MLB 戦いの原理を求めて

「ビリー・ビーンが戦っているのはマネーでもなければヤンキースでもない。教典と化した”過去の知性”である。しかし最先端のセオリーもいつかは”過去の知性”と化す。そのことを誰よりもビリー・ビーンは知っている。」

field_of_dreams

大谷を口説くために日本ハムが用意した提案書に感銘して以来、日本ハムのファンとなる。二刀流については入団当初から 支持をする。 歴史や戦略 戦術をテーマにずっと研究してきました。 MLBで最も惹かれる人物は、リグリーフィ もっと見る
  • 昨日のページビュー:15445
  • 累計のページビュー:3113205
  • (10月18日現在)

最新の記事

「一番ピッチャー・大谷」 魅せて勝つ!それが三原イズム

球界における最高の花形であった大学野球から、その人気の座を職業野球(プロ野球)が奪い取りプロ野球のステータスを一気に押し上げた最高の立役者こそが<長嶋茂雄>であったとは、当時の証言を検証する限り誰もが認めるところです。とりわけ天覧試合のサヨナラホームランこそは一大エポックメイキングであり、プロ野球そのものが文字通り天皇に見守られながら<国技>となった瞬間でもあったわけです。 日本プロ野球、史上最高......続きを読む»

カーショウ復帰の目途立たず しかれども2016LADはまだ終わらない

ご承知の通り素晴らしく早い動きをフリードマンは入れてきました。時間に関するコスト感覚は抜群であり、間髪入れずにATLからノリスを補強。監督をはじめとしてベンチやファンも含めて、全体の気分が一気に落ちたところで緊急補強。ネットでは2016LADは終わったと言われていました。最高責任者であるフリードマン自身こそがある意味、もっともダメージを受けているにもかかわらずLADはコンテンダーであり続けることを内......続きを読む»

大谷の二刀流に反対していた人たちは誰か 改めて検証する

「このままでは中途半端で終わる。ピッチャーで5勝、バッターで2割8分くらい。どっちかに決めないと。150キロを投げられるピッチャーはそうそういない。(投手専念なら)相当な選手になる」 (張本勲) 「ひとことで言えば、「大昔」の大記録。つまり多くの選手の実力レベルが、今日と較べてかなり低く少数の突出した実力の持ち主が大活躍をする、言わば「神話の時代」のベースボールでの出来事だった。」 「北海道日本ハ......続きを読む»

イチロー、今季最終の打率は?についてセイバーメトリクスする

「イチロー、今季最終の打率は? ヒントは本塁打と三振の数、セイバー系サイトが予想」 という記事がありました。結論からすると、どこから手をつけたらいいのかというくらい酷い分析記事であったわけですが、この記事の論拠は「一般的には、打率は偶然性に左右され変動幅も大きいが、BABIPは長いスパンでは多くの選手が概ね3割前後に落ち着くとされている。」になります。 一見何の問題もなさそうですが、実はこの......続きを読む»

ピート・ローズさん 昔はツーシームもチェンジアップもないでしょう。

「今と昔は投手の配球も変化球も大違い。ツーシームもチェンジアップもないでしょう。」 そうオリックスナインはイチローを擁護したようです。しかし擁護するという姿勢が善意に満ちていれば、プロセスにおいて全くの出鱈目な知識を持ち出してもいいのでしょうか。 今から80年前に沢村栄治という大投手がいました。日本にプロ野球が作られる直前に全日本の投手としてルースやゲーリッグと静岡県草薙球場で対決して、0-1で......続きを読む»

イチローが選んだ四球の価値について

先回upした「イチローの調子はいつまで続くのか セイバーメトリクスする」では BB/Kにイチローの打席に対するアプローチの変化が最も端的に表現されていると指摘しました。この数値が今でも2.0を超えるという超絶ぶりですが、選球眼に優れ、同時にコンタクトする力がある打者ほど当然、BB/Kは大きくなります。このアプローチを全盛期にも保持していれば打率も1分程度は軽く上げていたと帰納的にも予測できます......続きを読む»

松井秀喜の真価 つなぎに徹する精神と打点を稼ぐ力の奥深さ

古典「野球術」ジョージ・F ・ウィルの打撃編というグウィンの章において、記憶が正しければおおよそこう書かれていました。ある試合 グウィンは4打数0安打であった。しかし打点は3であった。なぜなら内野ゴロ二つと犠飛1つでいずれも3塁ランナーをホームへ帰したからだ。ここにグウィンの真骨頂がある,、そんなエピソードです。かつて無死もしくは1死3塁で打点を上げる確率の高い打者としてNYY松井秀喜がMLB史上で......続きを読む»

