MLB 戦いの原理を求めて

セイバーメトリクス

フライボールはガチでもう古い!これからのメジャーのトレンドとなるアストロズの攻撃戦略を紐解く

タイトルの「フライボールはもう古い」が決して誇張ではないことが、最後まで読んでもらえたらきっと理解してもらえるものと考えています === 初戦 ヤンキースは14Kであるのに対して、アストロズは5K、第二戦もヤンキースは13Kであるのに対して、アストロズは4Kでした。なかなか三振を喫しないアストロズの攻撃陣、次々と三振を奪うアストロズの投手陣。いずれも2017年のアストロズのチームの特徴が良く出た......続きを読む»

ラストに圧巻のピッチングをみせた田中は、ほんとうに給料泥棒なのか

7回15K0BBで締めくくったヤンキースの田中ですが、2017年のfWARは2.8で締めくくりました。1WARは800万ドルであり、2200万ドルの仕事をしたとセイバーメトリクスのファングラフスというサイトでは算定されています。つまりどれだけ印象が悪かろうが、セイバー的には給料相応の仕事を田中はしたと判定されています。 ところがこれまた出鱈目な記事が出ていました。あるスポーツライターは1WARは......続きを読む»

アーロン・ジャッジはMVPを獲れるのか!セールはクルーバーに逆転を許す

ワールドスポーツMLBではrWARのランキングを元に、アルトゥーベがMVPでありサイヤングはクルーバーであると結論をしていました。 rWAR アルトゥーベ 8.3 ジャッジ   7.7 クルーバー  8.0 セール    6.0 しかし、当然のことながらfWARも同時にチェックしなければなりません。そうすると順位が逆転していることがわかる。 fWAR ジャッジ   8.1 アルトゥーベ......続きを読む»

メジャー最高のピッチャーズパーク・ベスト10を探る(サンプル3年)

過去3年の平均からピッチャーズパークベスト10の順位を求めてみました。 10位 ペトコパーク      SD  0.921 9位 トロピカーナフィールド TB  0.919 8位 ブッシュスタジアム   STL 0.918 7位 プログレッシブフィールドCLE 0.914  6位 セーフィコフィールド  SEA 0.913 6位 シティーフィールド   NYM 0.908 5位 アナハ......続きを読む»

フライボール革命と守備シフトの関連性についてセイバーメトリクスする

守備シフトとフライボールレボリューションの関連性について、GB率とFB率から分析を試みます。 (2007~2011年と2012~2016年という5年くくりのフェーズで捉えるとわかりやすい構造となっている。) GB率 2007 43.5 2008 43.9 2009 43.3 2010 44.3 2011 44.4 2012 45.1 2013 44.5 2014 44.8 守備シフト元年 ......続きを読む»

アストロズ・ルーノウGMにみる戦略的思考力 あるひとつの仮説

通常、セイバーメトリクス分析というと攻撃と防御を分類して、それぞれについて詳細に分析を試みるものですが、このアストロズの分析だけは攻撃と防御を単純に分けられないところに極めて大きな特徴があります。2015年では攻撃におけるFB率と防御におけるGB率が、ひとつの強力な理念によって釘差しになっていることを見てきました。 <攻撃についての分析>と<防御についての分析>。 通常この両者の狭間には、マージ......続きを読む»

フライボールレボリューション、超攻撃革命を起こすアストロズの戦略を読み解け! その1

この記事を書くまで2週間ずっと考え続けて、ようやくある結論に達しました。「フライボールレボリューション、超攻撃革命を起こすアストロズの戦略を読み解け! その2」において、驚くべき超攻撃革命がアストロズの現場で起きていることについて触れていきます。 === フライボールレボリューションの概要 4シーム(別称ライジングファーストボール)を含むすべての投球はマウンドからホームベースへ向かって落下す......続きを読む»

フライボールレボリューション、超攻撃革命を起こすアストロズの戦略を読み解け! その2

フライボールレボリューション、超攻撃革命を起こすアストロズの戦略を読み解け! その1の つづきになります。 ==== 第三は、exit velocity(打球速度)という視点です。ゴロでもなくフライでもないものはラインドライブとしてカテゴライズされます。 ラインドライブ  AVG 628 SLG 955 OPS 1583 BABIP 615 HR 595 フライ      AVG 211 S......続きを読む»

田中そしてダルビッシュ、長いキャリアの中で運不運は必ず相殺される

ダルビッシュ の2012年と2017年の成績です。 2012年 ERA 3.90 FIP 3.29 LOB率 70.5 2017年 ERA 3.18 FIP 4.11 LOB率 84.8 2012年のダルビッシュが如何に運に恵まれていなかったかを裏付ける数字となっているように、2017年ではその逆であり運に恵まれていることを示しています。すべての人がセイバーメトリクスに対する理解をしているわけ......続きを読む»

スタットキャストは旧来のスタッツの奥にあるものへ光を投げかける

LADにベリンジャーという超プロスペクトがメジャーデビューを果たしました。惚れ惚れとするスィングスピードは頭抜けており、デビュー戦金田正一から四打席連続四三振を喫した長嶋茂雄ではないですが空振り三振ですら様(サマ)になっている。一方2017年のイチロー三振のシーンを見ると、ファーストボールには振り遅れ、変化球の時などは体が無様なほどに前に出されています。 自分のタイミングでフルスィングしているカッ......続きを読む»

Pitch Valuesは語る ダルビッシュのスライダーに切れ戻る むしろ最も危険な球種とは・・・

「ダルビッシュ有に危険シグナルあり!肉体改造の功罪をセイバーメトリクスする」 前回の記事の中でも、ダルビッシュに何か変化があれば記事にすると言いました。どうやらダルビッシュ最大の武器であるスライダーが良い方向へ改善されつつあることがデータでも明らかになってきました。 Pitch Valueというスタッツがセイバーメトリクスにはあります。投手/打者が一球毎に状況(ストライクカウントまで考慮した得......続きを読む»

