MLB 戦いの原理を求めて

「ビリー・ビーンが戦っているのはマネーでもなければヤンキースでもない。教典と化した”過去の知性”である。しかし最先端のセオリーもいつかは”過去の知性”と化す。そのことを誰よりもビリー・ビーンは知っている。」

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大谷を口説くために日本ハムが用意した提案書に感銘して以来、日本ハムのファンとなる。二刀流については入団当初から 支持をする。 歴史や戦略 戦術をテーマにずっと研究してきました。 MLBで最も惹かれる人物は、リグリーフィ もっと見る
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日本ハム2連敗にシンクロする 1958年の日本シリーズ

「首の皮一枚残った」 この三原脩の言葉は1958年の日本シリーズ3連敗直後に生まれたものであり、以後野球というジャンルを超えて人口に膾炙することになります。その3連敗から奇跡の4連勝で日本一。「神様 仏様 稲尾様」というお馴染みの言葉もこのシリーズが生まれたことは多くのプロ野球ファンにもすっかりお馴染みなはずです。 今よりも年間試合数が13試合も少ない中、11.0ゲーム差を逆転しての優勝です......続きを読む»

カブスが呪いから解かれる時 チャレンジシステムの誤審か

第四戦、2回裏のゴンザレス、ホーム寸前でタッチアウトと判定されてLADのチャレンジがありました。最初にプレーを目視した印象ではタイミングは完全にアウトというものでした。スロー映像を見ると多数の人にはセーフに見えたはずです。しかしベースにタッチしていたかが確認できなかったために判定は覆らず。第五戦、4回裏のケンドリック三盗もタッチアウトと判定されてLADのチャレンジがあり、最初にプレーを目視した印象で......続きを読む»

必ずしもカブスは絶対優位ではない ドジャース ワールドシリーズへ一歩前進 

さて2016NDCSですが、LADの歴史においてひとつの転換点になる可能性をも秘めたディビジョンシリーズの勝ち上がり方だっただけに、LADにも勝機はあると漠然とした記事を先日は挙げました。今回は少しデータを眺めていきます。 レギュラーシーズンでは得失点差というスタッツを通してチームの総合力を把握するのが定石です。この得失点差を見ると30チーム中1位。CHCは投打の総合WARといい30チーム中1位で......続きを読む»

黒田博樹の引退 完成された野球人生とは

ベーブ・ルースのキャリアが ボストン・レッドソックスから始まり、ニューヨーク・ヤンキースを経て 最後は再びボストン・ブレーブスでその野球人生を終えたように、ウィリー・メイズもまた ニューヨーク・ジャイアンツから サンフランシスコへと移動し 最後はニューヨーク・メッツでその野球人生を締めくくったように、二人とも最後はキャリアをスタートさせた場所へ戻っていきました。 野球というゲームとは ホーム(ベ......続きを読む»

9回表 大谷の平均球速は164.0km!CS一戦目スターター時は158.4km

タイトルの件については 記事の後半にて。 ==== 繰り返し、栗山監督の采配は基本的に魔術師・三原脩の文脈の中ですべて捉えられるべきであると言ってきました。ここを抑えない限り解説者・和田のように常に栗山采配を見誤ることになります。 5回裏、1死23塁。一打勝ち越しの場面。バントの名手中島に3塁には走力のある陽がおり、スクイズのすべき条件は揃っていました。解説者和田はスクイズをまずないと否定し......続きを読む»

NLCS ドジャースに勝機あり カーショウが見せた勝負への執念

カーショウはポストシーズンには弱い。LADは地区リーグ優勝決定戦になるとなかなか勝てない。 そうした短期決戦における苦手意識を払しょくしたという意味において、NLDSの劇的な勝ち上がりはLADにおいては極めて価値の大きな勝利でした。そして3戦すべての勝利にカーショウがかかわり、その接戦をすべてものにしてきたほんとうの価値は、次のNLCSにおいてこそ明らかになってくるかもしれません。下馬評ではCHC......続きを読む»

LAD 第5戦はヒルで勝負か 結果論で批判してはならないボウチーの継投

ボウチーの細かい継投について、小宮山はレギュラーシーズンにおける勝ちゲームの際の映像を流しながら、ここにボウチーの巧みな継投があるのでそこに着目せよとPO直前の特集でやっていました。しかし一転、負けゲームで細かい継投をし失敗すれば、あたふたと慌て過ぎであり批判が集中するという、これぞまさに結果論の極みである。 重要な点は、なぜこうした細かい継投をボウチーは選択せざる得なかったのかという点にこそある......続きを読む»