なぜパリーグのレベルの方が高いのか?小宮山や里崎の記事で満足できなかった人のために。パリーグの強さを分析する 

交流戦の成績を見れば明らかですが、MLBではアリーグが勝ち越すようにNPBにおけるパリーグ同様にほぼ安定して毎年勝ち越しをしています。その主な要因をこれから三つ挙げます。特にポイントに挙げた3番目の部分こそがこの記事の肝でもあります。ふだんここで私がupしている軽い記事とは違い、今回の記事についてはかなり読者を選ぶところがあるのではないかと思っています。かなりの長文ですが、良かったら最後までお付き......続きを読む»

進化の印 ダルビッシュが投げたのはシンカーなのか 2シームなのか

解説者の武田がしきりにダルビッシュが投げた94マイル前後のシュートしながら高速で沈むボールをシンカーかどうかと気にしていました。球場のボードにはツーシームと表示されていました。 シンクとは沈むという意味であり、ダルビッシュの投げていたのは単純に「高速シンカー」であり、これを1980年台頃メジャーでは、「シンキングファストボール」と呼んでいました。それが現代にあって「ツーシーム」と呼称が時代によっ......続きを読む»

NYY 勝率500へ戻す ジラルディこそ今後のカギを握る

なぜジラルディはピタゴラス勝率を上回ることができるのか、について今回は論じていきます。 2013年2014年が顕著であり失点差が大きくマイナス-20とか-30であり、戦力において明らかに平均以下であったチームを2年連続で勝ち越しに導いたのがジラルディでしたが、現在NYYの得失点差は-13ですが見事に勝率500へ復活しました。繰り返しジラルディは実際の勝率がピタゴラス勝率を上回っています。すなわちそ......続きを読む»

イチローの調子はいつまで続くのか セイバーメトリクスする

「前田健太はクワーズフィールドをやり過ごせるのか」 この記事では当時ERA0.47前田健太についてセイバーメトリクスから眺めてどう捉えるのかという内容でした。極めて運に恵まれた投球をしており、近い将来ERAは3.00台へ向かってゆくことになると結論しているのですが、今回イチローのサンプルが極めて限定的であるという欠陥については括弧に入れておくとして、かなりざっくりとしたイチローのセイバーメトリ......続きを読む»

心配ご無用!BOSプライス、FIPはキャリアハイ2.77

2016序盤戦ERA6.50前後を記録していたプライスもその頃から、FIPは2.95レベルの数字を残しており、E-Fの超絶な乖離を示していたわけですが、2016現在ではFIP2.77と過去最高の値を記録しています。これだけのスタッツの乖離もBABIP357、LOB率59.7という数字でほぼ説明がつくはずです。実にわかりやすい不運ぶりを2016プライスはこれまでセイバーメトリクスでは示しています。 ......続きを読む»

大谷二刀流のルーツを知っているか?

大谷二刀流のルーツを知ることは、イチローの振り子や野茂のトルネードのルーツを知ることであり、文字通り日本のプロ野球のルーツを辿ることになります。こうした大谷やイチロー、野茂のような型破りの個性の塊のような選手たちが日本のプロ野球に出現するにはするだけの文化的土壌を築いた人物がいたということですね。その人物は日本プロ野球の歴史に残る数々の奇跡を起こしており、ミラクルつながりということなのか元ドジャー......続きを読む»

敢えて最下位ヤンキースのジラルディ監督を擁護する

後世からヤンキースの歴史を眺めた時、大きな分水嶺と位置づけられる日とは、ジョージ・スタインブレナーの命日である2010年7月13日と言われるようになるという記事「忍び寄る衰退 ヤンキース帝国の黄昏」を半年前に書きました。リーダーがミスリードする時、組織はどういう末路を辿るのか、注目してその推移を数年前よりずっと眺めています。 今の見るも無残な状況を作り出している最大の責任者は、NYYに限っては間違......続きを読む»

前田健太はクワーズフィールドをやり過ごせるのか

この記事はどちらかというと日本の広島ファン向けに書いた感じです。では行きましょう。ERA 0.47が大きくクローズアップされているLADの前田健太ですが4/19時点の成績が下記です。 K/9 7.11 BB/9 1.89 xFIP3.71 FIP3.03 ERA 0.47 LOB率100 BABIP250 そしてこちらが4/22時点の成績。 K/9 7.11 BB/9 1.89 xFIP3.5......続きを読む»

