MLB 戦いの原理を求めて

「ビリー・ビーンが戦っているのはマネーでもなければヤンキースでもない。教典と化した”過去の知性”である。しかし最先端のセオリーもいつかは”過去の知性”と化す。そのことを誰よりもビリー・ビーンは知っている。」

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大谷を口説くために日本ハムが用意した提案書に感銘して以来、日本ハムのファンとなる。二刀流については入団当初から 支持をする。 歴史や戦略 戦術をテーマにずっと研究してきました。 MLBで最も惹かれる人物は、リグリーフィ もっと見る
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なぜメジャーではFAによる選手の移動が多いのか

久々になぜなぜシリーズです。そもそもメジャーのファームシステムは8軍までのピラミッド構造になっており、ドラフトでも毎年各球団50人セレクトするメジャ-とせいぜい8人程度しかドラフトしない日本のプロ野球では選手の人数そのものが違います。メジャーでは激しい競争原理から25人のアクティブロースターの枠を目指して、雲霞の如く優れた人材がファームから生み出されてきます。もちろんファームだけでなくメジャーには独......続きを読む»

グリンキーとバムガーナーのダブルエースはSFの悲願である

NYYの財政力ならともかく、LADのオーナーグループが言うようにさすがにLADレベルの財政力からすると3億ドルというペイロールはやや過剰にも思える。ファンからすれば薩摩流でいう「チェスト!行け」というものだろうが、現実に利益もある程度、確保しなければ経営事業の目的としては成り立たない以上、多少なりともペイロールを下げることにはなるだろう。しかしもしここでストーブリーグの勝負に負けてグリンキーをSFに......続きを読む»

白鵬の猫騙しとヤンキースの伝統

ベースボールには、公認野球規則(ルールブック)に記されているリトンルールと歴史の中より生じた暗黙の内に守らねばならない不文律・アンリトンルール が存在している。リトンルールについてもちろん、その不文律・アンリトンルール にも従うのがMLBのマナーであり文化というものである。今回の白鵬猫だましについて、リトンルールにおいて禁止というルールに書かれていない以上、何も問題がないという意見が思った以上に多......続きを読む»

フリードマンという戦略家 LAD新監督 ロバーツに決める

先日、LADの攻撃編、セイバーメトリクス分析記事を上げました。「2016LADの戦略的課題をセイバーメトリクス分析する 攻撃編」 では、LADには戦略的課題としてベースランニングへの意識も含めたKCが見せた繋ぎの全員野球が欠落しており、LADの攻撃力そのものは十分であるが、スモールな意識をもっと高める必要があると分析した結果を載せています。ロバーツを選んだ理由も上のセイバーメトリクス分析した記事読め......続きを読む»

最終章 ヤンキースの黄昏と強者の戦略

カーショウ グリンキー 柳 ハレン ベケット。この豪華なメンバーが今から2年前の2013LADにおけるスターターである。 5枚揃っている時点であったにもかかわらず、LADは更に田中へポスティングを入札し巨額のオファーを出したと報道されました。「まだ補強を続行するのかLAD、これはできる!」と唸りつつ、NYYとの動きにおけるコントラストが余りに鮮やかだったので強烈な記憶が残っています。ふつうのチ......続きを読む»

ヤンキースタジアム観客数の減少が止まらない 続 ヤンキース帝国の黄昏

すっかり空席が目立つことが珍しくなくなったヤンキースタジアムの風景。かつてまだジョージの威光があった頃、ヤンキースの観客動員数は2007年420万人を頂点にして、MLB全体1位の位置をその前後5~6年にわたってその座を守り続けていました。それが現在2015年NYYの観客動員数は320万人へと経年で明らかな下降トレンドを描いています。気が付くと100万人もの観客を減らしていることになります。現在のNY......続きを読む»

NYYのペイロールは3億ドルへ増やすべきである 続・ヤンキース帝国の黄昏 

10年前の2005シーズンイン直後のペイロールと2015のペイロールを掲載しました。経年でよく調べるとNYYがこの10年でほぼ年俸総額が増えていないことが明らかとなりました。過去10年を見ても2億ドル前後でずっと横ばいです。一方、1億ドルを超えるチームは2005年ではわずかに2チームであったのが2015年では20チームへと大幅に増加しています。おまけに2015シーズン終了時には3億ドルを突破したLA......続きを読む»