名将フランコ―ナの光る采配 インディアンズの野球をセイバーメトリクスする

盗塁数リーグ1位。盗塁成功率リーグ1位。 犠牲バント リーグ3位。 犠飛 リーグ1位。 アルティメットベースランニング リーグ1位。 DRS リーグ6位。 UZR リーグ3位。 防御率 リーグ2位。ブルペン 防御率リーグ2位。 総得点 リーグ2位。 走攻守。これほどバランスの取れた戦力の整ったチームは、ALにはCLEを除いて一つもない。 ALDSにて9番ペレスがレフトフライからタッチアップで2塁......続きを読む»

勝負師フランコーナの5回ミラー投入とショーウォルターのブリットン温存 そして9回大谷降板について

レギュラーシーズンではチームにおける運不運はおおよそ相殺されるため<実力>がむき出しになるステージであり、実力が平均的に出力されるように選手の故障等、「リスク管理を徹底する」ことが大事な要素になるのに対して、短期決戦では実力よりも<運>が大きくなるステージであるために、ギャンブル(運に賭ける)を仕掛けそれが成功した際のリターンが大きいために、「<リスクを取らない>というリスク」をこそ真に怖れなけれ......続きを読む»

なぜ張本勲・野村克也は栗山監督を未だ認められないのか

二人ともに超一流プレイヤーであった点についてはリスペクトしつつも、今回はそれらをすべて括弧に入れてベースボールを観る技術の観点から話を展開していきます。今回はリベラルアーツと反知性主義の話です。 === みなさんよくご存じ、朝から「喝だ!あっぱれだ!」と叫ぶ、張本勲という評論家がいます。2016もソフトバンクが独走していればSB優勝は間違いない、ジャイアンツが抜けだせば巨人がこのままいくとした......続きを読む»

2016は大谷翔平で始まり、大谷翔平で終わる!

大谷の選手としての成績は、おそらく投手としてWAR5.0、打者としてもWAR5.0、計WAR10.0前後の数字を大谷は最終的に残すのではないかと予測しています。(日本のサイトには有料でアクセスできず。いずれ明らかになるはずです。わかれば修正記事を入れます)。参考までにWAR5.0というとオールスター級の投手、あるいは野手という評価になる。 日本ハムチーム全体のWARが27.0前後ですから、4割前......続きを読む»

栗山監督 信じる力と峻別する力 ソフトバンクと0.8ゲーム差に縮まる

オリックス戦では気の抜けたコーラのようなボールを投げ込んでボカスカに打たれた有原でしたが、SB戦初回ボールのキレを見た時、調子が戻っていると感じた人も多かったのではないでしょうか。有原が打ち込まれた時、栗山監督はSB戦に向けて先発の練り直しも視野に入れているとの談話もありました。監督としてはここ8月以降のERAが6点を超える有原と先発に回ってからはERAも1点台の増井、どちらかを単純に選択せよと言う......続きを読む»

陽岱鋼のスーパーキャッチが栗山監督の継投ミスを救う

これは決して結果論でありません。 日本ハム最大のウィークポイントがクローザーにある以上、絶対エース・大谷翔平ならたとえどのような結果になろうとも9回心中すべきでした。センター最深部へ江川が打った瞬間、ガッツポーズでソフトバンクのベンチから選手やコーチが次々と飛び出したように、江川に打たれた瞬間、サヨナラホームランでスコア2-4の逆転負け、最低でもセンターが前進守備を敷いていたためにセンターオーバー......続きを読む»

カブス史上最悪のトレード セイバーメトリクスの限界とルー・ブロックに輝きをもたらしたもの 

ルー・ブロックと言えば、打率300 3000本安打 1000盗塁にメジャー史上最も肉薄した選手としての印象が強い。リッキー・ヘンダーソン出現以前において、盗塁の象徴と言えばルー・ブロックであった。カブスの歴史においてルー・ブロックを1964年にフラッグディールで放出したトレードは、史上最悪のトレードとされており、ブロックは移籍先で一気に才能を爆発させることとなる。 カブス時代のブロックと言えば、外......続きを読む»

戦いは短期決戦モードへ 栗山監督の判断力ひとつで勝負は決する

これまでも戦いのセオリーについてMLBカテゴリーでは述べてきました。なぜスモールな要素がより短期決戦になると大事になるのか、なぜギャンブルを仕掛けることが短期決戦においてはより大きな意味を持つのか、なぜペナントでは目先の結果に囚われて右往左往するような采配をすることがあってはいけないのか、過去の歴史の戦いやセイバーメトリクスを用いながら、様々に説明を試みてきました。ペナントでの戦いのセオリーと短期決......続きを読む»