撤退戦略 最もGMの勇気が試される時 

2015のSDはケンプ、アップトン、キンブレム、シールズという大補強を敢行して、PO進出に勝負をかけました。プレラーGMのその鮮やかな手腕に球界全体がどよめいたわけですが、結果チームは早々と失速しました。これをもってパドレスの戦略における大失敗と言っているのではありません。なぜなら戦略的な正しさが短期的に必ずしもそれにふさわしい結果を保証するものではないからです。それがベースボールというゲームの特......続きを読む»

ソフトバンク「孫の二乗の兵法」

ソフトバンクの孫正義さんに興味が出たので何冊か本を読もうとしているところですが、その中の一冊に「孫の二乗の兵法」というタイトルの本がありました。このタイトルを見て、もしかして・・・すぐにピンと来たのですが予想通りでした。 7番セカンド カノのNYYには華があった 強者は時間を包囲せよ この記事の根底にあるリベラルアーツは、「ランチェスターの法則」であるとも書きましたが、「戦力の逐次投入は最大......続きを読む»

2016NYY 「お前はすでに終わってる」

情報によるとすっかりハーパーがヤンキースに入るのは既定路線とのことですが、【MLB】ヤンキースのB.ハーパー獲得は既定路線? 契約額は470億円規模か という記事が2016年2月5日にupされること一ヵ月半前になります。 「2018年 ハーパーをターゲットにヤンキースは動く!!」 2015年12月20日の記事において書いたように、ハーパー獲りを睨んでNYYは今オフ派手な動きをすることはないとし......続きを読む»

戦略的正しさについて ~なぜNYYはカノを放出してはいけなかったのか?

NYYの累積ぜいたく税額が3億ドルを超えたという報道もありましたが、年平均にすれば3000万ドルです。例えばこの3億ドルという絶対値にのみ目を奪われ、だからNYYはぜいたく税ラインは切ることこそが戦略的な最大の課題となるわけではありません。このことついては最初に指摘しておきたいと思います。10年前よりNYYは収入は倍増しているが、ペイロールは10年前とほぼ変わりありません。収入が半分であったジョー......続きを読む»

それでも横綱か!ブラック白鵬 勝利の方程式

どれだけ白鵬が日本文化の知識を得意げにひけらかそうが、知識を超えた日本の伝統文化における美意識についての深い理解がない限り、白鵬を大横綱であると認知することは私には断じてできない。 よく見ると攻撃においては相手が完全に止まっているのを確認してから白鵬だけが勢いをつけて立ち合っている。見方を変えれば陸上の短距離で言うフライングに相当する極めて汚いことを横綱がやっていることになる。更には横綱の......続きを読む»

声だし野球賭博をセイバーメトリクスする

まずはNPBシングルヒット一本がどれだけの価値があるのかについて、セイバーメトリクスを用いてざっと求めてみたいと思います。単打の攻撃力としての価値が1.0だとすると、二塁打の価値は1.5であり、三塁打の価値は2.0であり、本塁打の価値は2.5であり、四球の価値は0.5としてOPSという指標は出来ている。更にその考え方を敷衍させてあらゆる攻撃のイベントである敬遠・盗塁・盗塁死・凡退・三振・併殺打・犠......続きを読む»

大谷の二刀流とDH制の導入是非について

「なぜMLB機構は1990年代後半マグワイアらのPED使用を容認していたのか?」というテーマにつながってくる事柄について記事にしてみたいと思います。 2017年度からのDH制導入の是非が一時期、話題となっていましたが、マンフレッドはNLへのDH制導入に意気込んではいたものの、結果的にこの改革案はNLのオーナーからの強い抵抗に遭い当面は見送ったと伝えられました。任期3年で30チームのオーナーから75......続きを読む»

チャップマンという強力な武器を手に入れたNYY

投手の時代を象徴するかのように、2015のストーブリーグもまずグリンキーとプライスからマーケットから動き出し、つづいて第二グループのスターターという順番で動き、セスペデスやデービスといった大砲は一番後回しになるという傾向がはっきりと見られるようです。つまり優秀なスターターの価値がそれだけマーケットにおいて上がっているということでもありますが、反面どれだけ優秀なサイヤング級のスターターを揃えても、PO......続きを読む»

LADオーナーのブランド化戦略 真のターゲットは何か?