忍び寄る衰退 ヤンキース帝国の黄昏

みなさんは近年のヤンキースの歴史を振り返ってみた時、大きなターニングポイントは果たしていつだったとお考えでしょうか。 1990年代後半にヤンキースの黄金期ダイナスティを築いたCORE4の最後のジーターが引退した年であるという人もいるかもしれません。それも間違いではありません。しかし個人的に確信している一大ターニングポイントはジョージ・スタインブレナーの死去 2010年7月13日です。オーナー......続きを読む»

LAD ゴードン放出は失敗だったのか?

これからWS制覇をするためのLADの補強ポイントについて簡単に記述してみたい。 2015LADのチーム総合力はWARを見ても攻撃・防御共に非常に高いことがわかる。おそらくグリンキーとの契約さえ結べば、2016もPOへ進出できる可能性はかなり高くなる。LADの問題はPO進出ではなく如何にPOを勝ち抜くかにある以上、ターゲットをLADが短期決戦でも勝てるチーム作りという観点から、戦略的課題について眺め......続きを読む»

クラッチヒッターは存在する!そのセイバーメトリクスの常識を疑え

LADのGMであるザイディは、元OAKでビーンの右腕もあった男であり、バリバリのセイバーメトリシャンでありますがクラッチヒッターの存在を認める発言をしたようであります。「ベースボールはメンタルのスポーツでもあり、応援に力はある」にも示したように、ベースボールもまたメンタルなスポーツであることがセイバーメトリクス的にも明らかになっている以上、大舞台に強いクラッチヒッターが存在することはまた自明なことと......続きを読む»

ホズマーのギャンブルスタート それがKCの進化した印(しるし)

「やはりラルーサは名将である 短期決戦の箴言」でも繰り返し述べてきました。短期決戦の終盤、僅差の状況というファクターが重なれば重なる程に、勝負は運の要素が強くなるために、一か八かのギャンブルを仕掛けるのは正しいと。スモールな野球を信条とするなら、あのホズマーのギャンブルはたとえアウトになってもOKであり、思い切ってギャンブルを仕掛けろという文化がKCには醸成されていたはずです。たしかに暴走ぎみで......続きを読む»

ロイヤルズ 最後には隙のない野球が勝つ

ちょうど私がモニターを見たのは8回表、1点差KCの攻撃からであった。僅差のロースコア終盤。途中経過は知らなかったが、KCは敵を叩く絶好の場所までまたもやNYMを引き連れてきたのかと画面を見入った。そこからの展開はここで敢えて記す必要もないだろう。最後に登場するのは守護神ファミリアであったが、ファーストボールに強いKCにとってすれば96マイル前後のベロシティには何の怖さも感じることはなかったに違いない......続きを読む»

NYMの反撃 ベースボールはメンタルのスポーツでもあり、応援に力はある

ひとつ問題です。下記の4つを上位から順番に並べるとどうなるでしょうか?もしこの問題に間髪入れずに正答できる方は、なかなかの洞察力の持ち主です。 DHあり ALリーグ全体のOPS DHなし NLリーグ全体のOPS 30チームの全体homeでのOPS 30チームの全体awayでのOPS DHの有無がOPSに与える影響は当然無視できるものではないわけですが、そのDHの有無が与える影響に比べて、......続きを読む»

statcastはベースボールをどう進化させるのか?

statcastという新しい技術が開発されてから選手への能力の客観的な把握がいよいよ進化している。例えば昨日のエスコバーの3塁打があるが、最高20mphに達し、3塁到達時間は11.79secと記録された。トラウトは3塁到達時間は11.01secということでその驚異的なスピードでもってMLB.comでもクローズアップもされてもいる。ちなみにオコエの3塁到達時間は10.77secというのが私が測ったタイ......続きを読む»

時代と逆行するKCの攻撃戦略 なぜKCにビックイニングがあるのか

さて 今日もKCが得意の連打で逆転するといういつもの勝利のパターンで2連勝を飾りました。5回ハービー2K、6回デグロム2Kという数字からもわかるように、KCはMLB全体で断トツでK率が最も低いチームである。その数値15.9%というものであり、16%台、17%台のチームは皆無という状況からもわかるように他のチームはおおよそ20%前後のK率となっている。 リーグ1位のK率が低いということは浅い......続きを読む»