イチローにとっての仰木マジック そして栗山マジックの正体に迫る

無名でありまだ2軍に埋もれていた鈴木一朗の存在を一躍、世に大きく知らしめ、メジャーへ行くにあたって背中を押してくれたのはご存知、仰木監督であり、メジャー通算3000安打を打って過去を振り返った時、仰木監督こそがイチローにとって師以上の最も大きなウェートを占めた存在であったろうことは想像に難くありません。選手登録名を平凡な鈴木という姓ではなくカタカナ表記で<イチロー>として売り出した仰木マジックの手法......続きを読む»

ヨギ・ベラの再来なるか ゲーリー・サンチェスがヤンキースの未来を担う

期待のデュオ、ジャッジとオースティンの連続ホームランに沸き立ったヤンキース。決して一時的な雰囲気に酔いしれて甘い見通しを立ててはならないとも記事に書きましたが、ジャッジとオースティンのスタッツが打率1割台と今のところ完全な尻つぼみなものとなっています。変化球に対するタイミングを見ている限り、才能が花開くにはもう少し時間が必要なようです。 そうした中、存在感を強烈に放つのがゲーリー・サンチェスであ......続きを読む»

ジャッキー・ロビンソンからビーンGMまでロジスティクスの歴史  落合中日は日本ハム流広義のマネーボールに学べ 

記事をアップすべきところを間違えました。再掲です。失礼しました。 ==== ロジスティクス。兵站こそは、チーム強化における要諦でもあり、如何に質のいい選手を戦いの最前線へ送り込めるのかという課題は、ベースボールがプロへと化し優勝を目標として以来、時代を超えてGM最大の課題であり続ける。 そのロジスティクスにおいて「ビックマーケット」の財政力にものを言わせてFAで数多くの大物を獲得して、大きな成......続きを読む»

クレバーさが光る田中将大 fWARはメジャー上位にランクイン

2015年HR/9被弾率1.51がリーグワーストレベルでもあった田中のFIPは3.98を記録し、このままの投球内容ならば、すなわちFIPが3.98前後ならば2016田中のERAは4.00を超えて大きなバッシングを受ける可能性があるという記事を昨年書きました。この記事の結論自体については今もって何らの問題もないと考えています。しかし現在田中のERAが3.11ということは余程の運に恵まれているのか、ある......続きを読む»

中日の閉鎖された暗さ 日本ハムに真の明るさをもたらした男は誰か?

日本ハムというチームカラーの特徴はとにかく明るいという点にある。選手も若さがありキビキビとしており、フロントにも明快な一貫性をもった戦略を持ち、常に新しいアイデアを取り入れチャレンジする姿勢こそが尊重される組織風土を持っている。 その逆が中日なのではないかという気がする。基本的に情報を統制し一切マスコミに漏らさないという姿勢を落合中日は堅持してきた。落合中日の教科書にしたのは以前にも話したように、......続きを読む»

カーショウの復帰はいつか 野戦病院化したLAD投手陣 

「カーショウ復帰の目途立たず しかれども2016LADはまだ終わらない」 7月初旬、首位SFとは6.0~8.0ゲーム差で推移している中、カーショウの復帰に目途は立たなくても2016LADは終わってなどいないという記事を書きました。他のスターターが続々とDLから復帰することがわかっていたからですが、あれから一か月半、SFが急速に勢いを失って現在1ゲーム差となりました。ところが先回の記事で挙げた投手た......続きを読む»

ヤンキースに待望のデュオ誕生か baby bombers の衝撃デビュー

次なる注目ポイントとして挙げていたのがタシェアラとAロッドの処遇でした。実質的にAロッドをDFAとした決断は全く正しく、今日の試合においてもタシェアラもスタメン落ちとなり、代わってスタメンに名を連ねたのがプロスペクトのジャッジとオースティンであり、メジャー初打席において2者連続ホームランを放つというド派手なデビューを飾りました。今後は一気にタシェアラの出番も減ってくることは容易に想像できます。 次......続きを読む»

拝啓 高橋尚成様 クワーズフィールド物理学編

高橋尚成さんがこの記事に目を通すことはまずないでしょうが、クワーズフィールドの投球における特徴について、物理学的に考えた時、チェンジアップについて間違った解説をされていたので一言だけ述べておきます。物理学の話ですが、わかりやすく書くように努めました。 通常4シームのことをライジングファーストボールというように、ボールにバックスピンをかけるとマグナス効果によって揚力が発生しボールがホップします。実......続きを読む»