肝であるLADのオーナーグループ・グッゲンハイム・パートナーズについては、記事後半 言及しています === 一時はグリンキー 岩隈とも契約は結べずどうなるかと思われたLADでしたが、カズミア、前田を無事獲得してLADの動きが一先ずひと段落しました。ウリアス モンタス デレオン等のプロスペクトはキープしつつ、更には2016ドラフト1位の権利も守り、優勝を狙えるような戦力を整えるためには、トレードか......続きを読む»

殿堂入り 私ならバリー・ボンズへ投票する ジャーナリズムの精神とは何か

映像作家ケン・バーンズは“The 10th Inning“というMLBを扱った映像作品で 薬物問題を締めくくるに当たり ジョン・キーツという詩人の言葉を引用している。 「今 我々が真に求めるられるべき姿勢とは、シェイクスピアがありあまるほど備えていた特質・・・<消極的受容力>。物事を簡単に善か悪かで 白か黒か裁くことなく そのどちらにも偏らずに その両極に揺らぎながら、謎や、疑惑のなかに安んじて......続きを読む»

7番セカンド カノのNYYには華があった 強者は時間を包囲せよ

戦略とは勝利の生産性を高めるための時間を支配する技術である。そんな風に言うことも可能かもしれません。時間という観点からNYYを例にして戦略と勝利の生産性についてこれから少し話をしてみたいと思います。 2019年にターゲットを絞り込んで着々と<弱者の戦略>を推進させている(と思われる)ハル・スタインブレナーですが、なぜハル・スタインブレナーが取っているこの戦略を<弱者の戦略>というのかというと、例え......続きを読む»

2018年 ハーパーをターゲットにヤンキースは動く!

オプトアウトも含めて2018年になると下記のような層々たる超A級のメンバーがFA市場に溢れだすことになると今から一週間前に向こうでも記事になりましたた。WAR5.0を超える選手がずらっと並んでいます。選手協会とMLB機構の新しい労使協定(CBA=Collective Bargaining Agreement)を2016年12月2日から新たに締結することとになり、贅沢税のラインも現行の189Mから......続きを読む»

日米におけるフリーエージェントの違いと行動経済学

日米におけるFA権の行使率の違いを文化や民族性の違いの寄るものであると、以前書いたのですが、論点がずれているという指摘がありました。その後じっくり熟考するにたしかに私の考え方は浅はかだった可能性があると思い直し、再考しました。 当ブログの中心理念ともなっているリベラルアーツの一技法として<行動経済学>について、本を読んだりすることもあるのですが、行動経済学のアリエリー教授は「人はある重要な決......続きを読む»

もし四割打者のジョー・ジャクソンが現代に生まれていたら

ケーブルTVの放映権をはじめとし、ロゴが入った商品化を行うマーチャンダイジング、スポンサーシップなどによってMLBの莫大な収入増加によって、選手のフリーエージェントのマーケットは右肩上がりのインフレ路線をひた走っている。シーズンオフになっても尚MLBファンもストーブリーグを楽しめ、今の選手たちがこうした富を享受できるのも過去の偉大なる先人たちが多大な犠牲を払ってその礎の上に築かれているものです。 ......続きを読む»

グリンキーショック、LAD岩隈を獲得する

グリンキーのARI移籍における衝撃がMLB全体を激震させました。クエトに断られているスモールマーケットのチームがなぜグリンキー獲得と思ったのは私だけではなかったはずです。2015ARIの得点リーグ2位 失点リーグ9位 得失点差+7であり、戦略的課題はずばりイニングイーターであり優れたスターターさえ揃えば2016に勝負できるだけの陣容は揃うと考えることは妥当です。チェイスフィールドという広大な球場故に......続きを読む»

1 2 4 6 7

このブログの記事ランキング

  1. 大谷レベルのファーストボールを投げる投手は3Aにゴロゴロいる
  2. LADはプイーグ放出をすべきである
  3. 栗山嫌いの野村克也に本物の知性はあるのか?
  4. なぜ張本勲・野村克也は栗山監督を未だ認められないのか
  5. 大谷翔平の移籍先は、おそらくメジャーで唯一この9月に6人ローテを実践したチームになる!
  6. 大谷の二刀流に反対していた人たちは誰か 改めて検証する
  7. カブス史上最悪のトレード セイバーメトリクスの限界とルー・ブロックに輝きをもたらしたもの 
  8. ダルビッシュ有に危険シグナルあり!肉体改造の功罪をセイバーメトリクスする
  9. ジラルディの継投ミスについて 武田の解説はほんとうに正しかったのか
  10. 巨人、福田を永久追放してはならない そしてピート・ローズ

このブログを検索

月別アーカイブ

2017
10
09
08
07
06
05
04
03
02
01
2016
12
11
10
09
08
07
06
05
04
03
02
01
2015
12
11
10
09
08
07
06
05

スポーツナビ+

アクセスランキング2017年10月18日更新

アクセスランキング一覧を見る

お知らせ

rss