NYM守護神ファミリアの気になるデータ

WPAによれば9回1死90%ジャストの確率でまずNYMが先勝することが予想されていた矢先に、ゴードンのバックスクリーンへの同点HRが飛び出ました。このゴードンのHRは47.2%もの勝率を引き上げる一打であり、得意のうっちゃりというスタイルでまた10%の勝利確率の状況からの逆転劇で見事にKCが先勝でした。 ホズマーの守備の乱れによって勝ち越しを許すというKC本来のスタイルが崩れたところからの逆転勝......続きを読む»

犠打・送りバントは有効なのか?それとも 無効なのか?

あるレギュラーシーズンの得点期待値を比較すると、下記のようになっており犠打はナンセンスという話はすっかりお馴染みです。 無死一塁の得点期待値 0.81 一死二塁の得点期待値 0.67 バントで2塁へ送った方が得点期待値が低ければ犠打はやるだけ無駄と結論されます。まして成功率100%ですらない犠打は有効どころかむしろ、完全に非効率的な戦術であり時代遅れの遺物のように捉える方も多いです。しかしこ......続きを読む»

「MLB 戦いの原理を求めて」流 2015ワールドシリーズのポイント 

KCとNYMのこれまでの戦いをレビューをしながら、ワールドシリーズのポイントについてシンプルに書いてみたいと思います NLCSではNMYが試合中において一度もCHCにリードされるという場面すら作らせず完勝でした。相撲で言うところの横綱相撲でもあり、万全の寄り切りで勝つ。強者の戦い方と言ってもいいです。それとは実に対照的に例えばALDSではHOUが5試合すべての試合でKCを一度は必ずリードする場面......続きを読む»

短期決戦においては監督の言葉が貴重な戦力となる!

戦略的な思考をもってすれば(ペナント・イニング序盤・大量得点差・打者の時代・ヒッターズパーク)という条件が重なれば重なる程、目先の1点に目を奪われることなく<長期的な確率論>を重視し、(短期決戦・イニング終盤・接戦・投手の時代・ヒッチャーズパーク)という条件が重なれば重なる程<目先の1点を取る確率論>を大事にすることが、一般的な戦いのあり方です。 戦略的な正しさとはTPOによって変化する......続きを読む»

2016LADの戦略的課題をセイバーメトリクス分析する 攻撃編

LAD HRリーグ1位 OBPリーグ2位 OPSリーグ2位。にもかからわず、なぜ得点はリーグ8位に留まっているのか? このギャップをある程度明らかにしてゆく必要があります。いわゆる<拙攻>というキーワードによってLADの戦略的課題は括られると言ってもいいですが、これよりざっくりとしたセイバーメトリクス分析をします。LOB率が異様に高いということであり不運であったという要素もなくはないでしょう......続きを読む»

単なる一ファン目線の感想レベル 小宮山の解説力

自分が勝ち進むと予想したチームサイドに立ってのみ恣意的に解説を加える小宮山の応援感想スタイルもなかなか味があります。 第二戦、KCが7回、2点を追う無死13塁でのモラレスと1塁ランナーでのヒットエンドラン。ヨーストの采配におけるファインプレーによって勝ちを引き寄せた重要なポイントでした。田口ならモラレスにヒットエンドランをあそこでかける意義について解説を必ず加えていました。足の遅いモラレスがゲ......続きを読む»

アトリーこそがNYMをひとつにまとめた最大の功労者である

「LADはプィーグを放出するべきである」という記事の骨子は、短期決戦におけるチームケミストリーの重要性にあります。大一番の戦いに際して如何にチームが結束できるのかという点は、ベースボールがメンタルなスポーツでもある以上、決して軽視してはならないポイントとなっています。孫子という軍事家も<人の和>の重要性を説いている。 現在のNYMの強さは強力な投手陣が揃っていることや投打のバランスなど戦力の充実......続きを読む»