新しいダルビッシュにサイヤングの目はあるのか

セイバーメトリクスの歴史において最大の発見とも目される指標にDIPS(FIPはDIPSの一種)があります。投手の本質的な力は<K,BB,被HR>という三種類のスタッツで表現できることを統計的に明らかにした指標であり、特にKとBBは球場の大きさに左右されないだけにその投手の力量を端的に表現するものとして広く知られます。POのような短期決戦とは違い、特にシーズン序盤などはまず私が投手におけるその試合の......続きを読む»

ダルビッシュ有に危険シグナルあり!肉体改造の功罪をセイバーメトリクスする

トミー・ジョン手術のリハビリ期間中におけるダルビッシュの特に上半身につけられた筋肉の発達には目を見張るものがあるが、果たして、肉体改造の試みは吉と出るのかそれとも凶と出るのかセイバーメトリクスによって分析を試みたい。 まずは誰でも映像を見ればすぐにわかるように、ファーストボールの球速がアップしたことはpitch F/Xでも明らかになっている。奪三振王を獲得した2013年が平均球速92.8マイルだっ......続きを読む»

大統領選で大敗北を喫したMLB天才セイバーメトリシャン、ネイト・シルバー

かつてMLB関連のコラムニストであった季啓充さんが書いた「大統領選とセイバーメトリクス」というタイトルの記事があります。セイバーメトリクスの威力が選挙戦の予測において、瞠目すべき成果を上げているという論調の記事であったわけですが、今回はその真逆の記事を書きます。なぜネイト・シルバーの予測システムは今回の大統領選で大敗北を喫したのか、その理由を最後に記しておきます。 「田口壮の解説力 その奥深さを......続きを読む»

カブスの戦略的柔軟性 やはり守備シフトは過大評価すべきではなかった!2016BABIPは301へ 

「守備シフトの有効性を過大評価してはならない」 という記事を1年前に書きました。固定概念に囚われて 評論家が絶賛している守備シフトを過大評価してはならないと3度にも渡って数字を示してきました。昨年もBABIP299と高止まり、ついには2016のBABIPは301と過去5年でも最高の値を記録するに至りました。いつかこの記事を書こうと思っていた矢先にざっくり言えばCHCが守備シフトを捨てたという報道が......続きを読む»

イチローの調子はいつまで続くのか セイバーメトリクスする

「前田健太はクワーズフィールドをやり過ごせるのか」 この記事では当時ERA0.47前田健太についてセイバーメトリクスから眺めてどう捉えるのかという内容でした。極めて運に恵まれた投球をしており、近い将来ERAは3.00台へ向かってゆくことになると結論しているのですが、今回イチローのサンプルが極めて限定的であるという欠陥については括弧に入れておくとして、かなりざっくりとしたイチローのセイバーメトリ......続きを読む»

心配ご無用!BOSプライス、FIPはキャリアハイ2.77

2016序盤戦ERA6.50前後を記録していたプライスもその頃から、FIPは2.95レベルの数字を残しており、E-Fの超絶な乖離を示していたわけですが、2016現在ではFIP2.77と過去最高の値を記録しています。これだけのスタッツの乖離もBABIP357、LOB率59.7という数字でほぼ説明がつくはずです。実にわかりやすい不運ぶりを2016プライスはこれまでセイバーメトリクスでは示しています。 ......続きを読む»

前田健太はクワーズフィールドをやり過ごせるのか

この記事はどちらかというと日本の広島ファン向けに書いた感じです。では行きましょう。ERA 0.47が大きくクローズアップされているLADの前田健太ですが4/19時点の成績が下記です。 K/9 7.11 BB/9 1.89 xFIP3.71 FIP3.03 ERA 0.47 LOB率100 BABIP250 そしてこちらが4/22時点の成績。 K/9 7.11 BB/9 1.89 xFIP3.5......続きを読む»

クラッチヒッターは存在する!そのセイバーメトリクスの常識を疑え

LADのGMであるザイディは、元OAKでビーンの右腕もあった男であり、バリバリのセイバーメトリシャンでありますがクラッチヒッターの存在を認める発言をしたようであります。「ベースボールはメンタルのスポーツでもあり、応援に力はある」にも示したように、ベースボールもまたメンタルなスポーツであることがセイバーメトリクス的にも明らかになっている以上、大舞台に強いクラッチヒッターが存在することはまた自明なことと......続きを読む»

NYMの反撃 ベースボールはメンタルのスポーツでもあり、応援に力はある

ひとつ問題です。下記の4つを上位から順番に並べるとどうなるでしょうか?もしこの問題に間髪入れずに正答できる方は、なかなかの洞察力の持ち主です。 DHあり ALリーグ全体のOPS DHなし NLリーグ全体のOPS 30チームの全体homeでのOPS 30チームの全体awayでのOPS DHの有無がOPSに与える影響は当然無視できるものではないわけですが、そのDHの有無が与える影響に比べて、......続きを読む»

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本日アカウント作成。もしブログを継続する際はツィッターでお知らせします。


大谷を口説くために日本ハムが用意した提案書に感銘して以来、日本ハムのファンとなる。二刀流については入団当初から 支持をする。

歴史や戦略 戦術をテーマにずっと研究してきました。

MLBで最も惹かれる人物は、リグリーフィールドの蔦を考案した人。7イニングストレッチで「Take Me Out to the Ball Game」を歌う文化を定着させた人物と言ってもいい。

2015年7月5日に自分がどうしても書きたかった記事をupする予定です。ビル・ベックを知らずしてMLBの歴史は語れない。


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(12月14日現在)

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