ヤンキース ファイアーセールへ 論理を超えたジョージ・スタインブレナーの偉大さ

「視聴率も下がり続ける チャップマン放出劇にみるヤンキースの現状」 どうやらこの記事を書いた時までは、やはりというべきかハル・スタインブレナーは中途半端な動きを選択しチャップマンだけは売って、補強はせずにコンテンダーとして8月に突入する予定だったようです。しかしチャップマン放出以後のレイズ3連敗で一気にファイアーセールへ決断。オーナーからGOサインが出ればいつでも合意できるようにキャッシュマンが下......続きを読む»

ついにアンドリュー・ミラーを放出 ヤンキース再建期へ本格化

一報を聞いた最初の印象は、思わずニヤリとしつつ、ついにはっきりとした方針をヤンキースは打ち出したのかということでした。インディアンス最高プロスペクトのフレイジャーら4人を獲得。細かい情報については当ブログの関心のあるところではありませんので他に譲ります。 「ヤンキースは今こそ売り手へ転じるべきである」 でも書きました。当ブログでは既述のようにヤンキースが近年取るべき戦略を完全に間違えており、チー......続きを読む»

視聴率も下がり続ける チャップマン放出劇にみるヤンキースの現状

チャップマンのトレード成立を受けてヤンキースのキャッシュマンGMは「2016のプレーオフ出場は諦めておらず、チーム再建にかじを切ったわけではない」と強調したと言われています。ヤンキースにはまだ後ろに二枚おり、今回のトレードそのものだけに視野を限定すれば、ヤンキースは勝ったとみなすことも可能です。呪いを解いたならばほんとうに勝ったのはエプスタイン率いるカブスである可能性は大いに残されているわけですが、......続きを読む»

3000ですら通過点に過ぎない イチローの天才性を示す驚異のメンタル 

「NHKスペシャル ミラクルボディー(第1回)」では、ロシア代表(イシェンコ&ロマーシナ)シンクロナイズドスイミングの卓越した実力の秘密に迫った。この番組では驚異の身体能力だけではなく、メンタルな側面からもこの天才ペアに焦点を当てながら分析を行っていました。 分析によればロマーシナは「金メダルのため」「国のため」など目の前の目標に向かって動くタイプであるという。それに対してイシェンコは自己決定力が......続きを読む»

ヤンキースは今こそ売り手へ転じるべきである

ヤンキースの経営戦略において最も重視するべきは27回の世界一にも代表されるように絶対強者としての<ブランド化>である。ブランドとは本来経済合理性を超えたプライスレスなものであり、時として、経済合理性よりも優先しなければならない価値があることをヤンキースのリーダーは知らなければならない。 ところがその最も大事にすべきものを括弧に入れて、小賢しい目先の経済原理によって生え抜き殿堂入り可能であったカノを......続きを読む»

栗山監督が斉藤佑樹にこだわる本当の理由 その戦略的価値

日本ハムバッター・賢介、9回2死から起死回生の同点ホームラン。スタンドにボールが吸い込まれた瞬間、思わず鳥肌が立った。最後は勢いで勝負は決した奇跡的な日本ハム14連勝のフィナーレ。 「一番ピッチャー・大谷」 張本の言うように常識的に見て草野球でもふつうはやりません。たしかに張本の論にも一部の理はある。しかしだからこそ、プロ野球というショービジネスでやる価値がある。ここで180度発想の転換ができ......続きを読む»

田口壮の解説力 その奥深さを探る

MLBを解説するにしても何かが田口壮の解説は他の人と違ったはずです。これから田口壮の解説はいったいどこが秀逸だったのか、当ブログから眺めた解説を試みます。 通常、解説者はシーズン直前に順位の予想をします。そして予想は外れるが相場です。 前年地区優勝したそのオフに、サイヤンガーのマックス・シャーザーを獲得して満を持して2015のシーズンに臨んだWSHは、セイバーメトリクスのプロジェクションでも30......続きを読む»

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  5. 大谷翔平の移籍先は、おそらくメジャーで唯一この9月に6人ローテを実践したチームになる!
  6. 大谷の二刀流に反対していた人たちは誰か 改めて検証する
  7. カブス史上最悪のトレード セイバーメトリクスの限界とルー・ブロックに輝きをもたらしたもの 
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  10. 巨人、福田を永久追放してはならない そしてピート・ローズ

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