イーシアはファールフライを取るべきだったのか

ふつうの投手であればあの4回表のダーノウのファールフライは取っても問題ないと考えます。しかし今回はグリンキーが投手であったということが非常に大きなポイントです。今年のキャリアハイのグリンキーのシーズン全体平均被OPSは507というものであり、超絶です。NL9番打者(代打も含む)の平均OPSが483ですから、2015グリンキーの前には投手がずらっと並んでいるようなものだったわけです。ちなみに0-2から......続きを読む»

ザック・グリンキーの素晴らしい気迫

ペナントよりも明らかにギアを一段階上げてのピッチングでした。 絶対に負けられない大一番。短期決戦においてもそれまでの戦いならまだ負けても許される状況ではあるが、最終決戦になると1勝の持つ価値が全く変わってくることは言うまでもありません。つまり1点の持つ価値も自ずから変わってきます。2勝2敗のタイからの最終戦においては1点でも勝ち越そうとどのチームも必死であり、勝ち越されたらまずは同点を目指して必......続きを読む»

スライディング規制の動き マンフレッドを支持する

「アトリーのタックルでテハダが骨折 それがベースボールだ!」この記事を書いた時から、規制の話は大きく前進、実に迅速な動きをマンフレッドは見せようとしている。歴史のトレンドが示しているものとは、ベースボールというドラマに出演している選手という代替不可能な役者の健康について最大限ケアするという方向へ流れている。外野フェンスの柔らかいラバーひとつ取ってもそうだろうし、ハービィのシャットダウンの問題から......続きを読む»

シカゴの風はカブスをフォローした CHCがNLCSへ進出

HRが乱れ飛んだCHCとSTLの戦いであった。リグリーフィールドは風の向きによってヒッターズパークにもなればピッチャーズパークにもなるという球場。今回は長打力がCHCよりもかなり劣るリーグ平均以下のHR数であるSTLであったために、風はカブスをフォローする形でリグリーフィールドをヒッターズパーク化とし、その影響もあってかNLDSに決着をつけました。HR数ではSTLを圧倒。しかしワールドシリーズでも......続きを読む»

HOUの勝利を確信した瞬間 待ち受けていたもの

7回裏コレア・ラスムスの連続HRによってミニッツ・メイドパークの盛り上がりは最高潮であった。場内のHOUファンであれば誰もが勝利をほぼ確信した次の瞬間、その手からするりとALCS出場権がすべり落ちた。 勝ち上がってくるチームには必ずチームを勝ちに導いている好調の選手が何人か確実にいるということであり、例えばそれがHOUにおいてはカイケルであったり、キャリアにおいてピークを迎えているラスムスであ......続きを読む»

洗練されたコレアと最先端のHOU守備シフト

2015HOUの守備シフトの数がMLB全体で1位だったと今日の放送でありました。極めて興味深かったのは同じ打者でも何種類かのシフトを用意しているという点でした。たとえばヒッティングカウントではプルヒッター用のシフトにするが、カウントが2ストライクになった途端、その打者はアプローチを変えて投球に素直に打ち返す傾向を持つため、通常の守備陣形にチェンジするといったように、HOUは相当にキメの細かい守備......続きを読む»

アトリーのタックルでテハダが骨折 それがベースボールだ!

「ダブルプレーを阻止するために無防備な内野手へ、時には殺人的なスライディングやタックルを仕掛ける。それがベースボールの本場における文化というものなのだよ、諸君!むしろそうしたベースボールの文化に適応できず骨折した選手の方が問題なのだ」そう教え諭すかのような論調のコラムがPITのカンが骨折した際は全開でした。SNSでも通を気取る人に限って、全く問題ないという意見が支配的でした。またそうした危険を直接身......続きを読む»

カーショウと心中すべきだったのか 短期決戦は継投が鍵を握る

7回グランダーソンに四球を与えて満塁になったところで、カーショウと心中せずに、マッティングリー監督はバイエズというセットアッパーに交代をしました。なぜ絶対エース・カーショウと心中しなかったのか、誰もが考えたことを私も考えました。しかし冷静になって7回のカーショウを振り返ると、BB/9が1.00台であり1試合で2個のBBすら出すことはないカーショウが、たった1回の7イニング目に3BBを与えるという投球......続きを読む»

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