムがHR率の非常に高い球場であることもパーク......続きを読む»

なぜOAKはプレーオフで勝てないのか?

例えば1982年、リッキー・ヘンダーソンはメジャー記録の130盗塁を記録した。しかし、一方で42盗塁死があり成功率は75.6%。ヘンダーソンの130盗塁を得点換算すると年間で+22.2点であり、42盗塁死はチームにとって-20.6点の損失となり、1982年ヘンダーソンの盗塁した結果の総合的なパフォーマンスは得点換算した価値は+1.6点のみである。年間チームは700点前後はたたき出すわけですからオー......続きを読む»

やはりラルーサは名将である 短期決戦の箴言 

雑誌を読んでいるとラルーサのインタビュー記事の一文に目が奪われました。 いつもベンチでよく言ったものだ。「ワールドシリーズはベガスみたいなものなんだ。だから細かいことは気にしないで、恐れずにトライしろ」 この意味するところを自分流に噛み砕けば「ペナントのように最後は実力がものをいうステージとは違い、運が大きく左右する短期決戦を勝ち抜くには一か八かのギャンブルを仕掛けるラスベガスモードに切り......続きを読む»

パークファクターの基本 ドームランを考察する

一番最後に簡単なパークファクター理解度チェックを出します。すぐに何が問題なのかを見抜けたら、パークファクターについて平均的な理解度はあると見ていいです。是非最後だけでも試してみて下さい ヒッターズパークか?ピッチャーズパークか?いわゆるパークファクターを決定する二大要因とは HR率とBABIP率の二つによって構成されています。しかしながら1年単位で眺めてもそのボールパークの特性がわからないこと......続きを読む»

「もう一つのブラックソックス事件」マービン・ミラーの慧眼

今から3年前に、マービン・ミラーは逝去されました。その報に接した瞬間、思わず私は「あっ」という声なき声を発し、とても厳粛な気分に包まれた記憶があります。MLB史上において有数の枢要な人物の一人である、フリーエージェントをもたらした最大の立役者であるマービン・ミラーが書いた「FAへの死闘」という本を先日読了しました。実務能力はもちろん透徹した洞察力の落ち主であり、相当の切れ者であることは文章の端々から......続きを読む»

かくしてSEAは最もプレーオフから遠ざかるチームとなる

「パット・ギリックの法則」という言葉をご存知でしょうか? 2015年、ついにTORはこの「パット・ギリックの法則」の呪縛から解き放たれて、超強力打線を擁してPO進出ということなりそうです。1992年と1993年の連続ワールドシリーズ制覇という輝かしい年から22年ぶりです。つまり自分の不正確な記憶が間違いでなければ、SEAは最もプレーオフから遠ざかるチームとなることを意味しています。 今か......続きを読む»

「マネーボール」という本を中日の落合GMはほんとうに理解しているのか?

今回はかなりさっくりした軽いセイバーメトリクス記事です。 「マネーボール」という本を持ち出して落合は社長にGM就任の打診を図ったと言われています。しかしいったい何を根拠にして選手の年俸を落合GMは決定しているのか?個人的にはその査定に大きな疑問に感じています。 現在2015MLBの1.0WARは800万ドルに相当しているはずです。毎年どんどん1.0WARに相当する年俸のインフレが進んでいます。......続きを読む»

なぜメジャーのボールパークは個性的でおしゃれなのか?

メジャーの球場には球場内に高さ何十メートルもある巨大な滑り台があったり、汽車が外野スタンド奥で走ったり、芝生のある本格的な公園そのものが外野スタンドに埋め込まれていたり、きれいな噴水があったり、泳げるプールがあったりと日本の球場と比べて実に個性的です。この記事のタイトルの裏を返せば、なぜ日本の球場は個性に乏しいのか?という設問へ切り替えることも可能です。 なぜメジャーのボールパークは個性的でおし......続きを読む»

ボールパーク戦略の極意は<花>にあり

アメリカでは球場について3種類の呼び名があります。スタジアム、フィールドそして<ボールパーク>です。 パークの語源とは<パラダイス>であり、もともとは「囲ってある場所」という意味です。例えば世界で最も人気のあるディズニーランドというテーマパークにはウォルト・ディズニーの魔法がかけられ、祝祭化されその囲われた場所は<パラダイス>と化し、人々はその強力な磁場に惹きつけられて何度でもテーマパーク......続きを読む»

大谷レベルのファーストボールを投げる投手は3Aにゴロゴロいる

という意見を聞いたことは一度はあるのではないでしょうか? 彼らが何を根拠にしてそう言っているのかは不明ですが、実際に数字を調べるとスターターにおいて大谷レベルのベロシティを有する投手はメジャーでも数人しかいません。それはpitchF/Xで調べれば明らかです。例えば昨年2014年において、投球回数をクリアして100mphを越えたことのあるスターターは KCのベンチェラとNYYに入ったネイサン・......続きを読む»

抜本的な改革を迫られるSEA GMの遅すぎた解任 

GMの実力というものを測るには、やはり一定の期間が必要であるとつくづく感じます。わずか1年や2年ではほんとうのGMの実力はわからない。BOSのチェリントンGMなども出だしは最高潮であり、素晴らしい才覚を見せたかと思えば、数年も経たないうちにボロが出ました。ポーセロにあれだけの契約をオファーするGMは他にはまずいないでしょう。運もなかったと言えるかもしれません。ほんとうにBOSが必要な戦力がハンリーや......続きを読む»

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